【タクシー運転手の全貌】仕事内容・資格・適性・収入を徹底解説!
運転が好きで、その趣味を生かしてタクシー運転手になることを考えている人もいるのではないでしょうか。タクシー運転手って「運転」以外にどんな仕事があるの?どんな人に向いているの?どうやったらなれるの?など、気になる点はたくさんありますよね。
タクシー運転手は「歩合制でかなり稼げるらしい」「きついからタクシー運転手はやめとけ」など、口コミはさまざまです。この記事では、タクシー運転手の基本的な仕事内容や必要な資格、働くメリット・デメリットを解説します。
実際きついのか、どれくらい稼げるのかなどについても具体的にご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
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タクシー運転手の基本的な仕事内容
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タクシー運転手の仕事はお客さまをタクシーに乗せて目的地に送り届けることですが、それだけではありません。お客さまを安全に送り届けるために、タクシー運転手は日々さまざまな業務を行っています。
タクシー運転手の業務は以下の通りです。タクシー運転前の業務
- ●乗車前のガソリン給油や点検
- ●車内清掃や消毒作業
お客さまを安全に、そして快適に目的地まで送り届けるためには、自分が運転する車のメンテナンスや清掃がとても大切です。運転を開始する前から、良い接客サービスの準備は始まっています。
タクシー運転中の業務
- ●お客さまの目的地まで運転
- ●料金メーターの確認
- ●決済方法の選択・運賃受け取り
タクシー運転手は、利用者があまりいない場所を走っていても効率的に稼ぐことはできません。タクシーにはカーナビが搭載されていますが、どこを走っていれば利用客を見つけやすいかの目星をつけるために、ある程度働くエリアの土地や道に詳しくなる必要があります。
また、最近のタクシーの多くはキャッシュレスでの支払いに対応しています。現金よりも精算が楽な一方で、決済方法を選択し、精算をしてもらうまでの手順は事前によく学んでおく必要があります。
2021年時点でタクシー運賃のお支払方法の6割は「現金以外」というデータもあるので、デジタル機器の操作が苦手…という方は、いざお客さまを乗せたときスムーズに精算が済むように準備をしておきましょう。タクシー運転後の業務
- ●走行距離などの常務記録
- ●車清掃や車庫格納
タクシー運転手は、運転のほかに売上管理や走行距離などの確認・記録をするのも仕事です。最後に、改めて車内の清掃や洗車を行い、業務を終了します。
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タクシー運転手の働き方は3パターン!働き方の違いや特徴を解説
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タクシー運転手には、昼日勤・夜日勤・隔日勤務の3パターンの働き方があります。勤務形態によって、働く時間や対応するお客さまの利用目的が異なります。それぞれ勤務の特徴を解説しますので、働き方選びの参考にしてください。
昼日勤|朝~夕方までの乗務
昼日勤とは、朝から夕方までの日中に働く勤務形態のことです。
昼間のみの勤務で規則正しい生活リズムが叶うため、女性にも人気の勤務形態です。日中ということもあり、おもに仕事の移動や病院を受診する人が利用します。深夜帯と違い、酔ったお客さまが少ないのも特徴のひとつです。●昼日勤の働き方
出勤・退勤時間 6~8時出勤/15~17時退勤 1回の勤務回数 およそ20~22回 1回の勤務時間 8時間+休憩1時間 休日 基本は週休2日制 夜日勤|夕方から深夜までの乗務
夜日勤とは、夕方から深夜まで働く勤務形態のことです。
夜中心の勤務になるので、夜型生活が得意で体力のある人におすすめです。深夜帯は割増料金で、かつ公共交通機関が動いていない時間帯は特に需要が高いので、効率良く稼げるのが大きなポイントです。
ただし、仕事終わりのサラリーマンはもちろん、お酒を飲んで深夜に帰宅する人の利用が多くなります。●夜日勤の働き方
出勤・退勤時間 18~20時出勤/翌4時~6時退勤 1回の勤務回数 およそ20~22回 1回の勤務時間 8時間+休憩1時間 休日 基本は週休2日制 隔日勤務|1日おきに勤務
隔日(かくじつ)勤務とは、1日おきに勤務するスタイルの働き方です。つまり、1日勤務した後に1日休み、その次の日にまた勤務を行うということです。
早朝に出勤して翌深夜退勤したら、そこからは「明け番」という休息日に入ります。1回の勤務時間は20時間(うち3時間ほどの休憩をはさむ)と長い代わりに、しっかり休息を確保できるのが特徴です。日中から夜間まで長時間乗車するため、さまざまなお客さまを担当することになるでしょう。
休憩+丸一日の休息日はあるものの、勤務時間が長く体力的な負担は大きくなるため、慣れるまでは大変かもしれません。隔日勤務は、大都市圏ではオーソドックスな勤務体系となっています。●隔日勤務の働き方
出勤・退勤時間 6~8時出勤/翌0時~2時退勤 1回の勤務回数 およそ11~13回 1回の勤務時間 17時間30分(うち休憩3時間) 休日 11回勤務の場合は6休
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タクシー運転手はどれくらい稼げる?収入について解説
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タクシー運転手になるにあたって気になるポイントのひとつに「収入」がありますよね。タクシードライバーの平均収入(全国)は360万円です。
地域によって平均年収は変わり、大都市圏の東京都で480万円・大阪府で412万円となっています。都心部は人口が多く、タクシー利用率も高くなります。そのため、都会で働くとより稼ぎやすくなるといえるでしょう。※参考:タクシー業界まるわかりHANDBOOK (2020年時点の情報)
また、給与システムが歩合制の場合は頑張りによって収入が変動します。固定給がないため、いかに効率的に稼げるかを考えながら勤務する必要があります。乗車中に長距離のお客さまを効率良く確保したり、割増料金の深夜帯に稼働したりすることで、収入アップが見込めるでしょう。
タクシー会社によっては、固定給や基本給+歩合制の給与システムを採用しているところもあります。「安定した収入が欲しい」「努力しただけ収入が増えてほしい」など、自身の考えに合わせて選ぶと良いでしょう。
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タクシー運転手の種類は増えている!
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「タクシーの運転手」といっても、実はさまざまな種類があります。お客さまのニーズに合わせてその種類は増え続けているため、自身の得意な分野に絞って勤務できます。
一般的なタクシー運転手の種類
タクシー運転手には、タクシー乗務員とハイヤー乗務員の2種類があります。どちらも「お客さまを目的地まで送る」という基本的な仕事内容は同じですが、以下のような違いがあります。
タクシー乗務員|タクシー乗り場で待機・街中を走りお客さまを探す
タクシー乗務員は、駅前などのタクシー乗り場で待機したり、街中を走ったりしてお客さまを見つけます。いわゆる「流し営業」と言われるもので、場所や時間帯によってはなかなかお客さまを見つけられないことも。乗車率を上げるためには、ドライバーの知識や技術を積んでいく必要があります。
ハイヤー乗務員|事前予約で指定された日時・場所に迎車する
ハイヤー乗務員とは、一般的なタクシーとは異なり完全予約制でお客さまの対応をします。運転手付きの貸し切り乗用車として、高いサービスを期待して利用されます。お客さまの乗車時には運転手が手動でドアを開閉するなど、タクシー乗務員よりも高い接客マナーが求められるといえるでしょう。
介護・妊婦・観光などのニーズに合わせてタクシー運転手の種類は増えている
利用者のニーズに合わせて、タクシーには以下のようなさまざまな種類があります。
種類 特徴 介護タクシー - ・高齢者や障がい者など、要介護者の送迎を行う
- ・介護保険適用の介護タクシーでは、運転手が「介護職員初任者研修」の資格を取得して乗降介助を行う
福祉タクシー - ・ケガや病気など移動が困難な人の移動をサポートする
- ・介護保険適応外のため介護タクシーよりも利用目的の幅が広い
妊婦応援タクシー - ・事前登録された妊婦をかかりつけの病院まで送迎する
- ・運転手は妊婦の特性を知るための研修を受けることもある
育児支援タクシー - ・乳幼児を連れた外出のサポートや通園・通院などのシーンに対応する
- ・運転手は必要な研修を受けたり、チャイルドシートを備えたりする
観光タクシー - ・観光客に専属運転手として付き添い、観光名所を案内する
- ・運転手には、観光名所や歴史についての豊富な知識が求められる
ペットタクシー - ・動物を連れたお客さまを動物病院やペットホテルまで送迎する
- ・ペットは物と同じ扱いのため「貨物軽自動車運送事業」の資格が必要
タクシーデリバリー - ・飲食店の料理を指定場所まで配達するサービス
- ・安全運転かつスピーディーにお届けする技術が求められる
※地域によって名称や運営の有無が異なります
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きつい?やりがいは?タクシー運転手になるメリット・デメリット
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タクシーの運転手といえば、「座りっぱなしで長時間運転を続ける大変な仕事」というイメージがあるかもしれません。
しかし、お客さまを目的地まで安全に送り届けることで、「ありがとう」と感謝されたり、思わぬ出会いで楽しい会話が生まれたりと、やりがいもたくさんあります。そのほか、タクシー運転手になるメリット・デメリットをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。タクシー運転手になるメリット5選!
- ●お客さまから感謝されるなどやりがいを感じられる
- ●運転が趣味の人にとっては「好き」を仕事にすることができる
- ●完全シフト制で残業も少ないためプライベートの予定を入れやすい
- ●車内での仕事が基本のため職場での人間関係の悩みが少ない
- ●お客さまを待っている時間など車内で自由に過ごせる
タクシー運転手になるデメリット5選!
- ●夜間の勤務や長時間勤務の場合は体力的にきつい
- ●座りっぱなしの勤務で足腰に負担がかかる
- ●お酒に酔っている人などを乗せることでトラブルに遭遇する可能性がある
- ●車の運転による事故のリスクがある
- ●歩合制の場合は1日の収入に大きな差が出ることがある
タクシー運転手はどんな人に向いている?
タクシー運転手は、乗車するお客さまとの交流や新しい出会いを楽しむことができる人に向いています。お客さまをよく観察して、必要に応じたコミュニケーションをとれることもタクシー運転手に必要なスキルです。そのため、さまざまなお客さまとのコミュニケーションを楽しめる人はタクシー運転手をしていて「楽しい」と感じる瞬間があるでしょう。
ほかにも、仕事だけでなくプライベートも充実させたいと思っている人にも向いています。勤務形態によって働く時間は変わりますが、タクシー運転手は完全シフト制で働く時間が決まっているので、仕事以外の予定を立てやすいです。
例えば、昼日勤の勤務形態は子育てをする女性でも働きやすく、夕方以降のプライベートの時間をとりやすいと言われています。
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タクシー運転手のここがキニナル!Q&A
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ここからは、タクシー運転手を目指す人が気になる疑問をまとめてご紹介します。
未経験者でもタクシー運転手になれる?
A.未経験者でも、必要な資格を取得していればタクシー運転手になれます。ただし、安全に運転するための技術やナビゲーションスキル、接客に関する訓練を積む必要があるので慣れるまでは少し苦労するかもしれません。
運転が得意で、かつ必要な訓練や試験にパスすることができれば、未経験からでもタクシー運転手になることは十分可能です。タクシー運転手は体力的にきつい?
A.隔日勤務の場合は、朝出勤してから翌明け方までの長時間労働になるため、体に負担がかかるという点において「きつい」と言えます。
そもそも「運転をする」という行為自体、いくら慣れていても集中が必要で疲れるものです。運転が好きな人でないと、きついと感じる瞬間があるかもしれません。女性や子育て中の主婦(夫)でもタクシー運転手になれる?
A.日中のみ勤務する昼日勤であれば女性でも働きやすいでしょう。タクシー運転手はシフトが決まっており残業も少ないので、退勤後の家事・育児などプライベートとの両立もしやすいです。
さらに、最近では女性のタクシー運転手を応援する動きが広まっており、女性専用の更衣室や仮眠室、休憩所を用意している企業や、なかには託児所と提携して育児との両立をサポートする企業も増えています。深夜帯などタクシー運転手にはどのような危険性がある?
A.夜間の運転では、飲酒しているお客さまが増えるので、少なからずトラブルに巻き込まれる可能性はあります。最近のタクシーには、安全対策としてドライブレコーダーや防犯仕切板、防犯カメラが設置されていることがほとんどなので、その点は安心して業務を行うことができます。
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タクシー運転手になるなら要チェック!必要な資格とスキル
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タクシー運転手になるにはどのような資格やスキルを持っている必要があるのでしょうか。「タクシー運転手を目指したい!」と思った方は、まずはここでチェックしておきましょう。
タクシー運転手になるための資格
タクシー運転手になるためには「普通自動車第二種運転免許」が必要です。
取得条件としては、年齢21歳以上、かつ普通自動車免許(第一種免許)の取得から通算で3年以上経っていれば可能です。法人・個人に関わらず、タクシー運転手を目指す場合は、普通自動車第二種運転免許を必ず取得しましょう。
また、東京都・神奈川県・大阪府の一部の地域でタクシー運転手を目指す場合は、地理試験の合格が必要になります。タクシー運転手になるために必要なスキル
タクシー運転手は未経験でも目指せる仕事です。なお、以下のようなスキルがあれば、より自信を持ってタクシー運転手として活躍できるでしょう。
- ●どんなときも安全運転できるスキル
- ●勤務エリアの地図暗記スキル
- ●接客に使えるビジネスマナー
- ●お客さまに合わせたコミュニケーションを取るスキル
- ●タクシーの種類に合わせたスキル(英会話、介護の知識、チャイルドシート設置方法、etc.)
二種免許取得が無料!支援体制の概要
一般的には、「普通自動車第二種運転免許」は自身で教習所に通って取得します。しかし、タクシー運転手の支援制度として、資格取得を無料で受けられるものがあります。資格取得支援を受けられる条件は以下のとおりです。
- ●普通自動車第一種運転免許を取得してから3年以上経過していること
- ●申込時の年齢が35歳~54歳であること
- ●安定した雇用を希望している人
- ●直近1年間において、不安定就労の期間が長い人
支援制度に申し込んだ後は、免許取得から職場体験、採用試験、そしてタクシー会社就職までのサポートを受けることができます。上記の条件に当てはまり、本格的にタクシー運転手になるために行動しようと思った人は、二種免許取得の支援を受けることを検討してみてください。
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