2016.07.06

「日本の接客はなぜすごい?」接客マスターに学ぶ仕事術

「日本の接客はなぜすごい?」接客マスターに学ぶ仕事術

日本は「おもてなし」の国。海外旅行者から街中やタクシー、ファミレスで「ホテル並みのサービス」を受けたという感動の声も多くみられます。よく例えに出る「ホテル」。たしかにホテルって上質で高級なイメージがありますよね。ですがアルバイトのお給料の面では、ホテル接客もファミレス接客もほぼ同じなんです。

それでは、なぜ同じくらいのお給料なのでしょうか? ホテル(ラウンジ)とファミレスどちらも経験したというお二人の接客マスターに聞いてみました。

Q1.ホテル接客の方が、多くを求められて大変そう。セルフサービスが多いファミレスの方が楽なのでは?

【ホテル】
A.ホテルでは「ゲストの目的」を第一優先にしています。

「商談」や「リラックス」などの目的を達成させるためのサポートだと考えています。お客様一人ひとりにすることは多いのですが、回転率も高くないのでその分じっくりと対応できるのが強みです。(ホテルバイトIさん)

【ファミレス】
A.ファミレスは回転率なども重要です。

「次のお客様」も視野に入れているので、時間制限を設ける場合には、お客様自身に動いていただくことも多々あります。また、ホテルに比べるとスタッフ一人当たりの接客数が数十倍は多いので、体力的にはファミレスの方がキツイですね。お客様もお急ぎの方が多いので素早い判断も重要だと思います。(ファミレス正社員Kさん)

Q2.接客業を経験していると就職に有利? より有利なのはどっち?

【ホテル】
A.ホテルバイトは面接ウケばっちりですよ。

ホテルは笑顔と、ある程度の言葉遣いができていないと採用されません。ホテルバイト経験があるというだけで「最低限の礼儀はある」と思ってもらえるようです。ホテルの仕事はスピードよりも、確実にこなしていくことが重要なので堅実なイメージはあると思います。(ホテルバイトIさん)

【ファミレス】
A.ファミレスバイトは玉石混合! コミュニケーション能力の高さをアピール

さまざまな方が出入りするファミレスは変わった方がご来店することもあり、とっさの反応や忍耐力は鍛えられます。また、自分で仕事を見つけたり組み立てたりする場面も多いので即戦力になると思います。(ファミレス正社員Kさん)

Q3.仕事の優先順位がわからない! ホテルとファミレスはどう違うの?

【ホテル】
A.ホテルでは「今居るお客様の居心地」が最優先

基本的には「目の前のお客様」のご要望を最優先にします。お待たせする旨のお声掛けをして、先のお客様を優先しますが、常にお客様に目を配っているスタッフがおりますので、よほどのことがない限り他のスタッフが対応してくれます。(ホテルバイトIさん)

【ファミレス】
A.ファミレスの基本は「お会計」「料理提供」「ご案内」「オーダー」「テーブルセッティング」です。

食事後すぐにお仕事に戻られる方も多いので、お会計時にお待たせするわけにはいきません。また、料理もなるべく冷めないよう提供したいですね。それから、案内が遅れたら回転数が落ちるので、売り上げに影響してしまいます。テーブルセッティングは、通りがかりに中間バッシング(下げ物)ができれば時短ですし、お客様にも気持ちよく過ごしていただけますから、無駄な時間や動きがないように注意しています。「順番にお伺いします」「お待たせしました」などの心遣いは忘れないようにしています。(ファミレス正社員Kさん)

イメージ的なものはありますが、どちらのお仕事も同じように大変なようです。そして、言葉遣いや「気持ちよく過ごして欲しい」という「おもてなし」の気持ちは変わりません。お店の性質こそ違えど、接客の原点は同じなのかもしれませんね。

協力:編集プロダクション Studio woofoo

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