自動車整備士になるには?仕事内容や資格を徹底解説!

自動車整備士になるには?仕事内容や資格を徹底解説!

生活する上で密接に関わることの多い自動車。
その状態を良好に保ち、ドライバーがトラブルなく、
いつでも快適な運転ができるよう、
定期的にメンテナンスや整備を行うのが自動車整備士です。

人々の安全を守るという、とても重要な役割を担う自動車整備士は、
国家資格が必要な職種でもあります。

ここでは、自動車整備士の仕事内容や、自動車整備士になるための方法のほか、資格の種類について解説します。

チューイチ

自動車整備士とは?

人々が自動車を安全かつ快適に、また環境に優しく使用するために必要不可欠な存在でもある自動車整備士。その仕事内容とは、いったいどのようなものなのでしょうか。

自動車整備士の役割

自動車整備士は、別名「カードクター」とも呼ばれ、点検や整備によって自動車の故障などを防ぎ、人々の安全な暮らしを守ることが仕事です。

勤務先には、自動車整備工場やカーディーラー、カー用品店など、多岐にわたります。車やバイクのほか、バス、トラックなどのメンテナンスと修理を行う、車両のスペシャリストです。

自動車整備士の作業内容

自動車整備士の作業は、大きく分けて、点検整備、緊急整備、分解整備、板金塗装があります。それぞれの作業内容を紹介します。

点検整備

点検整備は、自動車に故障や不具合がないかを点検するのがおもな目的です。ハンドルやブレーキ、タイヤ、サスペンションなど、自動車を構成するたくさんの部品をチェックし、場合によっては修理も行います。

緊急整備

事故や故障によって安全な走行が困難になったら、緊急整備を行います。故障の箇所やその原因を調査し、修理することによってトラブルを解決します。

分解整備

分解整備は、高度な知識や技術が必要なため、特に難度が高い作業です。エンジンなどの自動車にとって重要な部品を分解し、不具合の改善や修理を行います。

板金塗装

板金塗装は、車体の傷などの修理や修復がおもな仕事です。自動車整備士の資格がなくてもできますが、経験と技術力が必要とされます。

自動車整備士になるには国家資格が必要

自動車整備士になるためには、国家資格が必要です。資格を取得するには、どのような方法があるのでしょうか。

実務経験で目指す

専門学校などの教育機関に通わずに自動車整備士を目指す場合、まずは国からの許可を得た認証工場や指定工場で、1年以上の実務経験を積むことで、3級自動車整備士の受験資格を得られます。

養成学校・専門学校などで目指す

国が指定する自動車整備系専門学校や短期大学の課程を修了すると、2級自動車整備士の受験資格が得られます。まずは資格を取得しておき、それを武器に就職活動を行うのも手です。

また、一部の専門学校や認定大学では、1級自動車整備士の課程を設けているため、それを修了すれば卒業と同時に受験資格を得られます。

自動車整備士の資格の種類

国家資格である自動車整備士は、国土交通省が実施する「自動車整備士技能検定試験」の学科試験と実技試験の両方に合格することで、取得できます。なお、これらの検定は、整備士としての実務経験など、受験するための条件もそれぞれ設けられています。
自動車整備士の資格は、1級自動車整備士、2級自動車整備士、3級自動車整備士、特殊整備士の種類に分けられており、さらに整備の対象によって細かく種目が分かれています。

例えば3級の場合は、「3級自動車ガソリン・エンジン整備士」「3級自動車ジーゼル・エンジン整備士」「3級自動車シャシ整備士」「3級二輪自動車整備士」がありますが、これらはどれを取得しても3級自動車整備士となります。

なお、整備士と同じように自動車の整備に関わる国家資格として、自動車の検査を行う「自動車検査員」があります。こちらは、2級整備士の資格や整備主任者としての実務経験を有し、自動車検査員講習を受講後、その修了試験に合格する必要があります。

自動車整備士の種類

 

自動車整備士の種類

実務経験と受験資格

 

実務経験と受験資格

3級自動車整備士

3級自動車整備士は、自動車整備士の基礎となる資格です。
エンジンオイルの交換、タイヤ交換といった整備の基本的な部分を担当できます。ただし、分解整備などは単独で行うことはできないため、2級以上の資格保持者のサポート的な立ち位置で働くことが多いでしょう。

なお、3級自動車整備士の受験資格は、義務教育を卒業した1年以上の実務経験者や、高等学校の機械学科など、定められた学科修了者で6ヵ月以上の実務経験がある者などが得られます。

2級自動車整備士

自動車整備士の仕事をほとんどこなせるようになるのが、2級自動車整備士です。
義務教育を卒業後、3級自動車整備士の資格を取得し、3年以上の実務経験を積むこと。または、機械学科などの定められた学科修了者が3級の資格を取得し、大学の場合は1年6ヵ月、高校の場合は2年以上の実務経験を積むことなどで受験資格が与えられます。

1級自動車整備士

自動車整備士の中でも、最も多くの知識と高い技術が求められるのが1級自動車整備士です。自分自身で整備を行えることはもちろんですが、他の整備士などの指導にもあたることができ、より上の立場やキャリアを目指せます。

2級自動車整備士(2級自動車シャシ整備士を除く)の資格を有し、3年以上の実務経験を積むか、自動車整備系の専門学校や認定大学で1級整備士課程を修了することで受験資格が得られます。

特殊整備士

自動車整備士の中でも、電気装置・車体・タイヤの知識や技術に特化したのが特殊整備士です。

無資格の状態からでも、2年以上の実務経験を積むことで受験が可能になり、整備士としてキャリアを重ねていく場合や就職する際などに有利に働きます。

自動車整備士に求められる人物像とは?

自動車整備士は、自動車技術の目まぐるしい発展に合わせて、日々新しい知識や技能を磨いていかなければなりません。そのため、自動車に対する興味や熱意、加えて自分自身の成長に対する向上心を強く持っておく必要があるでしょう。

また、修理や点検に訪れるドライバーと直接やりとりをしながら整備をしたり、チームで作業をしたりすることも多いため、コミュニケーション能力も重要です。

自動車整備士の魅力

自動車整備士として働く魅力には、どのようなものがあるのでしょうか。実際に働く、自動車整備士の声とともにご紹介します。

さまざまな自動車技術にふれられる

自動車整備士の仕事の楽しさは、なんといってもたくさんの自動車に直接ふれることができる点です。車やメカ好きにはたまらない環境といえるでしょう。

また、「毎日違う作業をするので、飽きがこない」「専門的な技術職が身に付けられる」「うまく整備できた瞬間はメカニックとして喜びを感じる」といった声もあり、やればやるほど経験を積めて、よりキャリアアップできる点も魅力のひとつといえます。

人の役に立てる

自動車を通じて、たくさんの人とコミュニケーションがとれたり、修理した相手から直接「ありがとう」と感謝されたりする機会が多いので、人や社会のために役に立っていると実感しやすいようです。

安全を守り、人の命を預かるという大きな責任の伴う仕事ですが、その分、自分の成長ややりがいにつながります。

女性自動車整備士の活躍

男性の世界と思われがちな自動車整備士ですが、女性ならではの繊細な気付きや、来客者が女性だった場合のソフトな対応など、女性自動車整備士の存在が注目を集めています。

自動車整備士を目指す女性が通いやすい環境を整えた専門学校などもあり、今後の活躍が期待されています。

自動車整備士の将来性は?

国土交通省が2015年に発表した「自動車整備士不足の現状と行政の取組」によると、約5割の整備事業所において自動車整備士が不足しており、約1割がすでに運営に支障が出ているという現状があります。
人材確保や育成の取組みが叫ばれる昨今、自動車整備士は市場価値が高い職種のひとつといえるでしょう。

国家資格が必要な自動車整備士は、決して簡単になれる職業ではありません。しかし、知識やスキルを積んだ自動車整備士になれれば、さまざまな現場で活躍できます。

加えて、自動車は私たちの生活に必須のアイテムであり、姿や形が変わってもなくなることはありません。自動車が存在し続ける以上、自動車整備士も常に必要とされ続けるため、将来性のある仕事といえるのではないでしょうか。

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