01.放送業界|マスコミ系&メディア系バイト事情

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どうやったらできる?ホントのとこどうなの? マスコミ系&メディア系 バイト事情 どんなにハードでも憧れの世界を覗いてみたい!頑張りたい!そんな業界のバイトならではの仕事はどんなものか、環境や待遇はどうなのか、活躍している先輩たちにレポートしました!

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放送業界/アシスタント・ディレクター(AD)の場合 ミーハーでもいい。まずは現場を楽しめる人にチャンスがやってくる

辻 良子さん

2年のAD経験を経て、フリーのディレクターとして活躍している。
2013年12月26日には、自身が演出したドキュメンタリー番組がBSジャパンの『Wのチカラ ウーマノミクス』で放送される他、D-BOYSの鈴木裕樹と荒木宏文のユニット番組『ズキ☆アラ』の第4巻DVDが2014年1月24日にリリース予定。

泊まり込みも珍しくないハードな世界

私の場合、ADのバイトをはじめたきっかけはリーマン・ショックでした。
大学を卒業して就職する予定だった広告代理店から、内定を取り消しされてしまったんです。
突然の進路変更をせまられて、大阪から上京してADになることにしました。
テレビは好きだったし、大学でも映像制作を学んでいたので自然な選択だったのかもしれません。
テレビの番組制作というと、一般的にハードワークというイメージがあると思いますけど、実際はその通りです(笑)。
泊まり込みも当たり前という世界ですから、別の業界で働いている友だちが「毎日終電帰りで忙しい」と言っているのを聞いて、「忙しい」の基準は業界によってずいぶん違うんだなと思いました。
だから、そのハードワークを「楽しい」と思えるかどうかが最初の関門ですね。「いろんなタレントさんと会えてうれしい」というミーハーな人のほうが長続きするという人もいますが、それでもいいんです。
実際、多くの人が力を合わせて番組作りをする現場は、とても刺激的で新鮮な体験がたくさんあります。

映像編集はノートPCで!
ここ数年でIT化が進み、映像編集はノートパソコン1台でできるのだとか。操作は簡単だが、AD時代にそのコツを覚えておくことも重要だとか
ディレクターの手足として雑用をこなす

ADの仕事は、ロケの取材先や技術スタッフに連絡して時間調整をしたり、お弁当の手配をしたり、撮影中はタレントさんにカンペを出したりとさまざま。
ディレクターの手足となって、あらゆる雑用を担当します。
私は女性なので、若い女性向けのバラエティ番組を作っているディレクターから「この編集、どう思う?」なんて意見を聞かれることもあって、その先輩からはいろいろなことを教わりました。
笑えるシーンを編集するとき、面白い要素をどんどん足していきたくなるけど、初めて見る視聴者のためには笑いのあとに間をおかないといけない、とかね。
そうやってADとして、少しずつ番組作りを覚えていって、2年後にひとつの番組を持たせてもらえるようになりました。
2年でディレクターに昇進というのはかなり早いほうで、バラエティ番組では5年くらいかかるのが普通。
「やってみるか?」と私を誘ってくれた先輩には本当に感謝しています。自分を信頼してくれる先輩との出会い、スタッフとの出会い、そういう人とのつながりは何より大事なことですね。

編集映像のアシストも!
ミキサー、音響効果(音効)の技術スタッフとともに、編集済みの映像に音声を入れていく作業(MA)をしているところ。「もうちょっと明るい音楽ないですか?」などの指示が飛ぶ

業界もぐりこみ3箇条 1.ハードワークも「楽しい」と思え! 2.人との出会いを大切に 3.心のビールをつげる後輩になれ

抜群の映像センスがなくても、現場の潤滑油になれれば重宝される

映像センスを認められてディレクターに抜擢される人もいますが、私の場合、それほど優秀だったとは思えません。
強いて言えば、現場の潤滑油になれたということかも。
ADだったころ、「ロケに必要なものは何だ?」と先輩ディレクターに聞かれて、「笑顔ですね」と答えて、「それだ!」と言ってもらったことがありました。「最近、心のビールをつげる後輩が少なくなった」なんて話も聞くくらいで、人当たりのいい人材はつねに現場に求められています。

意欲があればバイトからスタッフになるのはむずかしくない

ディレクターになると、社員になるか、フリーでやっていくかを選択することになります。フリーのディレクターは、番組ごとに報酬をもらうので不安定だけど、会社に縛られることなく好きなことを追求できるという利点があるので、私はその道を選びました。「バイトから始めて一人前に」というのはディレクターだけでなく、技術スタッフなどでも多いケース。でも、一人前になれるかどうかは、アシスタントとして修行する中で「自分はこういう番組を作りたい」という目標を持てるかどうかが大きいと思います。

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