2024.04.09

バス運転手の仕事内容を徹底解説!路線バスや観光バスの働き方や一日の流れ

バス運転手の仕事内容を徹底解説!路線バスや観光バスの働き方や一日の流れ

「大きな車両を運転してみたい!」という夢がある方にとって「バス運転手」は憧れの仕事ではないでしょうか。

この記事では、バス運転手に必要な免許や、バスの種類によって異なる仕事内容や勤務体系、そして1日の仕事の流れなどを詳しく解説します。

4種類のバスの特徴を比較して、自分にはどのバスが向いているかチェックしてみましょう!

バスの種類は大きく分けて4つ!自分にぴったりのバスはどれ?

バスは大きく「路線バス」「送迎バス」「高速バス」「貸切バス」の4種類に分類されます。

「お客さまを目的地まで送迎すること」と「担当する車両の点検を欠かさず行う」点はどのバスを運転するドライバーにも共通する仕事内容ですが、バスの種類によって利用者の傾向や目的、バス運転手の働き方は異なります。

どのバスが自分の性格や生活スタイル、そして転職に求める希望に合っているかチェックしてみましょう!

バスの種類 バスの車両(例) こんな人に向いている!
▼路線バス 路線バス 地域や社会に貢献してやりがいを感じたい人

・誰かの役に立てることがうれしい
・ルーティン作業で早く仕事に慣れたい
▼送迎バス 送迎バス 規則正しい生活と安定した仕事を求めている人

・人の変化に気づけて配慮できる
・短距離の運行を担当したい
▼高速バス 高速バス バス運転手の仕事で効率的に稼ぎたい人

・長距離の運転に慣れている
・収入をもっと高くしたい
▼貸切バス 貸切バス 毎回違うルートに挑戦して経験を積みたい人

・変化に対して臨機応変な対応ができる
・多くの人が憧れるバスの種類を運転したい

ここからは、バスの種類によって変わるバス運転手の仕事内容や働き方についてそれぞれ詳しくご紹介します。

路線バス運転手|地域や社会への貢献がやりがいになる

路線バス運転手|地域や社会への貢献がやりがいになる

■路線バスとは?

都市や地方における公共交通の要。利用者は通勤通学者から買い物に出る高齢者まで多岐にわたり、地域社会の移動を支えています。お客さまとの距離が近いのが特徴です。

路線バス運転手の仕事内容

路線バス運転手は、定められたルートに従ってバス停からバス停までをつなぎ、時間通りに運行するのが仕事です。路線バスに乗車するには運賃を支払う必要があるので、乗車時または乗降時にお金を受け取るのも業務の一環です。

近年はIC系交通カードの普及が進んでおり、運賃の受け取り対応をしなくてもよい地域も増えてきました。

仕事の特徴や傾向

通勤や通学に利用する人も多く、不特定多数のお客さまを送迎します。ほかのバスと比較してお客さまとの距離が近く、接客対応が多いのも特徴です。

子どもや高齢者の利用者も多いので、さまざまなお客さまに対して常に気配りをしながら安全に運行することが求められています。

勤務体系と基本の勤務ルート

路線バスには以下の4つの勤務体系があり、これらをローテーションで勤務するのが基本です。

  • 早番ダイヤ:早朝からの勤務
  • 遅番ダイヤ:昼から夜間までの勤務
  • 中休ダイヤ:早朝から勤務し、一回帰宅して夕方からもう一度勤務
  • 通しダイヤ:朝の通勤時間帯から夕方のダイヤを通しで通勤

運行ルートはバス会社によって異なりますが、地域のバス停とバス停を結ぶ同じ道を毎回走ることになります。

路線バス運転手の一日の例

路線バス運転手の一日の例

1日の拘束時間は原則13時間以内、1日の運転時間は9時間以内(2日平均)と定められたルールの中で乗務時間が決まります。

中休というバス運転手ならではの特殊な勤務体系は、一度帰宅する時間が設けられ、各自用事を済ませたり仮眠にあてたりして休憩します。

路線バス運転手に転職するメリット・デメリット

メリット
  • 多くの人にとって必要不可欠な仕事で社会に貢献できる
  • お客さまとの距離が近い分、人びとの移動を支えている実感がある
  • 「ありがとう」と声をかけてもらえる瞬間にやりがいを感じやすい
デメリット
  • 勤務体系によっては1回の勤務時間が長く、体力と集中力が必要
  • お客さまからのクレームや緊急の対応にストレスを感じやすい
  • 朝・夕方の通勤ラッシュの時間帯がとても忙しい

送迎バス運転手|私生活と両立しやすい働き方が魅力

送迎バス運転手|私生活と両立しやすい働き方が魅力

■送迎バスとは?

企業・学校・幼稚園・介護/養護施設・病院など、特定の場所にお客さまを送迎するバスです。毎日の送迎時間が決まっていることが多い傾向にあります。

送迎バス運転手の仕事内容

企業・学校・幼稚園・介護/養護施設をはじめとする施設に、毎回決まった特定のお客さまを送迎するのが主な仕事です。

子どもや高齢者、障がいを持っている人を送迎する場合は特に、全員がバスに乗っているかや降りているかを確認するのも大切な仕事のひとつになります。

施設の専属ドライバーとして採用された場合は、送迎の時間以外は施設の整備や清掃などの業務を担当することもあります。

勤務体系と基本の勤務ルート

生活のニーズに寄り添った短距離運行が基本で、施設や特定の場所への移動が必要な人びとのサポートができます。

施設の専属ドライバーとして採用されることが多く、フルタイムだと実働時間は8時間程度と路線バスや観光バスよりも短めの傾向があります。

毎日決まった施設や場所の行き来をするのが基本のルートなので、ルーティン業務感が強い点も送迎バス運転手の特徴です。

送迎バス運転手の一日の例

送迎バス運転手の一日の例

基本的に固定ルートで決まった時間に働けるので、生活リズムが安定しやすいです。スクールバスの場合は登下校の時間帯のみの勤務になるので、待機中は一時帰宅もできます。学校の休みに合わせて土日と祝日を休めるのもメリットですよ。

送迎バス運転手に転職するメリット・デメリット

メリット
  • 毎日決まった時間帯に働けて、生活リズムが整いやすい
  • 夜遅くまで働くことはあまりなく、プライベートと両立しやすい
  • 同じルートを繰り返し送迎するので仕事を覚えやすい
デメリット
  • ルーティン作業で仕事が単調になりがち
  • ドライバー以外に施設の業務もしなければならないこともある
  • 子どもや高齢者など細やかな対応が必要な人を送迎することが多い

高速バス運転手|長距離の運行で収入は高めの傾向

高速バス運転手|長距離の運行で収入は高めの傾向

■高速バスとは?

都市と都市、都市と地方を結ぶ交通手段として使われるバスです。ビジネスマンをはじめとし、さまざまな目的を持ったお客さまが利用します。深夜~早朝に運行する場合は「夜行バス」と呼ばれています。

高速バス運転手の仕事内容

高速バス運転手は、特定のバスターミナルから別のバスターミナルまでの長距離を運行します。

飛行機や新幹線などの移動手段よりも運賃が比較的安いことから、出張や旅行などさまざまな目的で利用するお客さまを目的地まで安全に送迎するのが仕事になります。

バス会社によっては、路線バス乗務員としての経験を積んだうえで、健康面・評価面で一定の社内基準をクリアしなければ運転できないことがあります。

仕事の特徴や傾向

特に、夜間に運行する「夜行バス」は、1人でバスを運転する時間が長く、夜間の道路を運転することになるため、より注意を払った運転と集中力が必要です。そのため、ある程度バス運転手としての仕事に慣れた人に向いています。

その代わり、夜行バス運転手は深夜手当が給付される会社が多いので、路線バスや送迎バスなど日中を中心に運行するバスよりも効率的に稼ぎやすいと言われています。

例えば、あるバス会社(東京都)の夜行バス運転手の求人の平均年収例は440万円でした。

▼給与の内訳

  • 月給 37万円
  • 別途 深夜・週残業手当
  • 交通費 ~5,000円/月

※2023年12月時点、バイトルNEXTに掲載されている求人より参照

勤務体系と基本の勤務ルート

バスターミナルを出発し、現地に到着したあと元のバスターミナルに戻ってくる往復のルートを担当するのが基本です。

勤務体系としては、1日の間に往復して勤務を終了することもあれば、運行距離が長い場合は現地で1泊してから帰ってくる場合もあります。

高速バス運転手の一日の例

高速バス運転手の一日の例

長い運行距離をワンマン運行(1人で乗務すること)する場合は、すべての乗客を降車場所で降ろしたあと1泊してから営業所に戻ることもあります。ゆっくり休息したら、次の日営業所に向けて再出発します。

高速バス運転手のやりがい

メリット
  • 夜行バスの場合は、深夜手当が給付されることがあり稼ぎやすい
  • 長距離の運行でバス運転手としてのスキルアップを目指せる
  • 長時間1人で運転するので、単独業務で自立性を養える
デメリット
  • 長距離の運行が多く、肉体的にも精神的にも疲れやすい
  • 休憩の取り方が不規則で、食事や睡眠のバランスが崩れやすい
  • 事故や天候による交通状況の変化に常に対応する必要がある

貸切バス運転手|さまざまなルートで運転できる楽しさ

貸切バス運転手|さまざまなルートで運転できる楽しさ

■貸切バスとは?

事前予約した旅客のためにバスを貸し切り、観光地やイベント会場・宿泊施設などへ送迎するためのバスです。観光目的に限らず、合宿の送迎やロケバスの移動等にも使われます。

貸切バス運転手の仕事内容

運行表であらかじめ決められたルートや停車場所にしたがって、お客さまを目的地まで送迎するのが仕事です。

定期的にパーキングエリアやサービスエリアで途中停車し、トイレ休憩を挟みながら時間を調整して運行します。乗車するお客さまが事前に決まっているため、全員が乗っているかを確認するのも重要な役目です。

仕事の特徴や傾向

観光バスは繁忙期と閑散期がはっきりしており、時期によって勤務体系が不規則になります。忙しい時期は運行回数が増えたり、運行時間が長くなったりすることもあるので、働くうえでこの点には留意する必要があるでしょう。

また、バス会社によっては路線バス運転手としての経験や健康面・評価面で一定の基準をクリアしたベテランになると運転できるようになることもあります。

勤務体系と基本の勤務ルート

観光を目的としてプランニングされたツアー会社のルートに沿って事前予約したお客さまを送迎する場合もあれば、修学旅行や合宿などといった1組の団体客の希望に沿ったプランで運行する貸切バスとしての役割を担うこともあります。

初めのうちは都道府県内の短距離コースを担当し、徐々に慣れてきたら隣接する都道府県まで送迎する中距離コースや、都道府県をまたぐ長距離コースを担当します。

数日間にわたるスケジュールが組まれている場合や、1回の運行距離が規定より長い場合には「ツーマン運行」という2人の交替制で運行します。ドライバー1人に負担をかけず交代しながら運転できるので、安全な運行を心がけられるでしょう。

貸切バス運転手の一日の例

高速バス運転手の一日の例

上記は1日かかる往復コースを担当する場合の貸切バス運転手の勤務例です。長時間の運転は身体的にも体力的にも疲れやすいです。お客さまが観光地で楽しんでいる間、適度に休憩をとり身体を休めながら運行する必要があります。

貸切バス運転手に転職するメリット・デメリット

メリット
  • 毎回違ったルートでさまざまな景色を見ることができる
  • 送迎を通してお客さまの思い出作りに貢献できる
  • 外国人観光客が増え、需要が増えている
デメリット
  • 長距離コースの場合、1回の拘束時間が長くなる
  • プランに合わせて休憩を取るため、食事と睡眠の時間がバラバラ
  • 繁忙期と閑散期の差が激しく、シフトが不規則になりがち

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まとめ

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