2024.03.15

【例文あり】超基本!ビジネス敬語で間違いやすい注意すべきポイントを徹底解説!

【例文あり】超基本!ビジネス敬語で間違いやすい注意すべきポイントを徹底解説!

適切に敬語をつかえるのは、ビジネスの基本スキルの一つです。正社員はもちろん、派遣社員やアルバイト、パートとして働く場合でも、敬語が正しく使えるのは大きなアドバンテージになります。この記事では、ビジネスで使う敬語の使い方、使ってはいけないNGな言葉遣いなど、
知ってそうで知らない敬語を使う上での注意点などについてまとめました。

敬語の必要性

そもそもなぜ敬語を使わないといけないのでしょう。
英語は敬語がないのに日本語は面倒くさいなど、思う方もいるかもしれません。

敬語は、文字通り、相手への敬意を伝える日本語の文化です。相手を尊重する気持ちが込められた表現なので、極論を言えば、正しく使えているかどうかよりも、尊重する気持ちや姿勢があるかどうかの方が重要です。

とはいえ、あまりにも間違った使い方を連発してしまうと、相手に真意が伝わらなくなってしまうものです。

敬語の仕組みやよく使うフレーズを覚えて、気後れすることなく敬語がつかえると、人間関係がスムーズになり、仕事が一層はかどるようになります。

プロフェッショナルの象徴

場面に応じて、ふさわしい言葉づかいができるのは、プロフェッショナルの必要条件だと言えます。

接客の場面はもちろん、そうでない場面でも、その場にふさわしい言葉づかいをしていれば、話に耳を傾けてもらいやすくなりますし、相手からの信頼も得やすくなります。

言葉づかい一つでビジネスがやりやすくなることを、プロフェッショナルは知っているのです。

相手との信頼が築ける

「親しき仲にも礼儀あり」という言葉があります。近しい関係の人に敬語を使うことも、時と場合によっては必要なこともあります。
フランクに接してもいい場面でも、節度は大切。迷うようなら、大げさではない敬語を使いましょう。

相手を尊重していることが言葉づかいから伝わり、相手との信頼関係が築きやすくなります。

不快感の回避

慇懃無礼という言葉がありますが、大げさな敬語を使うのでもない限り、敬語を使われて不快な気持ちになる人はあまりいないでしょう。一方、くだけた言葉で話しかけられて、不快に感じる人はわりと多いのではないでしょうか。

言葉遣いは相手との距離感を表します。距離を急に詰めてこられたり、大切に扱われていないと感じたりすると、不快に感じる人は多いもの。

相手に無用な不快感を与えないためにも、敬語が使えるとメリットが大きいです。

敬語の種類

敬語には尊敬語や謙譲語、丁寧語のような種類があります。使う場面や相手などに応じて種類を使い分けましょう。

尊敬語

尊敬語は、目下の人が目上の相手を敬い、敬意を表す時に使われます。


「行く」→「訪問される」
「見る」→「ご覧になる」
「名前」→「お名前」
「読む」→「お読みになる」
「着る」→「お召しになる」

などがあります。

謙譲語

謙譲語は、相手を高めるのではなく自分がへりくだることで、相手を立てて敬意を表す時に使います。


「案内する」→「ご案内いたします」
「説明する」→「説明させていただく」
「待つ」→「お待ちする」
「自宅」→「拙宅」
「自分の会社」→「弊社」「当社」

などがあります。

丁寧語

丁寧語は言葉を丁寧にして、相手に敬意を表す時に使います。日常生活で相手を問わず使われる言葉です。


「こちら」→「こちらでございます」
「金」→「お金」
「茶」→「お茶」
「思う」→「思います」
「忙しい」→「忙しいです」

などがあります。

注意したい敬語表現

敬語は大切ですが、過剰に敬語を意識するあまり、おかしな敬語になってしまうケースもあります。また、正しく理解していないために、間違った敬語を使ってしまう人もいます。
そうした場合は、敬語を使わない場合よりも失礼になりかねないので注意しましょう。

二重敬語

敬語は1単語に1つが基本ですが、過剰になりすぎるがあまり二重敬語になってしまうことがあります。

ビジネスシーンで二重敬語を使うと、正しい敬語を知らない人だと思われてしまうので、気をつけましょう。


「御社様」
御社で既に会社を敬った表現であるにも関わらず、様という人物につける敬語もつけてしまっているので、二重敬語となります。


「おっしゃられました」
「おっしゃった」で既に尊敬語にも関わらず、「〇〇されました」という敬語をつけているので、これも二重敬語です。

目上の人に失礼になる敬語

敬語でも目下の人に使う言葉と、目上の人に使う言葉は違います。
特にビジネスシーンで上司などに使うと失礼にあたるので注意して使うようにしましょう。


誤「ご苦労様です」
正「お疲れ様です」

「ご苦労様」は目上の人が目下の人に使う言葉です。「お疲れ様です」は決して丁寧な言葉ではありませんが、目下にも使えますし、目上の方に使ってもおかしくはありません。
一般社員が社長に「ご苦労様です」なんて言おうものなら、通常の企業なら、なんて失礼な奴だと怒らせてしまうでしょう。


誤「お久しぶりです」
正「ご無沙汰しております」

「お久しぶりです」は、知人や目下の人に使うのが一般的です。目上の人にはより丁寧に、「ご無沙汰しております」を使った方が丁寧です。

尊敬語と謙譲語が混同

尊敬語と謙譲語を混同する、または逆に使う間違った使い方にも注意が必要です。


誤「〇〇さんは参られますか」
正「〇〇さんはお越しになりますか」


誤「受付で伺ってください」
正「受付でお聞きになってください」


誤「こちらを拝見してください」
正「こちらをご覧ください」

「参る」「伺う」「拝見する」などは自分がへりくだる際に使う謙譲語なので、相手に使ってはいけません。間違った使い方なので、相手には尊敬語のみを使うようにしましょう。

尊敬語と謙譲語の使い分け

尊敬語は相手や話題に出てくる人について、高めて表現するときの敬語です。敬語は動詞に反映され、主語は相手になります。

謙譲語は、自分がへりくだることで、動作を行う相手を高め敬う表現です。 主語は自分です。

ビジネスで対等な立場というのは基本的になく、友達口調で話すことはほとんどありません。

尊敬語を基本的に使うことになるので、使い分けが大事です。

ビジネス敬語の賢い使い方

ビジネスシーンでは敬語の使い方を誤れば、取引先の案件を失うなど、大きな失敗にも繋がりかねません。逆に言えば、言葉の使い方一つで良い印象を与えることもできるということ。有効活用して賢く使いましょう。

尊敬語を使ってお願いをする

仕事上で取引先にお願いをすることがあるかと思います。いくら取引先とはいえ、命令口調で言われると嫌な気分になるでしょう。言葉の使い方で重要な案件が破談してしまうケースもありますので、尊敬語をしっかり使えるようにしましょう。


誤「お待ちください」
正「お待ちいただけますか」


誤「教えてください」
正「教えていただけますか」

「お待ちください」のような言葉だと、間違いではありませんが、ぶっきらぼうな印象を与え、相手に不快感を与える可能性もあります。
お願いではなく、質問形式で投げかけることによって柔らかな印象を相手に与えます。

クッション言葉

言いづらい言葉やストレートに伝えると角が立つようなケースでは、クッション言葉を使うと不快にならず、物事がスムーズに進みます。


「恐れ入りますが」 「お手数ですが」 「申し訳ございませんが」 「失礼ですが」 「ご足労ですが」 「よろしければ」

このような言葉を頭につけることで、伝えにくい話を聞いてもらいやすくなります。

極力使わない方が良い言葉づかい

使われがちな表現ではありますが、間違った日本語や、友達にしか使わない言葉は、ビジネスシーンでは使わないようにしましょう。

ついつい日常生活の延長で使ってしまいがちですが、以下のような言葉は注意が必要です。

用法を間違った言葉

使いがちですが、間違った使い方です。


誤「お電話の方を差し上げます」
正「お電話を差し上げます」

「方」という言葉は、方角やいずれかの選択肢を指す意味を持っています。この場合、選択肢に近いニュアンスではありますが、特にもう一つの選択肢があるわけでもないので、不要です。不要な言葉がついていると、聞いている側は気になるもの。

丁寧なニュアンスにしたい、という気持ちはわかりますが、むしろ逆効果になるのでやめておきましょう。


誤「電話番号は〇〇になります」
正「電話番号でございます」

「なります」は変化が伴った際に使う言葉なので、事実を伝える場合は「でございます」を使うのが正しいです。

ら抜き言葉・い抜き言葉

ら抜き言葉・い抜き言葉は若者言葉とも言われ、相手に幼く頼りない印象を与えます。


誤「見れる」
正「見られる」


誤「見てる」
正「見ている」

このように「ら」「い」を抜かずに入れるのが正しい使い方です。

語尾上げ・語尾伸ばし

語尾を上げたり伸ばしたりすると、相手にだらしない印象を与えます。


「えっとぉ~」 「だからぁ~」  「それでぇ~」

知らず知らずのうちにやってしまっていることがあります。学生気分が抜けきれていない人は意外にいるので注意しましょう。

流行言葉

近年できた流行言葉もビジネスシーンで使うのは御法度です。


「マジですか?」 「ヤバい」  「ウチら」 「何気に」

もう流行語とは呼べないかもしれませんが、友達の延長線上で会話している気分になります。

ビジネスシーンでうっかり使わないようにしましょう。

外来語に「お」をつける

カタカナ、外来語に不必要に「お」をつけるのもやめましょう。


「おコーヒー」 「おトイレ」  「おビール」

ビジネスシーンでは簡潔に要旨を相手に伝えるのが大事です。むやみな接頭語は、冗長に受け取られるため、控えるようにしましょう。

また、あまりにも「お」をつけすぎると、慇懃無礼と思われる可能性もあります。

メールとSNSでの使い分け

かつてはビジネスではメールのみがメッセージのやり取りのツールでした。しかし昨今ではメールだけでなく、チャットやSNSが発達し、前置きのない友達感覚のようなやり取りも増えています。

こうしたツールのメリットはレスポンスが早く、仕事がスムーズに進むこと。逆にデメリットとして、敬語を忘れてしまっている人も多いのも事実です。
難しいですが、他の人のやり取りを参考にしつつ、しっかりと使い分けるようにしましょう。

ビジネス敬語を身につけるためにできることは?

社会経験が浅かったり、ビジネスシーンにブランクがある人は、ビジネスでの適切な敬語とは何か、どうすればいいのかわからないことも多いでしょう。

習うより慣れろとはよく言ったもので、積極的に使ったり、周囲の話し方をまねたりと、臆さず実践を積んでいくのが一番です。

基本はこの記事に書いてあることだけ。あとは、周囲を見て、相手の反応もうかがいながら、どんどん敬語を使っていきましょう。

ビジネス敬語検定や研修も利用

接客や営業の仕事などは、習うより慣れろでは不安――。そんなときは、敬語力検定を受けてみるのもよいかもしれません。

また、社内でビジネス敬語を含む、ビジネスマナー研修を開催する職場はたくさんあります。求人情報をチェックする際に、こうしたサポートがあるかどうかも見てみるとよいでしょう。

まとめ

この記事では、ビジネス敬語について解説しました。敬語を使いこなせれば、社会人としていい印象を持たれますし、キャリアアップにも繋がります。

敬語を扱う自信がなくても、まずは習うより慣れろ。

不安な方は、サポートの厚い派遣会社を検討してみるのもおススメです。バイトルでは派遣会社の求人情報も多数扱っています。ぜひビジネス敬語をマスターして、軽やかに自分らしく働ける人材を目指しましょう。

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