副業を始める際は、何時から何時まで、合計何時間の業務を行う予定かを考えましょう。本業と被らずに働くのはもちろんのこと、副業場所への移動時間や残業時間なども見込んで副業の稼働時間を設定しなければなりません。

どちらも大事な仕事ではあるものの、本業に支障をきたさないように注意してください。また、副業のし過ぎで体調を壊したりプライベートの時間が著しく削られたりするのも考えものです。生活リズムに悪影響が及ばない範囲で稼働時間を設定しましょう。

収入を増やすために副業を始める方は多く、そのためにはできるだけ少ない予算で始めたいはずです。

たとえば、すでにパソコンを持っている方がパソコンを使ったオンラインの副業を始める場合は初期費用があまりかかりませんが、パソコンの購入からスタートする場合はそれなりの費用を必要とします。

無理なく長く続けるためにも、初期投資が少ない副業を選ぶのがポイントです。

副業を始めるにあたって、具体的にどのくらいの金額を稼ぎたいのか、明確にしておくことが大切です。副業の報酬体系には、時給制のほかに固定報酬制や歩合制などがあります。

固定報酬制や歩合制の場合は契約の金額を時給換算し、労働時間に見合っているか、無理なく続けていけるかなどを検討しましょう。

また、一定期間副業を続けたあとは、その副業を本業とするのかも考えておくとよいです。その場合はさらなるスキルアップが求められるほか、最終的に生計を立てられるだけの収入を得るための計画を立てる必要があります。

プログラマーは、プログラミング言語を活用してソフトウェアやアプリなどの開発を行う仕事です。JavaScriptなどのプログラミング言語を扱える人なら、高収入が望める副業といえます。

未経験であっても、オンラインスクールなどを利用してプログラミング言語を身に付け、副業にすることも可能です。初期費用と時間はかかりますが、将来的に本業になりうる副業の一つでしょう。

WebサイトやWeb広告の構成やデザインを担当するのがWebデザイナーです。Adobe XDをはじめとするデザインツールを使用するスキルが求められます。

オンライン上にWebデザイナーの基礎を学べるサービスはたくさんあり、未経験でも挑戦しやすい副業です。初期費用はある程度かかるものの、比較的取り組みやすいため、将来的に本業とすることもできます。

Webライターは、Web上の情報サイトなどに掲載される記事の執筆を担当します。特別な資格やスキルなどは必要ないため、文章を書くのが得意で基本的なパソコンスキルがあれば気軽に始めやすい副業です。

加えて、SEO対策などWebライティングに関わるノウハウを身に付けると、収入がアップする可能性があります。

動画編集は、動画編集ソフトを使用して動画の作成や編集を行う副業です。YouTubeやInstagram、さまざまな媒体で流れるWeb広告など、動画のジャンルは幅広くあります。

Adobe Premiere Proなどの動画編集ソフトを使いこなすスキルが必要であるものの、チュートリアルが数多く発信されているため、独学で習得することも可能です。

絵を描くスキルがある方におすすめの副業がイラスト制作です。自分で描いた絵をLINEスタンプにするほか、キャラクターデザインやホームページ広告など、依頼を受けてイラストを制作する業務もあります。

ただし、ペンタブレットなどのツールとそれを使いこなすスキルが必要です。また、クライアントから求められたイラストを、決められた期間内で描き上げなくてはなりません。

データ入力は、さまざまなデータを指定されたフォーマットに入力していく仕事です。特別なスキルを必要とせず、スキルよりも正確な処理が求められる傾向にあります。

仕事によっては、エクセル関数を使っての表作成などスキルを必要とする場合もあるものの、基本的には黙々と作業するのが得意な人に向いている副業です。

文字起こしは、会議や講演会の音声データを聞いてテキストにする業務です。ひと口に文字起こしといっても、「えー」などの無意味な発声だけを取り除く「ケバ取り」のみでよい場合もあれば、要約や記事作成、議事録作成などがセットになっている業務もあります。

特別なスキルを必要としないため、取り組みやすい副業です。便利な文字起こしツールなどを使えばより効率的に作業できるでしょう。

Webライターとは異なり、自分の好きな文章を好きなスタイルで書くことができるのがブログです。サーバーのレンタル料やドメイン料がかかる場合もあるものの、無料で始められるサイトも多いので、比較的初期費用はかかりません。

ブログに掲載した商品広告から、読者が商品を購入することで収入を得られるのがアフィリエイトです。商品広告は、ASP（アフィリエイトサービスプロバイダー）と呼ばれる広告主とアフィリエイターを仲介するサービスに登録することで取得できます。

ただし、いずれも始めるのは簡単ですが、収益化まで時間がかかることは覚えておきましょう。

ブログではなく、InstagramなどのSNSで広告運用することでも収入を得られます。ブログアフィリエイトと同じく、商品広告から読者が商品を購入することが売上となる仕組みです。

スマートフォンがあれば気軽に始められるのがメリットといえるでしょう。フォロワー数が多ければインフルエンサーとして活動し、商品のレビュー投稿などで報酬を得ることも可能です。

まとまった資産がある場合、投資にあてることで利益を出すのも副業の一つです。預金としておいておくのではなく投資することで、配当金や分配金、利子などの収入が望めます。

投資には、投資信託やFX、仮想通貨、不動産投資などさまざまな種類があります。特に初心者の場合は、ハイリスクハイリターンを取るのではなく、少ない投資額かつローリスクのものから始めるとよいでしょう。

Amazonが提供するプラットフォームのKindleでは、デジタルの本を自分で作って出版することが可能です。自著が売れた際の印税が収入となり、副業として稼ぐことができます。

テーマに縛りはないので自由な出版ができる一方、テーマ出しや構成の組み立て、コツコツと文章を書く力などが必要です。

電子書籍と似た副業に、自身のスキルやノウハウを集約したコンテンツを販売することで収入を得る方法があります。この場合、なんらかの分野の専門的知識など、販売できるコンテンツがなくてはなりません。

コンテンツを販売する方法には、アプリやサイトの活用、ネットショップの開設などさまざまなものがあるものの、LINEアプリや有料記事サービスのnoteを使用するのが代表的です。また、noteから書籍化される例もあります。

塾講師や家庭教師のオンラインバージョンが、オンライン講師です。講師・利用者ともに、移動せず利用できるというメリットがあります。

コロナ禍でリモートワークやリモート授業が定着したこともあってニーズが高まっており、今後もさらに伸びると期待できる副業の一つです。ただし、指導するためにはある程度の学力を有している必要があります。

ハンドメイドアイテムなど販売できる商品を持っている人には、ネットショップを開いたり、フリマアプリを利用したりして商品を販売する副業もおすすめです。BASEやminneなど、ネットショップが開設できるプラットフォームはいくつもあります。自分に合ったものを選ぶと、比較的始めやすいです。

ただし、利用料金や売り上げた際のマージンなどの費用が必要となるため、かかる費用を比較して販売場所を選ぶようにしましょう。

アンケートモニターは、会社から提供された商品を実際に使用し、アンケートに答えたり、使用結果を報告したりする副業です。商品は美容関係や日用品関係のものが多く、使用中の写真などを求められる場合もあります。

商品が買い取りになるケースも少なくないため、自分が好きなジャンルのモニターに取り組んでみると前向きに取り組めるでしょう。特別なスキルは必要なく、難易度も低い副業といえます。

先ほど紹介したアフィリエイトと類似する副業がセルフバックです。セルフバックは、紹介した商品を自分で購入して報酬を得ます。

アフィリエイトと同様に、セルフバックもASPに登録しなければなりません。ASP内の対象商品のなかから、セルフバックが許可されている商品を選んで副業を行います。

近年、広く浸透してきている「ポイ活」も副業と呼ばれるでしょう。ポイントサイトに登録してゲームを行ったり指定の動画を見たり、保険やクレジットカードの申し込みを行ったりと、さまざまな方法でポイントを貯めていきます。

貯めたポイントは電子マネーに変えるなどして使用できるので、コツコツと続けていけば地味に儲ける副業です。

在宅コールセンターは、自宅でコールセンターシステムを介して顧客の問い合わせに対応する仕事です。ヘッドセットを使用して電話対応するパターンのほか、チャットで対応するパターンもあります。

行う業務は、商品案内や商品受注、アンケート依頼、利用者からの問い合わせ対応など多岐にわたります。対人対応力が必要になる業務のため、コミュニケーション能力が高く、ストレス耐性がある人におすすめです。

出前館やUber Eatsなどのフードデリバリーの仕事も、ニーズの高い副業です。利用者が注文した商品を飲食店まで取りに行き、利用者のもとへ届けます。

シフトなどはなく、時間が空いたときに手軽にできるのがメリットです。また、歩合制を採用している職場が多く、仕事終わりや休日を利用すれば配達をこなした分だけ収入が増えるでしょう。

数時間からできる短時間のバイトを副業とするのも一つの方法です。居酒屋の繁忙時間帯のみや、スーパーの早朝品出し、特定地域のポスティング、1コマずつできる塾講師など内容はさまざまです。

近年では、1日数時間のみのバイト要員を求める企業と、スキマ時間を活かして働きたい人とをつなぐ専用アプリなども登場しています。これからを担う新しい働き方として注目です。

企業によっては、就業規則で副業を禁止している場合があります。企業側の目的としては、守秘義務や職務に専念する義務、競合先への従事による所属企業の利益損失の回避などがほとんどです。

まずは、就業規則で副業が禁止されていないか必ず確認しましょう。禁止されているにもかかわらず副業を行い、それが所属企業に知れた場合は、辞職勧告されることもあり得ます。

副業の所得が20万円を超えた場合、自分で確定申告を行わなくてはなりません。副業で得た収入の明細がわかる書類をもとに、必ず申告しましょう。

また、住宅ローン控除や医療費控除などを受ける場合や、副業先の給与所得について年末調整を行っていない場合は、副業の所得が20万円に達していなくても確定申告することをおすすめします。税金の還付を受けられる可能性があるためです。

なお、副業の確定申告を行うと、納税額通知により本業の所属先に副業していることが伝わります。先述したとおり、就業規則で副業が禁止されている場合は遵守する、副業が認められている場合でも副業を開始する前に申告するなどの対応が大切です。

副業を実施する場合は、きちんとした労働契約を交わすことが重要です。契約書に業務内容や納期、時間、報酬などの重要事項が記載されていることを、しっかりと確認しましょう。

このとき、口頭やメッセージのみで副業を請け負わないように注意しましょう。口頭で仕事を受けたものの、支払いが実施されないなどのトラブルにつながりかねません。

副業と謳っている業務のなかには、具体的な内容を提示しないまま個人情報の提出を要求したり、別サイトへ誘導したりといった、注意が必要なものが存在します。副業の内容がマルチ商法など、業務自体が違法なケースもあるのでお気を付けください。

特に、「簡単に稼げる」と謳っている仕事や、報酬が高すぎる仕事は注意が必要です。副業を始める際は、その企業、または取引先の情報をしっかりと確認しましょう。

まずは、一般的な求人サイトで探す方法です。時間や日数などを指定したり、在宅ワークやパート、バイトといった働き方を選んだりして探せるのがメリットといえるでしょう。飲食店や小売店、事務職、軽作業など幅広いジャンルから探せることも強みです。

バイトルでは、職種や勤務地、勤務日数で調べられるほか、職場の雰囲気や働くメリットごとに条件を絞ることもできます。さまざまな便利機能があるのでぜひ活用してください。

クラウドソーシングサイトでも副業探しが可能です。仕事を探すユーザーと、仕事を依頼したい企業とをオンラインで結ぶクラウドソーシングサイトに登録し、募集されている仕事に応募します。

仕事の形は、一案件のみやプロジェクトごとなどさまざまです。代表的なクラウドソーシングサイトとして、ランサーズやクラウドワークスなどが挙げられます。報酬に対して何割かの手数料がかかるものの、未払いリスクなどが少ない点がメリットです。

自分で仕事を探して応募するクラウドソーシングサイトと異なり、希望する条件の仕事を、紹介から契約までフォローアップしてくれるのがフリーランスエージェントサービスです。

フリーランスエンジニア向けのサービスが多く、すでに一定の経験やスキルがある方に向いています。安定して受注しやすいほか、高単価案件が多いのがメリットです。

副業を探していることを周囲に伝えておくことで、友人や知り合いから仕事を紹介してもらえるケースもあります。SNSのような広いコミュニティから、同様のケースに発展する場合も少なくないでしょう。

仕事の紹介者と親しい間柄で信頼関係があれば、向き不向きや希望なども把握してくれているため、就業がスムーズになるのがメリットです。一方で、仕事が合わなくても断りづらい、辞めにくいなどの側面もあるので、判断は慎重に行ったほうがよいでしょう。