【アンケート】何歳までフリーターを続ける?就職はいつまでにするべき?

【アンケート】何歳までフリーターを続ける?就職はいつまでにするべき?

現在、フリーターをしている方のなかには「何歳までにフリーターを卒業しよう……」と悩んでいる方もいるでしょう。同じようにフリーターをしている人たちが、何歳まで続ける予定なのかも気になるのではないでしょうか。

そこでこの記事では「何歳ぐらいまでフリーターを続ける予定か?」のアンケートを実施。アンケート結果を紹介します。さらに、フリーターは何歳までに卒業するべきか、その理由や早く正社員として働くメリットも解説します。

現在フリーターとして働きつつも、正社員を目指すべきか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

【アンケート結果】フリーターを何歳まで続ける?

時代によって大きく変化してきた「フリーター」への印象。当の本人たちは、いつまでそのままでいようと考えているのでしょうか?

そこで全国の1年以上フリーターをしたことのある人に「何歳くらいまでフリーターでいる予定か」聞いてみました。

【何歳くらいまでフリーターでいる予定ですか?】
【アンケート結果】フリーターを何歳まで続ける?

結果、もっとも多かったのは「40歳以上」で、5割を超える結果に。2番目に多かった「35歳まで」の15%を大きく上回る結果になりました。

集計結果

実際に「40歳以上」と答えた人にその理由を聞いてみました。

「責任区分の重い仕事をしたくないから。自分の時間をコントロールできるし、現状が自分にあっていると思う」(40代/女性)

「楽だからフリーターのままでいいと思っている。収入がほどほどにあるので不安はない」(50代/男性)

「天職を見つけようと探していますが、いまだに見つからないので今後もフリーターを続けます」(40代/男性)

話を聞いてみると「じつは捨てたものではない」と考えている人もいるようです。

一方、将来に対して不安を感じている人もいました。

「この歳までフリーターを続けてきたので、いまさら正社員になろうとしても手遅れだから。逆に正社員になれるのか聞きたい」(38歳/男性)

「今、40代なのでこの答えしか選べなかった…。早く抜け出したいです」(40代/女性)

「もうすでに40歳を過ぎこんな状態でいて毎日が不安」(40代/女性)

「もう人生に絶望して諦めたから。親は反対していますけど、自分の人生ですから」(19歳/男性)

「いくつになってもフリーターというわけにはいかないとは思っているけど、実際職が見つかるアテもないしそう簡単には行かない」(30代/男性)

自ら主体的にフリーターという生き方を選んでいる人もいれば、そうではない人もいるようです。

フリーターのイメージは時代によって変わる

フリーターのイメージは時代によって変わる

 

そもそも、定職につかずアルバイトで生計を立てる人のことを「フリーター」と呼ぶようになったのはいつからなのでしょうか。
1980年中期まではたとえアルバイトをしていたとしても、定職につかなければ「無職」として扱われ「プー太郎」と呼ばれていました。

1985年頃、あるシンガーソングライターが「自分の夢を実現させるために頑張る仮の職業」という名目で「フリーアルバイター」を名乗り、それに目をつけたアルバイト情報誌の編集長が略した「フリーター」という言葉を考案。その語感の良さが国民に浸透していきます。

さらに時代背景もフリーター浸透に拍車をかけました。80年代後期のバブル時代には好景気の波に乗りアルバイトも引く手数多で、賃金も高騰。フリーターとして生計を立てることも可能だったことから「新しいライフスタイル」として注目され、好んでフリーターに転身する人も現れるようになります。

ところがバブル崩壊後状況が一変。企業が新卒採用を抑えたため、企業に就職できない若者が続出。「ならざるを得ない」という理由でフリーターになるケースが増加しました。このようなことから、フリーターには「就職できない人」という暗いイメージがつくようになりました。

フリーターは何歳までに卒業するべき?

フリーターでいることに不安があったり、就職したいと考えていたりする場合は、できるだけ早くフリーターを卒業することがおすすめです。

早ければ早いほど就職は有利

フリーターは正社員として採用されにくい傾向があるため、若いうちから就職活動に取り組むことが大切です。
フリーターの多くは目的や理由があってフリーターを続けていますが、どのような理由にせよマイナスのイメージを持たれてしまう場合がほとんどです。

そのため、正社員の経験がある人材や専門的なスキルがある人材のほうが採用されやすく、フリーターの就職活動は難航・長期化しやすいといえます。さらに、少子高齢化が進む現在では、若い労働力の確保と育成を目的に採用を行なっている企業がほとんどです。

こういった理由から、フリーターの就職は早ければ早いほど有利になるといえます。
また、若いうちから就職活動に取り組めば、自分に不足しているものに気付けたり、資格を取得できたりするため、就職の可能性も高めやすくなります。

できれば20代のうちに就職

フリーターから正社員を目指すなら、20代のうちに就職しておくのが理想的です。
独立行政法人 労働政策研究・研修機構の調査によると、非典型雇用から正社員になった割合は男女ともに20代が最も多く、30代から大幅に減少していくことがわかります。

  男性 女性
15~19歳 37.3% 29.9%
20~24歳 38.4% 32.7%
25~29歳 40.1% 25.5%
30~34歳 34.3% 18.1%
35~39歳 29.8% 15.5%
40~44歳 27.1% 15.6%

(参考:独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状③」)

20代の採用では、スキルや経験よりもポテンシャルややる気が重視される傾向があるため、フリーターが正社員として採用されるケースも多いです。また、2010年からは学校卒業後3年以内であれば新卒枠で応募できるようになり、就職の難易度はさほど高くないといえます。

35歳をすぎると就職は難しくなる

前述したように、フリーターの就職難易度は30代から徐々に高まっていきます。その理由としては、30代よりも20代のほうが育てやすい、30代までフリーターを続けたことで印象が悪化したなどが挙げられます。

30代の就職では、ポテンシャルや人柄よりも、即戦力となる人材が求められます。そのため、スキルと経験は必須です。さらに、35歳をすぎるとマネージャーや管理職の求人が増えてくるため、フリーターの就職はかなり難しくなるといえます。

また、面接では「なぜ今までフリーターを続けていたのか」と質問される可能性が高く、面接官が納得する回答も用意しなければなりません。

できるだけ若い年齢でフリーターから正社員になるメリット

できるだけ若い年齢でフリーターから正社員になるメリット

 

フリーターの若いうちの就職には、以下のようなメリットがあります。

若さはアピールポイントになる

近年では、少子高齢化により多くの企業が若手人材の不足に悩んでおり、第二新卒や若年層の中途採用が積極的に行なわれています。若い人材を定期的に採用すれば社内の年齢バランスが保たれ、企業の活気や生産性を維持することが可能です。

また、若い人材には他の企業のやり方に染まっていない、スキルや知識の習得が早い、モチベーションが高いなどの傾向があり、企業にとっても大きなメリットといえます。そのため、フリーターの就職では若さが大きなアピールポイントとなります。

収入格差を最小限に抑えられる

フリーターには大きな昇給がないほか、ボーナスや手当てなどもないため、正社員の収入よりもだいぶ少なくなります。

国税庁の民間給与実態統計調査によると、正社員の平均給与が508万円であるのに対し、正社員以外の平均給与は198万円となっており、年間で300万円以上の差になることがわかります。
また、高校卒業後から60歳までの生涯賃金については、正社員が2億円以上であるのに対し、フリーターはわずか5,000万円ほどです。

そのため、できるだけ早く就職することで、正社員との収入格差を最低限に抑えることができます。

(参考:国税庁「令和3年分 民間給与実態統計調査」)
(参考:厚生労働省「正社員(常用労働者)とパートタイム労働者の生涯賃金(高卒・男女平均)」)

その後の人生の選択肢が広がる

フリーターは解雇になりやすく、収入も安定していないため、人生の選択肢が狭くなりがちです。例えば、車を買いたくてもローンが組めなかったり、フリーターという理由でなかなか結婚できなかったりするケースもあります。
フリーターには福利厚生や退職金もなく、定年退職といわれる年齢になっても働き続けなければなりません。

しかし、正社員になると雇用や収入が安定し、社会的信用も得られます。これにより、クレジットカードやローンが利用しやすくなり、結婚や子育て、住宅の購入などのライフイベントも行いやすくなるでしょう。
また、若いうちに就職しておけば正社員としての経歴ができ、スキルや経験のないフリーターと比べて転職も有利になります。

フリーターから正社員になる方法

フリーターから正社員になる方法は大きく以下の4つです。それぞれ特徴や受けられるサポート内容が異なるため、自分に合った方法を選ぶことが大切です。

求人サイト・アプリから応募

求人サイトにはさまざまな求人情報が掲載されており、誰でも無料で検索することが可能です。「フリーター」「未経験可」「エンジニア」などと条件を絞り込んで検索することもでき、自分に合った求人を手軽に見つけられるのが大きな魅力といえます。

ただし、気軽に利用できる分利用者も多く、条件の良い求人ほど採用されづらい傾向にあります。そのため、たくさんの求人に応募する必要があるでしょう。

社員登用制度のあるアルバイト先で働く

現在のアルバイト先に正社員登用制度がない場合は、新たに正社員登用制度があるアルバイト先で働くのもよいでしょう。
ただし、前述したように必ず就職できるわけではないため、正社員になれる条件をはじめ、正社員雇用までの流れや、今まで何人くらいの人が正社員登用制度で就職したのかを確認することが大切です。

正社員登用制度は、仕事内容や職場の雰囲気を知ってから就職できるというメリットがありますが、万が一就職できなければその期間が無駄になってしまいます。
年齢によっては就職のハードルが上がってしまうため、リスクのほうが高そうな場合は正社員登用制度があるアルバイトではなく、就職先を探すようにしましょう。

ハローワークに通う

ハローワークは全国500ヵ所以上にある公共職業安定所で、無料で就職支援を受けることができます。ハローワークでは就職に関する相談やカウンセリングの内容をもとに自分に合った求人を紹介してもえるほか、専用端末から自分で求人を探すことも可能です。

また、応募書類の添削や面接対策もサポートしてもらえるため、就職に不安がある人でも安心でして就職活動を進められます。ハローワークの求人はその地域、もしくはその地域近郊のものが多いため、希望勤務地のハローワークを利用するとスムーズでしょう。

就職支援サービスを利用する

就職支援サービスは、希望条件に合った求人をピンポイントで紹介してもらえるのが大きな魅力です。利用する会社によっては自己分析や心理テストなどがあり、自分の強みに気付けたり、求人のマッチング精度を高めたりすることができます。

また、就職支援サービスの会社は求人を掲載している企業と定期的にやり取りを行なっているほか、多くの人材を紹介しています。そのため、業務内容や社風、実際に就業しているスタッフの声なども教えてもらえ、不安がない状態で求人に応募することが可能です。

まとめ:年齢にかかわらず早めに就活を始めよう

フリーターを何歳まで続けるかというアンケートでは5割以上の人が「40歳以上」と回答していたものの、フリーターを続けることに不安を感じている人もいました。近年では、働き方の多様化によりフリーターに対するイメージが改善されつつありますが、まだまだ印象が悪いというのが現状です。

また、フリーターは正社員と比べて雇用や年収面も不利であり、フリーター期間が長くなるほど人生の選択肢も狭くなっていきます。フリーターの就職では若さが大のアピールポイントになるため、一日でも早く就職に向けて行動を起こしましょう。

 

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