2024.01.30

お見舞いメールの書き方を徹底解説!ビジネスでも使える例文をシーン別紹介

お見舞いメールの書き方を徹底解説!ビジネスでも使える例文をシーン別紹介

普段お世話になっている取引先やお客様、職場の上司や同僚が入院したり、災害で被災したりしたときには「お見舞いメール」を送りましょう。

病気や怪我、被災の状況によっては、とても辛い思いをしている場合もあります。そんなときに、どんなお見舞いメールを送れば相手を少しでも元気づけられるのでしょうか。

この記事では、お見舞いメールを送るときのマナーや注意点を解説します。お見舞いメールを送る人に合わせた例文もご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

お見舞いメールはどんなときに送る?

お見舞いメールとは、自分と関係のある人が病気や怪我で入院したときや、災害で被災したときなどに送るメッセージのことです。

お見舞いメールを送る相手の例としては、職場の上司や同僚・後輩、取引先の人やお客様、普段から親しくしている友人などが挙げられます。

病気や怪我で療養している人や震災による被害を受けた人の状況を気遣い、回復を祈る気持ちを伝えたいときに送りましょう。

お見舞いメールでよく使うフレーズ

お見舞いメールで相手の状況回復を祈る気持ちを伝えたり、励ましの言葉を送ったりしたいときにどんな言葉を選べばいいか迷うことも多いのではないでしょうか。

ここでは、お見舞いメールでよく使うフレーズを送る相手別でご紹介します。ビジネスメールで使える例文もあるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

回復を祈る気持ちを伝えるとき

<送る相手>職場の上司やお客様・取引先

  • 「〇〇様のご回復を願っております。」
  • 「一日も早く日常を取り戻されることを祈っております。」

<送る相手>家族や友人など親しい関係の人

  • 「退院して元気になったら、おいしいごはんを食べに行こうね。」
  • 「元気な姿で帰ってくるのを楽しみにしているね。」

相手に励ましの言葉を送りたいとき

<送る相手>職場の上司やお客様・取引先

  • 「ゆっくりとご静養なさってください。」
  • 「仕事のことはお気になさらず、安心して休まれてください。」

<送る相手>家族や友人など親しい関係の人

  • 「今は病気を治すことだけを考えて、体調の回復に専念してくださいね。」
  • 「いつも頑張っているから、今は無理をせずゆっくり休んでね。」

状況が回復している知らせを受けたとき

<送る相手>職場の上司やお客様・取引先

  • 「まもなく退院されると聞き安堵しております。」
  • 「快方に向かわれているとお聞きし、安心いたしました。」

<送る相手>家族や友人など親しい関係の人

  • 「無事に手術が成功したと聞いて安心したよ。」
  • 「順調に回復しているようでホッとしたよ。」

お見舞いメールを送るときに注意するポイント

お見舞いメールを送るときに注意した方がよい点を5つご紹介します。 どれもお見舞いメールを受け取る相手を不快な気持ちにさせないためにとても大切なので、1つずつチェックしていきましょう。

プレッシャーを与える言葉を避ける

「早く元気になって」「頑張って」といった言葉は、病気や怪我の回復を急がせるような印象を与えかねません。

特に重い病気や大きな怪我を負った場合、回復には時間がかかるものです。メールを受け取る相手が焦りや圧迫感を感じないように、励ましの言葉を選ぶときは配慮が必要です。

職場関係の人に送るときは、業務の話に触れるのも避けた方がよいでしょう。

「ご無理をなさらず、ご静養なさってください。」
「気がかりなことも多いかと思いますが、どうぞご自愛ください。」

といったように、相手のペースでゆっくり回復していってほしい気持ちを伝えてみてください。

「養生なさってください」「ご自愛ください」「静養なさってください」「お大事になさってください」などの表現は、お見舞いメールではよく使われます。あわせて覚えておくとよいでしょう。

【関連】目上の人に『お大事に』を伝える敬語表現とは?類語やメールでの返答例文も紹介!

縁起の悪いネガティブな言葉を使わない

お見舞いメールに限らず、結婚式の祝電やお葬式の弔電などにも使ってはいけない「忌み(いみ)言葉」というものがあります。

以下のような言葉は不吉な意味を連想させるので、お見舞いメールを送る相手の状況を考慮しつつ、なるべく前向きになれる言葉を送りましょう。

■お見舞いメールで避けたい忌み言葉

忌み言葉 お見舞いメールに使ってはいけない理由
数字の「4(四)」「9(九)」 「死」「苦」を連想させる不吉な数字
重ね言葉の「たびたび」「またまた」「ますます」「次々」「重ね重ね」など 不吉な事柄が何度も続くことを連想させる
「続く」「長い」「長引く」など 病気や怪我がなかなか治らないことを連想させる
「弱る」「終わる」「衰える」「消える」など 病状の悪化や「死」を連想させる
「火」「煙」「倒れる」「流れる」「燃える」「崩れる」「焼ける」「失う」など 災害による被害を連想させる

メールや手紙の最後に「追伸」「PS」と付け足して、本文では触れていない内容を軽く書くことがあります。これもお見舞いメールにはあまり適していません。

追伸の「あとで付け足す」という意味は、重ね言葉と同じく「悪いことが重なる/何度も起こる」ことを連想させるので、こちらも併せて覚えておくとよいですよ。

【関連】メールや手紙の「PS」とは?正しい意味とビジネスメールにも使える言い換えを解説

送る相手の状況を聞かない

病気や怪我の話題はとてもデリケートなので、相手によってはあまり細かいことを話したくないと思っている人もいます。

したがってお見舞いメールでは、相手の具体的な病状や治療の経過について尋ねるのは避けましょう。

お見舞いメールを読んで明るい気持ちになれるような言葉をかけてあげたり、病気や怪我などの状況が回復したあとの楽しみな話題を持ち出したりするのがよいですよ。

相手にとって迷惑になりかねないタイミングを避ける

NGタイミング① 入院や手術の前後

お見舞いメールを送る相手が病気や怪我で手術する場合は、その前後あたりは特に忙しかったり、ナーバスになっていたりするかもしれません。

相手にとって余裕のないタイミングでお見舞いメールを受け取っても、メッセージを読む時間がなかったり、返信に困ったりしてしまうケースがあります。

手術の日が分かっているときは、お見舞いメールを送る時期にも注意しましょう。

NGタイミング② 早朝や夜中の時間帯

朝早い時間や夜中にお見舞いメールを送るのもマナーとしてはNGです。

スマホの通知で相手に迷惑がかかってしまうので、なるべく日中の相手が起きている時間帯に送るとよいですよ。

病院によっては、入院中の患者さんにお見舞いメールを届けてくれるサービスを行っています。この場合は送るタイミングを見計らう必要がないので、ぜひ活用してみてくださいね。

自分や相手の過去の状況と比較しない

「私もそうだった」「前のときよりも症状が楽そうでよかった」など、自分や相手の過去の状況と比較するような文章を入れるのは避けましょう。

相手の状況に同情するつもりで伝えた言葉が、意図せず相手を不快にさせてしまうかもしれません。

相手を何かと比較するのではなく、今の状況の大変さや辛さに寄り添い、気遣う言葉をかけてあげましょう。

相手がもらってうれしいお見舞いメールの書き方

せっかくお見舞いメールを送るなら、相手を少しでも元気づけたり喜んでもらえたりするメッセージにしたいですよね。

ここからは、もらってうれしいお見舞いメールの書き方を解説します。

本文の内容がすぐに分かる件名にする

お見舞いメールの件名は、相手がメールの通知を受け取ったときに一目で本文の内容が分かるのがベストです。

ていねいな敬語を使うのか、あえて少しフランクにするのかは、相手との関係性をよく考えたうえで検討してくださいね。

お見舞いメールを送る相手 適切な件名
職場の上司やお客様、取引先 「お見舞い申し上げます(名前)」
「謹んでお見舞い申し上げます」
職場の同僚や後輩/友人 「お見舞い(名前)」
「体調はいかがでしょうか」

本文は長々と書かず簡潔に伝える

お見舞いメールの本文は、簡潔に書くことを意識しましょう。

お見舞いメールの場合は、ていねいなメールの形式でよく使われる時候の挨拶は省略しても問題ありません。

無理に長々と書こうとせず、相手を気遣う気持ちを端的に示すことが大切です。

「ご体調はいかがですか。心より快復をお祈りしております。」
「お体の具合はいかがでしょうか。心よりお見舞い申し上げます。」

といったシンプルな表現でも、相手の状況を気にかけていることを伝えられますよ。

メールが長すぎると読むのが大変で、特に体調が優れない場合には相手の負担になります。伝えたいことはたくさんあるかもしれませんが、お見舞いメールではいろいろな話題を詰め込みすぎないようにしましょう。

明るく前向きになれる言葉・話題を選ぶ

お見舞いメールは相手を気遣う気持ちだけではなく、相手に少しでも元気になってもらいたいという気持ちが込められていると、さらにもらってうれしいメッセージになります。

相手を元気づけるメッセージを送るには、以下のような前向きでポジティブな言葉・話題選びを心がけるとよいですよ。

  • 病気や怪我、被災状況の回復を祈る言葉
  • 相手の味方であることを伝える言葉(困ったら連絡してほしい など)
  • 相手が気になっている仕事が上手くいったことを伝える言葉

こうしたメッセ―ジはお見舞いメールを受け取った相手の心の支えになり、不安や心配を和らげることにもつながるでしょう。

返信不要であることを一言添える

お見舞いメールでは、相手に返信のプレッシャーを与えないように「返信不要です」と一言添えましょう。

病状や怪我の状態、被災の状況によっては返信する時間や余裕がないこともあるので、

「返信は必要ありませんので、ゆっくりお休みください。」
「ご返信はお気になさらず、くれぐれもお大事になさってください。」
「ご返信はお気遣いのないようお願いいたします。」

などと付け足すと、お見舞いメールを受け取った相手も安心できますよ。

ビジネスで使える!お見舞いメールの例文集

ビジネスシーンで活用できるお見舞いメールのテンプレートをいくつかご用意しました。

お見舞いメールを送る相手や、相手の状況に合わせて使う例文を選んでみてくださいね。

▼お見舞いメールを送りたい人を選ぶ

目次 例文
お客様や取引先
  • 病気や怪我で入院したとき
  • 災害で被災したとき
職場の上司
  • 病気や怪我で入院したとき
  • 上司の家族が病気で入院したとき
職場の同僚や部下
  • 体調不良でしばらく休んでいるとき
  • 新型コロナに感染したとき

「お客様や取引先」に送るお見舞いメール

普段お世話になっているお客様や取引先に送るお見舞いメールは、相手に失礼のないようにていねいな言葉で送るようにしましょう。

病気や怪我で入院したとき

件名:お見舞い申し上げます(〇〇株式会社 [自分のフルネーム])

〇〇株式会社
[相手のフルネーム]様

平素は大変お世話になっております。
〇〇株式会社の[自分の苗字]です。

入院されたとのご報告を受け、大変驚きました。

[相手の苗字]様には、日頃より多大なるご支援をいただき、心から感謝申し上げます。
何よりもまずは、[相手の苗字]様のご健康が最優先であると存じます。

どうかご無理をなさらず、十分にご静養ください。
[相手の苗字]様のご回復を心よりお祈りしております。

ご返信はお気遣いのないようお願いいたします。
取り急ぎ、メールにてお見舞い申し上げます。

[自分の苗字]

************************************
〇〇株式会社 〇〇部 〇〇統括部
〇〇戦略部 〇〇課

〇〇 〇〇(フルネーム)

〒〇〇〇-〇〇〇〇 東京都〇区(会社住所)
Tel:〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇(電話番号)
E-mail:(メールアドレス)
************************************

災害で被災したとき(地震・火災など)

件名:お見舞い申し上げます(〇〇株式会社 [自分のフルネーム])

〇〇株式会社
[相手のフルネーム]様

平素は大変お世話になっております。
〇〇株式会社の[自分の苗字]です。

この度の[災害名]による被害の報に接し、心よりお見舞い申し上げます。

社員の皆様におかれましては、
お怪我無くご無事とのこと、安堵致しました。

微力ではございますが、弊社と致しましても出来る限りの
ご支援をさせて頂く所存でございますので、
何なりとお申し付けください。

貴社ならびに社員の皆様のご無事と、
被害に遭われた地域の一日も早い復興をお祈りしております。

ご返信はお気遣いのないようお願いいたします。
取り急ぎ、メールにてお見舞い申し上げます。

[自分の苗字]

************************************
〇〇株式会社 〇〇部 〇〇統括部
〇〇戦略部 〇〇課

〇〇 〇〇(フルネーム)

〒〇〇〇-〇〇〇〇 東京都〇区(会社住所)
Tel:〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇(電話番号)
E-mail:(メールアドレス)
************************************

「職場の上司」に送るお見舞いメール

職場の上司に送るお見舞いメールの例文をご紹介します。

病気や怪我で入院したとき

件名:謹んでお見舞い申し上げます

[上司の苗字]様

〇〇課の[自分の苗字]です。

お怪我で入院されたとお聞きし、大変驚いております。
心よりお見舞い申し上げます。

仕事のことで気がかりな点も多くあるかと存じますが、
今はご無理をなさらず、ご静養なさってください。

[上司の苗字]さんのご回復を心よりお祈り申し上げます。
ご返信はお気遣いないようお願いいたします。

取り急ぎ、メールにてお見舞い申し上げます。

[自分の苗字]

上司の家族が病気で入院したとき

件名:お見舞い申し上げます([自分の苗字])

[上司の苗字]様

〇〇課の[自分の苗字]です。

ご家族が入院されたとお聞きし、大変心配しています。
心からお見舞い申し上げます。

仕事に関しては、こちらの方でしっかり対応させていただきますので、
まずはご家族のケアに集中していただければと存じます。

[上司の苗字]さんのご家族のご回復を心よりお祈り申し上げます。

ご返信はお気遣いのないようお願いいたします。
取り急ぎ、メールにてお見舞い申し上げます。

[自分の苗字]

「職場の同僚や部下」に送るお見舞いメール

職場の同僚や部下の体調不良を気にかけたメールを送るとき、参考にできる例文をご紹介します。

体調不良でしばらく休んでいるとき

件名:お大事にしてください([自分の苗字])

[相手の苗字]さん

〇〇課の[自分の苗字]です。

[上司の苗字]さんから聞いたところ、
体調を崩しているようで心配しています。

仕事のことは気にせず、
まずは体調の回復に専念してくださいね。

気がかりなことも多いかと思いますが、
ご静養のほどお祈りしております。

何か手伝えることがあれば、連絡してください。

取り急ぎ、メールにてお見舞い申し上げます。

[自分の苗字]

新型コロナに感染したとき

件名:お見舞い([自分の苗字])

[相手の苗字]さん

〇〇課の[自分の苗字]です。

新型コロナに感染したと聞き、心配しています。
お体の具合はいかがでしょうか。

ご自身の健康が最優先なので、
無理をせずゆっくり休んでくださいね。

また元気な姿で会える日を楽しみにしています。

心よりお見舞い申し上げます。

[自分の苗字]

まとめ

職場の上司やお世話になっている取引先などに送るお見舞いメールの書き方を解説しました。

今回はビジネスシーンで使いやすいように、ていねいな言葉を用いた例文をご紹介しましたが、身近な家族や友人、親戚に送るときにはもう少し砕けた表現でも構いません。

病状や怪我の状況などを伺いながら、送る相手に合った表現で回復を祈る気持ちや励ましのメッセージを届けるようにしましょう。

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