2025.07.11

新聞配達の仕事内容を徹底解説!働く条件や給料事情、メリット・デメリットは?

新聞配達の仕事内容を徹底解説!働く条件や給料事情、メリット・デメリットは?

新聞配達は、誰もが知っている身近な仕事です。
多くの人は「朝早くから働いて新聞を配達している人」というイメージが強いかもしれませんが、実は配達以外にもさまざまな業務をしています。

この記事では、新聞配達の仕事内容、また正社員や契約社員の新聞配達員として働く場合に必要な免許やメリット・デメリットを解説します。

新聞配達の仕事内容

新聞配達員の業務内容を詳しく解説します。
配達員と言っても、配達業務だけでなく、その他にもさまざまな業務があります。

荷下ろし

印刷所からトラックで運ばれてきた新聞を荷台から下ろし、販売店の中まで運び込む作業です。束になった重量のある新聞を運ぶため、ある程度の体力と筋力が必要になります。

折り込み作業

店内に運んだ新聞に、あらかじめセットされたチラシを新聞に折り込みます。

朝刊・夕刊配達

新聞にチラシ広告の折り込みが完了したら、配達用のバイクや自転車に積み込みます。その後、配達スタッフが各々に割り当てられた担当エリアの配達先へと新聞を届けます。

マンションや集合住宅、住宅が過密な地域によって、配達手段が異なる場合があります。乗り物での移動が難しい地域の場合は、新聞束を肩から紐で下げて、徒歩で配達することもあります。

集金

集金とは、月末や月初に購読料金の集金業務を行い、領収書をお客さまに渡す業務です。
販売所によっては、集金の際に個別に契約更新の確認をしたり、古紙回収用の袋を手渡したりと、集金以外の業務も同時に実施していることがあります。

近年では、多くの場所で口座振り込みやクレジットカードによる支払い方法が導入されています。販売所の社員か、一部のアルバイトが担当することがほとんどです。

顧客管理・営業活動

契約している顧客の更新や、新規契約などの営業を行う顧客管理を行います。
担当するエリア内でまだ契約していない家庭や事務所を訪問し、新規契約の獲得や顧客開拓をします。この業務については、販売所の社員が主に担当しています。

新聞配達員の1日の仕事の流れ

新聞配達員として働く場合の、1日の仕事の流れを紹介します。正社員として働く場合は、新聞配達以外の業務も担当するケースがあります。

朝刊配達

02:00
  • 出社
  • トラックから新聞を積み下ろし
  • 折り込みチラシを新聞にはさむ作業
  • ※雨の日などはビニールパックなどの作業も
02:30
  • 乗り物に新聞を積み込み、朝刊配達開始
05:00
  • 配達完了・帰社

~自由時間・睡眠時間~

・配達後は自由時間なので、自分の好きなように過ごせます。
夕刊以降の業務に備えて、睡眠時間を確保できます!

夕刊配達

13:00
  • 出社
  • トラックから新聞を積み下ろし
  • 折り込みチラシを新聞にはさむ作業
  • ※雨の日などはビニールパックなどの作業も
13:30
  • 乗り物に新聞を積み込み、夕刊配達開始
15:00
  • 配達完了・帰社

顧客管理や集金・営業など

15:15
  • 新規契約営業や継続契約などの顧客管理
  • 既存客の継続契約へ挨拶周り・ルート営業など
  • 月末から月初では集金業務
18:00
  • 業務終了

新聞配達員になるには

新聞配達の仕事をするには、多くの場合、新聞販売所に雇用され勤務することになります。
新聞配達員になるのに必要な条件や資格について説明します。

学歴や資格は必要ない

新聞配達員になるにあたって、特に必須となる学歴や資格はありません。
一般的なアルバイトなどは16歳以上から働くことが可能ですが、新聞配達員は例外です。多くの場合、中学生以上であれば、親・中学校・労働基準監督署の同意・許可を得たうえで、新聞配達員としての業務を開始できます。

自転車やバイクを使用しての配達が主流で、その土地にあった配達手段を持っていることが必要ですが、免許を取得していなくても働くことが可能です。販売所によって条件が異なる場合があるので、応募条件を確認したり、新聞の販売所に問い合わせたりして、チェックしておきましょう。

新聞配達にあれば有利な免許

新聞配達員になるために免許・資格は必須ではありませんが、持っていれば働くうえで有利な免許がいくつかあります。

原動機付自転車免許

原動機付自転車とは、排気量が50cc以下のバイクのことです。

狭い路地の住宅街を移動するので、バイクでの配達が多いです。原動機付自転車免許があれば、より採用されやすいでしょう。
また、配達数による歩合制の場合、バイクの方がより早く移動・配達できる点も有利です。

普通車免許

配達する新聞の部数が多い区域の場合は、ワンボックスで区域の中継地点まで新聞を運びに行くこともあります。
もし自動車免許があれば、自動車での配達要員として重宝される可能性もあるでしょう。

<関連記事>
履歴書への「自動車免許」の正しい書き方!普通免許から中型・大型・AT限定など徹底解説

社員ではなく、契約社員や業務委託という働き方も!

新聞配達員になる場合、正社員やパートアルバイト以外の働き方を紹介します。

新聞配達の契約社員

契約社員とは、雇用期間の定めがある「有期労働契約」を結んだ社員のことを指します。
最長で3年、もしくは5年の労働契約を結びますが、一般的には1年の労働契約を結んで毎年契約の更新または終了を判断するケースが多いでしょう。

契約社員の場合、月給で働ける場合も多く、安定した収入で働くことが可能です。
「安定した収入を得たいけどパートやアルバイトだと不安」「正社員は新聞配達以外の業務もあって不安」という方には、契約社員という働き方もおすすめです。

また、業務内容が新聞配達のみという場合もあるので、ぜひ検討してみてください。

新聞配達の業務委託

業務委託は、正社員とは異なり依頼主と雇用関係はありません。依頼主から委託された業務を決められた期日までに成果物をきちんと納める、という働き方です。

業務委託は、「出来高に応じた報酬」という形で給料を受け取ります。自分の裁量で仕事ができるので自由度が高く、仕事の成果や出来高に応じて報酬に上限がない点が大きなメリットです。代わりに、保険や税金申告は自己責任となります。

自分に合った働き方を考えたうえで、業務委託という働き方も検討しましょう。

新聞配達の仕事のメリット・デメリットを解説

新聞配達員として働くことを検討するうえで、知っておきたいメリット・デメリットを解説します。

新聞配達のメリット

  • 早寝早起きの習慣がつき健康になれる
  • 基本的に単純作業なので未経験でも始められる
  • 寮や住み込みで働けるところが多い
  • 引越し費用額負担・家賃補助などの求人が多い
  • 拘束時間が短いので、自分の時間を有効活用できる

新聞配達のデメリット

  • 朝刊の配達があるので夜更かしができない
  • 天候に大きく左右される
  • 急な休みは周囲に負担がかかるため、体調管理が欠かせない

こんな人に向いている!新聞配達員に必要なスキル

新聞配達員として働くうえで、あった方がいいスキルを4つ紹介します。
もちろん、働くうちに身に着けたり、努力で取得できたりするものもあるので、ぜひ参考にしてください。

  • 時間厳守ができる
    新聞は配達しなければならない時間が定まっているため、時間を厳守する能力が求められる
  • 早起きができる・朝に強い
    新聞の朝刊配達は通常、早朝に行われ、顧客が起きる前に新聞を配達する必要がある
  • 体力がある
    新聞配達は早朝から重い新聞を運び、広範囲に配達するため、一定の筋力と体力が必要
  • 黙々と作業することが好き
    新聞配達は一人で黙々とこなす作業が多いため、それが苦に感じない・好きな場合は特に向いている

新聞配達は今後どうなる?新聞配達の将来

電子版の新聞が主流になって紙の新聞がなくなり、新聞配達員も必要なくなるのでは?という懸念もあると思います。

最近では電子新聞などスマートフォンやインターネットで新聞を読む機会が増えており、紙媒体の新聞の需要は徐々に減ってきている傾向にあります。しかし、昔ながらの紙媒体の新聞を読みたいという需要も存在しています。

新聞配達は早朝の勤務があり体力が必要な仕事です。そのため新聞販売店では配達員の人手不足が深刻化しています。

地域の高齢者の見守りサービスや犯罪抑制など、新たな役割も期待されています。

将来的にも一定の需要が見込めて、社会貢献ややりがいを感じられる仕事です。

まとめ

新聞配達員の仕事は、配達業務のイメージが強いと思いますが、実際には多岐にわたる業務があります。
新聞配達員として働くためには、特別な学歴や資格は必要ありません。
普通車免許などを取得しているに越したことはないですが、募集内容によってはなくても応募・就業することができます。

また、正社員だけでなく、契約社員や業務委託といったさまざまな働き方も選択できます。メリットやデメリット、必要なスキルなども知ったうえで新聞配達員として働く選択肢も検討してみてください。

【免責事項】この記事で紹介している仕事内容や働き方は一般的な例です。実際の勤務条件、給与、ルールは各新聞販売店によって異なりますので、応募前に必ず求人情報をご確認ください。

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