フリーターはどう自己PRする?履歴書への書き方や面接での答え方を紹介
フリーターから正社員を目指す場合は、履歴書や面接に必要な自己PRを工夫してまとめる必要があります。正社員から転職する場合や、新卒で正社員を目指す場合とは違い、フリーターの時期にしたことなどを前向きな文章にまとめなければなりません。
今回は、フリーターが自己PRへ書くべき内容と書く際の3つのポイント、自己PRの例文、自己PRが思いつかないときの対処法や面接の準備と心構えを解説します。
目次
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フリーターは自己PRでなにをアピールすればいい?
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正社員としての職歴がない場合、応募書類や面接でどう自己PRすればいいのか悩むはずです。そこで、フリーターならではの自己PR術、伝えるべきポイントを解説します。
アルバイトでの経験はあまりアピールにならない
フリーターから正社員を目指す人のなかには、これまでのアルバイトで得た経験を、自己PRのアピール材料にする人が多く見受けられます。しかし、アルバイト経験は単なる社会経験に過ぎず、採用担当者が聞きたいこととは違う可能性があります。
ただし、アルバイト経験から「何を学び、どのように成長したか」という点を上手にアピールできれば、採用担当者に評価されるかもしれません。
具体的には「ミスを減らすために取り組み方を〇〇に改善した」「作業の順番を変えて時間を短縮した」「声かけを工夫してお客様から喜ばれた」などといった具体的なエピソードが挙げられます。
アルバイトとして働くなかで何を工夫し、どう行動したか、あらためて掘り下げることが大切です。コミュニケーション能力など、どの職場でも活かせるスキルでアピール
アルバイトの仕事は誰にでもできるものが多いため、正社員と比べて専門的なスキルが身につきにくいのが実情です。もし専門的なスキルが身についていないとしても、どの職場でも通用するスキルを得ているなら、アピールの材料になります。
そのようなスキルは「ポータブルスキル」と呼ばれ、具体的には、コミュニケーション能力、良好な人間関係を構築できるスキル、柔軟性や適応力などが挙げられます。
特に、コミュニケーション能力は接客や販売、営業職、介護職などに活かせる万能スキルです。また、移り変わりが激しいIT業界でも、柔軟性と適応力が求められるため、コミュニケーション能力は大切になります。
このようなスキルをアピールできれば、正社員として採用される可能性が高まるでしょう。フリーターは熱意・やる気を伝えるのが重要
正社員の経験がないフリーターは、アピールできるものが少ないからこそ、自己PRで熱意とやる気を伝えましょう。熱意とやる気だけは他の応募者よりも勝っていることが伝われば、採用担当者も前向きに検討してくれるはずです。
ただし、自己PRで熱意を伝えるには、アルバイト経験で得た知識やスキルを活かしたいなど、具体的な根拠を示すことが大切です。根拠がないと説得力に欠け、熱意は伝わりにくくなります。
また、入社後の展望も伝えれば、仕事に対する熱意がさらに伝わりやすくなるでしょう。入社後どのように会社に貢献できるか、どんなことができるのかを採用担当が具体的にイメージできることが大切です。
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フリーターが自己PRを考えるうえで重要な3つのポイント
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フリーターが自己PRを考える際は、以下のポイントを考慮しましょう。
企業研究で求められている人物像をイメージする
自己PRを考えるうえでは、企業の研究を入念に行ない、企業が採用したいと思う人物像を見極めることが必要です。
実務経験が必要ない職種であっても「こういう人と働きたい」という人物像が必ずあります。理想とする人物像に合うと思われれば、採用される可能性が高まります。
企業が求める人物像を把握するには、企業オフィシャルサイトの採用情報や求人サイトの募集要項などをチェックします。コミュニケーション能力がある人、リーダーシップがとれる人など、具体的な人物像が書かれている場合があるためです。社内で活躍する社員のインタビュー記事などもあれば、それも参考になるでしょう。結論から始め、具体的なエピソードや根拠を用意する
自己PRや志望動機を伝える際は、最初に結論を述べ、次に根拠、今後の展望の順にするのが基本です。結論を先に伝えることで、熱意や自分の強みが印象に残りやすくなります。
根拠を伝える際は、具体的なエピソードを添えると説得力を持たせることができます。前述のとおり、採用担当者が知りたいことは、アルバイト経験から何を学び、どう成長したかという点です。
例えば「接客方法を〇〇のように変えて、リピーターを獲得できた」「後輩の指導を任された際に、接し方の勉強をしたことで、結果自分のコミュニケーション能力も向上した」などが挙げられます。
具体的なエピソードと根拠を結びつけることで、フリーター経験も高い評価が得られるでしょう。自己PRと志望動機を絡める
自己PRとはこれまでの経験やスキルなどの強みを根拠に、入社後に活躍できる人材であることをアピールするものです。一方、志望動機では応募した企業を選んだ理由、入社後の展望や実現したいことを伝える役割があります。
自己PRと志望動機は別のものですが、この2つに「一貫性」を持たせることも必要です。例えば、志望動機には「コミュニケーション能力を活かせる仕事をしたい」と書いてある一方で、自己PRでは「丁寧な帳票作成などのコツコツした仕事が得意」と書いた場合、一貫性がないと判断されるでしょう。
自己PRでアピールした強みが、入社後にどう貢献できるかを志望動機で伝えるようにしましょう。
なお、志望動機における重要なポイントは「自己PRの内容を実現するために、その企業でなければならない」という明確な理由を記載することです。企業研究をしっかり行なったうえで、企業が求める人物像とマッチしていると思われる志望動機を考えましょう。
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履歴書・面接で使えるフリーターの自己PRの例
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履歴書や職務経歴書、面接と、自己PRを伝える場面は複数回あります。ここからは自己PRで使える、PRの例をご紹介します。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力は、すべての業種に共通する重要なスキルです。アルバイト経験で培ったコミュニケーション能力は、自己PRでも大いに役立ちます。
自己PRでコミュニケーション能力を伝える際は、以下のように具体的なエピソードを添えましょう。「私が持つ強みは、後輩の育成で養われたコミュニケーション能力です。仕事内容を教えるうえで、自分のノウハウを言語化する必要があました。そのため、本を読んだり、先輩に相談するなどして、伝え方や関わり方を工夫していくうちに身につけることができましたったためです。
自分の説明が理解され、後輩の成長を実感できたときにやりがいを感じられました。貴社は人材教育に力を入れていることもあり、私の経験とコミュニケーション能力を活かして貢献したいたいと思っています。」協調性
協調性と聞くと、周りに合わせられる、誰とでも仲良くできる、というイメージを持つ人も多いでしょう。しかし、会社組織における協調性とは「立場や意見の異なる人とも協力しながら、意見を調整して成果に結びつける」ことを指します。協調性を自己PRでアピールする際は、企業が求める協調性を備えている必要があります。
フリーターで協調性をアピールする場合は、以下のような具体例を示しましょう。「私の強みは、販売員として働くなかで身につけた協調性です。スタッフ同士のチームワークを大切にするため、各売り場のスタッフと情報共有や情報交換を積極的に行ないました。他のスタッフにミスが起きたときはサポートに回り、問題を解決できるよう努めたこともあります。
貴社に入社しましたら、業務が円滑に回るように、周りの方との協調性を意識しながら成果につなげられる仕事をしたいと思います。」積極性
自らが考え、行動できる積極性は、正社員に求められるスキルの一つです。目標を実現するため、周りを巻き込む力を持っている人は、企業がいい方向に進むエネルギー源となります。
自己PRでは積極性をアピールする場合は、何のために、どのような行動をしたか具体的に書きましょう。「私の強みは、居酒屋のアルバイトで培った積極性です。お客様に足を運んでもらうため、率先してチラシを配ったり、仲間を誘って外で呼びかけをしたりと、受け身にならないようさまざまな努力を行ないました。ホールではお客様におすすめのメニューを提案し、売上に貢献した経験もあります。
アルバイト経験を通じて、自らが積極的に動くことで、成果が得られたことを数字によって実感できました。貴社でもこの積極性を活かし、自ら行動し、利益に貢献できるよう業務に取り組みたいと思います。」
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フリーターの自己PRが思いつかないときはどうする?
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アルバイト経験はあるものの、自己PRになるような経験がないことに悩む人も少なくないでしょう。自己PRが思いつかない場合は、以下のことを実践してみましょう。
自分の長所と短所をすべて書き出す
自己PRを考えるうえでは、自分の長所と短所を把握する必要があります。自分自身を客観的に理解することで、何を自己PRで伝えるべきかが明確になるためです。まずは思いつくままに自分の長所と短所を書き出し、客観的な自己分析を行ないましょう。
しかし「短所ばかり思いつき、自分の長所が見つからない」と思う人も少なくありません。短所は長所の裏返しでもあるため、以下のようにポジティブに変換することが可能です。- 心配性 ⇒ 真面目
- 頑固 ⇒ 忍耐強い
- 人見知り ⇒ 用心深い
- 飽き性 ⇒ 好奇心や探究心が旺盛
- 集団行動が苦手 ⇒ 自立心が高い
- 仕切りたがり ⇒ リーダーシップがある
- 後先考えずに行動する ⇒ 行動力があり挑戦的
短所しか思いつかない場合は、上記のように裏返して考えてみましょう。
仕事での成功・失敗の経験を思い出す
これまでの人生の成功体験に加え、失敗した経験をすべて洗い出しましょう。失敗はマイナスな経験と思いがちですが、失敗経験のほうが自己PRのいい材料となります。
失敗に対してどう対処したか、何を学んだか、失敗をくり返さないために何を工夫したかなど、失敗した経験を掘り下げてみましょう。正社員になっても失敗することがあるため、そこからどう立ち直るかを自己PRでアピールすることも効果的です。
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フリーターから就職を目指す面接でのポイント
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面接で自己PRを伝える場合、以下の点に注意しましょう。面接に不安がある方でも、事前に準備しておけば面接の当日に落ち着いて対応できます。
なぜフリーターになったのかをポジティブに伝える
フリーターから就職を目指す際は、フリーターになった理由を聞かれることが多くあります。フリーターになった理由をあらためて振り返ったうえで、できるだけポジティブな理由を伝えられるとよいでしょう。
「他にやりたいことや挑戦したいことがあったため、時間の融通の利くフリーターという働き方選んだ」のような場合、その理由を具体的に伝えると良いでしょう。
また、なんとなくフリーターになってしまった場合でも、なぜ今正社員になろうと思った理由を考えてみましょう。そして、考えを変えて就職しようと考えた理由や意欲をしっかり伝えることが大切です。
「正社員になって心新たに一生懸命働きたい」という意思があれば、やる気や熱意が相手に伝わるはずです。フリーターに対し「すぐに退職する」というネガティブなイメージを持つケースも多いため、やる気や熱意はしっかりと伝えましょう。自信を持ってハキハキと回答する
面接の場では、自信を持ってハキハキと回答することが重要です。自分に自信がない場合、声が小さくなったり、目線を下にしたりする傾向があります。自信のなさはかえって印象が悪くなるため、自信を持って面接にのぞむようにしましょう。
声色や目線だけではなく、ジェスチャー(身振り手振り)を使うこともポイントです。ジェスチャーは感情を表現するときや、数字を使うときに活用すると、自己PRがさらに伝わりやすくなります。ただし、多用すると大げさに見えてしまうため、言葉を強調したいときにのみ使うようにしましょう。身だしなみや姿勢に気を付ける
面接を受けるときの基本的なマナーとして、身だしなみを整えることが大切です。社会人にふさわしいと思われるよう、サイズの合ったスーツを着用し、清潔感のある見た目にするよう心がけましょう。
また、自信がない人に多いのは、面接中の姿勢が悪くなることです。猫背にならないよう姿勢を正し、垂直に座ることが大切です。特に、男性は足を開きすぎると態度が悪く見えるため、肩幅程度にとどめましょう。履歴書の内容と整合性を取る
就活するうえで「履歴書の内容とまったく同じ話を面接ではしないほうがいいのでは?」と思う方も少なくありません。
しかし、応募書類である履歴書と、面接で伝える内容は整合性が取れていることが基本です。履歴書とはまったく異なる内容で回答すると、話に一貫性がなく、採用担当者に不信感を抱かせてしまいます。
面接は応募者の人柄を見る場でもあるため、履歴書と同じ内容の回答でも問題ありません。ただし、丸暗記したかのように一語一句同じように回答することは、熱意が伝わらないので避けましょう。面接をする採用担当者に、分かりやすく伝えるよう意識してみてください。履歴書の内容にプラスアルファを用意する
履歴書の自己PRに書けなかった内容を、プラスアルファとして面接で伝えられるよう用意しておきましょう。エピソードの詳細を具体的に伝える、口頭でわかりやすい言い回しにするなど、自己PRをさらに掘り下げてアピールできるとよいでしょう。
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まとめ:自己PRでは企業にマッチする、自分の経験から身につけた強みを面接官に伝えよう!
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就活における自己PRは、自分の強みや長所、やる気や熱意などをアピールするために必要なものです。アピールする際は、アルバイトの仕事内容をただ伝えるのではなく、アルバイトの経験から学んだこと、成長したことを盛り込みましょう。
また、自己PRを考える際は、自己分析と企業研究を入念に行ない、企業が欲しい人材であると思わせる内容を目指しましょう。もし自己PRが思いつかないのであれば、長所と短所、過去の失敗経験を洗い出し、深掘りする作業が必要です。面接に自信を持ってのぞむため、事前に回答する内容を準備しておきましょう。
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