多くのスナックでは、「ママ」と呼ばれている人物を中心にしてお店を切り盛りしています。

女性スタッフはママのサポートに入り、お客さまにお酒や料理を提供します。ほかにも、お客さまとの話を盛り上げたり、一緒にカラオケを歌ったり、楽しい時間が過ごせるような接客が欠かせません。

おもにカウンター越しの接客がメインではあるものの、お店によってはボックス席で接客を行う店舗もあります。

時給相場は1,500～2,500円程度と、ナイトワークのなかでは若干低めです。時給に加えて、ドリンクバックなどのインセンティブが付くお店を選ぶと、より高時給を目指せるでしょう。

ドリンクバックとは、指名女性にお客さまがドリンクを購入した際、購入金額の一部がキャストの給料に反映されるシステムです。相場は、店舗によって異なるので、入店前に確認しておきましょう。

※時給は2024年9月時点、バイトル求人を参照

スナックに来るお客さまは、中高年層が中心で、近隣に住む人や、長年通い続けている常連客が多いのが特徴です。地域密着型のスナックは、周辺住民が気軽に立ち寄れる「憩いの場」として利用されることが多く、アットホームな雰囲気が強調されることが多いです。

また、店主や従業員との親しい会話を楽しむために足を運ぶお客さまも多く、顔なじみの関係が築かれやすい環境なので、ナイトワークの中でも比較的カジュアルな雰囲気の中で働きたい人におすすめでしょう。

在籍スタッフは、店舗やママの方針にもよるものの20～50代まで幅広い年代がいます。働くときの服装やヘアメイクについては、指定がないケースが多いようです。

とはいえ、ジーンズやスエットがOKというわけではありません。ワンピースやジャケットなど、親しみやすいオフィスカジュアルのような服装がおすすめです。

スナックで働く際の注意点は、働いているママの考え方や性格を確認しておくことです。基本的にはママが中心となってまわすので、店舗ごとにカラーが異なります。

「とにかくお客さまと楽しく過ごす」「接客マナーに厳しい」など、ママによって重視するポイントが異なるため、可能であれば働く前に確かめておきたいですね。

スナックでは競争やノルマに焦ることなく働けることがメリットです。また、ママさえOKをしてくれれば、勤務日や勤務時間などの融通が利きやすいのも特徴といえます。

働ける年齢に関しても、「〇歳までしか働けない」という決まりはありません。18歳以上であれば年齢問わず、長く続けやすいでしょう。

クラブでは、ボックス席などでお客さまの横に座って接客をするのがメインです。スナックと同じく「ママ」がお店を取り仕切ります。

特徴は永久指名制であることです。初めて来店した時に「担当」として席に付いた場合、それ以降も同じキャストが接客します。売掛の管理やキャスト同士のお客さまの奪い合いを防ぐために存在する制度です。

時給相場は、クラブにもよりますが3,000～5,000円、高級店であれば5,000円以上のケースもあります。

とはいえ、高い時給をもらうにはお客さまに好意を持ってもらう努力が必要です。閉店後にお客さまとのアフターが入り帰宅が遅くなることも少なくありません。

プライベートのスケジュールを犠牲にすることもあるかもしれないので、事前に十分考慮しておきましょう。

お客さまの年齢層は40～60代が中心です。経営者や会社役員などの富裕層が多い傾向があります。クラブでの飲食にはある程度高額の費用がかかるため、必然的に収入の多い年配男性が多くなるといえるでしょう。

また会員制クラブの場合、入店できるのは会員かその紹介者に限られます。

クラブの品格にふさわしい対応が求められるため、勤務するキャストは接客マナーを身につけた20代後半～30代が多いのが特徴です。

働くときの服装はドレスが一般的であり、加えて美容院でヘアセットするなど、身だしなみには力を入れましょう。ただしママの方針により、ワンピースやスーツでの接客が求められることもあるため、働く前に確認しておくとよいです。

高級クラブであるほど、採用時に容姿を重視する傾向にあります。売上を上げるためには、ホステスとしての魅力が必要であるためです。とはいえ、会話や気配りなどでも人気を集められるので、自分の武器を駆使すれば活躍できる可能性は十分にあるでしょう。

クラブで働くには18歳以上から可能で、基本的に上限はありません。ただし、クラブによって年齢層は異なるため、自分に合った場所を選びましょう。

また、お客さまをお店に呼ぶために、プライベートでも連絡を取り合うのが一般的です。同伴やアフターもあるため、ホステスとして仕事する時間は、お店での勤務時間だけではないことを覚悟しておきましょう。

クラブで働くと、正しいマナーや細やかな気遣い力が身につくことが多いです。また、毎日髪をセットして、ドレスや着物をまとう生活を続ければ、大人の魅力に磨きをかけられます。

普段の生活では出会うことがないような人と知り合いになれるのも、うれしいポイントです。同年代の女性ができない経験をすることもあるでしょう。

東京都港区の西麻布、六本木などから、銀座、青山、恵比寿など都内を中心に広がったとされる会員制ラウンジは、接客の際にお酒を作ったり、たばこに火をつけたりといったテーブルマナーの必要はなく、お客さまとの会話を楽しむことがおもな仕事です。

一方、都市部以外の地域にあるラウンジは、どちらかといえばスナックに近いお店です。ママのサポートをしながらお客さまと話したり、お酒や食事を提供したりします。

会員制ラウンジの時給相場は5,000円を超えるケースもあり、ナイトワークのなかでも高めです。指名料や同伴料、ドリンク代などのバック代もあるため、頑張りが直に反映されるシステムを取っていることが一般的です。

週に1回から働けるなどシフトの自由も利く場合も多いため、プライベートとも両立しやすい環境といえるでしょう。

会員制ラウンジは、会員かその同伴者のみに利用が限定されているため、富裕層や社会的地位の高い人、また有名人なども多いことが特徴です。

一方、会員制以外のラウンジはスナックに近い存在のため、地元のサラリーマンなどの接待が中心となります。このように客層が違うことから、求められるスタッフも必然的に異なります。

会員制ラウンジのキャストは18歳から20代後半くらいまでがほとんどで、一番多いのは20代前半です。

ナイトワークのなかで最も容姿の採用基準が高いとされており、モデルや芸能人と兼業しているスタッフも少なくありません。会員制の場合は利用者が限定されるため、身バレしにくいのもメリットといえるでしょう。

会員制ではないラウンジスタッフは年齢層が若干高く、20代～30代くらいが多くなっています。会員制ほど容姿が問われることは少ない傾向で、明るくて清潔感があり、気遣いのあるスタッフが好まれるでしょう。

会員制ラウンジで働くときの服装は、ワンピースやスカートなどの私服勤務が基本です。ラフすぎないオフィスカジュアルのスタイルであれば、問題ないでしょう。

会員制以外のラウンジでも私服勤務が多く、キレイめな私服であればそのまま働けます。ただし、お店によってはドレス着用と決まっていることもあるので、事前に確認しておきましょう。

ここまでに解説してきた通り、「ラウンジ」と名が付いていても、会員制であるかないかで働く環境は大きく変わります。

高級クラブに近い敷居の高い会員制ラウンジか、それともスナックのようにカジュアルなラウンジか、働くスタッフの雰囲気の違いなども確認して、自分に合うお店を選びましょう。

両者の共通点として、シフトや服装の自由度が高いことが挙げられます。もちろんお店の方針によって違いはあるものの、自分のペースで働きたいという方に向いているといえそうです。

基本的に、高校生は働けません。風俗営業店で未成年を雇用すれば、お店側が処罰の対象となります。例外として、隣に座るなどの接客をともなわない「飲食店」に分類されるお店であれば、高校生でも働けます。

とはいえ、ナイトワークはお酒の提供をともなう接客が大半のため、実質的に難しいといえるでしょう。

ナイトワークは、初めての方でも働けます。未経験歓迎の募集も多いため、まったくの初心者でも問題ありません。

しかし、高級クラブはお客さまへのきめ細やかな接客が重視されるため未経験では難しいとこが多いです。高級店で働きたい場合は、経験を積んでからチャレンジすることをおすすめします。

ナイトワークは、お酒が飲めなくても働けます。とはいえ、お客さまから「一緒に飲もう」と言われることも少なくありません。お客さまの気分を害したり空気が壊れたりすることもあるため、嗜む程度には飲めるほうがよいでしょう。

ただし、まったくお酒を飲めない方でも活躍は可能です。その際は、上手に断るコツを身につけておきましょう。

お店選びの参考にするため、給与システムや待遇については詳しく理解しておきたいですね。

例えば、時給が高くても、ドレス代やヘアメイク代として差し引かれたり、遅刻や当日欠勤により罰金を求められたりするお店もあります。その他にも「送迎があるか」「終電までのシフトが可能か」なども把握しておきましょう。

応募する前に、どのような接客をしているのかお店の雰囲気を知っておくと安心です。「ノルマがある」「指名料がもらえる」などのお店は、ホステスとしての接客力が上がる一方、キャスト同士で競い、ギスギスした関係になることも少なくありません。

ナイトワークに限らず、職場の雰囲気は長く勤めるために重要な項目の一つです。事前にお店のレビューや口コミをチェックしたり、体験入店を利用したりするとよいでしょう。

体験入店とは、ナイトワークを始める前のお試し入店のことです。体験として1日入店すると、お店の雰囲気や働いているキャストの様子を確認できます。

体験入店したお店が気に入れば、そのまま本入店が可能です。体験入店で働いたお給料は、基本的に全額日払いでもらえることが多いでしょう。

ナイトワークは、身だしなみを整えるための出費が必要不可欠です。ドレス、ヘアメイク、美容院、エステ、ネイルなどにかかる費用は、自分で支払います。

お店によっては、系列店でヘアメイクを担当してもらい、給料から天引きされることもあります。身だしなみについてのシステムについても、事前にチェックしておきましょう。

報酬の受け渡しは、振り込みや手渡しなどお店によって異なります。応募時、または体験入店時に確認しておきましょう。

ナイトワークの特徴として、もらえる金額が多いという点が挙げられます。手渡しでリスクを感じる方は振り込み対応をしている店舗を選択するとよいです。