2024.10.25

【看護師の職務経歴書】書き方のポイントと例文を解説!テンプレートあり

【看護師の職務経歴書】書き方のポイントと例文 テンプレートあり

看護師さんが転職を検討したとき、病院によっては履歴書の他に職務経歴書の提出が必要なことがあります。「どうやって書いたらいいかわからない」「履歴書との違いは?」など、職務経歴書の書き方がよくわからなくて不安に感じる方もいらっしゃるでしょう。

この記事では、職務経歴書の具体的な書き方や押さえておくべきポイントを解説します。経歴やスキルがしっかりと伝わる職務経歴書を作成して、転職を成功させましょう!

職務経歴書とは?目的とフォーマット

まずは、職務経歴書とはどんな目的で志望先に提出するのか、どのようなフォーマットがあるのか、前提について解説します。

職務経歴書の目的

最近は看護師の転職でも、職務経歴書の提出を求められることが多くなっています。その理由は、母体が企業の病院や介護施設が増えているためです。職務経歴書は、履歴書だけでは補いきれない具体的な情報を記載できます。

そのため、企業側は応募者のことを深く知ることができ、応募者は自分の職歴やスキルを元に自己アピールができます。採用のミスマッチを防ぐためにも重要な書類となるので、一度書き方を覚えておけば、今後も役に立つでしょう。

職務経歴書のフォーマット

転職活動において、看護師の職務経歴書は、あなたの経験やスキルをアピールする重要な書類です。しかし、「どのフォーマットを選べば良いのか」「どのように記載すれば良いのか」と悩む方も多いでしょう。

職務経歴書の書き方には、大きく分けて「編年体式」と「キャリア式」があります。
看護師の職務経歴書を効果的に作成するために、「編年体式(時系列型)」と「キャリア式(機能別型)」の特徴と選び方を詳しく解説します。自分に最適なフォーマットを見つけましょう。

■編年式(時系列型)

編年体は、職務経歴を古い順から記述する形式です。転職回数が少ない場合に適しています。時系列で経歴が整理されているため、採用担当者が経歴の流れを把握しやすいのが特徴です。最近の職務やスキルを強調するのに効果的です。もしも直近の経歴をアピールしたい場合は、新しい経歴順で書く「逆編年式」の形式がおすすめです。

職務経歴書(編年式)の形式別テンプレート

■キャリア式(機能別型)

キャリア式は、職務経歴をスキルや役割ごとにまとめる形式です。特定の分野に特化したスキルや経験を強調したい場合に適しています。転職回数が多い場合でも、一貫したキャリアパスを示すことが可能で、柔軟性と専門性をアピールできます。スキルごとに具体的な成果を記載し、採用担当者に印象を与えられます。

職務経歴書(キャリア式)の形式別テンプレート

【看護師】職務経歴書の書き方

職務経歴書は、採用側が特に指定していない場合、自由な形式で作成することができます。書式や項目に決まりはありませんが、初めて職務経歴書を書く方にとっては、何をどう書けば良いか迷うこともあるでしょう。

簡単に言えば、職務経歴書はこれまでの仕事の経験と、その中で身につけたスキルをまとめたものです。編年式の例を用いて、重要なポイントを踏まえながら各項目について詳しく説明していきます。

【看護師】職務経歴書の書き方

日付・氏名

日付と氏名を右揃えになるように記載します。日付は、面接に持参する場合は面接日、郵送の場合はポスト投函日を記載しましょう。

履歴書や添え状など他の書類がある場合は、全ての送付書類の日付を揃えてください。過去に作った物を再利用する場合は、必ず日付を書き換えておきましょう。

経歴概略

経歴の概略は、過去の職歴を簡潔にまとめたものを書きます。主な職歴や役職を短い文章でまとめ、採用担当者が全体の経歴を一目で把握できるようにします。

何年何月にどの病院に就職し、何年に退職したなどの具体的な内容は、次の「職務経歴」で記載するのでここには書きません。
採用側がぱっと見て理解できるように、自分の経歴を長くても5行以内にまとめましょう。

職務経歴

職務経歴書に記入する内容は、勤務した病院・施設ごとに時系列でまとめて記載します。

勤務した病院・施設の正式名称

勤めていた病院の名前は、病院名は法人を略さず正式名称で記入します。
病院名とあわせて病床数や従業員数を記載すると、病院の規模を分かりやすく伝えることができます。勤めていた病院、施設の規模や概要を、公式ホームページなどで確認しましょう。

在籍期間・雇用形態

勤めていた病院の在籍期間と雇用形態を記入します。
在籍期間の書き方で注意したいのは、現在もまだ在籍している場合と、退職日が決まっている場合です。以下のように記載すれば問題ありません。

  • 現在も勤めている場合 →20○○年○月~現在
  • 退職日が決まっている場合 →20○○年○月~20○○年○月(退職予定)

職務内容

職務内容の記載では、まず最初に所属していた診療科や病棟での職務内容を1行程度で簡潔にまとめましょう。可能であれば、その診療科の病床数も併記すると、採用担当者に病院の規模や環境が伝わりやすくなります。

具体的な業務は、採用担当者が一目で理解できるように箇条書きで記載します。以下は、記載する業務内容の記入例です。

〇〇科病棟勤務(病床数××床)

  • プリセプター業務
  • 委員会、研究発表などの経験
  • 新人教育
  • リーダー経験
  • 看護研究
  • 院内の委員会活動
  • 学会の参加実績

活かせる経験・スキル

職務経歴の担当業務を踏まえて、自分にどんなスキルや強みがあるかを箇条書きで記載します。自己アピールと言われるとつい遠慮がちになってしまう人がいますが、最低でも3つ以上は書きましょう。志望先が求める人材とマッチしていると、採用率がより高まります。
記載例は、以下の通りです。

  • 外科、ICUでの看護業務に関する知識とスキル
  • 観察力、周囲への気配り、人当たりのよさを生かした新人育成力
  • 急患、イレギュラー対応にも動じない精神力
  • 業務内容、職場環境を改善するための提案力と積極性

保有資格

ここには、保有している資格を取得した順番に古いものから記載します。履歴書の資格欄と内容が重複しても問題ありません。看護師の業務にまったく関係のない資格は省いても構いませんが、関連性のある資格は必ず記載してください。

もし専門看護師、認定看護師などの資格を持っている場合は、専門分野を明らかにした上で積極的に記載しましょう。

自己PR

自己PRを書く際は、まず応募先がどんな看護師を求めているかをしっかりリサーチしましょう。先方の理念や求める人材と、自分のスキル、長所がかみ合っていることが大切です。

先方によく思われたいあまり、持っていないスキルや長所を書いてしまうことは絶対にNGです。嘘や誇張はせず、自分の魅力と先方のニーズを上手くすり合わせてアピールしましょう。

履歴書と同じ内容でOK

自己PRの内容は、履歴書と職務経歴書で一貫性を保つことが重要です。そのため、履歴書に書いた自己PRを職務経歴書でも使用することは問題ありません。むしろ、書類間で矛盾がないようにすることで、伝えたいメッセージが一貫していることをアピールできます。

例えば、履歴書で「チームワーク」を強調しているにもかかわらず、職務経歴書で「リーダーシップ」をメインにアピールしている場合、採用担当者はどちらが本当の強みなのか疑問に思うかもしれません。これが一貫していれば、強調したいポイントが伝わり、採用担当者に対してブレのない印象を与えることができるでしょう。

職務経歴書では詳しく、履歴書で簡潔に

履歴書と職務経歴書では、自己PRの詳細度に大きな違いがあります。
履歴書では、要点を簡潔にまとめ、採用担当者に短時間であなたの強みを伝えることが大切です。一方、職務経歴書では、履歴書で述べた自己PRをさらに深掘りし、具体的なエピソードや成果を加えて説明します。

例えば、履歴書では「リーダーシップを発揮した」と述べた場合、職務経歴書ではそのリーダーシップが具体的にどのように発揮され、どのような成果につながったかを、履歴書より詳しく記載します。

職務経歴書では、今まで培ってきた経験やスキルが実際の業務にどう活かされているかを具体的に示し、採用担当者に強い印象を与えることができるでしょう。

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職務経歴書の書き方のポイント

職務経歴書の具体的な書き方はだいたい理解できたと思います。その他に注意したいのは、書類のサイズや枚数、履歴書との違いや一貫性の持たせ方、作成はパソコンと手書きどちらがいいのか、ポイントを解説します。

サイズ・枚数

ビジネスシーンで使われる書類の基本的なサイズはA4です。職務経歴書もA4で作成しましょう。枚数は1、2枚が一般的ですが、看護師としての職務歴が長く、記載すべき経歴が多くなってしまう場合などは、3枚程度になっても問題ありません。

ただし、長々とした自己PRのせいで枚数が多くなってしまうのはNG。読み手の負担になり印象もあまりよくないので、自己PRは長くてもA4用紙の半分程度に収めた方がいいでしょう。

履歴書との一貫性

職務経歴書と履歴書の内容には、一貫性を持たせる必要があります。「同じ内容を2度書かなきゃいけないの?」と思うかもしれませんが、履歴書には書き切れない業務内容やスキルの詳細を書くのが職務経歴書です。

職務経歴書では、履歴書の内容をさらに広げて先方にわかりやすく伝え、自己アピールしてください。逆に履歴書の方は、過去の経験や具体的なエピソードなどは書きません。シンプルに概要だけを記載しましょう。

手書きとパソコンどちらがいい?

一般的には、履歴書は手書き、職務経歴書はパソコンで作成するのがよいとされています。しかし看護師の場合は、どちらで作成しても採用に大きな差はないので、お好きな方を選んで問題ありません。
パソコンを使える環境にない場合は、文房具店やコンビニ、100円ショップなどで販売されている市販の職務経歴書を使用するのが手軽で間違いがありません。

筆記用具は、万が一水に濡れても滲まない油性のボールペンなどを使用してください。鉛筆やシャーペンなどのこすって消えてしまうタイプのものはNGです。書き損じてしまった場合は、修正液を使うのではなく、破棄してもう一度書き直しましょう。そのためにも、市販の職務経歴書を購入する場合は、複数枚買っておくと安心です。

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まとめ

職務経歴書は、履歴書の概要を具体的な業務内容で補足し、自分にはどんな業務経験があり、どんなスキルや強みがあるかをアピールするためのものです。大事なのは、自分のキャリアと応募先が求める人材がマッチしているかどうか。先方の経営理念などをしっかり調べた上で、自分はその病院で長く働ける、活躍できる人材だということをアピールしましょう。

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