2023.09.29

履歴書の職歴欄にアルバイトの経歴は書かない?書き方やアピール方法を紹介

履歴書の職歴欄にアルバイトの経歴は書かない?書き方やアピール方法を紹介

履歴書の職歴欄では、正社員や派遣社員として働いた経歴を記入しますが、アルバイトの経歴を書いてもいいのか疑問に思う方もいるのではないでしょうか。

「正社員としての職歴がない」「アルバイトでの経験をアピールしたい」という方のために、ここではアルバイトの経歴を職歴欄に書く際の考え方や具体的な書き方を解説します。アルバイトから得た経験を生かして就職活動をしたい場合には、ぜひ参考にしてみてください。

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履歴書の職歴欄にはアルバイトの経歴を書くべき?

履歴書の職歴欄にはアルバイトの経歴を書くべき?

アルバイトの経歴を職歴欄に書くかどうかは、雇用形態や応募時における応募者の状況によって異なります。まずは、アルバイトの経歴を職歴欄に書くべきかどうかとともに、書き方について解説します。

アルバイトの経歴は書かず職歴欄「なし」でいい場合

基本的に「正社員から正社員への転職を目指している場合」や「新卒の就職活動をする学生の場合」、「転職活動中のつなぎのアルバイトの場合」などは、アルバイトとして働いた経歴を職歴欄に記入しません。

以下の場合は、アルバイトの経歴は書かずに、履歴書の職歴欄は「なし」と記載して良いでしょう。

アルバイトの経歴を職歴欄に書かなくてよいケース

  • 正社員から正社員への転職の場合
  • 新卒の就職活動をする学生
  • 転職活動中のつなぎのアルバイト
  • 短期間のアルバイト
  • 社会保険の加入条件に届かないアルバイト
  • 正社員に応募する人で、正社員経験もアルバイト経験もない場合
  • アルバイトやパートに応募する人で、アルバイト経験がない場合

アルバイトの中でも「短期間のアルバイト」や「社会保険の加入条件に届かないアルバイト」も、基本的には職歴欄に「なし」と記入します。正社員の求人に応募する人で、正社員経験もアルバイト経験もない人や、アルバイトやパートに応募する人でアルバイト経験がない人も、職歴欄に「なし」と記入します。

アルバイトではないものの、家族がお店などを経営していてそれを手伝っていたという人は、職歴欄に「家業である〇〇業に従事」などと記入し、具体的な仕事内容を書き込みましょう。

アルバイトを通じて応募企業へアピールできる能力を身に付けたという場合は、自己PR欄など、職歴欄ではない箇所に記入してアピールしましょう。

アルバイトの経歴を職歴欄に書いた方がいい場合

基本的に履歴書の職歴欄にはアルバイトの経歴は書きませんが、正社員の経験がない場合やアルバイトやパートへの応募の場合は、アルバイトの経歴であっても書いた方がいい場合があります。

以下の場合は、基本的にアルバイトの経歴を職歴欄に書いた方がいいと判断しても良いでしょう。

アルバイトの経歴を職歴欄に書いた方がよいケース

  • 既卒者や中途でアルバイト経験しかない場合
  • 正社員の経験がない場合
  • 次の応募先もアルバイトやパートの場合
  • アルバイト先で社会保険に加入していた場合
  • スキルや経験が自己PRになるアルバイトの経験がある場合

学校卒業後すぐに正社員として入社できずにアルバイトをしながら生活していた場合など、既卒者や中途でアルバイト経験しかない場合には、職歴欄にアルバイトの経歴を記入します。アルバイト先で行ってきたことを振り返り、応募先でその経験がどのように生かせるかを考えながら書くといいでしょう。

特に、アルバイトの経歴を記載する場合、短期よりも長期アルバイトを優先して記載すると採用担当者へのアピールにつながります。

ただし、正社員ではなくアルバイトとして働いていた理由を面接で聞かれる可能性があります。「資格取得に向けて勉強に打ち込むため、X年間アルバイトをしながらがんばってきた」など、理由をしっかり説明できるよう準備しておく必要があります。

また、派遣社員としての職歴がある場合は、登録先の派遣会社を記入したうえで、仕事内容を書きましょう。なお、派遣先に対しては「入社」ではなく「就業」を使用します。
派遣社員としての職歴の書き方は「【例文付き】「派遣社員として働いた職歴」を履歴書に記載する際の正しい書き方を紹介」をご覧ください。

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職歴欄で採用担当者にアピールできるアルバイトの経験とは?

アルバイトであっても正社員と同等の働きをしていれば、大きなアピールポイントになります。とはいえ、記入するアルバイトの経験には、書いたほうが良い経験とそうではない経験があります。

書いたほうが良いアルバイト経験

採用担当者は履歴書で、応募者が自社で求めている人材と合致しているかをチェックしています。ですから、雇用形態がアルバイトであっても、求めている人材と関連する経験やスキルがあるなら、きちんと評価されるでしょう。

たとえば「飲食店でアルバイトをしていました」という1行だけではアピールになりませんが、レジ対応、接客、売上管理、新人アルバイトの指導やシフト管理など、具体的な仕事を書くことはアピールにつながります。

また「3カ月以上にわたり、1日8時間勤務するアルバイト」といった長期間・長時間にわたる勤務経験は、実務経験と認められる可能性が高くなりますので記入するといいでしょう。

さらに、アルバイト時代に表彰をされるような成果を出した場合には、大きなアピールポイントとなりますので、詳細までしっかり書くことをおすすめします。

書くべきではないアルバイト経験

期間の短いアルバイト経験を書くのはおすすめできません。離職までの期間が3カ月未満のアルバイトの場合は、書くのを避けるべきでしょう。短期間でアルバイトを転々としていれば「この人を雇ってもすぐに辞めてしまうかもしれない」と採用担当者が判断するかもしれません。

とはいえ、離職期間が長い場合、アルバイトの経歴を記入しなければ職歴にブランクができてしまう方もいるでしょう。休職中に何もしていなかったと判断されるよりは、アルバイトをしていたことがわかるほうが印象は良いという考え方もあります。

短期間のアルバイトの経歴を書く場合には、アルバイトの目的と短期間で勤務を終了した理由など、採用担当者が短期間のアルバイトをしたことを納得できる内容を書き添えるようにしましょう。

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履歴書の職歴欄にアルバイトの経歴を記入する際の書き方

職歴欄に職歴を記入する場合、アルバイトと正社員では書き方が異なります。ここでは、アルバイトの経歴を書く場合の基本的な書き方を解説します。

基本的な書き方

■職歴欄の基本的な書き方

■職歴欄の基本的な書き方

アルバイトの経歴を履歴書に記入する場合、雇用形態も明記しておく必要があります。「株式会社◯◯ 入社(アルバイト)」のように、正社員ではなくアルバイトとして働いていたことをカッコ書きで補足しましょう。

また、アルバイトを始めた年月も忘れずに記入します。アルバイトであることを書かなかった場合、経歴詐称になってしまうので気を付けてください。

業務内容を書く場合、会社名と業務内容は別の行に書きます。業務概要では「◯◯の販売業務に従事」や「在庫管理業務に従事」といったように、簡潔に書くことがポイントです。業務内容と併せて、勤務していた店舗名を書いてもいいでしょう。

さらに、アルバイトを辞めた年月も記入する必要があります。自身の都合で退職した場合には、下記のように「一身上の都合により退職」と記入しましょう。退職理由は詳細を書く必要はなく、定型文で済ませてOKです。

■職歴欄の退職理由の書き方

■職歴欄の退職理由の書き方

ただし、アルバイトも正社員の仕事もしていない、いわゆる無職期間が長かった場合は「資格取得の準備のため退職」など、退職理由を具体的に書くことで、採用担当者に納得感を与えることができます。

また、職歴欄の最後には「以上」を書くことも忘れないようにします。現在もアルバイトを続けている場合には、退職日を書かずに「現在に至る」と記入すればOKです。
「現在に至る」は左詰め、その一行下に「以上」を右詰めで記入するのがルールです。

アルバイトでの経験をアピールしたい場合

■職歴欄でアルバイト経験をアピールする書き方

■職歴欄でアルバイト経験をアピールする書き方

応募先の企業に生かせそうなアルバイトの経験があれば経歴を書いて、積極的にアピールしていきましょう。

接客や販売業務の職種に応募する際、同じ職種のアルバイトだからといって「◯◯販売に従事」と簡単な業務内容を書くだけでは、アピールとして十分な内容とはいえません。携わっていた業務内容を詳しく記入しましょう。

たとえば「接客・販売のほか、売上管理や新人アルバイトの指導を担当」といった書き方をすれば、アルバイトであってもチーフ級の仕事をしていたことをアピールできます。

また、履歴書の職歴欄のスペースが十分でない場合、職歴欄では簡単な経歴を書き「詳細は職務経歴書に記入します」といった形で、ほかの応募書類に誘導するのもいいでしょう。職務経歴書を使えばアルバイトで、どのような業務に携わっていたかを詳細を書くことができます。

職務経歴書の書き方は「【パート・アルバイト】職務経歴書は必要?書き方や気をつけておくべきポイントを解説」をご覧ください。

短期間のアルバイトの経歴を書きたい場合

アルバイトを短期間で辞めていた場合「この人を採用してもすぐに辞めてしまうかも」と、採用担当者に不安を与える可能性があります。とはいえ、退職後の職歴のブランクが気になるという方もいるでしょう。

そのような場合は、応募する職種と関連する内容のアルバイト経験や、契約期間があらかじめ定まっているアルバイトであれば記入してもいいでしょう。ブランクによるマイナスイメージを払拭できるだけでなく、働く意欲や応募職種に対しての熱意をアピールできる可能性があります。

また、短期間のアルバイトを記入する場合には、勤務期間も併せて書くようにしましょう。

複数のアルバイトの経歴を書きたい場合

■複数のアルバイト経歴の書き方

■複数のアルバイト経歴の書き方

上の例のように「20××年×月退職」と、各アルバイトの退職年月も入社の行にあわせて記載することで、業務内容を記載するスペースが確保できます。次の応募先でこれまでの複数のアルバイト経験が活かせる場合は、各アルバイトごとに経験した内容を記載しましょう。

アルバイトの経歴が多すぎて書ききれない場合

短期間のアルバイトをいくつも経験している場合には、1社ずつ記入するのではなく「◯◯株式会社 ほか4社にて勤務」のようにまとめて記入するのもおすすめです。もっと詳しく自身の経歴を書きたい方は、履歴書の職歴欄には要点だけを記入し、残りは職務経歴書で補足しましょう。

なお、いくつもアルバイトを経験している方が職務経歴書を書く際には「複数のアルバイトの経験から何を得たのか」や「なぜ短期間で辞めたのか」を、面接で説明できるよう準備しておきます。アルバイトを転々とした理由に納得できれば、採用担当者も「すぐに辞めてしまうのでは」と心配せずに済みます。

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履歴書の職歴欄以外でアルバイトの経験をアピールする方法

アルバイトの経験は、職歴欄以外でもアピールすることが可能です。新卒や中途採用の応募時においてアルバイト経験をアピールしたい場合には、職歴欄ではなく「自己PR欄」や「志望動機」に書くようにします。

■記入例

志望動機・自己PR・アピールポイントなど
現在のアルバイト先で事務をしているため、Excelのスキルに自信があります。主に関数を用いた帳票の作成や管理、グラフ・表の作成を担当しており、貴社でのデータ入力やレポート作成に活かせると考えます。全くの未経験から始めましたが、今では新人3名にExcelについての教育を行っています。分析したデータをpower pointにまとめ、本社提出用資料としても活用していただいております。

自己PRでは「何ができるのか」といった部分に焦点をあて、企業にあなたを採用するメリットを伝えることが大切です。そのため、単に「Excelが使えます」「事務の電話対応ができます」といった文章では説得力に欠け、評価の対象になりません。

「営業アシスタントとして、Excelの関数や図版作成ツールを使って売上管理と売上報告書を作成していた」「カスタマーサポート部門でお客さまの電話窓口をしていたため電話での事務対応には慣れている」など、アルバイトで経験した具体的なエピソードなどを交えて記入しましょう。

また、志望動機は応募先の企業にしか適用できないものを書く必要があります。採用担当者が「他社でもいいのでは?」と思うような理由を書いても、印象は良くなりません。そのため、過去のアルバイトの経験が応募先でどう貢献できるのかを意識して書くことが大切です。

応募先の利益に結び付かないアルバイトの経験は、自己PR欄にも志望動機欄にも書く必要はありません。それぞれの詳しい書き方は以下の記事も参考にしてください。

【バイトの履歴書】自己PRの書き方・例文(学生編)
【バイトの履歴書】自己PRの書き方・例文(フリーター編)
【バイトの履歴書】自己PRの書き方・例文(主婦・主夫編)
【履歴書】自己PRとは?作成方法から書き方・各種例文・面接での伝え方まで徹底解説
【履歴書の志望動機】職種・業界別の例文完全まとめと好印象な書き方の鉄則

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まとめ:応募先に生かせるアルバイトの経歴は積極的にアピールしよう

履歴書の職歴欄にアルバイト経験を書く場合のポイントを解説してきました。アルバイトも立派な職歴のひとつといえるため、応募先に生かせそうな内容であれば、積極的にアピールしていきましょう。また、空欄が気になる場合にも、アルバイトの経験を書くのがおすすめです。

一方で、短期間のアルバイト経験などは、アピールポイントになりにくい傾向があります。アルバイトの経験を就職活動に生かしたい方は、今回ご紹介したポイントを押さえて履歴書を書いてみてください。

バイトルNEXTでは正社員を初めとする様々な求人を紹介しています。また、アルバイト・パートなどで実務経験を積み、高い労働意欲を持つ求職者が正規雇用を目指すサポートをしています。
気になる求人が見つかったら、本記事を参考にして、職歴欄にこれまでの経験を記載し採用担当者へアピールしてみましょう。

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