2024.10.01

【看護師の履歴書】職歴欄の書き方マニュアル|状況別の対策も紹介

【看護師の履歴書】職歴欄の書き方マニュアル|状況別の対策も紹介

看護師志望者にとって、履歴書の職歴欄は経験やスキルをアピールする重要なポイントです。しかし、何をどのように書けばよいのか迷うことも多いのではないでしょうか。

看護師志望の人が履歴書を書くときは、気をつけるべきポイントがあります。これらのポイントを押さえておけば、相手に一般常識のある人という印象を与えられるので、正しい履歴書の書き方をしっかり覚えておきましょう。

本記事では、職歴欄の効果的な書き方と注意点、職歴にブランクがある場合や看護師以外の職歴がある場合など、特殊なケースに対する対応方法も紹介します。

職歴・学歴欄の書き方の基本

看護師志望者にとっては、正確に記載することで採用担当者に良い印象を与えることができます。学歴と職歴それぞれ必要な項目を洗い出し、履歴書として過不足なく書くことが大切です。

■記載例

学歴・職歴(各別にまとめて書く)
    学歴
平成〇年 東京都立✖✖高等学校 入学
平成〇年 東京都立✖✖高等学校 卒業
平成〇年 △△大学看護学部看護学科 入学
平成〇年 △△大学看護学部看護学科 卒業
     
    職歴
平成〇年 千葉県立〇〇病院 ✖✖科病棟 入職
令和〇年 一身上の都合により退職
令和〇年 医療法人〇〇会 △△病院 ✖✖科病棟 入職
    現在に至る
    以上

見出しとして、行の中央に「学歴」「職歴」とそれぞれ記載します。時系列順に記載するのが一般的です。学校名や病院、施設名は正式名称で、学科や配属先まで記載しましょう。

職歴欄を書くときにおさえるべき点

履歴書の職歴欄を書く際にはいくつかの重要なポイントがあります。ここでは、履歴書の職歴欄を書くときにおさえるべき点をそれぞれ解説していきます。

履歴書全体で西暦か和暦かを統一すること

履歴書を書くときは、すべての年月日を西暦か和暦に統一します。西暦か和暦かは、統一されていればどちらでも構いません。表記を統一すると履歴書の見やすさが向上し、採用担当者にとって読みやすくなります。

■NG例

学歴・職歴
2018年 4 ~~~~~~~
2023年 9 ~~~~~~~
資格・免許
平成30年 3 ~~~~~~~
令和3年 12 ~~~~~~~

■OK例

学歴・職歴
2018年 4 ~~~~~~~
2023年 9 ~~~~~~~
資格・免許
2018年 3 ~~~~~~~
2021年 12 ~~~~~~~

※和暦の表記で統一でもOK

また、「昭和」を「S」と略記したり、同じ年を「〃」を使って表したりするのは避けましょう。西暦と和暦は、以下の記事で簡単に確認することができます。ぜひご活用ください。

今年は令和何年? 和暦・西暦早見表【2024年(令和6年)版】

病院名や部署名は略さず記入する

履歴書の職歴欄には、病院名や部署名を正式名称で書くことが重要です。略さずに記入することで、採用担当者に正確な情報を伝えることができます。

もし長くなってしまう場合は、二段に分けて記載しても問題ありません。二段に分けて記載する場合は、キリの良いところで区切り、中途半端にならないように注意してください。

退職した場合「一身上の都合により退職」と書く

履歴書の職歴欄に退職理由を書く際、個人的な事情で退職した場合は「一身上の都合により退職」と記載します。これにより、具体的な理由を省略して簡潔に伝えることができます。もし一行に収まらない場合には、単に「退職」と書いても問題ありません。

病院側のやむを得ない事情で退職した場合(閉鎖や縮小など)は、「病院都合により退職」と記載しましょう。退職理由を明確にすることで、採用担当者に対して誠実さを伝えることができます。

「以上」で締める

職歴欄をすべて記入した後は、最後に「以上」と記載して締めくくりましょう。そうすることで最終の職歴が明確に伝わります。

現在も勤務中の場合は「勤務中」「在職中」や「現在に至る」と記載し、すでに退職している場合は「一身上の都合により退職」と記載します。どちらのケースでも、最後に「以上」を加えることで職歴が完結し、履歴書の形式としても適切です。

■現在退職している場合

平成〇年 医療法人〇〇会 △△病院 ✖✖科病棟 入職
令和〇年 一身上の都合により退職
    以上

■現在も勤務中の場合

令和〇年 医療法人〇〇会 △△病院 ✖✖科病棟 入職
  現在に至る
    以上
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【職歴Q&A】こんなときはどうする?

履歴書の職歴欄を書く際、書きたくない職歴やブランクがある場合などはどうしたら良いのでしょうか。正直に書いたほうがいいのか、書かなくてもいいのか迷いますよね。

ここでは、状況別の職歴欄の書き方について解説していきます。

書きたくない職歴がある場合

たとえ記載したくない職歴があったとしても、正確に記載することが大切です。雇用形態や在籍期間に関わらず、すべての経歴を履歴書に記載するのが基本です。職歴を隠そうとしても、社会保険の加入履歴などから過去の勤務が確認されることがあるため注意が必要です。

万が一、職歴を正しく記載していないことが発覚した場合、経歴を隠していたとみなされ、信頼を損なう恐れがあります。たとえ問題のある職歴があったとしても、面接でその理由を説明できる準備をし、正直に話すことが重要です。経歴を隠さずに記載し、前向きな姿勢で転職活動に臨みましょう。

病気や怪我、子育てなどのブランクがある

病気や怪我、子育てなどでしばらく働いていない場合、職歴欄に空白ができてしまうため、先方になんと思われるかと不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。

履歴書の職歴欄はあくまで職歴のみを書く場所なので、病気や怪我、子育てなどによるブランクの理由を記載する必要はありません。ブランクについては面接時に説明する機会があるので、そこでしっかりと受け答えができるように準備しておく必要があります。面接でブランクの理由を尋ねられた際には、正直かつ誠実に答えることが大切です。

たとえば、子育て期間中に取得した資格やスキルアップの努力などをアピールポイントとして準備しておくと良いでしょう。転職活動における信頼性の向上につながります。

同じ病院で移動経験がある

同じ病院内で部署や病棟の異動があった場合も、職歴欄にしっかりと記載しましょう。たとえ勤務期間が短かったり、異動が複数回あった場合でも、基本的にはすべて記載します。同じ病院内での異動経験を詳細に記載することで、これまで培ってきたスキルや経験をアピールする良い機会となります。

同じ病院内での異動を記載する際は、転職ではないことがわかるように異動先の部署や病棟名のあとに「異動」と記載しておくと、転職との区別がはっきりします。

スペースに余裕がある場合は、役職や担当業務なども一緒に記載しておくと、スキルや職務経験が採用担当者により伝わりやすくなります。

■記載例

平成〇年 医療法人〇〇会 △△病院 ✖✖科病棟 入職
令和〇年 ●●科病棟へ異動

働いていた病院の名前が変わった

働いていた病院の名前が変わった場合は、入職時の病院名と現在の病院名を併記します。

入職の行には「入職時の旧病院名(現病院名)」と記載します。退職している場合は、次の行に現在の病院名のみを記載しましょう。これにより、履歴書を受け取った側がスムーズに理解できるようになります。

■記載例

平成〇年 医療法人〇〇会 △△病院 ✖✖科病棟(現▲▲病院) 入職
令和〇年 ▲▲病院 ✖✖科病棟 一身上の都合により退職

看護師以外の職歴がある

看護師以外の職歴も、採用担当者にとって重要な情報です。過去に看護師以外の職歴がある場合も、履歴書の職歴欄に記載しましょう。具体的にどのような職業に就いていたかがわかるように、「販売職として」「事務職として」などの職種をカッコ書きで記載します。

もし看護師以外の職歴を経て再び看護師になった場合は、職歴を時系列に沿って整理したうえで記載しましょう。

■記載例

平成〇年 〇〇株式会社 入職(営業職として)
令和〇年 一身上の都合により退職
    医療法人〇〇会 △△病院 ✖✖科病棟 入職
    現在に至る

職歴欄に書ききれない

転職回数が多く書ききれない、という場合の対処方法について紹介します。

職歴欄のスペースが広い履歴書を使う

履歴書にはさまざまな様式があり、職歴欄のスペースが広いものを選べば、たくさんの職歴が記載できます。インターネット上には多くの履歴書テンプレートが提供されているので、自分に合うものを見つけましょう。また、自分でレイアウトを編集して、職歴欄を大きくするのも方法のひとつです。

職務経歴書に詳細を記載する

職務経歴書など別の紙に職歴を記載する場合は、履歴書の職歴欄には簡潔に要点のみを記載し、詳細は職務経歴書で補足する形が一般的です。

履歴書の職歴欄には、重要な職歴の企業名と就業期間のみを記載するか、あるいは省略し、「詳細は別紙(職務経歴書)をご参照ください」と記載する方法もあります。

平成〇年 △△大学看護学部看護学科 卒業
     
    職歴
平成〇年 東京都立〇〇病院 ✖✖科病棟 入職(〇年〇月退職)
令和〇年 医療法人〇〇会〇〇病院 ✖✖科病棟 入職(〇年〇月退職)
令和〇年 千葉県立〇〇病院 ✖✖科病棟 入職(〇年〇月退職)
    詳細は別紙をご参照ください
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まとめ

看護師志望者にとって、履歴書の職歴欄は自分の経験やスキルを採用担当者に効果的に伝える重要な部分です。

基本的なルールとして、年月日は西暦か和暦のどちらかに履歴書全体で統一し、病院名や部署名は正式名称で記載します。また、退職理由を記載する場合、個人的な事情での退職は「一身上の都合により退職」と書き、最後に「以上」と締めくくることで職歴を完結させましょう。

職歴が多い場合やブランクがある場合でも、正確にすべての職歴を記載することが大切です。もし職歴欄に書ききれない場合や、詳細な職歴を説明したい場合は、職務経歴書を併用し、履歴書には「詳細は別紙をご参照ください」と記載するのも方法のひとつです。

これらのポイントを押さえた履歴書は、採用担当者に対して誠実で整理された印象を与え、次のステップに進むための大きなアピールとなるでしょう。良い履歴書を作成して、転職を成功させましょう!

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