2023.10.10

自動車工場の仕事内容とは?向いている人や年収、働く魅力について詳しく紹介!

自動車工場の仕事内容とは?向いている人や年収、働く魅力について詳しく紹介!

日本の産業を支えている自動車業界。自動車工場での仕事とはどんな内容なのか、自分に向いているのか、どんな魅力や苦労があるのか気になる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、自動車工場での仕事内容や働き方、必要な資格、自動車工場でのキャリアの広げ方をパターン別に紹介します。また、自動車業界の現状や将来性についても説明します。

自動車工場で働くことを考えている方、自動車業界に興味のある方は、ぜひ読んでみてください。

自動車工場の6つの仕事内容を紹介!

この章では、自動車工場での仕事内容を製造工程ごとに解説します。また、各工程での業務を行うことで身に着くスキルについても紹介します。

自動車工場の6つの仕事内容を紹介!

プレス工程

プレス工程とは、車体を構成するパーツを作るための工程です。具体的には、鋼板とよばれる鉄の板を切ってプレス機で形を作ります。

プレス工程は以下の手順で行われます。

  • コイルセット:機械にセットしたコイル¹から鋼板²を車のドアなど、必要な大きさに切り出す
  • ブランキング:ブランキングマシン³を使い、必要な長さに切る
  • 成形:プレス機で圧力をかけ、立体的なボディの部品に成形する

パーツの形作りから穴あけや曲げ加工といった、細かい作業もすべて機械で行います。

人が行う作業は?

  • 主に機械の操作。コイルセットの機械を操作したり、鉄板を切り取ってプレス機を扱ったり、車のドアやボンネットの部品を作る。
  • 機械が正しく作業を行っているかを確認し、必要に応じて材料の供給や機械の異常時の報告や指示といったオペレーション業務も行う。
  • ¹鋼板をうずまきのように巻いたもの
  • ²板状に加工された鋼
  • ³打ち抜き加工を行う機械

溶接工程

溶接工程では、熱でパーツをつなげて自動車の骨格を作っていきます。

溶接工程は以下の手順で作られます。

  • インナーフレーム溶接:機械を使って電気を流し、車のボディを型どる骨格であるインナーパネルを組み立て、骨格部分をつなぎ合わせる
  • アウター結合溶接:機械を使い、アウターパネルと呼ばれる外側のフレームをつなぎ合わせる
  • ドア溶接:ボディとは別に、車のドアを機械を使い溶接する
  • 払い出し検査:正しくつなぎ合わさっているか検査する

溶接作業もプレス工程と同様に、ほとんどの溶接作業は機械によって自動的に行われます。

人が行う作業は?

  • 払い出し検査は、人の手による精密な検査作業が必要になる。車体によっては2000カ所以上もの接合部を実際に触りながら確認し、注意深さが求められる作業。
  • 機械操作やプレスされたドアを機械にセットしたり、小さな部品などは人の手で溶接を行ったりする。

塗装工程

自動車の骨格が完成後、塗装を行います。塗装は、自動車を美しく仕上げ、サビやホコリから保護するための工程。複数の塗料を何重にも重ね塗りします。

塗装は以下の手順で作られます。

  • 電着塗装:下塗りとして、電着塗料という電気を通しやすい塗料が貯まったプールに車を浸し、塗装
  • シーラー塗布:機械を使って、鉄板のつぎ目やすき間にシーラーという樹脂を塗る
  • 本塗装:機械を使って、中塗り塗装、ベース塗装、クリア塗装の3度塗りを行う
  • 塗装検査:蛍光灯に囲まれた部屋で車体の隅々に光をあて、チェックする

塗装のほとんどが機械によって仕上げられます。

人が行う作業は?

  • 塗装検査を行う。塗装にムラがないかを目視や手触りで確認し、必要に応じてポリッシャーという機械で磨く。

エンジン製造工程

エンジンの製造プロセスには、以下の工程があります。

  • 鋳造:アルミニウムを溶かして型に流し込み、部品を製造する
  • 機械加工:専用のドリルを使って、穴を開けたり削ったりする
  • 熱処理:高熱で表面を固くすることで耐久度を高める
  • エンジン組み立て:手作業で部品を取り付け、一台のエンジンにする
  • 検査:出来上がった製品の安全性を確認する

鋳造~熱処理までは機械で作業が行われます。

人が行う作業は?

  • エンジンの組み立ては人の手作業で部品を取り付ける作業が増えることが多く、正確に素早く作業を進める。
  • 組み立て後、専用の顕微鏡などを使って精密検査を行い、ミクロン単位でゆがみや傷がないか確かめます。精密検査後は試運転を行い、問題がなければ車体の組み立てに移る。

組立工程

自動車の組立工程では、完成した車体にエンジンや他の部品の取り付けなど全ての組み立てを行います。この作業では、機械と人間の手作業の両方でおこないます。

組み立て工程は以下の手順で作られます。

  • インストメントパネル取付:機械で運転席にある計器やオーディオなどの前面にあるパネルを取り付ける
  • ガラス貼付:機械で、センサーで位置を計算しながら取り付ける
  • バンパー取付:車体の向きを変え、人がプラモデルのように取り付ける
  • エンジン取付:エンジンと一緒に組み込むサスペンション¹などの部品を車体の下から入れて取り付ける
  • シート投入:機械を使って、シートを車体の中に設置する
  • タイヤ取付:4つの機械で、タイヤをはめ込んでネジで固定する
  • ドア取付:機械と人の手を同時進行で、ネジで固定してドアを取り付ける

¹車が道路を走るとき、路面にあるデコボコの緩衝をやわらげて車内に伝えないための緩衝機能と、タイヤと車軸の位置を固定してハンドル操作の安定性を向上させるための部品

人が行う作業は?

  • エンジンの組み立てでは、数人の作業員で協力して行う。ドライバーなどの専用機械を用いて、車体に固定する。

    細かい作業は人が行うが、重いパーツの持ち上げ作業は機械が行う。ガラス、ドア、シート、タイヤなどの部品を順番に組み合わせて、自動車の形にする。

検査工程

最後の検査工程は、出荷できる状態であるか、機械ではなく人の手で入念に検査を行います。

検査員が一人のドライバーとなり、自分の目や運転した時の感覚を使い、検査を行います。検査の項目が多く、少しの見逃しも許されないことから認定を受けなければ、検査を実施することができません。そのため、検査スタッフは各工場で研修を受けます。メーカーによっては技能の習熟度に応じた認定制度があります。

主な検査項目は以下の通りです。

人が行う作業は?

  • 外装検査:車体の傷や汚れだけでなく、ドアの開け閉めなども検査する。
  • 内装検査:実際に乗り込んで、傷や汚れ、組み込みにズレなどがないかを検査する。
  • 各種検査:走行に問題がないか、ヘッドライトやウィンカーが正常か、足回りのオイル漏れや冷却水漏れが起きていないかなどを検査。

600項目以上の厳しい全ての検査で合格した自動車のみが出荷されます。もし一項目でも合格できなかった場合は担当の工程に戻されて修理されたのち、もう一度検査を行います。

以上が、自動車工場の主な仕事内容です。工程単位で求人を募集しているので、気になる仕事内容が見つかったら、実際の求人を確認してより詳しい仕事内容について見てみましょう。

自動車工場で働く雇用形態は大きく4つ!

自動車工場での仕事内容は、6つに分けることができ、それぞれの工程では、自動車に必要な部品を製造したり、取り付けたりするため、多種多様な雇用形態の人々が活躍しています。

ここでは、それぞれの雇用形態の違いについて紹介します。

▼雇用形態

  • 正社員
    期間を限定せず、無期雇用で働く社員
  • 派遣社員
    期間を設定して、契約・更新をしながら自動車工場で働く社員
  • アルバイト
    1週間の所定労働時間が正社員の1週間の所定労働時間に比べて短い社員
  • 期間工
    期間限定で働く社員

仕事内容ごとに役割は明確に定まっていないものの、勤務形態によって仕事の役割が変わることがあります。例えば、正社員は実作業だけでなく、現場全体を監督し、まとめる役割を担うことが多いです。

期間工とは、期間の定めのある労働契約を結んで従事する労働者のことを指します。仕事内容で他の雇用形態との大きな違いはありません。

期間工と派遣社員の違いは、雇用契約先が違います。派遣社員は人材派遣会社と雇用契約を結び、期間工は工場やメーカー本社と直接雇用契約を結びます。

自動車工場勤務に向いている人は?

ここからは、自動車工場の仕事に向いている人の特徴を紹介します。自分自身に当てはまる項目があるかどうか、確かめてみましょう。

自動車工場勤務に向いている人の特徴は以下の通りです。

  • 車好きな人
  • 細かい作業が好きな人
  • 機械操作が好きな人
  • 有名企業に勤めたい人
  • 体力に自信がある人

自動車工場では、部品の組み立てや検査など、細かい作業が求められる場面が多くあります。細部にまで目を配り、一つ一つの作業を丁寧にこなすことが求められます。

そのため、細かい作業が好きな人にとっては、細部まで気を配ることで、高品質な自動車を作り上げることができます。

また、自動車工場では機械を使う場面が多いため、機械操作が好きなことは業務が行いやすい可能性が高いです。

自動車工場の大半は、トヨタをはじめとした大手自動車メーカーが運営しています。
車好きであれば、自分の好きなメーカー企業の車の製造工程に携われます。

どの職業・業種にもある程度の適性があります。仕事を始める前に自分に向いているかどうか確かめることで、働いてからのギャップが少なく働きやすくなります。
紹介した項目に当てはまった方は、実際の求人を見て興味のある仕事を探してみましょう。

自動車工場で働く魅力5選!

これまで、自動車工場の仕事内容や自動車工場で向いている人について紹介してきました。ここからは、自動車工場で働くメリットについて紹介します。

自動車工場で働く魅力5選!

比較的給与が高く稼げる

自動車工場で働くと、一般的に高い年収といわれています。

自動車工場ではなく、製造業の平均となりますが、厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、製造業の平均給与は以下の通りです。

  • 平均給与:462千円
  • 平均年間賞与:1005.7千円

国税庁の「令和3年分民間給与実態統計調査」では、日本人の平均年収は443万円です。このように「製造業」でくくれば、工場勤務の給料は平均より高いといえるでしょう。

一般的に期間工として自動車工場で働く人の年収は400万円から450万円程度と言われており、平均給与よりも高いことがわかります。

また、バイトルに掲載されている自動車工場の平均時給は1,296円です。※2023年9月時点

一部の企業では、平均年収が600万円以上と記載されていることから、勤め先によってはさらに給与が高い年収を得ることができます。

稼ぎたいと考えている人には、おすすめです。

充実した福利厚生で寮付き求人が多数ある!

自動車工場の求人を見ると、社員寮を完備している企業が多く、福利厚生として住む部屋に補助を出す企業もあります。家賃や光熱費が掛からないケースがほとんどで、費用を抑えて一人暮らしをすることができます。

また、勤め先や登録した派遣会社によっては、プライベートで使用することができる旅行割引やジムの利用割引といった独自の福利厚生が完備されています。

福利厚生が手厚く、自動車工場の求人を多く取り扱っている日総工産という派遣会社があります。せっかくなら福利厚生が手厚い職場がいい方は、日総工産の寮の内装や福利厚生について詳しく紹介しているので以下の記事もご覧ください。

業務がマニュアル化されている

自動車工場での作業は、作業の品質を確実に保つために、ほとんどがマニュアル化されており、作業手順が明確に示されています。

そのため、未経験で入社しても、仕事内容が覚えやすく、分からないことがあってもマニュアルを見ながら作業を進めることができます。

未経験でも働き始めやすい

自動車工場では、安全に業務が行えるよう企業側が充実した研修制度を設けているため、未経験者でも働き始めやすい環境が整っています。

研修期間中には、自動車製造に関する基礎知識や、実際の作業の流れ、安全に関する知識などを学びます。また、先輩社員からの丁寧な指導もあり、安心して仕事を覚えることもできます。

男女ともに活躍できる

自動車工場では、肉体労働が必要で女性には働きづらいというイメージがあるかもしれません。
しかし、精密な作業や品質管理といった肉体労働をともなわない仕事も実際にはたくさんあるので、男女問わず活躍できます。

また、近年では女性でも活躍しやすいように腕力がなくてもボルトを締められる機械を導入したり、化粧台とソファーのある女性用トイレを設置したりと環境整備の見直しを行っている企業もあります。また、時間単位の有給休暇制度を導入し、育児との両立がしやすい働き方改善もされています。

女性だから工場勤務はできない…と諦めることなく、働くことができます。

※厚生労働省「女性活躍・両立支援に積極的に取り組む企業の事例集 企業事例

自動車工場で働く苦労とは?

ここからは、自動車工場で働く上で確認しておきたい事項について紹介します。

勤務時間が不規則な職場がある

自動車工場の中には、安定した質と量を担保した自動車を作るために24時間工場を稼働している工場があります。そのため、昼勤・夜勤の交代制、3交代制のシフト勤務の場合もあります。

勤務時間が不規則なことから、体が慣れず日常生活に支障をきたす可能性があります。特に、家庭を持つ人にとっては仕事に慣れるまではプライベートの両立が難しいかもしれません。

危険を伴う作業もある

自動車工場の仕事内容によっては、重い機械や高温の材料、化学物質など、危険を伴う仕事があります。

そのため、工場では事故が起きないように従業員は徹底した安全訓練を受け、保護具を着用することが義務付けられています。工場を管理する会社の多くは、定期的に機械を点検し、現場の従業員の意見を聞き、リスク対策を行っています。

肉体労働があるため、体力が必要

一部の作業は自動化されているものの、肉体労働が必要な業務もあります。重い部品の持ち運びだけでなく、長時間の立ち仕事、または同じ姿勢を維持することなども体力を使うため、長時間続けると体に負担がかかる可能性があります。

多くの職場では、適度な休憩を設けたり、できるだけ重い作業には機械を導入したりと対策が取られています。

慣れるまではライン作業のスピードが早い

自動車工場のライン作業は、製品の生産効率を最大化するために、一定のスピードで進行します。研修やマニュアルはあるものの新入社員や未経験者にとっては、スピードに慣れるまで一定の時間を要する可能性があります。

特に、複数の作業を同時に行う必要がある場合や、高度な技術を必要とする作業では、仕事を覚えるまで精神的にきついと感じるかもしれません。

しかし、経験を積みながら徐々に作業スピードは自然と上がり、作業の流れに慣れていくものです。また、必要に応じて先輩社員に教えてもらいながら作業を進めることができるので、安心して働くことができます。

工場勤務のキャリアパス3パターン

工場勤務の仕事は、業務内容が限定的なので今後の就職でスキルを活かせず、働き先がないのではないかと心配になる人もいるのではないでしょうか。
ここからは、自動車工場で働く場合のキャリアプランを紹介します。

工場内で昇格する

経験を活かして、現場で昇進するパターンが挙げられます。経験を積み、一人で仕事を任されるようになると、現場の責任者やスタッフの管理を任されるようになります。責任に伴い徐々に役職が上がり、収入も増えていきます。

昇格することで、業務範囲が増えスキルが広がるだけでなく市場価値も上がります。

また、派遣社員やアルバイトの場合は正社員登用制度を活用することもできます。

資格を取得し、他業界でも通用する技術のエキスパートになる

自動車工場では、業務に活かすことができる特定の資格を取得することで、より専門的な職種に進むことが可能です。

例えば、プレス金型取替作業者や機械部門の技術士、有機溶剤作業主任者などの資格を取得することで、キャリアを広げることができます。

自動車工場で働きながら取得することができる資格一覧は「自動車工場で取得できる資格一覧」で紹介しているのでご覧下さい。

スキルを活かして、他職種へ転職する

自動車工場で習得したスキルや経験は、製造業やエンジニアリングの仕事にも応用できます。例えば、プレス金型取替作業者の資格を持つ場合、金属加工業の他の分野でも活躍できるかもしれません。

さらに、機械部門の技術士の資格を持つ場合は、設計や開発の仕事にも挑戦できます。自動車工場での経験をより幅広い分野で活かすことができるでしょう。

また、海外では製造業の工場の建設ラッシュで、経験者は重宝されます。英語を話せなくても、日系の工場で働くこともできます。

自動車工場で取得できる資格一覧

自動車工場は資格を持っていなくても、働くことはできます。しかし、より高度な業務を行いたい場合などは、働きながら資格を取得することができます。

資格を取得することで、今後の転職で資格を活かした職に就けるなど、キャリアの選択肢が広げられます。自動車工場で働きながら取得できる資格一覧は以下の通りです。

▼資格一覧

  • 危険物取扱者
  • 溶接作業者資格
  • プレス金型取替作業者
  • 自動車整備士
  • フォークリフト運転技能
  • 有機溶剤作業主任者
  • ボイラー技士

他にも工場や仕事内容によって取得できる資格はさまざまです。今後のキャリアプランを見据えて業務内容を選ぶようにしましょう。

自動車業界について

自動車業界は将来性があり、先進的で最先端の技術の開発が取り組まれています。
自動車工場で働く前に、自動車業界の基本知識と現状の取り組みを知っておくことで、将来を見据えながら業務を行うことができます。

ここでは、日本の自動車業界の基礎知識について説明します。

自動車業界は、日本経済を支えている!

自動車産業は、ものづくりで国を支える基幹産業です。2019年時点の自動車産業の製造品出荷額は約60兆154億円で、全製造業の18.6%を占めています。

業種別では、国内トップの輸出額・出荷額を誇ります。
また、自動車生産台数は中国、アメリカに次いで世界第3位と世界的にもトップシェアを誇っている業界です。

自動車業界は変革期に

自動車業界は時代に合わせて、国を挙げて新たな取り組みが行われています。自動車業界に応募する前に、業界の最先端のトレンドや用語を少しだけ知っておくだけでも、いざ働き始めた際に用語の意味が分からないとならず、円滑にコミュニケーションをとることができます。

今回は、その一部をご紹介します。

GX(グリーントランスフォーメーション)構想

GX(グリーントランスフォーメーション)とは、近年の地球温暖化による気候変動問題を受けて、温室効果ガスを発生させる化石燃料から太陽光発電、風力発電などのクリーンエネルギー中心へと転換し、経済社会システム全体を変革しようとする取り組みです。

経済産業省の2050年までに温室効果ガスの排出をゼロにするという目標のもと、自動車業界でも「ゼロエミッション(排気ガスゼロ)」を目指してゼロエミッション車(ZEV)が主軸となるよう目指しています。ZEVの代表格として、EVや燃料電池車が挙げられます。

自動車業界で働くことで、世界的な取り組みに参画している一員として働くことができます。

※経済産業省・厚生労働省・文部科学省「2023年版ものづくり白書

「繋がる、自動運転、シェアリング、電動化」のCACE

「繋がる、自動運転、シェアリング、電動化」のCACE

CASEは、自動車業界における100年に一度の変革を象徴するキーワードです。

▼CACEを詳しく解説!

  • 「C」の「Connected(コネクテッド)」
    車の通信機能を指す。車の中でエンターテインメントを楽しめたり、交通事故が発生したときに自動で通報してくれるシステムが実用化されること。
  • 「A」の「Autonomous(自動運転)」
    自動運転を指す。自動運転には1~5までレベル分けがされており、レベル4~5では、運転の主体が「人」から「車」に変わり、ドライバーが不在になる。
  • 「S」の「Shared & Services(シェアリングとサービス)」
    車の新しい使い方を指す。借りたり貸したり共同所有することで、便利でコストの安いクルマの使い方が模索されている。
  • 「E」の「Electric(電動化)」
    地球の環境問題と関連する。クルマが排出する二酸化炭素を減らすために、ハイブリッドや電気自動車(EV)が普及している。

特に、日本は「Electric(電動化)」に関して世界最先端です。ベストセラーカーはハイブリッドカーで、電気自動車(EV)も10年近く前から販売されています。

自動車業界の基本知識として覚えておけば、面接でふいに聞かれても慌てずに答えられるでしょう。応募をする際に意味が分からない…とならずスムーズに仕事探しができます。

まとめ

ここまで、自動車工場の主な仕事内容から仕事探しを始める前に知っておきたいメリットや注意しておきたい懸念点まで紹介しました。

自動車産業は将来性があり、先進的で最先端の技術の開発が取り組まれています。自動車工場で働くのは将来にとってもメリットがあり、様々なキャリアパスを選ぶことができます。また、日本人の平均年収443万円に対して、製造業の年収は462万円と収入も高めで待遇・福利厚生が充実しています。

自動車工場で働くのに向いているかを考えてみて、自分に合った仕事探しを行うことをおすすめします。

バイトルでは、自動車業界の求人を多数掲載しています。求人情報には具体的な働き方や業務内容といった情報がもりだくさん。少しでも仕事に興味を持ったら、気軽に求人先へ連絡をしてみてください。あなたに合った職場がきっとみつかるはずです。少しでも興味を持った方は、自分が働いてみたいエリアの求人を見てみるのはいかがでしょうか。

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