2024.05.22

人事の仕事とは?主な仕事内容、やりがい、求められるスキルを解説!

人事の仕事とは?主な仕事内容、やりがい、求められるスキルを解説!

企業の顔とも言われる「人事」ですが、仕事内容が具体的にわからないという人も多いのではないでしょうか。就職や転職で人事の仕事が気になっている人に、くわしく解説します。
仕事内容や求められるスキル、やりがい、働くことで得られるスキル、キャリアパスなどを理解し、自分のやりたいこととマッチしているか考えてみましょう。

人事ってどんな仕事?

人事は、従業員の採用から退職までの一連の管理を担当します。必要なスキルをもつ人材を確保し、活躍できるように環境を整え、育成をおこないます。
まずは人事がどのような仕事をするのか、概要を解説します。

人事の役割

人事とは、企業が目標を達成するうえで必要な、従業員の採用から育成、評価、さらに労務管理までたくさんの業務を担当します。

企業を経営する上で必要な、ヒト・モノ・カネ・情報の4要素のうち、「ヒト」に関する業務が人事の仕事です。

人事と総務の違い

人事がヒトに関する業務を担当するのに対して、総務はヒトに限らず、働く環境に関するあらゆる業務を担当します。たとえば、備品や施設の管理、安全対策など、組織全体がスムーズに運営できるようにサポートしています。
人事総務部のように、人事と総務を1つの部署でおこなうケースもあります。

人事になるためには?

ここでは、人事になるためのポイントを紹介します。

特別な資格は必要ない

人事として働くために、特別な資格は必要ありません。採用後に人事課に配属されたり、別の部署を経験したのちに異動で配属されたりすることが多いです。

その際、資格が必要なわけではありませんが、労働法や人事労務管理などの知識があると、仕事をするうえで有利になることもあります。

中途は経験者のみの募集も多い

中途入社での応募では、経験者のみ募集している企業も少なくありません。採用や従業員の賃金、社会保険などの手続きの経験があると採用につながりやすいでしょう。

また、他部署との連携や調整なども必要なので、コミュニケーション能力やタスク管理能力、交渉力などのポータブルスキルも歓迎されます。

未経験の場合は採用のメリットをアピールしよう

未経験でも、年齢が若い場合には、新卒社員とのコミュニケーションが取りやすいという理由で採用されることがあります。

人事未経験でも、採用に関わった経験などがあれば、アピールしましょう。

未経験で、人事の仕事に転職を決めたなら、労働法や人事労務管理などの知識を身につける努力が必要です。努力した結果を面接や履歴書でアピールすれば、採用担当者によい印象をもってもらえるかもしれません。

人事の主な仕事内容

人事の主な仕事内容

人事は、人材に関わる幅広い業務を担当します。
ここでは、人事の主な仕事内容について、業務別にくわしく解説します。

採用活動

企業に必要な人材を確保するため、採用試験や面接をおこない、採用した人材を本人の希望や適性などを考えて配属します。

部署ごとにどのような人材が必要とされているのか調べ、求める人材を確保するために求人広告やSNSによる発信、会社説明会の開催などをおこないます。
求人広告にのせる募集要項の作成や、面接日程の調整、選考プロセスの検討なども人事の仕事です。

人材育成

従業員が活躍できるように、スキルアップを目指し研修の計画や実行を担当します。具体的には新入社員を対象とした新人教育、管理職へのマネジメント研修などがあります。
外部の講師や研修代行サービスに頼むときは、契約の手続きや日程調整、社員への周知などを行います。

従業員から求められる研修プログラムを用意するのも、大切な仕事です。従業員のスキルを把握したうえで、企業の成長につなげるために育成メニューを用意します。

人事評価

従業員がやる気をもって働けるように、適正な評価の制度(人事評価制度)づくりをおこない、それをもとに評価をします。正しく評価されていないと従業員が感じた場合、人材の流出につながりかねません。

評価は、基本的に従業員の実績や能力などを軸におこないます。
企業への貢献度や、職務でどのような実績をだしたのか、ほかにも、熱意や勤務態度などを評価するケースもあります。

評価制度にはさまざまな方法があるため、各社それぞれ、自社にあった制度づくりをしています。

労務管理

労務管理は、給与や福利厚生などを法令にそって管理します。
具体的には、以下のようなものがあげられます。

  • 社会保険への加入手続き
  • 給与計算
  • 勤怠管理
  • 健康診断
  • 福利厚生

労務業務が部門として独立している企業もありますが、人事が担っている企業も少なくありません。

人事制度の企画

人事制度の企画とは、従業員を正当に評価したうえで、配属先などを決めるための基準をつくる業務です。人事は企業全体の組織作り、人員の配置に関わります。

人事制度の企画をするときは、従業員の働きを定量的・定性的に調べ分析する必要があるため、専門的な知識やコミュニケーション能力などのスキルが求められます。

人事の仕事内容は企業規模でかわる

人事の仕事は企業規模によってもかわることがあります。
ここでは、大企業と中小企業における人事の仕事内容について解説します。

大企業の人事

大企業の人事の仕事は、大きくは「採用」「育成」「労務」に分かれます。そこからさらに細かく業務分担されて、担当者が割り当てられているケースが多いです。たとえば、給与計算や社会保険、労務相談、勤怠管理のように、業務を分担します。

大企業は従業員の数が多いため、効率的に進めなければ業務がまわりません。そのため、業務ごとにその業務に習熟した担当者がおこないます。

中小企業の人事

中小企業は大企業ほど従業員の数が多くないため、幅広い業務を人事が任されるケースが多いです。そのため、企業によってはすべての人事業務を1人で担当することも少なくありません。

労務や総務の役割を同時に任されることもあるため、限られた時間のなかでいかに効率よく業務をこなせるか、幅広い知識と柔軟性が求められます。

人事に求められるスキル

ここでは、人事に求められる主なスキルを紹介します。履歴書や面接ではこれらのスキルをアピールできるとよいでしょう。

コミュニケーションスキル

採用活動を行うときは、企業の顔として人事が直接求職者と関わります。企業のイメージをくずさず、求職者がどのような人材なのか見極めるためのコミュニケーションスキルが必要です。

また、経営陣と連携して仕事を進めたり、社内の従業員とコミュニケーションをとる機会も多いです。経営層や従業員からの信頼を得られれば、人事としての仕事もやりやすくなるはずです。

プレゼン能力

人事は、会社説明会などで、会社の魅力をつたえ、求職者に「この会社で働きたいと」思ってもらうためのプレゼン能力も必要です。
そのためには、プレゼンに使用する資料も大切です。資料作成とプレゼンのスキルは、採用の場面だけでなく、教育・研修の場面でも役立ちます。

スケジュール・計画管理能力

人事の業務の多くは、年間計画などにそって行われます。
たとえば採用活動では、新卒採用も中途採用も年間のスケジュールがある程度決まっていることが多く、スケジュール管理能力が必須です。

同様に、研修の企画も年間計画にもとづき、プロジェクトの立ち上げ、研修を実施するまでの進行管理が必要です。そのため、進捗やタスクなどの管理能力の高い人は重宝されます。

機密情報を正しく扱えること

人事は、従業員の個人情報や企業の経営に関する情報などの、機密事項を取りあつかいます。人事として知りうる機密事項は、外部に漏らしてはいけないものです。

こうした重要な情報を適切に扱えることが人事には求められます。個人のプライバシーや情報セキュリティに関する高い意識、モラルが必要です。

人事のやりがい

人と経営に密接にかかわる人事は、組織においても重要なポジションのため、得られるやりがいも大きなものです。ここでは人事のやりがいについて解説します。

企業の顔として働ける

人事は会社を代表して、企業説明会に参加したり、面接や選考を担当したりします。応募者がはじめに顔を合わせる社員は、人事担当者です。そのため、人事の印象は、企業の印象にもつながります。

あなたがきっかけで入社してくれる人や、研修の結果、従業員が活躍する姿を見られることは、仕事のやりがいになるでしょう。

組織づくりに携われる

人事は、企業の成長のための組織づくりにたずさわる機会があります。優秀な人材を採用・育成し組織を作ることができれば、企業の業績向上へつなげることができます。

企業にとって欠かせない「ヒト」という要素を通じて、業績向上という目に見える成果を上げられることは、やりがいにつながるはずです。

経営者のニーズに直接応えられる

人事は組織づくりにたずさわるため、企業の経営戦略にあわせた採用計画を作成します。そのため、経営者を含め経営陣から企業のビジョンや方向性を聞き、それにもとづいた人事戦略を立てるのです。

経営者と距離が近いことから、経営者のニーズや期待に直接応えることができます。能力を評価されれば、出世につながる可能性も高いといえるでしょう。

人事で働くと身につく知識・スキル

人事として働くことで身につくのは、労働条件や環境、雇用、社会保障などの法令に関する知識と、情報収集のスキルです。

これらの法令は改正されることも多く、常に最新の法令をキャッチアップし、就業規則の見直しや労務管理を行う必要があります。

人事として働き始めたときにはわからなくても、働きながら学んでいくことで知識とスキルを身につけることができるでしょう。

人事のキャリアパス

人事のキャリアパス

人事としてのキャリアパスは大きく分けて3つです。

  • 人事部長やHRBPなど、人事業務のスペシャリストになる
  • 社会保険労務士など、特定の業務に特化する
  • 総務や経理など、幅広い業務を担当する

人事部長やHRBPを目指す

まずは、人事業務のスペシャリストを目指す道です。たとえば、人事部長として部署の責任者となり、人事業務や組織の従業員のマネジメントを行います。
また、従来の人事とは異なるHRBPを目指す人もいるでしょう。HRBP(Human Resource Business Partner)は、経営者のビジネスパートナーとして、組織づくりを行う、戦略人事のプロです。

社会保険労務士など特定の業務に特化する

人事が行う特定の業務スキルを磨き、スペシャリストを目指す道もあります。たとえば、労務のスペシャリストとして社会保険労務士の資格を取得することなどがあげられます。

幅広いバックオフィス業務を担当する

人事業務に限らない、総務や経理などのバックオフィス業務のジェネラリストを目指す道もあります。幅広い業務に対応できる人材は、少ない従業員で会社をまわす、ベンチャー企業などで重宝されます。

まとめ

人事は企業の経営に欠かせない、ヒトに関する業務を任されます。
コミュニケーション能力やプレゼン能力、タスク管理能力に加え、重要な情報を取りあつかうための高いモラルも求められます。人事という仕事にチャレンジする場合には、身につけるべきスキルや知識を理解し、準備をしっかり行うことをおすすめします。

人事は採用の段階だけでなく、採用後の従業員とも関わります。そのなかで、スキルとともにその人への共感力や愛情も求められる仕事です。そのため、時には経営層と従業員の板挟みになることもあるかもしれません。

人事は、採用活動や人材育成、人事評価など幅広い業務を担当するなかで、さまざまな経験ができる、やりがいのある仕事だと言えるでしょう。

バイトルには人事アシスタントのアルバイトや、派遣の求人もあります。未経験から挑戦できるものもあるので、まずは気になる求人を探してみましょう。

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