バイト先が自宅から遠い場合、通勤の大変さゆえ、バイトを続けられなくなってしまうことがあります。

通勤時間を読書や勉強に当て効率よく過ごす方法もありますが、満員電車や車通勤の場合はなかなか難しいでしょう。バイト先に着くまでの間、満員電車に揺られて過ごす時間が長ければ長いほど、心身にかかる負担は大きくなります。

心当たりがある場合は、自宅から通いやすいバイト先を検討してみると、続けやすくなるかもしれません。

仕事内容に対して時給が見合っていない（低い）と感じる場合、バイトに対するモチベーションを維持するのは困難です。

どんなにやりがいのある仕事でも、適正な報酬を受け取れないと、生活が立ち行かなくなります。やりがいだけでバイトをしている人はごく少数で、大半の人は生活のためにバイトをしています。近年は、「やりがい搾取」という言葉も出てきており、人の熱意を安い報酬で買い叩く雇用主に対する反発の声も増えているのが現状です。

時給が仕事内容に見合ったものであれば、前向きな気持ちでバイトを続けることができます。応募前には、バイト先の待遇や仕事内容をしっかり確認したほうがいいでしょう。

たとえば大学生の場合は、学業やサークル活動など、バイト以外のタスクにも日々追われています。そのため、バイトとそれ以外の活動との時間配分に悩む人も多いようです。

大学生にとどまらず、副業でアルバイトをしている人や、家事・育児を担っている人の場合も同様といえます。生活する上でバイト以外のタスクの比重が大きい人は、バイトの時間を捻出するのが負担になってしまい、優先順位が低くなりがちです。そのため、バイトが続かない事態に陥りやすい傾向にあります。

その場合は、短期・単発バイトやシフトの調整がしやすいバイトを選ぶと両立しやすくなるでしょう。長期休暇や余白のある期間にまとめてバイトをするのも、一つの方法です。

いざバイトをはじめてみたら「思っていたのと違う」と感じることはよくあるケースです。仕事内容のみならず、職場の雰囲気が「合わない」と感じる場合もバイトにストレスを感じる原因になります。

仕事が合わないと感じたときは、一度「なぜ合わないのか」の原因を考えてみましょう。職場の雰囲気が合わないと感じたときは、思い切ってバイト先を変えてみるのもひとつの手です。

バイトルでは、バイトに応募する前に「しごと体験」「職場見学」できる求人を多く掲載しています。働き始める前に職場の雰囲気や仕事をチェックできるので、バイトのミスマッチが起きにくいですよ。

飽きっぽい、単純作業にストレスを感じるなどの特性により、バイトが続かない人もいるでしょう。

単純作業がストレスになるかどうかは、個人の性格や特性によります。むしろ、毎日仕事内容が変わるほうがストレスになる人もいるようです。

バイトを長期的に続けたいなら、自分の特性を正しく理解しましょう。苦手とする分野のバイトではなく、自身の長所を活かせるバイト先を探すことで、長く続けられる可能性は上がります。

バイト先の人間関係に問題がある場合、出勤そのものが億劫になってしまうことがあるでしょう。

すでにコミュニティが出来上がっている場合、そこに飛び込むのは勇気が要ります。人間関係を築くのが苦手な性格の人は、新しい環境に慣れるまでに時間がかかることもあるでしょう。馴染めない期間が長ければ長いほど、バイトに行くのが億劫に感じてしまいます。

ほかにも、バイト先で人間関係の問題が絶えない、陰口が横行しているなどの問題がある場合も、大きなストレス要因となります。職場の人間関係は、事前リサーチではわかりかねることも多いため、運の要素が強いです。

どうしても合わないと感じる場合は、無理をせず新たなバイト先を探すのも一案といえます。自分の努力ではどうしようもないことが原因で「辞めたい」と思うときは、新しいバイトを探してみましょう。

自分では一生懸命頑張っているつもりでも、なぜかミスを連発してしまうこともあるでしょう。結果、叱責を受けることが続くと、バイトを続ける意欲が失われてしまう経験をする方もいるのではないでしょうか。

苦手なことから目を背けるのではなく、まずは努力をすることが大切です。しかし、どんなに頑張っても苦手を克服できない場合もあるでしょう。人には向き不向きがあり、特性によっては、どうしてもうまくこなせない作業もあります。

まずは努力をして、それでもミスが減らないようなら、上司に相談してポジションを変えてもらう、もしくは新しいバイト先を探すなど、フィールドを変えることも視野に入れましょう。

性格が真面目であることは、本来長所といえます。しかし、真面目さゆえにすべての叱責や理不尽を正面から受けとってしまい、苦しくなってしまうこともあるのです。

業務内容にクレーム処理がある場合には、ある程度割り切って切り返す柔軟性が求められます。長所である真面目さを「融通が効かない」と捉えられてしまうと、バイト先での評価が下がってしまいます。また、規則を厳守しなければと思うあまり、同僚とトラブルを起こすケースもあるようです。

ある程度「受け流す」ことができれば、バイトを続ける上でストレスを減らせるかもしれません。

昇給制度のある職場なら、長く続けるほど時給がアップする確率は上がります。

バイトをはじめるとき、多くの人が最低時給からスタートします。長く誠実に働いている人から時給が上がっていくケースが多いため、バイトが続かない人は、なかなか時給を上げることができません。

時給が上がれば、同じ拘束時間でより多くの報酬を受けとることができます。時給アップは、「経済的余裕」と「バイトへのモチベーション」の両方につながるでしょう。

長くひとつのバイトを続けていると、フロアリーダーなど責任ある役職を任されるようになります。それをきっかけに、幅広い世代の人とつながりができ、人間関係が広がっていきます。時には、バイト先で築いた人間関係が就職につながることも珍しくありません。

互いの信頼のもとで築かれた人間関係は、生きていく上で大きな財産となります。バイトを継続することで、お金には変えられない人とのつながりが生まれるのです。

バイトの経験は、就職活動において自己PRに使えるネタのひとつにもなります。長く働いたバイト先で培った経験やスキルはアピールポイントにしやすく、履歴書や面接で話す話題を作りやすいですよ。

バイトをどれくらい長く続けられたかという点ではなく、経験したバイトの中でどんな学びがあったかや、その学びがどう就職先での仕事に活かされるかを重視して見られることが多いので、その点を自己PRで強調してみましょう。

長く続ければ続けるほど、仕事で頼りにされる存在となるため、いざ「辞めたい」と思ってもなかなか言い出せない状況に陥ってしまうことがあります。

フロアリーダーなど、責任あるポジションを任されている場合には、尚のこと「辞めづらい」と感じるかもしれません。また、意を決して辞意を伝えても、上司から引き止められるケースもあります。

他のバイトを経験したいと思ったときに辞めづらい点で、長期的なバイトはデメリットに感じられることがあるでしょう。

ひとつのバイトを長く続けられることは素晴らしいことですが、そのぶん新しい仕事や環境に飛び込む機会が減ってしまうのも事実です。

学生時代は、色々な経験ができる貴重な時期でもあります。社会人になっても経験の幅を増やすことはできますが、家族を持ったり、家のローンを担ったりと仕事が辞められない状況にある場合には、「やってみたい」気持ちだけで突き進むことは、なかなか難しいものです。

新しい仕事や環境にチャレンジすることで、向上心や柔軟性が鍛えられる側面もあります。ひとつのバイトを長く続けるメリット・デメリットの両方を踏まえた上で、自分が目指す方向性を定めるといいでしょう。

どんなに誠実にバイトを続けていても、時給アップには限度があります。

当初は順調に上がっていた時給も、いずれかの時点で頭打ちとなるケースが多いようです。時給アップをモチベーションにしていた人にとっては、この時点で続けるか否かの迷いが生じる場合もあるでしょう。

時給を大幅にアップしたい場合には、単価の良いバイトに変えるのも一つの方法です。「このままでは時給が上がらないかも」と感じたら、違うバイトを検討してみてはいかがでしょうか。

バイトを長続きさせたいなら、まずは「なぜバイトが続かないのか」を自分なりに分析してみましょう。

「よくわからないけど続かない」では、同じことを何度も繰り返してしまいます。バイトが続かないのには、必ず何らかの理由があるものです。その理由を把握した上で、どんなバイト先なら続けられそうか、しっかり考えてみましょう。

そもそも、「ひとつのバイトをずっと続けたい」のか、「毎回違うバイト先でもいい」のかを含めて、考えてみてもいいかもしれません。

バイトは長く続けるのが必ずしも正解ではなく、自分に合った働き方を見つけることが最優先です。一箇所にとどまることをストレスに感じるのなら、短期バイトや登録制のバイトという選択肢もあります。

何のためにバイトをするのか、バイトの目的を明確にしておけば、嫌なことがあった時でも乗り越えられます。

特定の分野のスキルを身に付けたいのか、経済的安定を確保したいのか、バイトの目的は人により異なるものです。「辞めたい」と思った時こそ、自分の軸と照らし合わせて結論を出すといいでしょう。

なかには、バイトの優先順位が低く、明確な目的がない人もいるかもしれません。その場合、「長期のバイトではなく単発のバイトにする」という選択肢もあります。

自身が心地いいと感じられる働き方を選ぶことが、バイトを長く続ける上でもっとも重要です。

人間関係がうまく築けないなら、軽作業や在宅ワークなど人との関わりが少ないものを、飽き性なら、単発や短期のバイト、ダブルワークなどを選択することで、ストレスなく働くことができます。

とはいえ、自分が何を得意とするのか、把握できていない人もいるでしょう。そういう場合は、短期バイトや単発バイトでさまざまな仕事を経験してみるのもひとつの手段です。

もともと興味のある分野・得意とする分野の仕事なら、バイトに対するモチベーションを維持しやすいでしょう。

興味がない、苦手とする分野の仕事に無理に飛び込むより、はじめから興味のある仕事内容を選択したほうが、余計なストレスを感じずに済みます。「好きこそものの上手なれ」とはよく言ったもので、好きな分野なら「もっと知りたい」「もっと上手になりたい」という意欲が湧いてくるものです。

自分が好きなことや趣味を活かした働き方が叶うバイト先を見つけられれば、バイトの時間が楽しく有意義なものに感じられるでしょう。

一人ではバイトが続かない場合も、友達と一緒に始めれば続くことがあります。誰も知らないバイト先への応募・勤務はそれだけで緊張するものです。少しでも不安要素をなくすために、友達と一緒にバイトを始めてみることをおすすめします。

また、バイトを継続するなかで悩み事があったり、モチベーションが下がったりすることもあるでしょう。そんなとき、本音で話せる友達の存在は偉大です。「辞めたい」と思っても、友達と支え合いながら乗り越えられることもあります。

1人では継続できない場合は、友達とバイトを始めてみるのも一つの手段です。