メイドカフェは、メイドになりきってお客様を接客するカフェのことです。一般的には、飲食店に分類されます。接客での立ち振る舞いやパフォーマンスの有無が一般的な飲食店との大きな違いです。

「歌のパフォーマンス」「おいしくなるおまじない」など、メイドカフェならではの接客が求められます。メイドカフェには、「メイド」のコンセプトに合わせた世界観があり、制服がかわいい衣装の場合が多いです。

お客様は女性なら「お嬢様」、男性なら「ご主人様」といったように、世界観に合わせた言葉遣いも特徴があります。

メイドカフェと似たような飲食店に「コンカフェ」があります。

コンカフェとは「コンセプトカフェ」を略したもので、「特定のテーマを取り入れて全面に押し出すことで、他のカフェとの差別化が図られたカフェ」のことです。

メイド喫茶は「メイド」をコンセプトにした「コンカフェの一種」といえます。ほかにも、コスプレ系カフェや執事、忍者などさまざまなコンセプトをもとにしたカフェがあります。

コンカフェは名前に「カフェ」とついていますが、お酒を提供しているお店も多いです。

そのため「カフェ&バー」のスタイルが基本となっています。コンセプトにより世界観はさまざまなため、バイト先として選ぶ際は募集要項やお店の雰囲気を確認しておきましょう。

メイドカフェの時給は、1,000円前後が一般的です。2024年7月時点、バイトルに記載されている求人の地域別平均時給を見てみると、981～1,137円の間でした。

関東の時給で計算すると、1日4時間勤務・週3日勤務した場合、1か月の給料は54,576円です。週5フルタイムで勤務すると、181,920円になります。

＜メイドカフェバイトの平均時給＞
※2024年7月時点掲載のバイトル求人の平均時給を参照

さらに、時給とは別にインセンティブがもらえるお店もあるため、時給で計算したよりもさらに稼げるかもしれません。チェキ撮影手当やグッズ販売手当など、お店によりインセンティブの種類はさまざまです。

メイドカフェのバイトは、頑張り次第でより稼げるメリットがありますよ！

メイドカフェの求人概要を見ると「18歳以上」を条件としている場合が多いです。年齢から高校生でも働けるといえますが、お店によっては「高校生不可」としている場合もあります。そのため、求人探しの際は「高校生可」と条件を設定して検索してみましょう！

活躍している年齢層は10代後半・20代前半が多く、同年代の仲間と繋がりやすいメリットもあります。年齢の近い仲間とわいわい楽しく働きたい女性におすすめのバイトです。

メイドカフェといえば、やはり制服がメイド服な点が特徴的です。かわいいメイド服を着用して働けます。普段はなかなか着られないかわいい制服が働くモチベーションになる人もいるのではないでしょうか。

イベント時にはコスプレ衣装を提供されることもあり、いろいろなお洋服が楽しめます。かわいい服を着て働きたい方にぴったりのバイトです。

一般的なカフェでは、黒髪～茶髪と落ち着いた髪色を規定としているお店が多いです。一方、メイドカフェは「明るめの茶髪でもOK」といったように、身だしなみの規定が比較的自由といえます。

むしろ、メイド服に合わせてかわいくセットすると、お客様からの人気が出やすくなるかもしれません。髪色・髪型と同様にネイル・ピアスをOKとしているお店も多いです。普段からファッションにこだわっている方は働きやすい職場といえるでしょう。

メイドカフェで働くと、共通の話題からスタッフ同士で仲のよい友達になれたり、お客様と純粋に会話を楽しめたりと、メリットがたくさんあります。

同じ趣味の仲間と出会い、バイトへのモチベーションが高まると働くのが楽しく感じられるでしょう。

メイドカフェのバイトでは非日常的な体験ができるため、いつもと違う自分になれるメリットがあります。

かわいい制服を着て接客をしたり、お客様に「ご主人様」と呼びかけたりと、メイドになりきるのが楽しいと感じたら向いているでしょう。

いつもと違う自分になれるのは、メイドカフェならではの醍醐味です。仕事とプライベートのメリハリをつけやすいので、オンとオフの切り替えをしっかりとすることができます。

メイドさんのなかには、アイドルを目指している方もいます。ステージがあるお店ではメイドさんがパフォーマンスすることもあるためです。バイト中に人前で活動することで、アイドル活動の練習にもなります。

人気のメイドさんはファンがつくこともあり、プチアイドル気分が味わえるメリットも。ファンサービスやお客様への接客は、アイドルに求められる対応と似ています。バイト内でアイドル活動の練習ができるでしょう。

メイドカフェでは、コミュニケーション能力が求められます。接客を通して、お客様に満足してもらえるような立ち振る舞いをすることも重要なスキルのひとつです。

さらに、かわいい制服に合わせたメイクや髪型の研究も時には必要とされます。このように、メイドカフェのスタッフとして求められるスキルは多岐にわたるのです。バイトのなかで身につくスキルがたくさんあるのも、メイドカフェのメリットといえます。

メイドカフェの時給は、一般的なカフェと比較して高い傾向にあります。商品の提供や接客以外に「メイドとしての立ち振る舞い」を求められるため、時給を高く設定しているい店が多いです。

また、前述したようにメイドカフェでは、お客様からの注文に合わせたインセンティブが設定されていることもめずらしくありません。接客により給料が増えるとなると、やりがいもより感じやすくなるでしょう。

メイドカフェのバイトでは、メイドになりきってお客様をもてなします。接客文句や態度のひとつひとつに親しみやすさを感じやすく、お客様との距離が近いです。

仕事の一環としてなりきっていても、お客様のなかには一方的に行為を募らせることも少なくありません。好意が募りすぎて深刻化すると、ストーカーやプライベートに踏み込むといったトラブルが起こることもゼロではありません。

距離が近いがゆえのデメリットといえるでしょう。しかし、慎重な言動を心がけることでトラブルを防ぐといったように対策も可能です。働き始めたら、言葉や態度には注意するようにしましょう。

メイドカフェのバイトでは、店内でおもてなしや調理をするほかに、街頭でのビラ配りを任されることがあります。お客様を呼び込む重要な役割ではあるものの、メイドになりきって接客を担当する時間が少なくなることも。

季節を問わず、路上に長時間立ってビラ配りや声かけをすることもめずらしくありません。衣装はメイド服のまま街頭に立つため、夏場や冬場は暑さ・寒さがきついというデメリットもあります。

メイドカフェのスタッフは女性が多いです。女性同士の人間関係に疲れてしまうケースも少なくありません。派閥があったり、少ない男性スタッフを巡ってトラブルになったりすることも場合によっては考えられます。

とはいえ、人間関係のトラブルはバイト先ではよく起きやすいものです。挨拶をきちんとして礼儀正しくする、丁寧なコミュニケーションを心がけるなど、トラブルに巻き込まれる可能性を減らす行動を徹底して回避しましょう。

メイドカフェでは、いうまでもなく勤務中はメイドになりきります。ご主人様であるお客様に対して積極的にコミュニケーションを取る必要があります。普段とは違った、メイドカフェ特有の振る舞いに疲れてしまうことも。

ありのままの自分が出せないと感じる方や、普段の自分とは違う振る舞いに神経を消耗する方は、メイドカフェでのバイトが苦痛に感じるかもしれません。

メイドカフェでは、ステージパフォーマンスやスタッフの接客を売りにしているため、ホームページ上に写真や個人情報をアップされるケースがあります。自分にファンのお客さまが付いた際に、写真をSNSに挙げられることも。

ネットに自分の情報が掲載されるのが怖いと感じる人にとっては、あまり向いていないかもしれません。

怪しい求人には要注意です。たとえば、掲載されている求人で時給があまりにも高いバイト先に応募してみると、「メイドカフェ」と謳って実は風俗店だったというケースがあります。

働き始めてからでは、辞めるのもひと苦労になりかねません。求人を確認したあとは、お店の情報をネットで調べたり、実際に店舗に足を運んでみたりして実態をチェックしましょう。

前述した「怪しい求人」に応募しないためにも、入念なリサーチは欠かせません。リアルな情報をチェックするには、SNSでのリサーチが有効です。

お店のアカウントはもちろん、実際にお店を利用した人の投稿もチェックしてみましょう。お店がブラックでないか、お客様の層はどうなのかなど、SNSで掴める情報から判断することをおすすめします。

WebやSNSでのリサーチも重要ですが、実際にお店に訪問して自分の目で確かめることをおすすめします。お店のリアルが知れるため、トラブルやミスマッチが起きにくくなるでしょう。

体験入店制度があれば、正式に入店する前に試してみてください。もしくは自分がお客様としてお店に行き、雰囲気を確認するという手もあります。自分が働きたいバイト先かどうか吟味するためにも、実際にお店に足を運んでみましょう！