企業などに所属せず、自宅を拠点に個人で働く働き方です。フリーランス、個人事業主などを指し、個人が自宅で行なう副業もここに含まれます。サービスや商品を納品し、顧客から報酬を受け取ります。

参考：厚生労働省『情報通信機器を利用して自宅などで仕事をしている方へ（自営型テレワーク）』（2025.06.24）
参考：厚生労働省委託事業 | ホームワーカーズウェブ『自営型テレワーク（在宅ワーク）に関する総合支援サイト「ホームワーカーズウェブ」』（2025.06.24）

通常はオフィスで働く会社員などが、出社せずに自宅で業務を行うことを指します。

メリットは、通勤にかかる時間や労力が不要な点、空いている時間を有効活用して働ける仕事が多い点です。また、基本的に個人で作業するケースが多いため、職場の人間関係は最小限にしたい人にもおすすめです。

デメリットは、自由度が高いだけに、さまざまな場面で自己管理能力が求められる点です。特に個人事業主の場合は、売上を確保するために自分で案件探しをしたり、事業継続の工夫をしたりしなければなりません。仕事に関連する法律を知っておくことや、確定申告などの経理作業が必要になることもあります。

まずは求人サイトなどで募集がないか調べてみましょう。職種によってはクラウドソーシングサイトでの案件応募や、自分でサービスを出品することもできるため調べてみるとよいでしょう。

在宅の仕事にもいろいろあり、なかには高収入を得られる職種もあります。ただし、多くの人は月収20万円以下にとどまっているようです。

たとえば、少々古いデータになりますが、平成24～26年度に厚生労働省が行なった調査結果によると、在宅ワークによる1ヵ月の手取り収入平均は、「5万円以下」の割合が最も多く、全体の半数弱を「9万円以下」の人が占めています。

参考：厚生労働省『在宅ワークの適正な実施のためのガイドライン』（2025.06.24）

もし、在宅の仕事でより稼ぎたいなら、まずは行動してみることが重要です。興味のある仕事について調べることはもちろん、未経験者OKの求人応募からスタートしてみるのもよいでしょう。また、クライアントからの信頼を上げたり、ファンを増やしたりするには、専門スキルを身に付けて実力アップする努力も必要です。そういった努力も含め、ある程度の期間継続して取り組むことで、大きな収入につながる可能性が高まります。

主婦（夫）が家事育児の隙間時間で挑戦するなら、以下のような職種がおすすめです。

• ●シール貼りなどの内職
• ●アンケートモニター
• ●商品モニター
• ●文字起こし
• ●Webライター

これらの職種は、決まった時間にとらわれず、自分の都合の良い時間を使って作業できることが多く、いずれも未経験から始めやすい仕事です。

正社員が自宅で副業する場合、当然ながら本業の勤務時間は仕事ができません。終業後や通勤前などの、空いた時間にできて、自分で作業量を調整しやすい仕事がよいでしょう。例えば、Webライター、データ入力、文字起こしなどがおすすめです。

個人で働く場合は、法律や税金関係のミスがないように気を付ける必要があります。商品を販売する場合の特定商取引法や、画像・音楽を使用する際の著作権法など、うっかり違反しないように注意してください。税金面では、一定以上の収入を得た場合の確定申告について知っておきましょう。

また、個人事業主として働く場合、労働基準法が適用されず最低賃金が保障されないため、時給換算で十分な収益が上がっているか自分で注意する必要があります。仕事量や難易度に見合わない報酬の仕事ばかり請け負っていないか気を付けましょう。