肉のカットは社員が行うことがほとんどで、バイトスタッフはカットされた肉を盛りつけたり、簡単なサイドメニューの調理を行ったりするのが主な業務になります。

大手チェーン店を選んだ方がマニュアルや新人研修の制度が整っている場合も多いので、初めてのバイト先にもおすすめですよ。

キッチンスタッフは基本的にお客さまに接客をしないので、人とコミュニケーションをとるのが苦手な人や、接客をあまりしたくない人にも向いています。

焼肉屋のホールスタッフは、主にお客さまへの接客業務を担当します。席への案内や注文取り、料理やドリンクの提供などが仕事です。

高級焼肉店の場合は、お客さまに肉の部位を説明したり、肉を焼いたりとさらに手厚い接客をする場合もありますよ。

大手チェーン店の場合はタブレットで注文を取る店舗も増えてきているので、自分がどんなスタイルで働きたいかに合わせて働く焼肉屋を選んでみてくださいね。

焼肉屋バイトは高校生・大学生でも働きやすく、初バイトにも優しい「学生歓迎」「未経験・初心者歓迎」の求人を見つけやすいのがメリットです。

特別に必要なスキルや資格はなく、接客や調理方法はバイトの経験を積み重ねるうちに学んでいけば問題ありません。マニュアルや新人研修がしっかりとある焼肉屋であれば、より初バイトでも働きやすいでしょう。

焼肉屋に来る客層は家族やカップル、友達など多岐にわたるため、店内は和気あいあい楽しい雰囲気に包まれてます。

ランチ、ディナーの時間帯は特に忙しく、バイトスタッフ同士の連携もより密になります。仕事中にコミュニケーションをとる中で自然と仲が深まり、新しい友達や恋人と出会う機会にもなるかもしれません。

楽しく働けるうえに人脈づくりもできるのが焼肉屋バイトの魅力です。

焼肉屋バイトでは、バイト終わりにまかないが付いていたり、社割で安くご飯を食べられたりすることがあります。

飲食バイトと言えば「まかない」というイメージがある人は、焼肉屋のバイト先を選ぶ際にまかないが付いているかどうかを必ずチェックするようにしてくださいね。

まかないは食費の節約にもなるので、特に一人暮らしの学生にはうれしいポイントでしょう。

ホール業務はお客さまと直接関わる仕事です。あらゆる人と接するなかで正しい言葉遣いや気配り、マナーなどの接客スキルを身につけられます。

バイトで接客をした経験があると、職種によっては就活でのアピール材料として活用できたり、社会に出てからも役立つスキルになるでしょう。

併せて、焼肉屋バイトではほかのスタッフとの連携も必要不可欠なので、協調性や連帯力といったコミュニケーション能力も磨けます。

焼肉屋のキッチンスタッフを経験すると、基礎的な調理スキルが身につきます。簡単な盛り付けや調理補助からスタートするものの、ゆくゆくは肉や野菜のカット、肉質の見極めなどにも携われる可能性があります。

ほとんどの店ではマニュアルが用意されているので、未経験でも問題ありません。自炊をしている学生や料理に興味があるという方は身につけておきたいスキルです。

肉の種類や焼き加減、おいしく焼くコツなども学べるので、プライベートで焼肉をするときにもより楽しめるでしょう。

焼肉屋でバイトをすると、ホール・キッチンに関わらず服や髪の毛に焼肉の匂いがついてしまうのがデメリットです。

焼肉の匂いは非常に強く、洗濯やシャワーだけでは簡単に取れないことがあります。このため、バイトの後に予定がある場合は、その匂いが気になってしまうかもしれません。

バイトの日と遊びの日を分けたり、バイトのあと一度帰宅して着替えたりシャワーを浴びたりして匂い対策をする必要がある点には注意が必要ですよ。

ランチタイムや週末の夕方から夜にかけては来客が増えて、一気に忙しくなります。ホールスタッフは常に店内を動き回る必要があるでしょう。

キッチンスタッフも次々とオーダーが来るため、優先順位をつけて素早く提供しなければなりません。

なるべく負担を減らしたい場合は、タッチパネルで注文を取っている店舗がおすすめです。また、ピーク時は時給を上げている焼肉屋もあります。

焼肉屋では、油がついた食器や調理器具が多いため洗い物も一苦労です。こびりついた油を取るために、時間をかけて洗う必要があります。

そのほかにも、網を洗う作業もあります。油や焦げがこびりついており形状的にも洗いづらいため、こちらも時間がかかるでしょう。

入店後は洗い物から始める場合が多いので、最初は大変かもしれません。手が荒れやすいという方はクリームを塗るなどの対策が必須です。

実際に調理をするキッチンはもちろん、お客さまに説明をするホールスタッフも肉の部位は知っておいた方がよいでしょう。部位の名前だけでなく、その特徴や希少さなども頭に入れておく必要があります。

牛肉だけで数多くの種類があり、それぞれ見た目も似ているため覚えるのも大変です。しかし、覚えてしまえばさらに仕事がスムーズになるので、積極的に学んでいきましょう。

チェーン店の焼肉屋は、しっかりとしたマニュアルがあることが多いので、初めてバイトをする人におすすめです。また、福利厚生が手厚いのもメリットといえます。従業員割引制度などがあれば系列店でも安く食事ができるでしょう。

そのほかにも、スタッフ向けの相談窓口が設置されている店舗もあり、働き方や上司との間に問題がある場合は気軽に相談しやすいのも特徴です。

個人店の焼肉屋で働くメリットは、柔軟性です。チェーン店に比べるとトップとの距離が近いため、個人店の方が意見を取り入れてもらいやすい傾向にあります。

また、個人店では業務が幅広く、様々な経験を積むことができます。調理や接客だけでなく、仕入れやメニュー開発などの店舗運営全般に関わる機会が多く、自分のスキルアップにつながることが多いです。

大手チェーン店よりも従業員数は少なめで、アットホームな雰囲気があるのもポイントですよ。

焼肉屋は食品を扱うため、見た目の清潔感はとても大切なポイントです。

焼肉屋によっては髪型・髪色自由／ネイル・ピアスOKとしている場合もありますが、面接では念のため以下のようなポイントに気をつけておくと印象がよくなりますよ。

バイトの面接では「なぜうちの焼肉屋で働きたいと思ったのか」の理由を問われることがほとんどです。バイト面接の前に志望動機をしっかり考えておけば、いざ聞かれたときにもスムーズに答えられますよ。

「接客業を通してコミュニケーションスキルを身につけたい」「調理スキルを習得したい」など、自分が働くうえで成長したいポイントを伝えると、働く意欲が伝わりやすいでしょう。

また、自分の今までの経験や得意なことをアピールすると、即戦力として働いてもらえると思ってもらいやすいですよ。

面接時には、常にハキハキとした受け答えを心がけましょう。活気がある店が多いので、ぼそぼそとした話し方の人はお店のカラーに合っていないと判断され、面接で落とされてしまうかもしれません。

また、笑顔で話すことも重要です。特にホールスタッフの場合は、お客さまと直接やり取りを行うため、笑顔でハキハキとしたやり取りを重視する傾向にあります。

事前に練習をしておくと、本番でも緊張せずやわらかい表情で受け答えできるのでおすすめです。