2024.01.10

目上の人に『お大事に』を伝える敬語表現とは?類語やメールでの返答例文も紹介!

目上の人に『お大事に』を伝える敬語表現とは?類語やメールでの返答例文も紹介!

多くの人が、体調を崩した方に対して「お大事に」と伝えるシーンがあるのではないでしょうか。
しかし、これがビジネスの場で相手が体調不良である場合にも、適切な敬語なのかどうか疑問に思う方もいるかもしれません。

本記事では、ビジネスシーンで体調を気遣う際の言葉遣いについて説明します。また、メールでの返信例も紹介しますので、ぜひご覧ください。

「お大事に」は目上の人に使っても大丈夫?敬語としての正しい使い方を紹介!

「お大事に」は、「お大事にしてください」の省略形で、「お元気になるように」の願いを込めた日本語の表現です。これは通常、相手が病気や怪我で苦しんでいるとき、回復を心から願う際に使われます。

目上の人に対して、「お大事になさってください」という表現を使うと、より敬意を示すことができます。「大事にする」が敬語の「大事になさる」に変わることで、相手への尊敬がより強く表現されます。

また、ビジネスシーンや公式な場面では、「お大事になさってください」を単独で使用するよりも、会話の文脈に応じた敬語を付け加えることが重要です。

例えば、上司やクライアントに対しては、「ご体調が早く回復されますように」のように、相手の立場や状況に応じた言葉選びが求められます。また、病気や怪我について話すのが難しい場合は、適切なタイミングで心配や配慮を示すことも重要です。

「お大事になさってください」の例文

上司が体調を崩した場合

「先日はお疲れ様でした。お聞きしたところ、少し体調を崩されているとのこと、大変心配しております。どうか無理をなさらず、お大事になさってください。早くお元気になられることを心よりお祈りしています。」

クライアントが怪我をした場合

「昨日の電話で、ご怪我をされたと伺い、非常に驚いております。事業についてはこちらで適切に対応しますので、ご心配なさらないでください。まずはご自身の回復が最優先ですので、十分にお大事になさってください。」

「お大事になさってください」の言い換え表現とメール例文を紹介!

「お大事になさってください」という表現は、上司やクライアントに対して、心からの配慮を示すのに適したフレーズです。しかし、場合によっては言い換え表現を使うことで、同じ意味を異なる言葉で表現することができます。

ここからは、「お大事になさってください」の言い換え表現を紹介します。

「ご自愛ください」

「ご自愛ください」という表現は、相手に自己の健康や幸福を大切にしてほしいと願う時に用いられます。

このフレーズは、上司やクライアントが体調不良の時に適しています。さらに、長期間にわたるプロジェクトや取引の中で、相手の健康や福祉を願うメッセージとして「ご自愛ください」を取り入れることも有効です。

上司へ送るメール例文

〇〇(苗字)部長

お疲れ様です。〇〇(フルネーム)です。

先日、体調を崩されているとのお話を伺い、大変心配しております。ご多忙の中、体調管理も大変かと存じますが、ご無理なさらずに、何卒ご自愛ください。

〇〇さんのご負担を少しでも軽減できればと考えておりますので、私にできることがございましたら、何なりとお申し付けいただければ幸いです。

早くお元気になられることを心から願っております。
引き続きよろしくお願いいたします。

〇〇(苗字)

クライアントへ送るメール例文

〇〇(会社名)株式会社
〇〇(フルネーム)様

平素よりお世話になっております。〇〇(苗字)です。

長期にわたる当プロジェクトでのお力添えに心より感謝申し上げます。お忙しい中でのご尽力、大変ありがたく思っております。

これからも末永いお付き合いを重ねていく中で、〇〇様のご健康とご多幸を心から願っております。どうぞご自愛くださいませ。

今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。ご健康に留意のうえ、ますますご活躍なさることをお祈りしております。

〇〇(苗字)

************************************
〇〇株式会社 〇〇部 〇〇統括部
〇〇戦略部 〇〇課

〇〇 〇〇(フルネーム)

〒〇〇〇-〇〇〇〇 東京都〇区(会社住所)
Tel:〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇(電話番号)
E-mail:(メールアドレス)
************************************

「養生なさってください」

「養生なさってください」という表現は、相手が重い病気や怪我をしたときにゆっくりと体を休めてほしいと願うときに用いられます。

療養中の上司へ送るメール例文

〇〇(苗字)部長

お疲れ様です。〇〇(フルネーム)です。

先日、お身体の調子がまだ完全でないと伺いました。

お仕事のことはお任せいただき、いまは十分に養生なさってください。
伝達事項などあれば、遠慮なくお申し付けください。

引き続きよろしくお願いいたします。

〇〇(苗字)

クライアントがコロナウイルスに感染した場合のメール例文

〇〇(会社名)株式会社
〇〇(フルネーム)様

平素よりお世話になっております。〇〇(苗字)です。

先日、コロナウイルスに感染されたとのご連絡を受け、心よりお見舞い申し上げます。このような状況下でのご不安やご苦労を想像すると、大変心配しております。

〇〇様のご健康と安全が何よりも大切ですので、どうぞ十分に養生なさってください。私たちのプロジェクトに関しましては、〇〇様が安心して回復に専念できるよう、こちらで必要な対応を進めてまいります。

ご体調によってはコミュニケーションが難しいかと存じますが、何かご要望やご相談がございましたら、お気軽にお知らせください。〇〇様のお早い回復を心から願っております。

どうぞお大事になさってください。

〇〇(苗字)

************************************
〇〇株式会社 〇〇部 〇〇統括部
〇〇戦略部 〇〇課

〇〇 〇〇(フルネーム)

〒〇〇〇-〇〇〇〇 東京都〇区(会社住所)
Tel:〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇(電話番号)
E-mail:(メールアドレス)
************************************

「お労りください」

「お労りください」というフレーズは、相手の努力や苦労に対して「しっかりと休んで、回復することに専念してほしい」という願いが込められた強い言葉です。

この表現は、ビジネスの文脈や公式な場面でのメールや手紙に用いられます。

クライアントへ送るメール例文

〇〇(会社名)株式会社
〇〇(フルネーム)様

平素よりお世話になっております。〇〇(苗字)です。

本日は、近々始まる新しいプロジェクトについてのご案内をさせていただきました。〇〇様との更なるご協力を楽しみにしております。

最後に、日々のご尽力に心から感謝申し上げるとともに、お体にお気をつけてお過ごしいただきますようお願い申し上げます。どうぞお労りください。

今後とも変わらぬご支援とご指導を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

〇〇(苗字)

************************************
〇〇株式会社 〇〇部 〇〇統括部
〇〇戦略部 〇〇課

〇〇 〇〇(フルネーム)

〒〇〇〇-〇〇〇〇 東京都〇区(会社住所)
Tel:〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇(電話番号)
E-mail:(メールアドレス)
************************************

「静養なさってください」

「静養なさってください」という表現は、相手が病気や怪我で休息が必要な状況にある際に使用する敬語です。

「心身を落ち着かせて回復をはかる」を意味する「静養する」に、「する」の尊敬語「なさる」を使って、相手に身体の回復を促すことができ、ビジネスシーンにおいても、個人的な関係においても用います。

クライアントが手術後の回復期にある場合のメール例文

〇〇(会社名)株式会社
〇〇(フルネーム)様

平素よりお世話になっております。〇〇(苗字)です。

先日、手術を無事に終えられたとのこと、安堵いたしました。しかし、回復期間は特にお体を大切になさっていただきたく存じます。どうぞ静養なさってください。〇〇様の早期の全快を心よりお祈りしております。

当社とのプロジェクトに関しては、〇〇様の回復を最優先に考え、こちらで適切に対応させていただきます。ご安心ください。

何かご相談やご要望がございましたら、遠慮なくお申し付けください。

引き続きよろしくお願いいたします。

〇〇(苗字)

************************************
〇〇株式会社 〇〇部 〇〇統括部
〇〇戦略部 〇〇課

〇〇 〇〇(フルネーム)

〒〇〇〇-〇〇〇〇 東京都〇区(会社住所)
Tel:〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇(電話番号)
E-mail:(メールアドレス)
************************************

「おいといください」

「おいといください」という表現は、相手に自分の健康を大切にしてほしいときに使うときに適しています。「厭う」の語源は、自分の健康や安全に配慮するように促すときに用いられます。

この表現は、一般的にはあまり聞き慣れないかもしれませんが、気候の変化が激しい時期や病気が流行している時などに効果的です。

外部委託先へお礼を伝えるときのメール例文

〇〇(会社名)株式会社
〇〇(フルネーム)様

平素よりお世話になっております。〇〇(苗字)です。

この度のプロジェクトにおけるご協力に心より感謝申し上げます。長時間にわたるご尽力、誠にありがとうございました。プロジェクトの成功には〇〇様の貢献が不可欠でした。

最近の気候の変動が激しく、体調を崩しやすい時期です。どうぞお忙しい中でも、ご自身の健康管理には十分においといください。

今後とも〇〇様とのさらなるご協力を楽しみにしております。

何かご不明な点やご要望がございましたら、いつでもお気軽にご連絡ください。

引き続きよろしくお願いいたします。

〇〇(苗字)

************************************
〇〇株式会社 〇〇部 〇〇統括部
〇〇戦略部 〇〇課

〇〇 〇〇(フルネーム)

〒〇〇〇-〇〇〇〇 東京都〇区(会社住所)
Tel:〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇(電話番号)
E-mail:(メールアドレス)
************************************

「ご無理なさらずに」

「ご無理なさらずに」は、相手に無理をしないようにと優しく促す敬語表現です。これは、仕事や個人的な状況で相手がストレスやプレッシャーを感じているときに使われます。

このフレーズは、相手の負担を軽減したいという意志を伝えるのに適しています。

同僚の体調を気遣ったメール例文

〇〇(名前)さん

お疲れ様です。〇〇(苗字)です。

最近、プロジェクトやその他の業務でかなり忙しくされていることを伺い、少し心配しております。
何かお手伝いできることがあれば、ご無理なさらずにいつでもお気軽にお声がけください。

ご自身の体調を第一に、無理のない範囲で業務を進めていただければと思います。
お互いに協力し合いながら、この忙しい時期を乗り越えていきましょう。ご自身の健康にも気をつけてくださいね。

引き続きよろしくお願いします。

〇〇(苗字)

「お大事になさってください」の英語表現は?

「お大事になさってください」は一般的に英語で「Please take care of yourself.」と表現されます。

「Take care of oneself」は直訳すると「自分の世話をする」となりますが、実際には「自分を大切にする」という意味で使われます。これは日本語の「ご自愛ください」と同様のニュアンスをもっています。

ただし、このフレーズは場合によって「元気でね」という別れの挨拶としても使われるため、使用するシーンには注意が必要です。

例えば、病気や怪我で療養中の人に対して「Please take care of yourself.」と言う場合、その人の早い回復を願い、自身の健康を第一に考えるよう促す意味合いが強くなります。
一方、別れ際に友人に対して同じ言葉を使うと、単に「気をつけてね」という軽い挨拶になることもあります。

「お大事になさってください」に対する返答例を紹介!

「お大事に」という気遣いの言葉を受けた際の返答は、まず、感謝の意を表明することが基本です。

さらに、休養により周囲に迷惑をかける可能性がある場合は、その点について謝罪を含めると良いでしょう。仕事への復帰予定がある場合は、復帰日や必要な引継ぎ事項について触れることが重要です。

「お大事に」への返答例
▼基本的な返答
「お気遣いありがとうございます。しっかりと休養を取らせていただきます。」

▼迷惑をかける場合の返答
「お心遣いに感謝いたします。ご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ございません。できる限り早く回復して、業務に復帰したいと思います。」

▼復帰予定がある場合の返答
「お気遣いいただき、ありがとうございます。×月×日には復帰する予定です。その間の業務に関しては、〇〇に引き継いでおりますので、ご安心ください。」

まとめ

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