2023.09.04

最終学歴とは最後の学歴ではない|在学中・中退などの履歴書の書き方を解説

最終学歴とは最後の学歴ではない|在学中・中退などの履歴書の書き方を解説

みなさんは、自身の最終学歴を正しく理解しているでしょうか。最終学歴とは最後の学歴ではなく、卒業した教育機関のなかで「最高の学歴」のことを指します。
履歴書など就活で提示する書類では、志望動機や自己PRとともに面接官がチェックする項目です。最終学歴について誤って理解していると、就活時に正しくアピールできなくなってしまいます。

そこでこの記事では、最終学歴についての正しい知識と、在学中の大学生や中退者、予備校生などの最終学歴について解説しています。履歴書の学歴欄を書くときのポイントについてもまとめました。是非参考にしてみて下さい。

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最終学歴とは

最終学歴について誤った認識をしている人は少なくありません。正しく理解することで、就活時のアピールポイントとして活用が可能です。ここでは最終学歴について解説します。

最終学歴とは最後の学歴ではない

最終学歴とは、最後の学歴ではなく「最高の学歴」を指します。履歴書の学歴欄は卒業順に記載するため、一番下に書くのは最後の学歴です。「最終学歴」と勘違いしやすく、大学を卒業しているのに最終学歴を専門学校卒業としている人も少なくありません。

学歴の順番

最終学歴に書く学歴には正式な順番があります。義務教育以降の高等教育機関の序列を上から順に並べてみました。

学歴 修業年数 学位・称号
大学院 1~5年 博士
大学 4~6年 修士
短期大学 2~3年 短期大学士
専修学校(専門課程) 2~3年 専門士・高度専門士
高等専門学校 5年または5年半 準学士
高等学校 3年 -
中学校 3年 -

大学院は「理論と実務の架橋」を重視した高度専門職業人を要請するための教育機関で、日本国内で最も高い学歴です。
大学は学術研究および教育における高等教育機関です。専門的で実践的な知識をもつ人材を養成するための専門職大学・専門職短期大学もあります。

短期大学や専修学校、高等専門学校は、それぞれ専門職業人を養成するための教育機関ですが、短期大学では一般教養も学べるのが特徴です。修業年数や取得できる学位・称号に違いがあるものの、日本では同一の学歴として扱われます。

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最終学歴に関するよくある疑問

最終学歴に関するよくある疑問

ここでは最終学歴に関するよくある質問を紹介します。大学在学中の人や中退者など、明確な最終学歴がわからない人は参考になさってください。

在学中の最終学歴

在学中の大学生の最終学歴は「大学卒業」です。自身がこれまでに卒業した教育機関のなかでもっとも教育水準が高いため「大学卒業」となりますが、まだ正式に卒業をしたわけではないため「卒業見込み」とします。
「在学中」ではいつ卒業するのかわかりません。採用側が入社日を決められるように、卒業する年度が明確にわかる「卒業見込み」を使うようにしてください。

中退の最終学歴

大学中退者の最終学歴は「高校卒業」です。卒業せずに退学しているため、中退前の卒業歴が最終学歴となります。
「中退と書くのは就活で印象が悪くなるのでは?」と隠したくなる気持ちもわかりますが、学歴に空白期間があると面接時に質問されることが多いです。聞かれてから答えるよりも、素直に書いたほうが心象は悪くならないでしょう。

書くときは略称ではなく「中途退学」と正しく書いてください。
中退した大学は入学試験で合格したわけですから、その実力はアピールできます。卒業の実績よりも評価してくれる企業もいるため、中退でもしっかり書くことが大切です。

予備校やフリースクールの最終学歴

予備校やフリースクールを最終学歴として書くことはできません。学歴として記載できるのは、国が認めた「国公立か学校法人の私立学校」のみ、つまり認可校だけです。
フリースクールや予備校は公的な教育機関として認可を受けていないため、そもそも学歴欄への記載も不要です。

フリースクールに通いながら高等学校卒業程度認定試験(高卒認定試験)に合格した場合、最終学歴は中学校卒業ですが、学歴欄に書くことはできます。
一部の採用試験や国家資格では、高卒認定試験合格者を高校卒業者と同一の扱いとすると認められています。
その場合、中学校卒業でもアピールできる要素なので、高卒認定試験の合格者は学歴欄にしっかりと書いてください。

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履歴書の学歴欄を書く際のポイント

履歴書の学歴欄を書くときは、学校名や入学・卒業年月の書き方などいくつか押さえてほしいポイントがあります。以下にそれぞれ解説します。

学校名は正式名称を記載する

学校名や学部名は略さずに、正式名称で書くことがポイントです。公立学校の場合、他の地域にも同じ名称の学校が存在するため、地域名を含めた「市立」「県立」なども書いてください。
私立中学や高校は「学校法人」や「○○学園」といった学校法人名は省略して「私立」から書き始めます。
高校名は「○○高校」と書く人も少なくありませんが、正式名称は「高等学校」です。

<公立の例>
○○市立 ○○中学校
○○県立 ××高等学校

<私立の例>
私立 △△中学校
私立 ○○高等学校

学科や専攻まで記載する

大学・短大・専門学校は「公立」「私立」は記載せず、学校名から書きます。
専門分野に特化した内容を学ぶところも多いため、履歴書には学部や学科、専攻まで書くのがポイントです。

<大学の例>
○○大学 ◇◇学部◎◎学科 入学

<短大の例>
○○○○短期大学 ○○学部○○学科 入学

<専門学校の例>
○○専門学校 ○○学科 入学

学校によって学部や専攻の正式名称は異なります。学校の公式サイトや学生証、卒業証明書などで確認して書いてください。

義務教育終了時点から記載するのが原則

履歴書の学歴欄は一般的に中学校卒業から書いていきます。日本の義務教育制度ではだれもが中学校は卒業しているため、中学卒業から書くのが一般的です。ここから小学校の入学・卒業時期を確認できるためです。

社会人の就活では、学歴よりも職歴を気にする採用担当者もいます。学歴と職歴は同じ欄に書くため、学歴が長くなると職歴のスペースが少なくなります。
社会人経験が長く、職歴が長くなるときは「中学校卒業」「高等学校入学」の行を省いて「高等学校卒業」から書いても問題はありません。

西暦と和暦はどちらかに統一する

入学と卒業の時期はそれぞれ枠を設けて年月を記入します。年月の記入方法は西暦・和暦のどちらかで統一して書いていれば問題ありません。
ただし、和暦を使用するときは「昭和」「平成」「令和」などの元号はアルファベットなどで省略せずに書くことがポイントです。同じ元号が続くときも正式な元号で書いてください。

入学と卒業の年月は、採用担当者に自身の学歴をスムーズに伝えることが目的です。履歴書内で年月の書き方は統一していたほうが見た目にも良い印象を与えます。
もし生年月日から和暦を使用していたなら、続く学歴や職歴も和暦で書くようにしてください。

西暦・和暦の変換表

履歴書の学歴欄で入学・卒業の年月を書き間違えないように、西暦・和暦の変換表を作成しました。参考にしてみてください。

西暦 和暦
1952年 昭和27年
1953年 昭和28年
1954年 昭和29年
1955年 昭和30年
1956年 昭和31年
1957年 昭和32年
1958年 昭和33年
1959年 昭和34年
1960年 昭和35年
1961年 昭和36年
1962年 昭和37年
1963年 昭和38年
1964年 昭和39年
1965年 昭和40年
1966年 昭和41年
1967年 昭和42年
1968年 昭和43年
1969年 昭和44年
1970年 昭和45年
1971年 昭和46年
1972年 昭和47年
1973年 昭和48年
1974年 昭和49年
1975年 昭和50年
1976年 昭和51年
1977年 昭和52年
1978年 昭和53年
1979年 昭和54年
1980年 昭和55年
1981年 昭和56年
1982年 昭和57年
1983年 昭和58年
1984年 昭和59年
1985年 昭和60年
1986年 昭和61年
1987年 昭和62年
1988年 昭和63年
1989年 昭和64年
1989年 平成元年
1990年 平成2年
1991年 平成3年
1992年 平成4年
1993年 平成5年
1994年 平成6年
1995年 平成7年
1996年 平成8年
1997年 平成9年
1998年 平成10年
1999年 平成11年
2000年 平成12年
2001年 平成13年
2002年 平成14年
2003年 平成15年
2004年 平成16年
2005年 平成17年
2006年 平成18年
2007年 平成19年
2008年 平成20年
2009年 平成21年
2010年 平成22年
2011年 平成23年
2012年 平成24年
2013年 平成25年
2014年 平成26年
2015年 平成27年
2016年 平成28年
2017年 平成29年
2018年 平成30年
2019年 令和元年
2020年 令和2年
2021年 令和3年
2022年 令和4年
2023年 令和5年

※平成元年は1月8日以降 ※令和元年は5月1日以降

学歴早見表

「中学の卒業年月なんて覚えていない」なんて人もいるのではないでしょうか。
こういうときは、バイトルの「入学・卒業年度 自動計算ツール」を活用してください。

入学・卒業年自動計算ツール(年号早見表)|履歴書の「学歴」を書くときの注意点とは

上記のツールでは「高等学校/高等専門学校」と「大学/専門学校」の入学時期や在籍期間を編集できます。自身の学歴にあわせて編集してみてください。

学歴詐称はしない

中退や留年を隠すために入学・卒業の年月をずらす行為を思いつく人もいるかもしれませんが、履歴書の学歴欄に嘘の学歴を書いてはいけません。
中途採用でも内定後の入社手続きで、大学の卒業証明書の提示を求める企業があります。履歴書に嘘の学歴を書いても、発覚するのは時間の問題です。

さらに、学歴詐称は内容によっては「詐欺罪」や「私文書偽造半」などの罪に問われるケースがあります。
明確な罪に問われなくても、学歴詐称が原因で内定取り消しや懲戒解雇になることがあるため、正直に本当の学歴を書くようにしてください。

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履歴書の学歴欄の書き方・例文

履歴書の学歴欄の書き方・例文

履歴書の学歴欄の具体的な書き方を例文つきで紹介します。在学中や中退、最終学歴別で紹介しますので、参考になさってください。

在学中の場合

在学中の就活で使用する履歴書の学歴欄は以下のように書きます。
大学名だけではなく、学部・学科・専攻も書いてください。

平成29年4月 ○○県立○○高等学校 入学
令和2年3月 ○○県立○○高等学校 卒業
令和2年4月 ○○大学 △△学部 △△学科 ◇◇専攻 入学
令和6年3月 ○○大学 △△学部 △△学科 ◇◇専攻 卒業見込み

前述でも書きましたが就職活動の履歴書では「在学中」とは書きません。「卒業見込み」を使用します。

中退の場合

中退のときは入学の行を書いたあとに「中途退学」と正式名称で書きます。

平成26年4月 ○○県立○○高等学校 入学
平成29年3月 ○○県立○○高等学校 卒業
平成29年4月 ○○大学 △△学部 △△学科 入学
平成31年2月 ○○大学 △△学部 △△学科 中途退学

中途退学の理由は学歴欄に書く必要はありません。ただし、面接で聞かれる可能性もあるため、面接官に話せるように内容をまとめておいてください。

もし「起業」や「留学」などポジティブなものなら「中途退学(留学のため)」と書いておくと面接のときにアピールできます。

最終学歴が大学院の場合

大学院は日本の教育機関のなかでも最高の学歴です。すべての学びを修めたということで「卒業」ではなく「修了」と書きます。

平成26年4月 ○○市立○○高等学校 理数科 入学
平成29年3月 ○○市立○○高等学校 理数科 卒業
平成29年4月 ◇◇大学 △△学部 △△学科 入学
平成31年2月 ◇◇大学 △△学部 △△学科 卒業
令和3年4月 ◇◇◇大学 △△学研究科○○学専攻 修士課程 入学
令和3年4月 ◇◇◇大学 △△学研究科○○学専攻 修士課程 修了
令和3年4月 ◇◇◇大学 △△学研究科○○学専攻 博士課程 入学
令和3年4月 ◇◇◇大学 △△学研究科○○学専攻 博士課程 修了

大学院にも修士課程と博士課程があります。修士課程修了後、博士課程に進んだ場合は新たに行を設けて博士課程入学」と書きます。
もし、全部の単位は取得したけど博士号を取得しなかったときは「退学」または「単位取得後満期退学」と書いてください。

最終学歴が大学の場合

最終学歴が大学のときは、入学年月も書きます。

平成21年4月 ○○県立 △△△高等学校 卒業
平成21年4月 ◇◇大学 ××学部 ○○学科 入学
平成25年3月 ◇◇大学 ××学部 ○○学科 卒業

もし、在学中に留学を経験しているときは以下のように書きます。

平成21年4月 ○○県立 △△△高等学校 卒業
平成21年4月 ◇◇大学 ××学部 ○○学科 入学
平成22年7月から平成23年6月まで ○○国×××大学○○学部◇◇学科に留学
平成26年3月 ◇◇大学 ××学部 ○○学科 卒業

留学期間や留学先の国名、大学名を書くときは正式名称が望ましいですが、採用担当者に伝わればよいため、わかりやすく日本語表記でも問題はありません。

最終学歴が高等専門学校・専門学校・短期大学の場合

最終学歴が高等専門学校・専門学校・短期大学のときの学歴欄の書き方は以下のとおりです。ここでは入学・卒業年月は西暦を使用しました。

<高等専門学校>
2014年4月 △△市立◇◇高等学校 普通科 入学
2019年3月 △△市立◇◇高等学校 普通科 卒業
2019年4月 ○○高等専門学校 電子情報工学科○○専攻 入学
2013年3月 ○○高等専門学校 電子情報工学科○○専攻 卒業

高校卒業までは上記の高等専門学校の例と同じように正式名称で書きます。専門学校も専攻科・コースを書いてください。

<専門学校>
2011年4月 ○○専門学校 △△科 入学
2013年3月 ○○専門学校 △△科 卒業

大学卒業後に専門学校へ進学したときは、学歴欄に専門学校を記載する必要はありません。
つぎに短期大学をみてみましょう。

<短期大学(3年間修業)>
2011年4月 ○○短期大学 ○○学部△△学科○○専攻 入学
2014年3月 ○○短期大学 ○○学部△△学科○○専攻 卒業

高等学校・専門学校・短期大学は、高等教育機関でも大学卒業よりも学歴の序列は下になります。
しかし、在学中に国家試験の受験資格を得ることが可能な学校もあり、卒業後に国家資格を取得した人もいるでしょう。在学中に得た資格も含めて、すべて履歴書の「免許・資格欄」に書いておくことをおすすめします。

最終学歴が高等学校の場合

最終学歴が高等学校のときは、中学校卒業から書きます。

2009年3月 △△市立◇◇中学校 卒業
2009年4月 △△県立◇◇商業高等学校 商業科 入学
2012年3月 △△県立◇◇商業高等学校 商業科 卒業

前述でも書きましたが、社会人経験が長い人で職歴が書けないときは「中学校卒業」は省いてもかまいません。履歴書の仕様にあわせて対応してください。

最終学歴が中学校の場合

中学校卒業としかかけない理由は、卒業後にすぐ就職した人や進学した高校の中途退学など人によって異なります。履歴書には以下のように書きます。

平成27年3月 ○○市立○○○○中学校 卒業
平成27年4月 ◇◇県立××××高等学校 普通科 入学
平成28年7月 ◇◇県立××××高等学校 普通科 中途退学(家庭の経済的事情のため)

どうしても採用してもらうために、高卒だと学歴を詐称すると罪に問われることになります。
なかには学歴よりも本人の熱意を重視するところもあるため、嘘をつくよりも正直に伝えるほうが心象は悪くなりません。

もし中学校卒業としか書けなくても、面接や志望動機欄でしっかりと自己アピールができれば採用の可能性もあります。熱意をもって真摯な姿勢で挑みましょう。

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まとめ:最終学歴や履歴書の学歴欄の書き方を理解できたら、企業にどんどん応募しよう!

最終学歴は、これまで卒業した教育機関でもっともレベルが高い学校を書きます。大学卒業後に専門学校へ入学した人の最終学歴は「大学卒業」です。最終学歴や履歴書の学習欄への書き方を理解できたら、つぎは気になる求人に応募しましょう。

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