ハローワークの求職活動って何をするの?簡単&効率的に認定を目指せる求職活動実績の作り方

ハローワークの求職活動って何をするの?簡単&効率的に認定を目指せる求職活動実績の作り方

失業保険(正式名称:雇用保険)の受給には「求職活動実績」というものが必要です。
ですが、求職活動実績と言っても何をすれば良いのか、具体的にすぐイメージできる人は少ないかもしれません。

そこで今回は、多くの人にとって役に立つ求職活動実績の作り方について詳しく解説します。
求職活動を行った証明であるハンコ無しで活動実績になる失業認定申告書の記入方法や、在宅のまま短時間で実績作りをする方法など、簡単に効率よく、ハローワークに認定される求職活動を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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ハローワークの求職活動とは?

ハローワークにおける求職活動とは、次の仕事に就くために行っていると認められる就職活動のことです。
これは、求職者給付の基本手当※を受け取るために必要な証明になります。活動実績が不十分と見なされると、給付も先送りになってしまうため注意が必要です。

求職者給付の基本手当とは?

雇用保険に加入していた方で、退職や解雇などで離職した場合に、次の就業先が決まるまでの生活を安定させる目的として支給される給付金のことです。

求職者給付は失業等給付のひとつで、基本手当は一般被保険者がもらえる手当となっており、世間一般においてはこれを失業保険、失業手当と言っている場合が多いです。

求職活動実績の概要

冒頭で述べたように、求職者給付の基本手当を受け取るためには求職活動の実績作りが必要です。

そして、実績を証明するためには、雇用保険受給資格者証に認定のハンコを押してもらい、失業の認定日にハローワークに本人が提出しなければいけません。

失業保険認定日とは、ハローワークで失業状態であることを確認してもらう日のことで、求職活動の状況や健康状態の確認も行われるため、必ず本人がハローワークに行く必要があります。

失業保険の受給資格決定から約3週間後に初回の失業保険認定日が決定します。初回以降の認定日は4週間に1回のペースで設定されますが、やむを得ない事情がない限り日付の変更はできません。

活動実績が認められれば、認定日から1週間前後で求職者給付の基本手当(いわゆる失業手当)が振り込まれるという流れになります。

失業手当を受け取るための求職活動の証明には、前回の認定日から今回の認定日の前日までの期間にハンコが2つ必要であるということを覚えておきましょう。

ハローワークが認める主な求職活動

ハローワークが認める主な求職活動

 

ハローワークに活動実績として認定される主な求職活動は以下になります。

● 求人への応募
● ハローワーク等が行う職業相談・職業紹など
● 許可・届出がある民間機関が行う職業相談・職業紹介など
● 公的機関等が行う各種講習・セミナー、個別相談ができる企業説明会等の受講など
参考:厚生労働省『Q&A~労働者の皆様へ(基本手当、再就職手当)』(最終アクセス:2025年12月17日)

ハローワークで検索した求人票へ応募すると活動実績となります。逆に、応募をしなくてもハローワークの職業相談を受けるだけでもハンコをもらうことはできます。

それ以外では、認可を受けている民間事業者や公的機関が開催するセミナーなどの受講も対象となります。

参加するセミナーが活動実績になるかどうかは事前に確認しておくと安心です。また、自分の目指す職種に関連のある国家資格等を受験することも、合否に関わらず活動実績と見なされます。

認定してもらえない求職活動とその理由

いくら自分では求職活動をしている!と思っていても、ハローワークに実績として認められなければ意味がありません。

以下の例は、勘違いしやすい「求職活動としてはみなされない活動」になります。

簡単に言うと、単に調べ物をしたり、問い合わせをするだけでは求職活動には該当しないということです。

詳しくはハローワークでもらえる「受給資格者のしおり」にも書かれてますので、参考にすると良いでしょう。WEB上からも確認できます。

参考:厚生労働省『受給資格者のしおり』(最終アクセス:2025年12月17日)

インターネットなどで求人の検索をした

求人情報をインターネットなどで検索しただけでは求職活動にはなりません。これは、ハローワークにある求人検索PCを利用した場合であっても同様です。
せっかくハローワークに来たのであれば、実績になるように、求人票を印刷して職業相談をすると良いでしょう。

求人・転職サイトに会員登録をした

求人・転職サイトに会員登録をしただけでは実績としては認定されません。原則として、客観的に再就職へ動いているように見えなければ、求職活動の実績にはなりません。
そのため、具体的な行動として、会員登録をしたあと実際に応募まで行う必要があります。

希望の会社に電話で問い合わせた

希望する会社に電話で問い合わせたというと、具体的に動いているように聞こえますが、こちらもNGです。求人の有無や条件などの問い合わせ程度では活動実績として認定してもらえません。

例外としては、転職エージェントや派遣会社からの紹介を受けて、就業先について職業相談を行った場合は、実績として認められることもあります。

ただやはり、電話のみでの職業相談は具体性に欠けると見なされることもあるため、あまりおすすめはできません。

派遣会社にエントリーした

派遣会社にエントリーしただけでは求職活動実績にはなりません。こちらも派遣会社のコーディネーターもしくは営業と連絡を取る、という段階までのアクションが必要です。
登録後に派遣会社から電話で具体的な就業先を提案され、就業先についての相談や話し合いをした場合は認定してもらえることがあります。

派遣会社とのやり取りで実績として認定されるかどうか不安な場合はハローワークに確認すると良いでしょう。

簡単&効率的な求職活動実績作りの方法3選

簡単&効率的な求職活動実績作りの方法3選

 

退職の理由は人によってさまざまです。失業手当を出来るだけ長く受け取りながら、次の就業先はゆっくり検討したいという方もいるでしょう。

そこで、実績作りを目的にした場合の簡単な方法を紹介します。

インターネットで求人に応募する

インターネット上で求人応募をすれば、外出せずすぐに求職活動実績を作ることができます。

手順についても、就職サイトに登録し掲載されている中から気になる求人に応募すれば完了です。

そして、認定日に提出する失業認定申告書には、応募した先の会社情報と応募日、応募方法と、応募の結果を記入します。

認定日にまだ結果がわからない場合も「選考結果待ち」と記入すれば問題ありません。登録しただけでなく、必ず応募まで済ませたものでなければいけません。

また、本当は一切応募をしていないのに、失業認定申告書に虚偽の内容を記載すると、不正受給と判断され、支給停止や処罰の対象となる恐れがありますので絶対にやめましょう。

オンラインセミナーに参加する

ハローワーク以外の民間事業が開催しているオンラインセミナーで求職活動実績を積むことも可能です。

ここで言う民間事業とは、転職エージェントや人材派遣会社といった、厚生労働省へ届出を行い認可を受けている職業紹介事業を行う企業になります。

多くの企業がさまざまなセミナーを開催しているので、自分の興味のある業種のものを選ぶと良いでしょう。

オンラインセミナーは、通常の転職活動フェアやセミナーと違い、実際に会場などに足を運ばなくてよいというメリットがあります。

参加のためには、こちらもネット上で転職サイトからアカウントを作成する必要があること、活動実績として認められないセミナーや、有料のセミナーもあるため少し注意が必要です。

職業相談を利用する

上記のようなオンラインセミナーや、実際に足を運ぶ説明会や職業訓練などに参加しなくても、ハローワークの職業相談でも活動実績は作ることができます。

ハローワークで募集されている求人票の求人について相談する場合でも、その求人に必ず応募しなければならないといったルールや、2日連続で相談してはならないということもないので、検討中ということで何度相談をしても問題ありません。

また、何度もハローワークに足を運ぶのが大変、という人は、認定日の当日でも職業相談は可能です。

ただし、認定日の当日分の職業相談は次回の認定日の際の実績扱いにカウントされるため、当日になって実績回数が足りないということにならないように注意しましょう。

必要な持ち物

ハローワークの職業相談で必要な持ち物は下記の通りです。

● ハローワークカード
● 雇用保険受給資格者証
● 履歴書や職務経歴書
● 筆記用具
● スケジュール帳

まず、求人情報の検索と職業相談の申込みの手続きにはハローワークカードが必要です。窓口に持っていく求人票についてはハローワーク内にあるパソコンから印刷します。

相談の際には、自分の学歴や職歴を説明することもあるため、履歴書職務経歴書を持っていくと話をスムーズに進めることができます。

基本的な流れ

ハローワークで職業相談を受けたいとき、電話予約などは不要です。そして、ハローワークに着いてからは以下のような流れになります。

1. 受付でハローワークカードを提示して職業相談の申し込みを行う
2. 混雑状況によっては順番待ちをしてから窓口に行く
3. 相談員に相談する
4. 相談が終わったら雇用保険受給資格者証にハンコをもらう

ここで気をつけたいのは、訪問する時間帯やタイミングです。特に、連休明けや窓口が開いた直後などは混雑するため、認定日でない限り避けると良いでしょう。

質問する内容

気になる求人であれば、応募状況など詳しく質問しても問題ありません。ただ、実績目的ですぐに終わらせたいという人におすすめなのは、求人票の応募人数の確認です。

例えば「この求人の、現在の応募者数を教えてください」と質問をして「こちらは今○人の方が応募していますね」のような返答をもらいます。

そこで「では、少し検討してみます」などと答えれば、早めに相談を切り上げることができます。

相談時間はたとえ数分でも、ハンコがもらえば求職活動の実績としては認められます。相談時間を引き伸ばすために無理にたくさん質問する必要はないのです。

求職活動についてよくある質問

ここで、求職活動を行う上でよくある質問を紹介します。

認定日に求職活動の実績が足りない場合や、認定日を忘れていてハローワークに行けなかった場合などに、どうすれば良いか詳しく解説します。

求職活動の実績が足りないとどうなる?

結論から言うと、認定対象期間に必要な求職活動実績が足りないと、失業手当の受給は先送りになります。
ただし、実績が足りない場合も、その受給期間の失業手当が受けられないというだけで、すぐに減額や資格取り消しにはなりません。

認定日にハローワークに行けなかった場合、次の受給期間での受給となります。ですから次回の認定日の前までにハローワークに行き、求職活動実績を積んでおく必要があります。

認定日を忘れたら?ハローワークへ行き忘れたらどうなる?

認定日を忘れていて行けなかった場合、やむを得ない事情でない限り、どんなに一生懸命就活していてもその期間の認定は受けられないため支給はされません。

ただし、給付日数自体が減るわけではないため、先送りで受け取ることは出来ます。

また、やむを得ない正当な理由があれば認定日は変更できます。その際はハローワークに連絡して確認をとった上で、病気の診断書などの認定日に行けなかった理由を証明できる書類を提出します。

認定日に必要な持ち物は?

続いて、認定日に必要な持ち物について確認しましょう。ハローワークの初回認定日に必要な持ち物は「受給資格者のしおり」の表紙に記載されている以下の7つになります。

● 失業認定申告書
● 雇用保険受給資格者証
● 受給資格者のしおり
● 認定スケジュール
● アンケート等
● 印鑑
● 筆記用具

このほかにも、スケジュール帳など必要に応じて持参しましょう。また、個別に指示されている書類などがあれば、忘れずに持っていきましょう。

まとめ:職業相談やインターネットを活用すれば効率良く求職活動実績が作れる!

失業手当の受給にはハローワークに認められる求職活動実績が必要です。
求職活動実績は、ハローワークで職業相談を受けたり、セミナーに参加する以外にも、資格試験の受験やインターネットで求人に応募することでも求職活動として証明することができます。

バイトルNEXTでは、様々な企業の募集情報が掲載されています。正社員の募集が多いバイトルNEXTから求人に応募すれば、簡単に効率よく求職活動実績を作ることができます。

【免責事項】
本記事は2025年12月時点の情報を基に作成しています。制度の詳細は管轄のハローワークへお問い合わせください。

 

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