2023.11.10

宅配ドライバーの仕事はきついって本当?実際にきついと感じるポイントや実態を解説

宅配ドライバーの仕事はきついって本当?実際にきついと感じるポイントや実態を解説

宅配ドライバーの仕事に対して、「きつそう」というイメージを持っていませんか?

この記事では、宅配ドライバーの仕事で「きつい」イメージがありそうなポイントをいくつかピックアップし、それぞれについて解説していきます。
「宅配ドライバーの仕事の魅力」についても紹介していますので、併せてご覧ください。

宅配ドライバーの仕事ってきつい?

宅配ドライバーはしばしば「きつい」「やめとけ」と言われることがありますが、具体的にはどのような点がきついのでしょうか。

▼宅配ドライバーの仕事で「きつい」イメージがありそうなポイント

  • 1.毎日の運転や長時間の運転がきつい?
  • 2.重い荷物の積み下ろしなど、体力的にきつい?
  • 3.時間指定の配達や再配達の手配がきつい?
  • 4.配達ノルマがあり負担が大きい?
  • 5.残業が多く、勤務時間が長い?
  • 6.休みが少ない、または取りにくい?
  • 7.仕事量や内容に対して収入が低い?

それぞれの「きつい」と言われる理由について、実態はどうなのか解説していきます。2024年問題の影響や働き方改革によって改善されている点もあるので、併せてチェックしてみましょう。

毎日の運転や長時間の運転がきつい?

宅配ドライバーは1日に多くの場所への配達をこなすため、長時間運転することになります。運転する体力と集中力が必要不可欠です。

また、道に迷ったり渋滞に巻き込まれたりすることもあり、ストレスを感じることもあります。都心の場合だと駐車スペースを確保するのが大変なことも。
ある程度運転に自信がないと、慣れるまでは運転すること自体に非常に神経を使うことになります。

反対に、運転が好きな人や、ひとりで過ごす時間が長い方が良いという人は天職かもしれません。宅配ドライバーの仕事がきついか否かは、運転が好きか嫌いかで大きく分かれます。

重い荷物の積み下ろしなど、体力的にきつい?

単独での運搬が困難な家電製品や大型の商品などを配送する場合は、荷物が重く筋肉痛や腰痛などのリスクが伴います。

また、夏の猛暑や冬の寒さ、雨や台風の日でも、宅配ドライバーは配達を行います。天候に関わらず一日の間に多くの荷物を運ぶため、疲労が蓄積しやすく、慣れるまではきついと感じるかもしれません。

時間指定の配達や再配達の手配がきつい?

配達する荷物のなかには、配達時間帯が指定されているものもあります。他の荷物との兼ね合いを考慮して配送スケジュールを決めながら、臨機応変に配達しなければなりません。

また、宅配ドライバーが配達する荷物のうち約2割が、再配達が必要になると言われています。再配達で同じ荷物を何度も配達するのも、宅配ドライバーにとって大きな負担になります。

人によっては限られた時間内に配達しなければならないプレッシャーもあり、きついと感じるかもしれません。

国土交通省は、再配達の削減を図るため、宅配ボックスや置き配をはじめとした多様な受取方法を推進していて、この問題に対して改善の動きが見えています。

配達ノルマがあり負担が大きい?

「 一日の中で配達しなければならない荷物の数量や件数にノルマが設定され、ノルマを達成するためのプレッシャーや精神的なストレスがきつそう…」というイメージがあるかもしれません。

取引先へ定期的に荷物を運ぶルート配送ドライバーの場合、基本的にノルマ件数は定められていません。もちろん、取引先へ荷物を配達する時間帯などが決められているため、予定されているスケジュール通りに荷物を運ぶ必要はあります。

一方、セールスドライバーの場合は、商品を販売する物販のノルマが課せられていることもあります。インセンティブでがっつり稼ぎたい!と考えている人にはぴったりの働き方です。

ノルマがない宅配ドライバーをしたいという場合は「ルート配送」や「ノルマなし」などの条件がおすすめです。ノルマがあってもいいから稼ぎたい!という方はインセンティブが多く出る企業やセールスドライバーなど、希望する働き方や給料に合わせて検討してみてくださいね。

残業が多く、勤務時間が長い?

宅配ドライバーは、スケジュールの都合やトラブル対応、または繁忙期の注文増加により、残業が頻繁に発生する可能性があります。

遅い時間に指定された荷物の配達の対応などで、どうしても拘束時間が長くなってしまうことがあります。特にお中元やお歳暮の時期は配達量が大幅に増え、朝出勤して夜まで残業しなければならないことも。そのため、プライベートの時間が確保できない、体力的にきついと感じる人もいるかもしれません。

法改正により、ドライバーの時間外労働の上限規制が導入されたことで、問題となっている長時間労働の改善を図っています。また、休日出勤や時間外労働に対する手当の増額など、ドライバーの休日を確保したり報酬を増やしたりする取り組みが進められています。

また、担当エリアと配送先が決まっているルート配送がメインとなるドライバーなら、限られた就業時間のシフトを選ぶことも可能です。会社によっては柔軟にシフトを調整し、育児や介護などの事情があるといった場合でも、両立できるよう配慮しています。

休みが少ない、または取りにくい?

宅配ドライバーは土日や祝日も稼働します。また、繁忙期や休日の宅配ニーズ増加に伴い、休日出勤が求められることもあります。
これにより、休日がしっかり確保できないイメージがあるかもしれません。

2022年12月の法改正により運送業の休日の扱いも見直しが行われ、2024年4月1日より新しいルールが適用されます。

トラックドライバーの休日には明確な決まりがあり、2023年時点では1日の休息時間(最低8時間)に24時間を合わせたものが休日とされています。

改正後はこの休息時間が最短でも9時間、年間を通しての拘束時間も3,516時間から原則3,300時間となります。
さらに、休日出勤の回数も2週間までと制限され、休日の確保をふくめてドライバーの待遇改善が進められています。

また、企業によっては土日は外部の業者に配達を委託し、土日休みにしているところもあります。休みをしっかり確保したい場合は、完全シフト制や曜日固定シフトかの確認、年間休日数などもしっかり確認しておきましょう。

仕事量や内容に対して収入が低い?

以下の表は、トラックドライバーの年間所得額です。
厚生労働省の令和4年賃金構造基本統計調査の結果によると、中小型トラック運転手が438万円、大型トラック運転手が477万円となっています。

  小・中型トラックドライバー 大型トラックドライバー
年間所得額 438万 477万

参考:厚生労働省「令和 4 年 賃金構造基本統計調査

働き方改革関連法により労働時間が是正され、変動給による収入が減ってしまう事態が懸念されていますが、宅配ドライバーを含めたトラックドライバーの年収は、人手不足の影響もあって増加傾向です。固定給などの引き上げにより、さらに安定した収入が見込まれます。

宅配ドライバーの仕事の魅力とは?

宅配ドライバーの魅力ややりがいについて紹介します!

未経験でも始められる!

宅配ドライバーは「普通自動車免許」さえあれば就業することが可能です。
さらに、多くの運送会社では、未経験者を対象とした入社時の研修プログラムを実施しています。この研修を通じて、宅配ドライバーとしての基本的な業務内容や運転技術、接客マナーなどを学ぶことができます。

研修の後も、仕事に慣れるまでは先輩社員の横に乗り、運転のノウハウや配送ルートなどを覚えてから独り立ちというところも多く、初心者も安心して挑戦することができます。

運転好きにはおすすめ!一人の時間を楽しめる

宅配ドライバーは毎日長時間運転するため、運転が好きな人にはぴったりの職業です。また、基本的に一人で仕事をするため、休憩のタイミングなどは自分で自由に決めることができます。

車の中で好きな音楽を流したり、考えを整理したり、ひとりの時間を過ごせます。

また、配達する荷物の受け渡しの際には顧客と関わるので、適度にコミュニケーションがある点も魅力です。

担当エリアがあるので道を覚えやすい

宅配ドライバーは基本的に決まったエリア内を走るので、道を覚えやすく短期間で慣れやすい傾向にあります。

効率的な配達ルートを計画し、業務をスムーズに進めることができれば、早く仕事を終わらせてプライベートの時間を多く確保したり、より多くの配達をこなし給料アップを図れたりすることも。

担当エリア内の顧客との関係を深め、信頼関係を築くことができる点も魅力です。また、そのエリアに詳しくなり、美味しい飲食店に詳しくなるなど、仕事を通して楽しみも増えるかもしれません。

資格の取得支援制度がある

ほとんどの運送会社では、就業後も免許や資格を取得できる支援制度があります。

宅配ドライバーは「普通自動車免許」のみの所持でも始めることが可能ですが、中型トラック・大型トラック、危険物取扱者など、より専門的な免許・資格の取得を目指したいと考える場合もあるかと思います。
その際、「資格取得費の負担」などの支援制度を活用すれば、効率的にキャリアアップや給料アップなどを図ることができます。

今後、最も需要が高い業種のひとつ

2024年4月1日以降、トラックドライバーの時間外労働時間の上限が制限されることにより、宅配ドライバーを含めた多くのドライバーの人手不足が予想されています。このため、求人の需要が高まるとともに、待遇や給与も向上する可能性が大いにあります。

オンラインショップなどのEC市場の拡大やライフスタイルの変化に伴い、宅配サービスの需要は今後も増加するでしょう。宅配ドライバーの仕事の需要は今後も高まるため、安定性や将来性のある職種のひとつと言えます。

まとめ

宅配ドライバーに「きつい」イメージがあるポイントについてそれぞれ解説しましたが、いかがでしたでしょうか。

宅配ドライバーがきついといわれる理由はいくつかありますが、業界全体で課題となっている点は、働き方改革や法改正により、運送業全体で待遇改善が進められています。

宅配ドライバーは運転好きな人や、ひとりで過ごすのが好きな人にはとても魅力的な職種です。どのような求人があるのか、ぜひ見てみてください。

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