50種類以上ものアルバイトを経験した藤岡弘、が語る「働く上で大切な3つのこと」とは……? みんなのヒーロー・藤岡弘、からの熱いメッセージをお届けします!
俳優・武道家。1965年松竹映画にてデビュー。1971年『仮面ライダー』で一躍ヒーローに。映画『日本沈没』『野獣死すべし』『大空のサムライ』他、主演多数。テレビ『勝海舟』『白い牙』『特捜最前線』『あすか』『藤岡弘、探検シリーズ』他、主演多数。アクションシーンにおいてはスタントを使わず自らこなすアクション俳優として映画界を牽引してきた。
1984年にハリウッド映画『SFソードキル』に主演し、日本人で初めて全米映画俳優組合の会員となる。その後、海外の映画でも『香港・東京特捜刑事』『K2』等で主演。斬(真剣による演武)を行う武道家としても知られ、柔道、空手、刀道、抜刀道、小太刀護身道他、あらゆる武道に精通。国内はもとより世界数十カ国の紛争地域、難民キャンプにて救援や支援活動を展開してきた。
2014年春、映画『仮面ライダー大戦』で38年ぶりに本郷猛(仮面ライダー1号)を演じることで、更に注目を集めている。
●藤岡弘、オフィシャルサイト
http://www.samurai-hiroshi.com/
●藤岡弘、オフィシャルブログ「藤岡弘、の侍道」
http://ameblo.jp/samurai-do/
■『平成ライダー対昭和ライダー
仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』
2014年3月29日(土)公開
15人の平成ライダーと仮面ライダー1号を始めとする15人の昭和ライダーが激突する、禁断のストーリー。その結末は、はたして!?
■『あきらめない』藤岡弘、著
メタモル出版 発売中
今こそ、“変身(心)”せよ!! もうマニュアルを頼みの綱とし、合理的に要領よく生きることは通用しない時代!藤岡弘、が今、大切だと感じていること、伝えたいことを網羅した、すべての人に伝えたい熱きメッセージ。
俳優になりたくて、3万円の所持金で上京
『仮面ライダー』を演じている頃もアルバイト
私の場合は、貧乏だったからアルバイトをやるしかなかった。手に入れたいモノがある。行きたいところがある。映画が観たい。柔道着が欲しい。食べたことのないチョコレートを食べてみたい。何をやるにもお金が必要。だからアルバイトをやるしかなかったんです。欲しいモノは、自分で手にいれるしかなかった。
中学生の時から25歳で『仮面ライダー』に出演するまでの間は、すぐに働けるアルバイトを探しまくっていたのが現実でしたね。俳優になりたくて、たった3万円の所持金で上京したあとが大変でした。生活費を得るために昼夜を問わず、必死に働く毎日で、演技を学ぶための養成所に行っても、疲れ果ててついウトウトしてしまう。どこの養成所も満足に卒業できない劣等生でした。
『仮面ライダー』で注目されるようになりましたが、その頃もまだアルバイトをしてましたよ。雑誌のファッションモデルの仕事です。私は昔から、ひどい“がに股”だったのですが、モデルの仕事のおかげで“がに股”も少しだけ治り(笑)、撮影で使用した洋服を頂けることもあったのがありがたかったですね。
私は自動車や二輪免許だけでなく、調理師免許、自家用操縦士免許、小型船舶操縦士、スキューバダイビングなどの資格を持っていますが、それはライセンスを取ることが目的だったんじゃないんです。そうした資格を得ることで、アルバイトの採用が決まったり、お給料の面でも優遇されるだろうと考えたんです。あとになって気づくんですね。自分に身につけたものは、人生の中ですべてにおいて必ずいつか役に立つと。
自分に合ったバイトが見つかる!
特徴から仕事を探す辛いことも、しんどいことも
目的、夢、未来があるから頑張れる
アルバイトもそうですが、人生においてどんなに辛いことも、しんどいことも、傷つくことがあっても、目的があるから我慢することができ、頑張れるんです。お金を稼ぐことはもちろん大切ですし、お金がなかったら食べていけませんよね。でも、私の場合はお金を稼ぐことが目的ではないんです。お金にふりまわされるよりも、得たお金を使って何を実現したいのか、何を人にしてあげたいのか、そうした目的や夢、大きく言えば自分の未来ですよね。それを意識することによって、人は頑張れるんだと私は思います。
人それぞれ、自分らしい生き方がありますよね。人と同じじゃなくていいんです。自分ができること、やれること、可能性の持てること、やっていて楽しいこと…、そうしたものに手抜きをせず、一生懸命、全身全霊をかけて、学びながら、真剣に取り組めば、きっと未来を感じることができるはずです。劣等感を感じても、まわりから笑われてもいいじゃないですか。目的意識を持って、一生懸命やる。それがアルバイトを探している人、アルバイトで頑張っている人への私からのメッセージです。