学生時代、下積み時代と、これまで数々のアルバイトを経験してきたジャングルポケット斉藤さん。その強烈なキャラクターは、アルバイトで培われたものだった…!?
1982年生まれ。2007年、武山浩三、太田博久とトリオ「ジャングルポケット」を結成。テレビや舞台に幅広く活躍し、『333 トリオさん』（テレビ朝日系）『パワー☆プリン』（TBS系）など、レギュラー番組多数。8月28日、DVD『パワー☆プリン vol.3』が発売に。
笑いの影響を受けたのはスベリまくりの店長!?
アルバイトは、いろいろやりましたね。
アルバイト時代で印象に残っている上司といえば、居酒屋の店長です。いつも一発ギャグで笑かしにかかってくる方がいまして。下ネタが多かったですし、平気でパンツ一丁になったりするので、女子からは「なにアイツ！」と煙たがられてましたけど、僕は店長のギャグがツボで。「人を笑わせたい」という気持ちも含めて、かなり影響を受けましたね。
ただ、ある日、店長の持ちギャグをマネして、お客さんに「パンナコッタ、どんなこった？」と仕掛けたら、ドンズベリしたんですよ。頭にきて「店長のせいでスベリましたよ！」と怒ったら、「ウケるワケないじゃん。僕のギャグで笑ってくれるの、斉藤くんだけだもん」と、あっさり言われちゃって。このとき、「あ、俺の笑いのレベルって低かったんだ」と気づきました（笑）。
実は店長も昔、俳優を目指していたことがあったみたいで、僕の夢を理解して、影でいろいろ支えてくれました。ギャグのレベルは低かったですけど、店長の応援があったからがんばれた……というのはありますね。
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特徴から仕事を探す閉店後の居酒屋が家替わり！
やりたい放題だったあの頃
劇団にいた頃、居酒屋に寝泊まりしながら通っていた時期があったんです。
美容師の学校に通っていた仲間と２人、店を自分の家のように使っていました。風呂がないので厨房のホースで体を洗ったり、店の洗濯機でユニフォームと一緒に私服を洗濯したり……もうやりたい放題でしたね。
２人ともピカチュウが好きで、寝るときは、ピカチュウの着ぐるみをパジャマ替わりにして。誰に披露するワケでもなく、２人でピカチュウのモノマネをし合ってました。……あ、ゲイじゃないですよ（笑）。で、あるとき、生ビールの樽の交換に来た業者さんにその姿を見られたことがありまして。平然と受け取りのサインをしましたけど、業者さんが帰った後は「ビックリしたー！」、「変人だと思われたかなぁ～」と、２人で大騒ぎでしたね。
そいつとは、本当にいつも一緒でした。僕が『ロミオとジュリエット』の二人芝居をやることになったときも、相手役になって演技の練習に付き合ってくれましたし。だから美容師志望なのに、どんどん芝居がうまくなっちゃって（笑）。今でも連絡を取り合ってますけど、彼は自分の夢を叶えてカリスマ美容師になりましたよ。俳優を目指していた頃、こういう仲間がいてくれたのはありがたいですね。
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特徴から仕事を探す大変だった時期を共有した
仲間との出会いは大きい！
アルバイトをして一番よかったなぁと思うのは、いろんな人に出会えたことですね。
ただ一緒に働いたってだけじゃなく、仕事が終われば飲みにも行きましたし、カラオケや遊園地にも行きましたし。俳優の夢を諦めて「これからどうしよう」と悩んでいたときも、彼らといるとイヤなことを全部忘れられましたよね。みんな今の僕の仕事を応援してくれていて、今でもテレビに出れば誰かしら連絡をくれるんです。大変な時期を共有できたというのは大きいですね。人との出会いは、ホントに大事だなって思います。
アルバイトってお金を稼ぐワケですから、慣れるまではたしかに大変ですよね。でも、最低限のルールさえ覚えれば、まわりが認めてくれてどんどん楽しくなるので。これからアルバイトを始めようかなぁと考えている人は、とりあえず動いてみる！ そうすれば、きっとそこで楽しい出会いが待っていると思いますよ！
