短期バイトとは、契約期間が一般的に数週間から3か月ほどで終了するバイトを指します。単発バイトよりも契約期間が少し長い点が主な違いです。

たとえば、学生が長期休暇を利用してまとまった期間にしっかり稼ぎたい場合は、短期バイトのほうが向いているかもしれません。なお、3ヵ月以上働くバイトを「長期バイト」といいます。

バイトを探す際は、契約期間を決めて検索すると、希望の条件にあったバイトを見つけやすくなるのでおすすめですよ。

単発バイトと派遣バイトの違いは、雇用形態です。単発バイトは、契約期間が短いことに加えて勤務先に直接雇用されます。

一方で派遣バイトは、派遣会社を通じて間接的に雇用されます。勤務先は雇用元ではなく、指示された場所で働くことになるため、勤務先に直接雇用されるわけではありません。

業務指示を勤務先から受けますが、給与は派遣会社から支払われ、契約期間も派遣会社との間で定めます。

日雇い派遣は条件に当てはまれば就業できる

2012年に改正労働者派遣法が施行された際、雇用期間が30日以内の「日雇い派遣（登録制バイトともいう）」は原則的に禁止されました。

ただし、以下の条件に当てはまる人は、日雇い派遣が認められています。

参考：厚生労働省『派遣労働者・労働者の皆様』（2025.06.18）
参考：厚生労働省『日雇派遣の原則禁止について』（2025.06.18）

また、禁止の例外として政令で定められたソフトウェア開発、財務処理などの仕事で派遣される場合も、日雇い派遣は認められています。

このように、「派遣」という働き方を選ぶ際は、契約期間や条件など法律で定められているルールが複数あるので、注意しておきましょう。

日雇いバイトとは、1日単位で雇用契約を結ぶバイトです。一方、単発バイトの契約期間は1日～1週間ほどで、雇用期間に幅があるとわかります。

「この日だけ働きたい！」と明確に決まっている場合は、日雇いバイトもしくは勤務期間が1日のみの単発バイトから探すと条件に合った求人を見つけやすくなるでしょう。

なお、ここでいう「日雇いバイト」は勤務先に直接雇用される労働形態で、「日雇い派遣」とは別である点には注意が必要です。

単発バイトの最大のメリットは、自分の都合に合わせてバイトを入れやすい点です。

急に予定が空いたときにすぐ働けたり、ほかの用事とうまく時間を調整しながらバイトを入れやすかったりするので、ほかのバイトとの掛け持ちもしやすいですよ。

学生の場合は、講義の合間や全休の日に単発バイトを入れたり、深夜の時間帯に高時給の単発バイトで稼いだりすることもしやすいため、コツコツと収入を増やしたい人にもおすすめです。

長期で働くバイトの場合、シフトに合わせて予定を組むようにプライベートの時間が制限されるおそれがありますが、単発バイトならプライベートを優先した働き方を叶えやすいのもうれしいポイントですね。

単発バイトは、イベントスタッフや仕分け・梱包などの軽作業、引越しスタッフなど、幅広い業界・職種から求人が募集されています。

期間を決めて働けることから、さまざまな仕事にチャレンジできるのもメリットのひとつです。少し飽きやすい性格の人でも、単発バイトなら常に新鮮な気持ちで働けるでしょう。

初めてバイトをする人のなかには、自分に合っている仕事が分からないという人もいますよね。単発バイトなら、長期バイトを始める前のお試しとして気になる職種のバイトがどんな感じなのかを見れるので、自分に合っているか確かめることもできるでしょう。

また、単発バイトは長くて1週間程度の契約なので、業界・職種が未経験でも働きやすい求人が多い点も魅力です。

単発バイトは短い期間で契約が終了するため、職場の人間関係に対して必要以上に気を遣わずに済むといえます。人間関係が原因でストレスを溜めやすいという人も、単発バイトなら無理せず楽に働けるでしょう。

ただし、職場の人への挨拶や時間を厳守した行動など、働くうえでの基本的なマナーは守る必要があります。期間が短いといえど「働く」ということには変わりないため、節度ある対応を心がけましょう。

単発バイトは自分の都合に合わせて働ける反面、契約が短期間で終了するため、新たなバイト先を毎回探す必要があります。仕事探しや申し込みのほか、希望する勤務先によっては面接などを受けなければなりません。

少しでも楽に求人を探したいなら、求人サイトの活用がおすすめです。たとえば、バイトルなら検索条件の保存や気になる求人のキープができるので、スキマ時間を活用して手軽に求人が探せるでしょう。

単発バイトで働くデメリットを抑えるためにも、求人サイトは積極的に活用しましょう。

単発バイトは時間を有効活用できる魅力的な働き方ですが、希望日に必ず働けるとは限らない点はデメリットといえます。短期間で働けるとはいえ、募集状況や契約先により働ける日時は完全に自由とはいえないからです。

どうしても働きたい求人がある場合、多少は自分のスケジュールを調整しなければならないシーンも出てくるでしょう。

なお、単発バイトには履歴書や面接が不要で働ける求人もあります。なるべく早く働きたい場合は、そのような求人を探してみるのも一つです。

データ入力は、指定のフォーマットやソフトに文字・数字を入力する仕事です。時給制のほか、出来高に応じた成果報酬制を採用している求人もあります。

単発バイトとして働く魅力は、パソコンのタイピングスキルを磨けることや、在宅で働ける求人もあることです。同じ作業を繰り返すケースが多いため、未経験でも働きやすいバイトといえます。

データ入力に向いているのは、一人で黙々と働きたい人や、人とあまり関わらずに働きたい人です。デスクワークの単発バイトを探している人のおすすめの単発バイトといえます。

軽作業のバイトでは、工場や倉庫で商品の検品、梱包、仕分け、シール貼りなどの業務を行います。勤務先によって条件は異なりますが、服装・髪型の制限が設けられていない職場もあり、おしゃれや身だしなみに制限があるバイト先を避けたい方におすすめです。

同じ作業を繰り返したり、マニュアルに沿った比較的簡単な作業をこつこつこなしたりと、未経験でも働きやすい点も魅力的といえるでしょう。

軽作業は自分のペースで仕事を進めたい人や、集中力のある人が向いている単発バイトです。

引越しスタッフの単発バイトでは、家具・生活用品の運び出しや運び入れを行います。バイト先によっては、運搬担当と梱包担当に分かれるケースがあるため、応募の際は求人概要をチェックしておきましょう。

引越しスタッフに向いているのは、体力にある程度の自信がある人や、周囲のスタッフと協力しながら仕事に取り組める人です。

春休みのような繁忙期は需要が高く、求人数が増える傾向にあります。長期休みの空いている日に単発で入るのがおすすめです。

イベントスタッフは、ライブ・コンサートや野外フェスといったイベント会場で、会場設営や設備の搬入・搬出、グッズ販売などを行います。働くための特別な資格は不要なので、未経験でも応募可能な求人が多いです。

イベントの開催日時の関係で求人は土日の募集が多く、学生も働きやすいという魅力があります。

イベントスタッフに向いているのは、音楽やスポーツのイベントに興味がある人や、体を動かすことが好きな人、体力に自信のある人です。趣味に関わるバイトを探している方は、楽しみながら働けるかもしれません。

飲食店スタッフは、レストラン・居酒屋といったお店で、調理や料理の配膳を行います。店舗によって違いはあるものの、マニュアルが用意されている職場が多く、単発バイトでもスムーズに働きやすいでしょう。

未経験者や学生を歓迎している求人が多いのもうれしいポイントといえます。飲食店スタッフに向いているのは、接客スキル・調理スキルを身につけたい人や、人と積極的にコミュニケーションを取りながら働きたい人です。

清掃スタッフは、おもにオフィスやホテル、パチンコ店などで清掃を行う仕事です。勤務先が豊富な点から、午前中のみ働く求人や日中に働く求人、深夜の時間帯に高時給で募集している求人など、自分の都合に合わせて求人を選びやすいのが魅力といえます。

年齢や学歴・職歴といった条件が不問の求人が多いため、未経験者でも応募しやすいでしょう。清掃スタッフに向いているのは、もともと掃除が好きな人や、状況に合わせて臨機応変に対応できる人です。

警備員は、商業施設などで盗難・事故の発生を警戒する「施設警備」や、イベント会場などで人々を安全に案内・誘導する「雑踏警備」などといった仕事を担います。

未経験でも可能な求人が多いですが、新人は20時間以上の「新任教育」を受けなければなりません。そのため、実際に勤務するまでに一定の期間が必要とされています。

警備員に向いているのは、真面目に仕事に取り組める人や、体力に自信を持っている人です。深夜バイトの募集もあり、選べる働き方の選択肢が幅広いので、高時給でがっつりと稼ぎたい人にもぴったりですよ。

求人サイト・アプリは、職種別の検索やフリーワード検索、エリア・沿線からの検索など、複数の条件をかけ合わせて求人を調べられるメリットがあります。自分に合った単発バイトを効率的に探せる点で、求人探しにぴったりのツールです。

単発バイトは新たなバイトを毎回探す手間がありますが、求人サイト・アプリをうまく使いこなせば、手間を最小限に抑えた仕事探しができるでしょう。

バイトルなら1日のみの単発バイトのほか、1週間以内・1か月以内の短期バイトだけに絞って検索できるため、自分が一番働きやすいスタイルの仕事を見つけやすいですよ。

駅やコンビニに置かれている地元密着の求人誌・フリーペーパーでも、単発バイトは探せます。ただし、中長期で働くことが前提のバイトも多数掲載されているので、単発バイトを効率的に探せないケースも。

また、古い求人誌・フリーペーパーの場合、募集期間を過ぎている求人が掲載されていることもあるので、最新情報はインターネットでチェックすることをおすすめします。

たとえば通学や通勤など、通り道で求人誌・フリーペーパーを見つけたら、少し参考にしてみるといったように、気軽に求人を探すのに向いている方法といえるでしょう。

友人・知人が働いたことのある単発バイトを紹介してもらうのも方法の一つです。実際に働いたときの仕事内容や職場の雰囲気なども聞けるので、不安を解消した状態で仕事を始められるでしょう。

ただし、友人・知人に紹介してもらうことで「紹介者の顔を潰さないように働かなければならない」と、プレッシャーを感じてしまう人もいるようです。

友人・知人の話を参考にしながら、求人サイトやスマホアプリを活用して自分で単発バイトを探すと、条件面でより理想にあった求人に出会えるかもしれません。複数の方法を駆使して単発バイトを探すことをおすすめします。

単発バイトを探す前に、仕事内容や勤務地、勤務時間など自分が優先したい条件を整理しておくことをおすすめします。優先したい条件を決めておかないと、バイト探しが難航する可能性が高いためです。

たとえば、スキマ時間をうまく使って働きたい場合は、勤務時間の融通が利く単発バイトで探すといいですよ。優先したい条件をピックアップし、求人サイトやアプリで検索をかけてみることをおすすめします。

自分の適性に合った単発バイトを探すことも重要なポイントです。短い期間だからといって、自分の適性と仕事内容の相性を考えずに決めてしまうと、肉体的にも精神的にも負担がかかるおそれがあります。

たとえば、集中力がある人はデータ入力の単発バイトを選んだり、体力に自信がある人は引越しスタッフの単発バイトを選んだりすると、比較的働きやすくなるでしょう。

会社によって給与支払いのタイミングは違います。たとえば、「即日払い」なら、働いた当日に給与が支払われますが、「日払い」の場合は、翌日以降に支払われるケースが一般的です。

また、給与計算の締めが1週間単位で、会社が規定した日にまとめて支払われる「週払い」という支払い方法もあります。「単発バイト」とひと言でいっても、会社の規定により、給与支払いのタイミングは異なるのです。

なお、バイトルでは「日払い」「週払い」「給与手渡しOK」で条件を絞り込めるので、自分が希望する給与支払いの単発バイトをスムーズに探せますよ。

バイト先によって、交通費の支給の有無は異なります。単発バイトの場合、交通費が自己負担のところも多いため、交通費支給なしのバイト先の場合、働く場所が遠すぎるバイトは避けるのが無難といえるでしょう。

バイトルの求人サイトでは、「交通費支給」がある単発バイトを絞り込んで検索できます。気になる方は、ぜひチェックしてみてください。

源泉徴収とは、企業が所得税や住民税を給与から天引きし、納税者本人に代わって納める仕組みのことです。勤務先によっては源泉徴収されるケースがあり、その場合は特に追加の手続きはありません。

企業は、雇用期間が2ヵ月以内と定められている労働者に対して、日給または時間給を支給する場合、「源泉徴収してもよい」とされています。ただし、日給9,300円未満の場合、源泉徴収はされません。

単発バイトで雇用される場合は、契約前に源泉徴収の有無を必ずチェックしておきましょう。

参考：公益財団法人 全国法人会総連合『令和6年度版 源泉所得税 実務のポイント』（2025.06.18）

確定申告とは、1年間の所得から所得税を計算し、過不足分を精算するための手続きです。単発バイトで稼いだ年収が103万円以下、あるいは勤務先が年末調整をしている場合は確定申告は不要です。

ただし、以下の条件に一つでも当てはまる方は、確定申告が必要なので注意しましょう。