2024.11.25

看護師3年目の転職は?キャリアへの影響と転職成功のポイント

看護師3年目の転職は?キャリアへの影響と転職成功のポイント

看護師として働き始めて3年目となると、業務にも慣れて新人看護師の指導も任されるようになってきた頃です。仕事に慣れて自信がついてくる一方で、職場での悩みや将来の見通しについて不安を抱えることも多いでしょう。

実は、看護師3年目で転職を考える人が多いのはご存知でしょうか。仕事への慣れやお礼奉公の終了、職場での人間関係など、理由はさまざまあげられます。

この記事では、看護師3年目で転職を考える理由や、転職のメリット・デメリット、成功するためのポイントについて詳しく解説します。

3年目の転職はタイミング的にあり?なし?

看護師3年目は、転職をするのにいいタイミングと言えるのでしょうか。3年目の状況と転職の時期について解説します。

3年目はキャリアの転機!

看護師3年目は、転職を考えるのによいタイミングと言えます。

看護師は3年間働き一通りの経験を積むことで、看護師としての基本的なスキルと知識が身につきます。主体的な看護業務をこなせるようになることで、新しい環境でさらに成長したいという意欲が生まれ、スキルを最大限に活かせる自分に合った職場を見つけるチャンスになります。

また、看護師3年目は職場の悩み事ややりたいことが増える時期でもあるため、新しい挑戦をする良い機会です。20代のうちに多くの経験を積むことは、キャリアの幅を広げることにつながります。

企業側も3年目看護師を高く評価

多くの病院や施設が「臨床経験3年以上」を応募条件としており、3年の経験があればほとんどの病院やクリニック、施設に応募できると考えていいでしょう。これは、3年間の経験を持つ看護師が、基本的な業務をこなせて即戦力として働けると評価されるためです。

経験を積んでいて将来性もある3年目の看護師は、転職市場でも高く評価され、より良い条件での転職が可能です。新しい職場でのキャリアアップやスキル向上を目指すために、3年目は転職に適したタイミングと言えるでしょう。

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看護師3年目で転職を考える主な理由

看護師3年目の人が転職を考える理由は人それぞれ異なります。職場の待遇に不満がある人もいれば、人間関係にストレスを感じている人もいるようです。
ここでは、看護師3年目の人が退職を考える主な理由を紹介します。

仕事に慣れて今後のキャリアを考える時期

看護師として働き3年目となると、一通りの技能や知識が身につき、気持ちに余裕が生まれます。気持ちに余裕が生まれると、今後の自分のキャリアを見つめ直す余裕もできて、興味のある分野がでてくることもあります。

また、職場での評価も上がり、新しい環境でさらにキャリアを積みたいという意欲が湧いてくることが多いです。他の看護師や友人からの情報や他院の魅力的な話を聞くことで、より良い条件の職場を求める動機が強まります。これらの要因が重なり、看護師3年目で転職を考える人が増えてくるのです。

看護師として3年以上の実績があれば、他院からも即戦力として見てもらえるので、面接でも有利に働きます。

お礼奉公が終わる時期だから

病院から奨学金や学費補助を受けた医学生や看護師が、その見返りとして一定期間(通常は卒業後1~3年間)勤務することを、「お礼奉公」と言います。

お礼奉公の期間が終了することで「この職場で働かなければならない」という縛りがなくなり、転職の自由が得られるため、他の病院や施設で新たなキャリアを築けます。

また、お礼奉公ではなくても、3年以上勤務することで退職一時金(退職金)が支給される職場も多く、経済的な理由からもこのタイミングでの転職を考える看護師が多いのです。もちろん、返済期間や免除の条件について、しっかり確認しておくことが重要です。

仕事のプレッシャーやストレスを感じるようになる

看護師3年目になると、1人前の看護師とみなされ、責任の重い仕事や後輩の指導を任される機会が増えます。責任の重い仕事を任されたり業務量が増えたりすることで、ストレスが蓄積されることもあります。仕事のプレッシャーが増し、転職で心機一転して環境を変えたいと考える人も少なくありません。

また、人間関係の悩みや上司との関係性が複雑化し、これまで感じていたストレスが表面化することが多くなります。こうした要因が重なり、転職を考える看護師が増えるのです。

3年目は自分のキャリアについて真剣に考えなおす時期でもあり、職場の環境や人間関係が自身の成長に適しているかどうかを見直すことが多いです。

給与体系などの見通しが立ってくる

看護師3年目になると、給与や福利厚生についての理解が深まり、具体的な見通しが立つようになります。給料や福利厚生として自分が貰える収入、支払っている年金や税金の金額が把握できるようになり、将来的な収入についても見えてくる時期です。

さらに、勤め先の給与の状況やボーナスの支給実績、昇給や昇進の実態も把握できるようになります。現在の職場での昇給の目途が立たず、キャリアアップも見込めないと感じる場合、より良い条件の職場を求めて転職を考える看護師が多くなります。

職場での人間関係で悩んでくる

看護師として3年目を迎えると、職場に対して慣れが出てきます。3年間の経験を積むことで、仕事の流れや職場の文化に詳しくなり、日常の業務をスムーズにこなせるようになります。その反面、業務の過重や責任の増大、上司からのプレッシャーなどが原因でストレスを感じやすくなることも。

特に上司や同僚との関係において、これまで我慢してきた小さな不満が積み重なり、3年目というタイミングで我慢の限界を迎えることが多いようです。また、後輩の指導や新人看護師のサポートなど、新たな責任が増えることもストレスの一因となります。

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3年目での転職を成功させるコツ

ここでは、看護師3年目の転職を成功させるコツを紹介していきます。

  • 転職目的は明確かつ前向きな理由で
  • 長く働けることをアピールする
  • 信頼できる相談相手や転職サイトを利用する

転職目的は明確かつ前向きな理由で

転職活動では、明確な目的を持つことが重要です。「なんとなく今の職場を辞めたい」などあいまいな動機で職場探しをしていると、妥協が生じ、自分に合わない職場に就いてしまうことがあります。転職理由を前向きに考えることで、面接でも好印象を与えやすくなります。

例えば、現在の職場で給料が安いと感じている場合、「給料が安いから辞めたい」ではなく、「自身のスキルや経験を正当に評価してくれる職場で活躍したい」という前向きな理由に言い換えることが大切です。このようにポジティブな動機を持つことで、転職活動がよりスムーズに進むでしょう。

長く働けることをアピールする

3年目の看護師として転職を成功させるには、「長く働ける意欲」をしっかりアピールすることが大切です。多くの医療機関では、安定して長く働いてくれる人材を求めています。

面接や履歴書では、自分のキャリアビジョンを明確に伝えましょう。その医療機関でどのように成長していきたいのか、具体的な目標を話すことで、前向きな姿勢を示します。

自己啓発やスキルアップの意欲を示すことも重要です。例えば、研修や資格取得の計画を話し、常に成長を目指している姿勢を伝えましょう。長期的に貢献できる人材であることを、採用担当者にしっかりと印象付けることで、転職活動がよりスムーズに進むでしょう。

信頼できる相談相手や転職サイトを利用する

転職活動を成功させるためには、信頼できる相談相手を見つけることが重要です。頼れる相談相手がいると、安心して転職活動ができて、モチベーションも維持しやすくなります。例えば、看護学生時代の同級生や、同じ職場で働く信頼できる同僚などに相談すると良いでしょう。

相談相手がいない場合は、転職エージェントのキャリアアドバイザーを利用するのも方法のひとつです。転職サイトに登録すると、一般の求人サイトに掲載されていない非公開求人や、好条件の求人を個別に紹介してもらえるチャンスがあります。看護師転職に詳しいプロのキャリアアドバイザーに相談することで、自分に合った求人を見つけやすくなります。

3年目で転職を決めた際、知っておきたい注意点

3年目の看護師が転職を決意した場合に、注意するべき点や知っておくと役に立つことを紹介します。

臨床経験は丸3年を目指す

新人からの大変な3年間を乗り越えた経験と実績は、転職先から見ても好印象を与えます。看護師として働き丸3年目が経つ頃には、看護師として一通りの知識やスキルが身についていると評価される時期です。

そのため、丸3年間の臨床経験を持つ看護師は、転職市場で評価されやすくなります。面接時にも即戦力として期待されることが多く、しっかりとアピールできればスムーズに転職活動を進めることができるでしょう。

賞与・ボーナスはもらってから

転職する際は、「もらえるお金をもらって辞める」のが大原則です。賞与・ボーナスは労働の対価であり、遠慮せずに受け取ることが重要です。賞与・ボーナスの支給時期は退職者が多く、転職活動が活発になる時期でもあります。

このタイミングを利用して転職活動を行い、新たな職場でのスタートを切るための資金として賞与・ボーナスを活用することで、経済的な安定を図りながら転職活動を進めることができます。

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3年目の転職で人気の職場は?

看護師として3年目を迎えると、新たなキャリアステップのために転職を考える人が多くなります。3年間の看護師経験を活かして新たな環境で活躍したいと考える人には、次のような職場が人気です。

急性期病院

急性期病院は、医療スキルをさらに磨いて、看護師としてレベルアップをしたいと考えている人におすすめです。医療現場の最前線ともいわれる多忙な職場ですが、幅広い専門知識や迅速に判断して行動できる力が身につきます。

緊急度の高い患者への対応が求められるため、判断力や対応力が向上し、医療現場での信頼性が培われていくでしょう。また、部署異動や転職においても、急性期看護経験のある看護師の配属を希望するところは多いため、将来的なキャリアアップにも繋がります。

リハビリテーション病院

リハビリテーション病院は、患者さん一人ひとりとじっくり向き合いたいと考えている人におすすめの職場です。緊急事態が少なく、安定した業務が多いため、精神的なストレスが軽減されます。これにより、看護師自身の健康管理もしやすくなります。

急性期病院や救急外来で、患者さんの生死に関わる仕事をするのに疲れたという人が、リハビリテーション病院を選ぶケースも多いようです。
リハビリテーション病院では、患者の回復過程を長期にわたって見守ることができます。業務をとおしてリハビリテーション看護や退院支援などの経験を積める職場です。

美容外科・美容皮膚科

20代や30代の看護師のなかには、美容外科・美容皮膚科に転職をする人も多くいます。病棟と違って夜勤や休日出勤がなく、日曜が固定休みの職場も多いため、プライベートの予定が立てやすいのが特徴です。

給料も高い傾向にあるので、収入を下げずに転職したい人にはおすすめの職場と言えます。また、美容に関する知識や技術を学ぶ機会が多く、患者とのコミュニケーション能力も向上します。患者の美しさをサポートすることで、直接的な感謝の言葉をもらうことができ、やりがいを感じやすい職場です。

保育園・幼稚園の看護師

保育園・幼稚園の看護師は、子どもが好きな人におすすめの職場です。主に日中勤務で夜勤がないため生活のリズムが整いやすく、小さな子どもたちと触れ合い、明るく元気な環境で働けるのも魅力と言えます。

保護者や保育士への健康相談などでコミュニケーション能力を活かしつつ、健康教育や衛生管理、応急処置など多様な業務に携わり、看護師としてのスキルを向上させることができます。また、比較的穏やかな職場環境で精神的なストレスが少なく、長期的に働きやすい点も魅力です。

精神科病院

精神科病院は、メンタルヘルスケアの専門知識を深めたいという看護師におすすめの職場です。他の科に比べて医療行為が少なく、コミュニケーションによる心のケアがメインとなります。

精神的なサポートを提供することで社会に貢献している実感が得られ、長期的な患者との関わりを通じて看護師としての成長も期待できます。多職種との連携によるチーム医療の経験も積むことができ、比較的穏やかな労働環境で長期的に働きやすい点も魅力です。

療養型病院

療養型病院では、急性期の治療を終えた患者の長期的なケアに携わります。急性期病院に比べると急変時の対応も少ないため、比較的安定した勤務環境で働くことができます。定期的なシフトで夜勤も少なく、プライベートの時間を確保しやすいのが特徴です。

また、多職種連携が求められる現場で、医師や理学療法士、介護士などと協力して患者のケアを行うため、チームワークを重視する看護師にとってやりがいを感じることができるでしょう。患者の生活の質を向上させるための継続的なケアを通じて、看護師として成長できる点が魅力です。

訪問看護ステーション

近年では在宅医療への移行が進み、訪問看護は看護師の転職先として注目を浴びています。
訪問先でのケアは、個々の患者に合わせた対応が求められ、多様なスキルを身につけることができます。患者の生活環境を理解し、直接的なサポートを提供することで、看護師としてのやりがいを感じられる職場です。

また、訪問看護の仕事は夜勤が少なくシフトも決まっているため、プライベートとの両立がしやすいでしょう。
今後需要が高まる地域医療や在宅医療の知識やスキル、経験を身に着けたいという人におすすめの仕事です。

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まとめ

看護師3年目は、業務に慣れて看護師として自信がつく一方で、職場の悩みや将来の不安を抱えやすい時期でもあります。このタイミングでの転職は、スキルアップや新たな環境での挑戦に良い機会です。

転職を成功させるためには、賞与・ボーナスをしっかり受け取ってから、転職目的やキャリアを明確にして前向きな理由を持つことが重要です。信頼できる相談相手や転職サイトを活用し、自分に合った職場を見つけることが鍵となります。

人気の職場には、急性期病院、リハビリテーション病院、美容外科・美容皮膚科、保育園・幼稚園、精神科病院、療養型病院、訪問看護ステーションなどがあります。看護師3年目となるとまだ年齢が若い人も多いと思いますので、体力は使うけどスキルアップができる職場も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

自分のキャリアビジョンに合った職場を見つけ、充実した看護師生活を送りましょう。

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