誰かの笑顔のために!食育のプロを目指して|バイ撮る選手権受賞 vol.3 エビストロEBIZO
自分の職場を楽しく紹介した動画に最高賞金1000万円が贈られる、バイ撮る選手権。2021年春に開催し、すばらしい作品をたくさん応募いただきました!その中から選りすぐられた受賞作品はどんな方が、どのような想いで制作されたのでしょうか。受賞作品の裏側を、BOMSがオンラインで取材してきました!
今回は、地域の子ども達や保護者などに食事を提供するコミュニティ「子ども食堂」をテーマに、子ども達の声やスタッフの想いを表現し見事佳作を受賞された、エビストロEBIZOの、近江佑太さん(おうみゆうた)さんにお話をうかがいました。
店舗紹介
https://www.ebizo.org/
エビストロEBIZOは、海老に特化したメニューを中心としたフレンチレストラン。「日本一入りやすい本格フランス料理店」をコンセプトにしたお店です。エビストロでは、毎週日曜日子ども食堂を開催しています。子ども達をはじめ地域の方々が食事をするコミュニティとして運営。「誰かの笑顔のためにエビストロで働く」というコンセプトを大切にしているお店です。
エビストロEBIZO バイトル選手権受賞動画はこちら!
「食べることが好き」飲食業歴17年のはじまり

―バイ撮る選手権佳作受賞、おめでとうございます!本日はいろいろとお話しをお伺いしたいと思います。よろしくおねがいします。
近江佑太さん(以下、近江さん):ありがとうございます!よろしくおねがいします。
―早速ですが、近江さんが飲食業の道を志したきっかけを教えてください。
近江:高校在学中に進路に迷っていたなかで、早く仕事に就いて自立したかったっていう思いがあったんですね。そのためには、すぐに手に職を付けなければならないと。当時、料理ができたわけではなかったんですが、食事をすることが好きだったのでイメージがしやすく、飲食の道に入りました。早く家を出たかったという理由もありますね(笑)。
―家でちょくちょく料理はされていたんですか?
近江さん:食べる方の関心が高くて…。おふくろが作った料理に対して、逐一意見を言っていました。「もっと濃い方がいい!」とか「薄い方がいい」とか(笑)。おふくろは、料理がうまかったんですね。それに輪をかけて色々注文をかけていました。あとは、割と小さい頃から色々なジャンルのお店に連れて行ってもらっていました。「食事が楽しみ」っていう概念は幼少期からあったので、人を喜ばせることに結び付けやすいと感じていました。
地域のコミュニティに!エビストロが始めた「子ども食堂」

―エビストロが実施している子ども食堂の活動内容を教えていただけますか?
近江さん:子ども食堂自体はだいぶ世の中でも認知されてきていますよね。一般的に貧困家庭や、シングル家庭、あるいは共働きでお子さんがご両親と一緒に食事できない家庭だとか…そういった方を対象としています。温かい食事と人との繋がりで「心身ともに発育のサポートをする」というのが子ども食堂の一般的な概念だと思います。
それに対してエビストロEBIZOでは年齢や境遇など、利用者の制限を設けておりません。世代を越えた地域のコミュニティになるような場所を目指しています。お子様をはじめ、お母さんやお父さん、もしくはご家庭で介護をされていてなかなか自分自身が外食にいけないとか、生活の中に制限があったりする方も利用いただいています。
悩みを自分自身の中で閉じ込めてしまっているような人に、エビストロEBIZOを通じて、いろんな人と気持ちを共有してもらいたい、気軽にコミュニケーションを取ることで、地域のなかで自宅とか学校以外のもうひとつの場所として認識してもらいたいと思っています。子ども食堂って名前はついていますが、あくまでも地域のお子さんに対する食育はスタート地点。僕らが目指しているところは、地域のいろんな方々が一緒になって企画もするし実施もする…地域一体で運営と利用の両方を行える場所にしたいと思っています。
ただ、コロナ禍なので大きなイベントや人をたくさん集めたりするのは難しいのが現状です。子ども食堂自体は定期的に行いますけど、個人の意思でテイクアウトしたり、中で食べていく人がいたり…そこはもうあまりルールを設けず、自由にやっているという感じですね。

子ども食堂にたどり着くまで

―子ども食堂はいつからどんなきっかけで始めたのでしょうか。
近江さん:第1回目の子ども食堂を開始したのは今年の1月です。去年の秋口から準備を始めていました。コロナ禍で、エビストロを存続させるか撤退するかを話し合ったことがスタート地点となっています。デリバリーやお弁当販売などの販路を増やして対応していたんですが「お店がなくなることで心から悲しむ人がいるのか?」という疑問が湧いたんです。「誰かの役に立っている」「役に立っていることを自分たち自身で認識できる」という、屋台骨の部分が必要だと感じました。
そこで話し合った結果、たどりついたのが「食育」というキーワードだったんです。地域の小さいお子様を対象に食育を推進していこうと思ったんですが、なかなかその大義が漠然としているというか…。エビストロが掲げるにはかっこよすぎるというか(笑)。そこまで自信もなかったので、食育と言わなくても地域の人達、とくに子ども達のためにできることをと…。そこで、「自分たちの責任範囲の中で実施ができる」「自分たちで運営ができて自己完結ができる形」でなにかできないか考え、子ども食堂に行きつきました。
子ども達のためにおでかけの機会を

―子ども食堂の活動は大変なこともあるかと思います。そんななかでのやりがいやモチベーションとなるものを教えてください。
近江さん:やっぱり、子ども食堂に来てくれる子ども達やお母さんが毎回楽しみにしてくれていることですね。子ども食堂を始めてみて、子育て世帯のリアルに直面したことがたくさんあって…。例えば、どこかに「おでかけに行こう」とすると、お金がかかってしまうこと。電車に乗って行くとか、遊園地に行くとか…。ショッピングセンターでお買い物をするときも逐一お金がかかってしまう。そこに抵抗を感じる、経済的な意味で余裕がない世帯が非常に多いように感じます。
市営バスや自転車を使ってうちで食事をして交通公園に行って遊ぶ人も多いですね。子ども達にしてみたら、エビストロの子ども食堂に来ることも、交通公園や遊園地にに行くことも、楽しみの度合ってそんなに変わらないんですよね。
お母さんとお父さんと一緒におでかけできるだけで、子ども達にしたら幸せなイベントなんです。僕たちが定期的に子ども食堂を開くことによって、ひとつおでかけの動機ができる。必要としてくれる人たちがたくさんいることが垣間見えたので、継続するモチベーションにもなります。これからももっと注力していけたらと思っています。
バイ撮る選手権への参加で見えた「食育」への道

―バイ撮る選手権に参加されたきっかけはでのようなものでしたか?
近江さん:エビストロEBIZO運営会社レグセントジョイラーの社員が、ディップと求人関係の打ち合わせをしているときに、バイ撮る選手権の話を伺いました。レグセントジョイラーのホームページを見ていただいていて「こういう動画が作れるならぜひやってみませんか?」と、お声がけいただいたのがきっかけです。 直面する「働くスタッフの動機づくり」「なぜ働くのか?」「働くことによって何が得られるのか?」といった課題について考えるいい機会だと思いました。「じゃあやってみよう!」と、話をもらった半日後には決まっていましたね(笑)。
―佳作を受賞したときの心境を教えてください。
近江さん:参加するからには、振り切ったものを作ろうという思いがありました。アルバイトさん達が仕事の楽しさやスタッフ同士の仲の良さを伝える動画ではなく、せっかくの機会なのでストーリー性を持ったものにしたくて。もしかしたら、今回のバイ撮る選手権の主旨に合わない可能性もあったので…もしそうならしょうがないし、フィットすれば良い結果になるので?!っていう…期待半分、開き直り半分って感じでしたね(笑)。結果、佳作をいただいて、素直に嬉しかったです。ホームランか空振りしかないと思っていましたから。グランプリに入賞していた作品が、同じように子ども達に関連した職場だったので「僕らがやっていることの方向性は間違っていなかった」と思えました。
―バイ撮る選手権に参加されて良かったことはありますか?
近江さん:まず、僕らが行っている子ども食堂っていう活動を映像として見える化できたことですね。これは結構大きいかなと思っています。もし、今回入賞できなかったとしても、作品を作ることで今後いろんなところで発信するときの参考になると思っていました。
子ども食堂を通じて働くことになったアルバイトスタッフがいるんですけど、その子のストーリーをそのまま動画にできたんですね。尺がそんなに多くないので、かなりダイジェストになっているんですけど、それをストーリーとして見せられたのが良かったと思います。
あとは、この動画制作を通じて、僕ら飲食事業部だけでなく、運営会社の他部署の方々にも協力してもらえたこと。「映像制作技術のレベルアップを図れた」と言ってくれている人もいました。みんなで作り上げたんですけど、それぞれみんなで得るものがあったという活動になりました。

―獲得された賞金の使い道を教えてください。
近江さん:賞金の使い道は、つい最近ようやく決まりました!子ども食堂スタートのとき、「食育」っていうキーワードを出していました。僕を含めたスタッフは、料理に関する知識や技術は自信を持って発信できるんですけど、実は食育っていう観点からいうとあまり…という感じでした。栄養学とか、「体に対する影響」に精通していなくて。今回の受賞をきっかけに僕らのなかで、食育の知識を高めて「自他ともに認める食育のお店」になっていこうと思ったんです。そして、それを子ども食堂や、地域の方々に向けたイベントで還元していこうということになりました。そこで、賞金を「食育上級アドバイザー」の資格を取得するための費用にあてようと思っています。
バイ撮る選手権とは?
自分の職場を楽しく紹介した動画に最高賞金1000万円が贈られる、バイ撮る選手権。2021年春に開催し、すばらしい作品をたくさん応募いただきました。
公式サイトでは、受賞した全12作品を紹介中です。
公式サイトで受賞作品をチェックしよう!
公式サイトはこちらから!
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