皿洗い・洗い場は、ホールスタッフが回収して持ってくる食器やグラスを洗って元の食器棚に戻すという仕事です。ホールスタッフがどんどん下げ台に持ってくるので、素早く作業をこなしていく必要があります。

皿洗いのみを担当する場合もあれば、キッチンでの調理作業と兼任する場合もあります。また、勤務先によって洗う食器の種類や方法はさまざまです。

次から次へと作業をこなしていくため、きつい仕事のイメージもあるかと思いますが、規模の大きな調理場の洗い場ではほとんどの場合、食洗器を導入しているため、ひと昔前と比べると作業の負担は軽いです。

仕事自体は覚えることが少なく、学生から主婦（夫）など、未経験でも挑戦しやすいバイトといえるでしょう。

飲食店のバイトをする場合、ホール・キッチンなどの仕事として皿洗い・洗い場の仕事を担当することもありますが、洗い場のみの仕事もあります。

洗い場のみの仕事は、ホテル、結婚式場、給食センター、学校や介護施設など、大きな調理場がある職場で募集されることが多いです。飲食店でも洗い場だけを担当する仕事を募集しているところもあるので、求人情報を細かくチェックしてみるとよいでしょう。

お店が忙しくて人手不足になる時期は、それに伴い短期や単発で皿洗い・洗い場の募集を行うケースもあります。

飲食店の繁忙期はお店によって異なりますが、夏場や年末年始などはイベントごとが多いため、短期や単発での募集が見つけやすくなるでしょう。

貸し切りサービスを行っているお店は、結婚シーズンである6月と10月にも求人が増えることが多いです。
短期間で集中して稼ぎたい方は、忙しい時期を狙って応募してみるのもよいでしょう。

まずは、皿洗い・洗い場のバイトのメリットを見ていきましょう。

初めてチャレンジするバイトは、マイナス面についてもよく理解してから応募することが大切です。
次に、デメリットを見てみましょう。

どのような人が皿洗い・洗い場のバイトに向いているのでしょうか？

レストランの洗い場バイトは、勤務先によっては皿洗いと簡単な調理を兼ねているところもあります。大きなレストランの場合は厨房も大きく、調理担当と皿洗い・洗い場で担当が分かれていることもあるので、求人内容をチェックしてみましょう。

レストランの場合は大きなお皿や鉄板なども多く、重かったり油などの落ちにくい汚れがついていたりします。すべて手洗いだと大変ですが、大きなお店や大手のチェーン店では食洗機を使うことがほとんどのため、負担が軽減されるでしょう。

高級なレストランなどでは、装飾のある食器や高価なグラス類は食洗機を使うと破損する可能性があるためすべて手洗いで行い、綺麗に磨き上げるところもあります。

居酒屋の洗い場バイトはキッチンスタッフとしての募集が多く、洗い場の仕事とあわせて簡単な調理を担当するケースがほとんどです。
アルコールを提供するため、お皿だけでなくジョッキなどのグラスも多く扱うことになります。

大きなお店や大手のチェーン店では食洗機を使うことが多く、その場合はシンクに張ったお湯につけ込んで汚れを軽く落としてから機械に入れます。機械がない場合はすべて手洗いします。

居酒屋では特に料理や飲み物を提供するスピードが重要なため、スムーズに働くためにスタッフ同士のコミュニケーションや連携が大切なポイントになります。

宿泊施設は皿洗い・洗い場のみのバイトを募集していることが多いです。規模の大きな宿泊施設の厨房は扱う食器の量が多いため、大型の食洗機を導入していることがほとんど。

いくつも会場がある施設では、忘年会や新年会、結婚式など複数の宴会やイベントが重なり、大量の食器が必要となる場合もあります。

修学旅行や社員旅行など宿泊客が多い時期なども、調理スタッフから指示を受けながら、足りていないお皿やグラス類などを別途洗ったりするなど、通常よりも忙しくなります。

食べ放題をやっている焼肉屋やしゃぶしゃぶ屋、バイキング形式のレストランなどの洗い場は、次から次へとお皿やグラス類が洗い場に下げられてくるため、担当スタッフには手際の良さが求められます。

洗い場の作業が遅いとお客さまへの料理提供が遅れるなどして、クレームがくるなどホールスタッフに迷惑をかけてしまうこともあります。

作業の順番を変えてみたり、同じ大きさや種類のお皿を重ねてまとめておいたり、作業を効率的に行える工夫をすることが大切です。

結婚式場での皿洗い・洗い場バイトは、結婚式で使用する食器の準備や、使用後の食器の洗浄・片づけなどを行います。洗い場のみを募集していることも多いバイトです。
1日に複数組の結婚式が行われることも珍しくなく、そうしたときは洗い場もかなりの忙しさになります。

ただし、結婚式の予約が少ないときは空き時間や暇な時間帯が長く続くなど、忙しさにムラがあるバイトともいえます。

式場によっては、結婚式の他に、パーティー、ディナーショー、同窓会、親睦会、忘年会などの会場としても貸出しを行っているので、その場合は洗い場も常に忙しい状態になるでしょう。

小学校や中学校での勤務になります。洗い場のみの募集というのは少なく、「給食調理補助スタッフ」としての募集が多いです。食材の仕込み、調理補助、盛り付け、食器の準備などの作業を行いながら、皿洗いや洗い場の片付けなどをします。

調理補助といっても、野菜カットやハンバーグを丸めるなど簡単な作業が多く、飲食店のキッチンスタッフと比べると負担は軽いです。また、毎日決まった人数分を扱うため、急に忙しくなったりすることもありません。

皿洗い・洗い場のバイトは、キッチンスタッフとして募集されているケースも多くあります。
キッチンスタッフの仕事は主に、以下の4つです。

店舗によっては、忙しくなったときに調理スタッフが洗い場を回すこともあれば、キッチンスタッフ全員に調理場のすべての業務を任せている場合もあります。
飲食店のキッチンスタッフの募集の場合、皿洗いなどの洗い場だけでなく調理や清掃もあわせて担当するケースがほとんどでしょう。

大きなお店や大手のチェーン店では、役割を分担して洗い場のみの募集をしているところもあるので、ひとりで黙々と作業したい、他人とあまりコミュニケーションを取りたくないという方は、求人情報をよく確認してから洗い場のみの求人に応募しましょう。

皿洗いで大切なのが、汚れた食器を水につけてある程度の汚れを落とす作業です。

先にシンクにお湯をためておいて、そこに食器を入れてある程度つけ置きをして汚れを落とします。そして油などのこびりついている汚れはスポンジでさっと拭き取りましょう。

飲食店の洗い場はスペースに余裕がないため、大きめの食器から優先的に洗ってどんどんスペースを作っていくのがポイント。汚れた食器は次々と運ばれてくるので、大きさや種類ごとにまとめて洗うと効率的です。

取り皿やグラス類など、フロアで足らなくなりそうなものがあれば確認しておいて、それも率先して洗うようにしましょう。

食洗機を使う場合は、入れる前にシンクにためたお湯につけ込んで予備洗いをします。汚れが落ちたら、あとは食洗機に入れてスイッチを押すだけで、高温のお湯で洗い上げて乾かしてくれます。

隙間なく詰め込むと汚れが落ちにくいので、食洗機をぎゅうぎゅうにしないことも大切なポイントです。

また、洗い場作業の上達のコツは、先輩の仕事をじっくり観察すること。ベストな立ち位置や作業の順番など、慣れている人の動きを見るのが最も勉強になるでしょう。