2024.04.23

バス運転手になるには?未経験でも転職しやすい手順と大型二種取得支援制度について解説

バス運転手になるには?未経験でも転職しやすい手順と大型二種取得支援制度について解説

バス運転手になるには「大型二種免許」の取得が必要です。ただ、資格を取得するには費用がかかるので、バス運転手に転職することを迷っている方もいるかもしれません。

この記事では、ドライバー未経験者必見の「バス運転手になるための手順」をご紹介します。大型二種免許の費用をかけずにバス運転手としてデビューできる方法について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

ドライバー未経験でもなれる!バス運転手デビューまでの5つのSTEP

バス業界は今、深刻な人手不足が課題です。これを解決するために多くのバス会社では、ドライバー未経験者や大型二種免許を持っていない人に対してバス運転手デビューまでの金銭的なサポートを積極的に行うケースが増えています。

ここでは二種免許を持っていないドライバー未経験者でも挑戦しやすい「大型二種免許取得支援制度」を利用した場合の、バス運転手デビューまでの5つのSTEPをご紹介します。

STEP.1 「大型二種免許取得支援制度」があるバス会社に入社する

■大型二種免許取得支援制度(養成制度)とは?

バス運転手の求人に応募して入社したあとに、大型二種免許をバス会社の負担で取得することができる制度。

通常、バス会社に入社するには大型二種免許を取得していることが入社の採用基準になることが多いです。

しかし、企業によっては「大型二種免許取得支援制度(養成制度)」を導入しており、大型二種免許を取得していなくても入社後に免許を取得し、バス運転手デビューを目指せる場合があります。

大型二種免許を取得するには、おおよそ以下の費用がかかります。

教習所入校費
  • 合宿免許:25万円前後~
  • 通学免許:30万円前後~
本免許試験費と手数料
  • 受験料:1,700円
  • 免許交付料:2,050円 計3,750円
  • ※取得にかかる費用の目安は入校の時期や教習所の地域によって差があります。
  • ※本免許試験費と手数料は、指定自動車教習所で教習を受けた場合にかかる費用です。

バス運転手になりたいと思っていても「資格取得費用が高い」という点が難点になっている方も多いかもしれません。

「大型二種免許取得支援制度(養成制度)」を実施しているバス会社に入社すれば、大型二種免許の取得費用を一部または全額負担してもらえます。バス会社が社員に免許取得費用を貸し付ける形で対応し、3~5年継続して勤務することでその返済が免除されることがほとんどです。

この制度を利用すると費用面の懸念点が解消され、大型二種免許の取得にチャレンジしやすくなるので、まずは「大型二種免許取得支援制度(養成制度)」を実施しているバス会社の求人に応募してみるところからスタートしましょう。

STEP.2 教習所で大型二種免許の学科・技能教習を受ける

大型二種免許取得支援制度を実施しているバス会社に入社したら、指定の教習所で学科教習・技能教習を受けます。

教習所では第一段階・第二段階を踏んで、短期間でバス運転手に必要な知識やスキルをしっかり学ぶことができるので、初めて大型二種免許試験を受ける人でも安心して試験に臨めるでしょう。

▼教習所の入校から卒業までの流れ

1 適性検査
2 第一段階(学科教習・技能教習)
3 修了検定受験・合格→仮免許証交付
4 第二段階(学科教習・技能教習)
5 技能卒業試験受験・合格
6 教習所卒業
  • ※学科教習は、ほかの二種免許を取得している場合は免除されます。
  • ※大型一種免許を持っている方は修了検定が免除されます。

STEP.3 大型二種免許の試験に合格する

▼教習所卒業後~本免許交付までの流れ

1 運転免許試験場で本免許学科試験の受験
2 適性検査(視力および運動機能の試験)
3 大型二種免許証の交付
  • ※本免学科試験は、ほかの二種免許を取得している場合は免除されます。

教習所で卒業検定に合格すると交付される卒業証明書を持参し、運転免許試験場で本免許学科試験と適性検査を受けます。卒業証明書を持っていると本免の技能試験は免除されます。

卒業証明書の有効期限は1年なので、なるべく早めに自分の住民票登録地の運転免許試験場で受験するようにしましょう。

本免の学科試験に合格し、適性検査を受けたら大型二種免許が交付され、大型二種免許の取得は完了です。

バイチュー

免許を取得している間、バス会社から給料は出るの?

バス会社によっては教習期間中も決まった月給が支払われます。 免許を取得したあとに正式な契約を結ぶ会社もあるので、その場合は月給が支払われないこともあります。

STEP.4 バス会社の研修を受ける

バス運転手として正式に働く前に、各バス会社が用意する研修を受けます。

研修の内容や実施期間はバス会社によって異なりますが、主にバス運転手として必要な知識や運転スキルを身に着けるために以下のような研修が行われることが多いです。

  • バス運転者の心構え・関係法令の知識についての座学講習
  • 車両の日常点検の手順と方法
  • 接遇(お客さまを理解し適切に迎える応対)訓練
  • シミュレーターを使用した運転技術の教習
  • 指導乗務員による指導とみならい運転

実際に路上でバスを運転する前に、バスの車両についての理解や運転技術を高める訓練、そしてお客さまに対して適切に対応するための接遇スキルを身に着けていきます。

慣れるまでは「みならい期間」として指導乗務員が同乗するので、実務経験を積んだうえで安心してバス運転手デビューできますよ。

STEP.5 バス運転手としてデビューする

十分な研修を受けて、数か月のみならい期間を経たら、単独乗務を開始できるようになります。正式にバス運転手デビューです!

大型二種免許取得支援制度(養成制度)を利用してバス会社に入社してから、合宿で短期間で教習所に通う場合は、約2~3か月でバス運転手としてデビューすることができます。

バス運転手になるためのSTEPをご紹介しました。さっそくバス運転手になる準備を始めたい方は、バス運転手の求人をチェックしてみてくださいね。

勤続年数が増えると運転できるバスの種類が増える

▼大型二種免許で運転できるバスの種類

路線バス
  • 地域の住民の外出や通勤・通学時など、日常の移動手段に使われる
  • お客さまとの距離が近く、ドライバーは接客スキルも重要になる
送迎バス
  • 企業・学校・幼稚園・介護/養護施設・病院など特定の場所に送迎する
  • 専属のドライバーとして採用されることが多い
高速バス
  • 都市と都市、都市と地方を結ぶ交通手段として使われる
  • 深夜~早朝に運行するバスは「夜行バス」と呼ばれる
貸切バス
  • 観光バスやロケバスなど、乗車定員11人以上の旅客を貸切で送迎する
  • 移動距離や運転時間が長い場合はツーマン運行で途中で運転を交代する

一部の大手バス会社では、勤続年数や健康面などの社内基準に伴い運転できるバスの種類にステップアップを設けている場合があります。

バス運転手として経験を積んでいくなかで、将来的にさまざまなバスを運転できるようになるのもバス運転手の楽しみのひとつでしょう。

まとめ

ドライバー未経験者が挑戦しやすい「バス運転手デビューするまでの5STEP」をご紹介しました。大型二種免許取得支援制度(養成制度)を活用し、なるべく費用を抑えたうえでバス運転手として働き始める準備を整えましょう。

バス運転手になることを検討している方は、さっそくバイトルNEXTでバス運転手の求人を探してみてくださいね。

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