2024.01.09

挫折経験の上手な伝え方を解説!面接で活用できる例文も紹介

挫折経験の上手な伝え方を解説!面接で活用できる例文も紹介

「あなたが挫折した経験を教えてください」
面接でよく聞かれる質問のひとつです。
これは、あなたのあら探しをしているわけではなく、問題解決能力やストレス耐性などをみるために、聞いているのです。
しかし、これから面接にのぞむ人の中には、どんな風に話せばいいのか分からない、挫折経験が見つからない、という方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、挫折経験を上手に伝える方法、思い浮かばない時の見つけ方、NGな答え方、ケース別の例文を紹介しています。ぜひ参考にしてください。

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挫折とは何か?

挫折とは、ある目標を達成できずに、くじけたり、気力をなくすことをいいます。
似た言葉で「失敗」がありますが、目標が達成できなかったという点で言えば、同じ意味です。

失敗は「目標を達成できなかった状態」です。
それに対して挫折には、目標達成に対する「強い想い」と、失敗から「前向きに何かを学ぶ」といった意味が含まれます。
ここでいう「学び」とは、たとえ目標が達成できなくても、今後の人生での「成長につながる経験やヒント」のことです。

自分のことを思い出してみてください。
目標に向けて何の想いもなければ、それは単なる「失敗した」で終わるでしょう。
「挫折した」と言えるのは、前向きに努力した強い想いがあったからこそです。

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企業が面接で挫折経験を質問する理由

企業が面接で挫折した経験を質問する主な理由は、3つあります。
ただ挫折をした経験を聞いているのではなく、その挫折を通して応募者が「何を学んだか」「どんな対処をしたか」などをチェックしています。

問題解決能力や困難に立ち向かう姿勢をみるため

挫折を経験したさいに、それをどのように挽回したか、挽回にむけてどんな努力をしたかなど、困難な課題に直面したときの問題解決能力をチェックしています。

もちろん、挽回した経験・エピソードを伝えることができれば、好印象になることは間違いありませんが、挽回できていなかったとしても全く問題はありません。

挫折は誰にでもあるものなので、それだけを取り上げて企業がマイナス評価をすることはありません。
あくまでも大切なのは、困難な状況においても粘り強く解決に向かって取り組む姿勢です。

失敗から学ぶ力があるかをみるため

あなたが挫折した経験からどれくらい学ぶ力があるのかを、企業側は見ています。
入社後に、仕事上の課題や困難に対して、ある程度失敗することは想定しています。
しかし、失敗し続けることは期待していません。失敗を通じて学びを得て、成長していくことを求めています。

そのため、挫折経験を話すときは、その経験から何を学び、どのように行動しているかをセットで話すようにしましょう。

ストレスへの耐性をみるため

どんなことがストレスと感じるかは、人によってさまざまです。
人によってはある出来事が大きなストレスになるとしても、別の人にとっては同じことでも全然平気で、まったくストレスにならない、ということもあります。

そこでまず企業側は、応募者から挫折の経験を聞くことで、どんな点にストレスを感じたかをチェックします。
そして、自社の仕事で感じやすいストレスと照らし合わせて、それに耐えられる人材なのかを判断しています。

仕事で感じやすいストレスというのは主に、

  • 業務内容に対するストレス
  • 身体的にかかるストレス
  • 責任に対するストレス
  • 人間関係でのストレス

になりますが、これらのストレスについて耐性がある人は、高評価を得やすいでしょう。

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挫折経験が思い浮かばない時の見つけ方

挫折経験と言われても、なかなか思い浮かばない人も多いかと思います。
そんな方のために、挫折経験の見つけ方を、3つのポイントに絞って以下に解説していきます。

苦労したこと・努力したことを思い出す

これまでの人生経験を振り返って、その中で自身が苦労したこと、努力したエピソードを思い出してみましょう。
なぜなら、努力や苦労をした経験には挫折がつきものだからです。
たとえば、部活で大きな大会を目指して練習に明け暮れたことや、受験、資格取得で勉強に集中した、といったことは、多くの人が経験しているかと思います。
これらは挫折経験を探すヒントになります。

その中で、結果が出ずに諦めてしまったことや、結果に満足できなかったり、思うような結果ではなかったと感じている場合、それは挫折経験だと言えます。

モチベーショングラフを作る

モチベーショングラフを作る

上の表はモチベーショングラフと言い、幼少期から現在までに経験した出来事に対して、モチベーションの高い低いを記録したものです。
実際に自身で作成してみて、モチベーションが低かった箇所は、大きな挫折があったと言えるでしょう。

第三者の客観的な意見を聞く

自分をよく知る友人・知人などの、第三者の意見を聞くのはとても有効です。
客観的な目線から、自分で気が付けなかった挫折に関するエピソードを教えてくれる可能性があります。

新卒の就活生であれば、大学のキャリアセンターや、就活生向けのエージェントに相談することをおすすめします。
転職希望者であれば、転職エージェントに相談するのも手です。

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面接官に好印象を与えるコツ

面接官に好印象を与える回答のコツは、意思の強さや、失敗を冷静に分析できる力をアピールすることです。
また、困難な状況におちいっても原因を客観的に把握し、具体的に解決していける能力をつたえるのも効果的です。
以下に詳しく解説します。

意志の強さやチャレンジ精神をアピールする

結果はどうであれ、諦めずに挑戦し続けたことが分かる、具体的なエピソードを伝えられるとよいでしょう。
まだ社会人経験がない学生の段階から、結果を求める企業はまれで、まずは物事(仕事)に対する責任感の強さや、物怖じしないメンタルがあるかを重視しています。

失敗から学ぶ姿勢をみせる

たとえ挫折から成功をつかみとれず失敗に終わっても、そこから「何かを学ぶ」という姿勢は、十分評価にあたいしますので、面接官に好印象を与えられます。
ただし、下手なエピソードの伝え方をしてしまうと、面接官に「失敗を軽く見ている」「楽天的すぎる」といった、マイナスの印象を与えるおそれもあるので注意しましょう。

分析力・問題解決能力があることを示す

困難な状況におちいっても、あせらず冷静に原因を特定したり、問題を細かく分解できる能力をしめせれば、面接官によい印象をあたえることができます。
最終的に乗り越えられた、という結果を得られなくても、乗り越えようとしておこなった分析や、解決に向けた具体的な行動があれば、できる限り伝えるようにしましょう。

PREP法を意識して話す

PREP法を意識して話す

挫折経験を話すさいは、結論ファーストの「PREP法」意識すると伝わりやすいでしょう。
以下のような構成になります。

  1. Point(要点):どんな挫折を経験したか
  2. Reason(理由):挫折をした理由
  3. Example(具体例):乗り越えた具体的方法(乗り越えるために行った具体的方法)
  4. Point(要点):その挫折経験で何を学んだか

最初に「何に挫折したか」を簡潔に述べる

まず最初に、何に対して挫折したのかを、分かりやすく簡潔に話しましょう。
そうすることで、聞き手が「何のことについて話しているのか」という点がはっきり分かるようになるので、内容が伝わりやすくなります。

挫折した理由について話す

次に、挫折した理由や背景などを具体的につたえましょう。
「◯◯を目標に努力しましたが、◯◯の理由で失敗しました」という流れを意識してください。

乗り越えるために具体的に何をしたか

その挫折について、どのように乗り越えたか、またはどのように取り組んだかについて、エピソードを交えて具体的につたえます。
「〇〇の達成にむけて〇〇〇〇した結果、〇〇を達成しました」または「◯◯を目標に〇〇〇〇と〇〇〇〇などを実践しましたが、◯◯の理由で失敗しました」という流れで話しましょう。

挫折から何を学びどう活かせるかをアピールする

最後に、挫折を経験した結果、自分自身が何を学んだかを、あいまいな表現ではなく、分かりやすい自分の言葉で明確に伝えましょう。
そして、その学びで得た能力やレベルアップした能力が、志望企業の業務に活きる、ということを伝えるようにしてください。

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挫折経験を伝える時のNG例

挫折経験を伝える時のNG例
挫折経験を伝えるさい、上手に伝えることができなければ、かえって面接官の評価を下げてしまいます。以下、NG例を紹介します。

諦めたことだけしか伝えない

ただ「挫折しました。悔しかったです」や、「どうしても無理だったので、仕方なく諦めました」といっただけのエピソードは、マイナスの印象しかあたえません。
たとえ結果が出なかったとしても、そこでトライして乗り越えようとした意欲や、具体的行動にこそ価値があるので、必ずセットで話すようにしてください。

仕事との関連性が低い内容を話す

家族や恋人、宗教活動などのプライベートな内容は、面接の場に相応しくないのでひかえましょう。
個人的な内容なので面接官も深堀りしづらいですし、個人の思想・信条については、厚生労働省も採用選考時に配慮すべき事項として明記しており、面接時のマナーとして相応しくありません。

(参考:厚生労働省「公正な採用選考の基本」)

挫折したことがないと答える

本当に経験がないのであれば、挫折したことが無いとこたえるのは仕方がありませんが、おすすめはしません。
人は生きていれば、大なり小なり挫折というものをしているはずです。
上で紹介した挫折経験を見つける方法を実践すれば、必ず何かしら見つかるので、ぜひあきらめずに探してみましょう。
「挫折経験がない」と答えると、面接官に「挑戦した経験がないのかも」とマイナス印象を与えるおそれもあります。

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ケース別:挫折から学んだことをポジティブに伝える例文

ここでは、挫折経験の例文をケース別に紹介します。
例文はあくまで参考として、自分自身で回答を作りましょう。

バイト

<例文>

大学時代、携帯電話の営業のアルバイトをしていたのですが、そこで挫折を経験しました。

私自身、この業務には得意意識を持っていて、実際に毎月の販売目標を大きく上回る結果を出していたのですが、ある月だけ目標の半分も達成できないという結果になってしまいました。

その原因として、見込みの甘さが挙げられます。その月は、新商品の発売が控えており、以前の販売実績や予約の動向をまったくチェックせず、従来通りの販売計画をたててしまいました。
結果として、新商品の需要に対応する準備ができておらず、目標達成に大きな影響が生じました。

この挫折から学んだことは、まず、自身の力を過信しないことです。どんな時でも気を引き締めて業務に取り組むことの大切さを知りました。

また、事前の市場調査やトレンド分析の重要性です。以後は毎月の目標を達成するために、新商品や市場の変動をより綿密に予測するようにしました。

それ以降、私の営業成績は今まで以上に安定して、高い達成率を維持することができました。

自身に慢心せず、常に目標達成のための情報を取り分析する力は、仕事において重要な姿勢であると実感しています。

部活

<例文>

私の挫折経験は、高校時代、吹奏楽部の全国コンクールの選考オーディションに落ちたことです。

私は中学のときからトランペットをはじめ、これまで行われたすべてのコンクールのメンバーに選ばれてきたのですが、高校3年の最後のコンクールではじめて落選を経験しました。
悔しさから現実を受け入れられず「顧問に見る目がない」と心の中で批判をしたりして、なんとか自分を慰めていました。

しかし、私の代わりにメンバーに選ばれた部員の演奏を聴き、素直にそのテクニックに衝撃を受け、同時に練習量の差を実感しました。
そこから「もう一度基礎から徹底的に練習する必要がある」と気付き、個人練習に取り組みました。

個人練習の時間のほとんどは基礎練習に費やし、基礎力の向上につとめました。
また、部活以外の時間でランニングと筋トレを行い、肺活量を増やしました。
結果としてテクニックと表現力が大きく向上し、大学1年のコンクールではソロパートを任され、周りから高い評価をいただきました。

この経験から学んだことは、素直に自分自身を見つめ、視野を広げて課題に取り組む大切さです。
課題を客観視し、解決に向けて努力する力というのは、仕事においても役立つことと確信しています。

大学受験

<例文>

私は、大学受験において、第一志望の大学に現役で合格できなかった、という悔しい経験をしました。

不合格になった原因としては、勉強の進め方が計画的でなかったことや、試験当日の緊張から、実力を十分に発揮できなかったことが挙げられます。

私自身、どうしても第一志望の〇〇大学で学びたく、浪人を選択しました。
まずは自分の勉強方法を徹底的に見直しました。苦手な分野を重点的に勉強するスケジュールを組み、定期テストの1週間前には過去問題で補足するようにしました。

また、模擬試験を数多く受け、試験状況に慣れ、緊張感を和らげるようにつとめました。
その結果、晴れて第一志望の〇〇大学に合格することができました。

この経験から、計画的な準備と冷静な判断がとても重要であることを学びました。
また、失敗が将来の成功につながる一歩であることを信じ、目標に向かって挑戦する過程で得るべきものがあることを実感しました。

この経験で得たものは、仕事全般において重要な能力だと確信しています。これからも挑戦を続け、成長をしていきたいと思います。

人間関係

<例文>

前職において、マーケティングチームのリーダーとしての役割を十分に果たせず、結果として、チームメンバー全員から信頼を失ってしまった経験があります。

そのようになってしまった具体的な原因と理由は、タスクの優先順位付けが全くできていなかったこと、そして、プロジェクトの進捗に関するクリアなコミュニケーションができなかったことでした。

私はチームの課題や目標に対して十分なガイダンスが提供できず、メンバーとの週次の進捗ミーティングも十分に行えなかったため、信頼関係がどんどん薄れていってしまいました。
最終的にはメンバー全員から不満の声があがってしまい、一時はプロジェクトの進捗が止まってしまう事態になりました。

そこで私は、週次のミーティングを通じてチームの優先事項を再確認し、メンバーとのクリアなコミュニケーションを確立するよう心がけました。
また、各メンバーの得意分野を理解し、その強みを最大限に活かすためのタスクの再分配を行いました。

その結果、プロジェクトは無事に成功を収め、その実績から同メンバーでさらに難しいプロジェクトを任せてもらえることになりました。

この経験から、リーダーシップは単なる指示や管理だけでなく、定期的で明確なコミュニケーションやメンバーへのサポートが不可欠であることを理解しました。

また、チーム全体の目標設定や役割分担を共有し、メンバーがそれぞれのスキルを最大限に発揮できるようにサポートすることが、信頼を築く上で重要であることを痛感しました。

私が得たリーダーシップの能力は、仕事を円滑に効率よく進める上で非常に有効であることを確信しています。

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まとめ:挫折経験から学んだことが仕事に活かせることをポジティブに伝えよう!

本記事では、挫折経験の見つけ方、面接官の印象に残る上手な回答方法、NGな回答について詳しく解説しました。
挫折経験を話すときに一番大切なポイントは、たとえよい結果がでなくても、乗り越えるために具体的に何をしたかを、しっかりと伝えることです。
そして、その過程で得た学びやスキルが、仕事にどう活きるかまで伝えるようにしてください。
あとは例文を参考に、面接官の印象に強く残る挫折経験のエピソードを考えたら、自信をもって面接にのぞんでください!

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