フロントは、チェックイン・アウトの対応や荷物の預かり、電話対応、お客さまからの相談にお答えするのがおもな仕事です。ホテルの顔となる部門で、お客さまと接する機会が最も多いことから、常にていねいな対応や礼儀が求められます。

基本的にシフト制でバイトに入りますが、ホテルは24時間営業のため早朝や深夜に勤務する場合もあります。土日祝日のシフトに入れる人も歓迎されやすく、学生にもおすすめのバイトです。

さまざまなお客さまを対応するなかでコミュニケーション能力や観察力を学べるので、将来サービス業の仕事に就きたいと考えている人にも役立つバイトといえるでしょう。

お客さまがチェックアウトしたあとにお部屋の清掃を行います。おもな業務は、ベッドメイキングや水回りの清掃、タオル交換、ゴミの回収などです。

カプセルホテルの場合は、カプセル内の清掃と共用部の清掃も行うこともあります。部屋数が多いホテルは短時間で効率的に清掃しなくてはいけません。

お客さまと関わる機会はなく、一人で黙々と作業できるのがホテルの清掃バイトの特徴です。次のお客さまが気持ちよく部屋を使えるように、効率よく清掃していくことにやりがいを感じられる仕事です。

レストランが併設されているホテルでは、「ホール」と「キッチン」に分かれてお客さまに朝食・夕食の手配をする仕事もあります。

ホテルによっては、朝食スタッフと夕食スタッフを別々で募集しています。朝食スタッフは朝6時前後から数時間程度の勤務であることが多いので、学校に行く前の早朝バイトとしても最適です。

お客さまと関わる機会がほしい人はホール、自分の料理スキルを活かしたい人はキッチンを選ぶのがおすすめです。自分の好きなことや適性に合わせて、希望のポジションを選んでみてくださいね。

ホテルバイトの時給は、比較的高めに設定されていることが多いです。厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、宿泊業・飲食サービス業の平均時給は1,136円でした。

一方で、バイトルの求人を見ると、2024年7月現在の「ホテル・旅館・ペンション」の時給平均は1,315円でした。高校生や大学生でも高収入を得られるでしょう。

夜勤であればさらに給料がアップするので、効率的に稼ぎたい方にもおすすめです。

ホテルバイトのフロントや宴会場のスタッフは特に、スタッフのマナーや気遣いなどをはじめとした高レベルな接客スキルを身に付けられます。

スタッフの印象がホテルの印象にも直結するため、常にお客さまの様子をうかがって必要な対応をしたり、正しい言葉遣いでコミュニケーションをとったりすることが大切です。

ホテルバイトで学んだ接客スキルは、就活の面接や社会人になってからも役立つので、高校生・大学生にもぴったりでしょう。

外国人観光客が多いホテルの場合、お客さまと外国語でコミュニケーションをとることもあります。語学を学びたい、さらには将来自分の語学力を活かして就職したいという方には最適な環境でしょう。

使用頻度は英語が多く、次いで中国語や韓国語といった言語も飛び交います。語学が苦手でも、ホテルバイトを通して積極的に会話する姿勢を持つようにしてみてくださいね。

ホテルによっては、系列店や施設で社員割引が使える場合があります。旅行が好きな方にとっては、旅先で系列ホテルに安く泊まれるのでおすすめです。

高校生や大学生でも、社員割引を利用すれば少しよいホテルに宿泊できるかもしれないので、ぜひ利用してみましょう。

出張のサラリーマンをおもなターゲットとしているホテルです。部屋の面積が狭い、シングルの部屋が多いという点が大きな特徴といえるでしょう。

その分、宿泊料金が安かったり、朝食が無料だったりするのでビジネスマンを中心にさまざまな方が利用しています。

駅から近い場所にあることも多いので、バイト先への通いやすさ重視でホテルを選びたい場合にもおすすめですよ。

シティホテルはビジネスホテルよりも規模が大きく、広いレストランや宴会場を設けています。また、立地がよいことも多いので、多くの人が訪れやすいでしょう。

複数人用の部屋が多く、家族や恋人、友人同士など、さまざまな年代層のお客さまが訪れるのが特徴です。時にはイベントが開催されることもありますよ。

なかには、ビジネスホテルよりも高いホスピタリティを求めているお客さまもいるので、フロント業務やレストラン等で高い接客スキルを学びたい人にも向いているでしょう。

リゾートホテルは主に観光客をターゲットにしており、駅や街から離れた場所に位置していることが多いです。宿泊料は高めの価格帯であるものの、アクティビティやスパ、レストランといった施設が充実しています。

長期休暇の時期など繁忙期には、リゾートホテルで働くリゾートバイトの求人が増えるという点も大きな特徴です。大学の夏休みや冬休み中のリゾートバイトとして、短期バイトで働いてみるのもおすすめですよ。