普段から活動的で体を動かすことが楽しいと感じる場合は、体を動かす仕事が向いているといえます。スポーツが好き、日常的に運動を取り入れているなど、体を動かすことが苦にならないなら、仕事内容が活動的なものを選択してみるとやりがいを感じやすくなるでしょう。

また、体を動かすことが楽しいと思えるなら、得意不得意問わず体を動かす仕事に向いているといえます。もし自分のスキルに自信がなくても、楽しいと思えるなら挑戦してみてはいかがでしょうか。

体力や筋力に自信がある場合も、体を動かす仕事に適性があるといえます。持ち前のスキルが活かせるため、その分やりがいも感じやすいでしょう。

また、仕事で体を動かすとなると、長時間活動することになります。たとえば、飲食店スタッフや工場作業員など作業時間が大半を占める仕事の場合、1日8時間・週40時間のほとんどは体を動かすことになるでしょう。体を動かす仕事に就く場合、体力に自信があれば、より安心して働けるといえます。

普段から外での活動を好む場合も、体を動かす仕事に向いています。たとえば、デスクワークを中心とする働き方やパソコン作業がメインの仕事に苦手意識がある場合は、体を動かす仕事のほうがやりがいを感じやすいでしょう。

普段の生活でどのように過ごしているかを思い返し、活動的な時間が楽しいと思う場合は、動くことがメインの仕事を選ぶと働きやすくなるかもしれません。

飲食店スタッフは、レストラン・カフェ・居酒屋などで、キッチンスタッフやホールスタッフとして働く仕事です。店舗の形態によって業務内容に違いはあるものの、キッチンとホールのいずれも基本的には立ち仕事になります。業務を通じて体を動かしながら働くことができるでしょう。

接客を伴うため、体を動かすことに加えて一定のコミュニケーションスキルも必要です。前職で培った接客・販売スキルなどがある方は、特に経験を活かして即戦力で働けますよ。

販売員は、アパレルや自動車など、幅広い分野における商品・サービスを販売する仕事です。販売形態にもよりますが、立ち仕事が基本となります。お客様との関わりが多く、コミュニケーションを取る機会が多いのが特徴です。

販売員の仕事を選ぶ際は、自身が興味や関心を持てる商品・サービスを取り扱っている企業を選ぶと、仕事のやりがいも感じやすいでしょう。

家事代行スタッフは依頼主の自宅を訪問し、掃除や洗濯、料理といった家事を代わりに行う仕事です。所属する会社や依頼内容により細かな業務は異なります。一般的には、部屋の片付けや洗濯、料理の作り置き、植物の水やりなどの業務を代行することが多いです。

普段から家事や料理をしている主婦（夫）の方は、生活で身につけたスキルを活かしやすいでしょう。片付けが好きな方や、人に喜んでもらえると満足感を得られる方にもおすすめです。

オフィスや病院、公共施設などの清掃業務を行う仕事です。仕事中は階段の上り下りやフロアの移動などを行うので、常に移動しながら仕事をしたい方に向いています。

挨拶や報告などの基本的なコミュニケーションは不可欠なものの、仕事中は黙々と掃除を進める場面も多いです。そのため、集中して仕事に取り組みたい方にも向いているでしょう。

建設・土木作業員は、道路の建設や土地造成の土木工事において、大型の建設機械などでは対応できない作業を行なうことが特徴です。基本的には屋外での作業が多く、つるはしやスコップなどを使った作業や、資材の運搬作業を通じて体を動かします。

特に体力・筋力を求められる業務が多いことから、男性に向いている仕事といえるでしょう。厚生労働省の運営サイトによると、令和4年度における有効求人倍率は7.49となっており、働き口は多い傾向です。

※参考：職業情報提供サイト（日本版O-NET）jobtag「建設・土木作業員」

引越し作業員は、依頼主の引越し荷物の積み下ろしを行うことがメインの仕事です。大型の家電や家具を運搬することもあり、体力・筋力ともに自信がある方に適しています。

体力や筋力に加えて、依頼主の荷物を傷つけないよう配慮する丁寧さも必要です。体を動かすことが好きなうえに、細かな気配りができるといっそう向いているといえるでしょう。

配送ドライバーの仕事には、トラックを運転して荷物を届ける仕事や、食品を運ぶフードデリバリーの仕事などがあります。トラックの配送ドライバーの場合、荷物の積み下ろしを担当することも多く、筋力を活かして働けるでしょう。

中型トラックや大型トラックの免許取得をすれば、キャリアップを目指すことも可能です。体力の有無に加えて、長期的にキャリアを築きたい方や長距離運転に抵抗がない方に向いているといえます。

警備員の仕事には、オフィスビルや商業施設で、不審者の侵入や火災の防止を目的とした業務にあたる施設警備員などがあります。巡回業務では施設内を歩き回るため、体力を活かして仕事をできることがポイントです。

また、施設によっては夜勤業務もあるため、夜勤手当てによる給与アップを目指したい方にも向いています。

工場作業員は、製品製造における組立・加工や検査、検品・梱包などの作業を行う仕事です。基本的に立ち仕事がメインであり、業務内容によっては重量のある部品を運んだり、移動が多かったりと、運動量には違いがあります。

工場勤務に向いているのは、マニュアルにしたがって作業ができる方や、集中力を活かして仕事に取り組みたい方です。作業ベースで仕事が進むため、体を動かしながら働けるでしょう。

看護師は、病院で診療・治療の補助や、患者のサポートを行う仕事です。看護師として働くには、4年制の看護大学や3年制の看護短期大学に通ったのち、看護師国家試験に合格する必要があります。

院内を歩き回ったり、夜勤を担当したりする必要があるので、持ち前の体力を活かせる仕事です。仕事で人の役に立ちたいという思いの強い方が向いているといえます。

介護士は、介護施設や通所介護事業所において、高齢者の身の回りの世話や、生活援助などのサービスを提供する仕事です。無資格者でも働ける場合もある一方で、「介護職員初任者研修」や「介護福祉士」などの資格取得が必要な場合もあります。

資格があると担当できる介護業務の幅が広がり、やりがいを感じられる瞬間が増えるかもしれません。介護対象者への身体介護や生活援助を通じて、体を動かしながら働くことが可能です。

保育士は、保育園や児童養護施設などで乳児～小学校入学前の子どもを預かり、お世話をする仕事です。外で一緒に遊ぶ機会もあり、仕事をするなかで体を動かすことができます。

保育士として働くには、保育士資格の取得が必須です。なお、男女別の割合では女性のほうが多い傾向にあります。こども家庭庁の調査によると、令和2年4月1日時点の保育士登録者数は、女性が約158万人、男性が約8万人です。

とはいえ、性別に関係なく働ける職業でもあるので、挑戦したい場合はどんな仕事なのか求人から確認してみましょう。

※参考：厚生労働省「保育士登録者数等（男女別）」

幼稚園教諭は、幼稚園で幼児を教育して、心身の健やかな発達を促す仕事です。幼稚園で働くには、幼稚園教諭免許を取得する必要があります。

活発な園児の動きについていける体力や機敏さを持っている方、子供が好きで愛情を持って接することができる方が向いているでしょう。

インストラクターは、対象のスポーツのやり方や技術に関する指導を行う仕事です。時には、自身が手本となって教える場面もあります。そのため、日常的に体を動かせる仕事といえるのです。

自身が得意とするスポーツのスキル・知識を活かして働けるため、楽しみつつ、やりがいを感じながら仕事ができるでしょう。

スポーツトレーナーは、トレーニングのサポートや食事指導などを行い、技術の向上や体作りを支援することが仕事です。インストラクターと同様、自身が手本となってトレーニングなどのサポートを行なうシーンがあります。

そのため、培った専門的なスキル・知識を活かしながら働ける点が魅力的でもあります。資格が必要なわけではありませんが、体育系の専門学校あるいは大学で学んだ方が、職業として選ぶケースが一般的です。

農業スタッフとして働く場合、農作物の作付けや管理、収獲・選別、出荷などの作業を行います。体を動かす例を挙げると、農作物の管理では水やりや草むしり、出荷では運搬作業などがあります。

農業スタッフに向いているのは、畑やビニールハウスなどで、土と触れ合いながら体を動かして働きたいという方です。期間限定で働いたり、住み込みで働いたりできる求人もあるので、興味のある方は一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

漁業スタッフは、養殖場での管理補助をしたり、漁協・水産会社での仕分けや加工をしたりする仕事です。未経験者も含めた求人数が多いのは、上記のような養殖業や水産物加工に関する仕事です。

養殖場の仕事では、海上で作業するケースもあるので、特に体力に自信のある方が向いているでしょう。

営業職のなかでもルート営業は、社外の顧客やクライアントへ訪問する機会が多く、体を動かすことが多いとされています。主な業務内容は、顧客が抱える課題解決に有効な自社の商品・サービスを販売することです。

社外での営業活動で体を動かしつつ、社内での仕事もこなす必要があります。ほどよく活動的に働きたい方に向いているといえます。体力以外にも顧客の課題を聞き出すヒアリングスキルやコミュニケーションスキルなどを備えていると、活躍しやすいでしょう。

体を動かす仕事は、充実感や達成感を味わいやすいメリットがあります。体力を使って仕事をすと、ほどよい疲労感から「今日も1日やりきった！」と身をもって感じやすいためです。

また、体を動かすことに夢中になって仕事に励めると、働く楽しさも感じやすいでしょう。日々の業務で充実感が味わえると、仕事へのモチベーションも高く保ちやすいです。

体を動かす仕事のうち、職種によっては必要な関連資格を取得して、着実にキャリアアップを実現できるのもメリットです。たとえば、工場作業員として働く際、フォークリフトや危険物取扱者などの資格を取得すれば、対応できる業務の範囲も広がります。

キャリアアップを見据えて就職・転職したい場合は、関連資格の有無を事前に調べておきましょう。また、社内で研修や資格取得の補助があるかもあわせてチェックしておくと、より資格取得が目指しやすくなります。

体を動かす仕事は、体力がいるものです。年齢を重ねると体力が低下したり、ルーティン化した仕事に興味を持てなくなったりと、長期的に働くことが難しくなるケースもあります。入社当初はモチベーション高く働けても、年齢とともに長期的なキャリア形成が難しいと感じてしまうかもしれません。

企業や職種によっては、管理職や役員などにスキルアップできるところもあります。現場での経験を生かして別のポジションに就くなど、柔軟にキャリア形成できる環境を選ぶのもひとつの方法です。仕事選びの際の参考にしてみてください。

まずは、得意が仕事で活かせるかどうかを求人で確認しましょう。体を動かす仕事は、どんなに楽しい仕事でも体力を消耗し、疲れたりしんどくなったりする場面があります。

得意な分野であれば、仕事で直面する壁も比較的乗り越えやすいでしょう。また、得意が発揮できることで、やりがいも感じやすくなります。体を動かす仕事かどうかに加えて、得意が発揮できるかどうかも仕事選びにおいて重要なポイントといえるでしょう。

仕事を選ぶ際は、働く環境がイメージできるかも重要です。体を動かす仕事だと思って入社しても、業務内容や職場環境にズレがあればミスマッチが起こりかねません。職種としては得意が発揮できても、重労働や長時間労働を強いられると、体を壊す恐れもあるでしょう。

求人の内容だけで判断できない場合は、実際に見学してみる、採用サイトの社員インタビューを見るなど、リアルな情報に触れてみてください。

バイトルNEXTでは、求人に応募する前にしごと体験・職場見学ができる求人を掲載しています。ぜひチェックしてみてくださいね。

仕事選びにおいて、長期的なキャリア形成ができるかも確認しておくことをおすすめします。

たとえば、ルーティーン化された仕事の場合、マニュアルに沿った業務をこなす時間が大半を占めるでしょう。決まった仕事だけをこなすだけでは、よい評価をもらいづらいことも。体を動かす仕事を探す際は、評価制度をチェックしてみましょう。キャリア形成が可能かイメージできると、長期的に働きやすくなります。