2024.02.06

ビジネス用語「フィックス(fix)」とは?業界ごとに違う意味や使い方をご紹介

ビジネス用語「フィックス(fix)」とは?業界ごとに違う意味や使い方をご紹介

ビジネス用語としてよく使われる「フィックス(fix)」という言葉。日常の会話ではあまり聞き慣れない言葉なので、会社に入社して初めて「フィックス(fix)」を知った人もいるのでは?

この記事では、ビジネスで一般的に使われる「フィックス(fix)」の意味と使い方をわかりやすい例文と一緒にご紹介します。

特定の業界だけで使われる「フィックス」の意味や専門用語の解説もしているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

ビジネス用語「フィックス(fix)」の意味

ビジネス用語として使われる「フィックス」は、英語の「fix」が元になっています。

英語「fix」の意味(一部抜粋)

  • 「〔正しい位置にしっかりと~を〕固定する」
  • 「〔正確な時間・価格・場所などを〕決める、決定する、確定する」

※参考:英辞郎 on the WEB

ビジネスシーンでは、主に「日時や場所などを決める」「資料や条件・方針などを確定する」を言い換えて「フィックスする」と使います。

英単語を勉強している人は「fix=修理する」というイメージがあるかもしれませんが、ビジネス用語の「フィックス」は一部の業界を除いて「確定する」の意味で使われることを覚えておきましょう。

ビジネスシーンで「フィックス(fix)」を使った例文

「フィックス」を使った例文をいくつかのシーン別にご紹介します。正しい「フィックス」の使い方を知って、職場でのコミュニケーションをよりスムーズにしましょう。

プロジェクトの期限を「フィックス」する

「プロジェクトの期限を最終決定する/した」ことを伝えるときに「フィックスする/した」と使えます。

<例文>

  • 「今週の金曜日、プロジェクトの期限をフィックスしましょう。」
  • 「プロジェクトの期限をフィックスしたので、チーム全員に通知します。」

ビジネス用語としての「フィックス」を知っている人は「確定」の意味で理解できますが、知らないと「修正」の意味で受け取られてしまう可能性もあります。

伝えた相手に誤解を招かないように、注意して使いましょう。

会議の日程を「フィックス」する

会議の日程が確定したことを参加者に伝えるときに「フィックス」を使います。

<例文>

  • 「次の会議の日程がフィックスしたので、参加者にメールで招待を送ります。」
  • 「来週の会議は13時からの開始でフィックスしました。」

商品の価格を「フィックス」する

新商品の価格設定や、販売戦略の見直しを行う場面でも「フィックス」が使えます。

<例文>

  • 「新商品の価格をフィックスしたので、販売戦略を練り直しましょう。」
  • 「卸売価格をフィックスする前に、改めて市場調査を行った方がよいのではないでしょうか。」

条件・要件を「フィックス」する

取引条件・納期・支払い条件などの契約内容が確定したときや、これから条件・要件を検討するときなどにも「フィックス」を活用できます。

<例文>

  • 「契約条件をフィックスしたら、法務部門に最終確認を依頼します。」
  • 「顧客との契約条件をフィックスしました。契約書の準備をお願いします。」

プロジェクトの企画を「フィックス」する

さまざまな案を提案し、策を練ってきた企画の内容が固まったときに「フィックスした」と言います。確定版の企画書を「フィックス版」と表現することもありますよ。

<例文>

  • 「来週のミーティングで新プロジェクトの企画をフィックスしましょう。」
  • 「こちらがフィックス版の企画提案書です。」

「フィックス版」「フィックス事項」と言われた場合は、基本変更はできない確定されたものという認識を持つようにしましょう。

業界ごとに違う!「フィックス(fix)」の意味と使い方

「フィックス」は一般的に、ビジネス用語として「確定」の意味で使うと解説しましたが、業界によっては少し違った意味合いで使われることがあります。

それぞれの「フィックス」に対する認識がずれていると、勘違いが原因でトラブルになるかもしれません。各業界で使われる「フィックス」の意味を知っておきましょう!

「フィックス」を「決定」の意味で使う

金融業界で「フィックス」は、金融機関の対顧客向け外貨取引の基準レート(仲値)を「決定」するという意味で使われます。

イギリスのロンドン市場にて外貨取引の基準レートを決める時間・行為を「ロンドンフィックス」または「ロンドンフィキシング」と言います。

ロンドンフィックスが行われる16時(現地時間)に決まった為替レートが、その日の両替や取引のレートに反映される仕組みです。

「フィックス」を「修正」の意味で使う

IT業界において「フィックス」は、主に「修正」の意味で使われます。
たとえば「バグフィックス」というIT用語がありますが、これはソフトウェアの開発段階で見つかった「欠陥=バグ」「修正=フィックス」することです。

ちなみに「アップデート」との違いは...?
アップデートは新機能の追加や改良を行いますが、バグフィックスはそれらを行わずに見つかった欠陥だけを解消することを言います。

「フィックス」を「固定」の意味で使う

建築業界

建築業界では「フィックス窓」という用語がよく使われます。日本語では「はめ殺し窓」とも言い、窓枠にガラスをはめ込んで固定した窓のことを指します。

主に採光を目的として設置されるため、窓の開閉はできません。

建築業界では窓が開かないように「固定」するという使い方で「フィックス」が用いられるので、一般的なビジネス用語の「決定」するとは認識が異なる点を覚えておきましょう。

映像業界

映像業界では「フィックス」を「固定撮影」の意味で使います。

カメラを手で持って被写体の動きに合わせて撮影するのではなく、一定の位置に固定した状態で撮影する撮影方法のことを言います。

イベントや講演会などの記録用撮影や商品紹介用の撮影など、状況に応じて「フィックス」することで効果的に映像を撮影できます。

航空業界

旅行や出張などで飛行機に乗る前に、日程や経路、行き帰りの予約をしなければならない航空チケットのことを「フィックス航空券(チケット)」と言います。

日程や経路、乗る飛行機の便がすべて「固定」されているので、それらの予定を変更してもらうことはできません。

「〇日間FIX」は出発から帰着までの有効期限を示しており、その間に旅行や出張を済ませて帰ってこなければならないルールです。

美容業界

メイクに興味のある人なら「フィックスメイク」「フィックスミスト」といった商品を聞いたことがある、もしくは持っている人も多いのではないでしょうか。

「フィックスミスト」とは、メイクをしたうえからミストを吹きかけて、メイクが崩れないように「固定」するためのアイテムです。

さまざまな種類の「フィックスミスト」が販売されており、汗に強くメイクが落ちにくい成分の入ったものや、乾燥による化粧崩れを防ぐのに役立つ保湿力があるものなどがありますよ。

まとめ

「フィックス(fix)」の意味と使い方を解説しました。一般的には「確定」の意味で認識されているビジネス用語ですが、業界によっては「修正」「固定」の意味で使われることもあるので注意が必要です。

自分の認識が当たり前と思わず、ビジネスシーンで「フィックス(fix)」を使うときにはお互いの認識に齟齬が起きないように注意してくださいね。

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