2022.11.25

面接でスーツのボタンは留めておくのがマナー?男女・着席時などを分けて解説

面接でスーツのボタンは留めておくのがマナー?男女・着席時などを分けて解説

面接では、普段着なれていないスーツ姿というだけでも緊張してしまいますが、その着こなし方で気になるのがボタンの開閉です。特に、男性の場合、座るときに前側がぎゅっと引っ張られて気になる人もいるのではないでしょうか。

この記事では、面接時にスーツのボタンをどうするのが正解なのか、男女別、着席や起立などの行動別で詳しく解説します。

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スーツのボタンには細かいルールがある

スーツのボタンには細かいルールがある

ビジネスシーンで多くの時間お世話になるスーツ。社会人になれば、長い時間着用することも増えてきます。スーツの起源は、16世紀の英国までさかのぼるといわれています。スーツには、さまざまなルールがありますが、ボタンも同様です。最初に、スーツのボタンのルールを見ていきましょう。

【男性】スーツのボタン

男性のスーツのボタンには、おもに以下の4種類があります。

・1つボタン
・2つボタン
・3つボタン
・ダブルブレスト

このボタンの数の違いで、基本的なルールが決まっています。

・1つボタンのスーツ
最もフォーマルな形であり、タキシードやモーニングコート、フロックコートなど、ドレッシーなスーツに良く用いられます。そのため、男性のビジネススーツとしてはあまり適していません。フォーマルスーツとして着用する場合、基本的に人前ではボタンを外さないのが原則です。

・2つボタンのスーツ
フォーマルからビジネスシーンまで広く対応するベーシックな形です。2つボタンのスーツの基本では、上のボタンのみ留めます。座る際に形が崩れているようであれば、2つとも外して問題ありません。

・3つボタンのスーツ
2つボタンと比べるとクラシカルな雰囲気があり、ビジネスシーンではやや個性派です。最近では、上のボタンが襟のなかに隠れているタイプの「段返り3つボタンスーツ」を好んで着る若い人も増えてきています。3つボタンの場合では、上2つのボタンを留めて一番下は外すのがマナーです。ただし、「段返り3つボタンスーツ」の場合は、真ん中のボタンのみを留めます。いずれもシワや型崩れを防ぐ意味があります。

・ダブルブレストのスーツ
一般的に、ダブルスーツと呼ばれる形です。ダブルブレストには、重ねの深さやボタンの数によりさまざまなタイプがあります。ダブルブレストは、飾りボタンがあるため実際に留められるボタンの数は、1~4つ程度です。留められるボタンの数が1つの場合は、基本的には外しません。2つの場合は、上のみを留めて下を外します。3つ以上の場合でも同じく、一番下を外すようにするのがルールとされています。

【男性】スーツのポケット

スーツのジャケットには、左胸と左右の腰部分にポケットがあります。胸ポケットには、ポケットチーフを入れてかまいませんが、腰のポケットはモノを入れるとスーツの形が崩れてしまうため、基本的には使いません。購入時に、しつけ糸がかかっているときには、外さずにしておくと型崩れを防ぐことができます。

また、男性のスーツのポケットには、フラップの付いているタイプとないタイプがありますが、一般的なスーツでは、フラップ付きのタイプが多い傾向です。もともとは、外で着用することを前提としていたために、ほこりや雨水などが入らないようフタが付けられました。

フラップのないタイプは、フォーマルスーツなどに用いられます。室内でのドレスアップのシーンで着用されるため、もちろんポケットにモノを入れて型を崩してしまうのはNGです。このように、表側のポケットは原則モノを入れずに着るのがルールとなっています。

手帳やカードなど、どうしても携帯する必要がある場合は、内ポケットを使うようにしましょう。内ポケットは、構造的に表側のポケットよりも多少型崩れしにくくなっていますが、あまり重量のあるものは避けるようにしましょう。

【女性】ブラウスのボタン

男性の場合、多くのビジネスシーンではネクタイを締めますが、女性のスーツではそうした決まりがありません。そのため、ブラウスのボタンをどのようにすれば良いのか迷うこともあるでしょう。一般的なビジネスシーンでは、スーツやブラウスの形に合わせ一番上のボタンを外して良い場合もあります。

大人の社会人としてのマナーを守れば、「首元からチーフを見せる」「アクセサリーをのぞかせる」などのおしゃれも許容範囲です。ただ、面接のシーンではレギュラーカラーのブラウスのボタンは、必ず一番上まできちんと留めるようにしてください。

面接は、雇用契約に向けたフォーマルな場のため、遊びの要素はいりません。だらしなく見えず、また清潔感を損なわないためにも、ボタンはすべて留めるようにします。開襟タイプのスキッパーカラーブラウスは、第一ボタンに当たる部分が開いていますが、残りのボタンをすべてきちんとかけておきましょう。

ちなみに、スキッパータイプのブラウスでは、襟をスーツの外側に出すのが正解です。

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【男性の場合】スーツのボタンに関するマナー

【男性の場合】スーツのボタンに関するマナー

ここからは、面接時における、男性のスーツのボタンに関するマナーを解説していきます。

入室・退室時

入室時、退室時は、面接での大きな動作が見られるシーンです。スーツのボタンの留め方は、上述したようにスーツのタイプに合わせた形にします。一般的には、オーソドックスな2つボタンが多いと思われますが、この場合には一番上のボタンのみ留め、下は外しておきます。

やわらかめの業界では、3つボタンのスーツで面接を受ける人もいるでしょう。一般的な3つボタンのスーツは、上2つを留めて一番下を外すのが基本です。ただし、段返りの場合は、真ん中のボタンだけ留めます。いずれのタイプでも、一番下のボタンは閉めないのがマナーです。

着席時

ビジネスシーンでは、多くの場合、着席時にジャケットのボタンを外します。しかし、面接ではあえてボタンを外さずに着席するのがマナー。なぜなら、面接時間が一般の会議のように長時間にわたることがなく、着席から起立までの時間が短いからです。

また、面接時にはほかに留意すべきことがたくさんあり、ボタンを外すことで気をとられてしまうのを避けるなども挙げられます。ボタンを外してしまうと、起立した際に再度かけ直さなければなりません。そこでもたついてしまうよりは、最初から外さないほうが安全です。

また、ボタンを外したからといって特に印象を良くするほどの効果は望めず、逆にフレッシュさがないと受け止められかねません。座るときにボタンを外すのは、スーツに着慣れてからでもよいでしょう。

一般的なルールは、知識として覚えておき、面接時には応募者としてふさわしい印象を与えられることが大切です。

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【女性の場合】スーツのボタンに関するマナー

【女性の場合】スーツのボタンに関するマナー

女性の場合、スーツの形も男性より自由度が高く、それだけに迷う人もいるのではないでしょうか。女性のスーツのボタンに関するマナーを解説します。

入室・退室時

女性の面接向きスーツでは、1つボタンか2つボタンが主流です。いずれの場合も、すべてボタンを留めるのがマナーとなります。女性のスーツは、ボタンを留めたときに最も美しいラインとなるよう仕立てられています。1つボタンは2つボタンに比べて、胸元が大きく空くためフォーマルさに欠け、カジュアルな印象です。

固めの業種や職業の面接には向いていないため、スーツ選びに迷ったときには2つボタンがおすすめです。

着席時

女性の場合は、ビジネスシーンでも、よほどのことがなければボタンを外す必要はありません。そのため、ボタンは留めておいたままにするのが一般的なマナーです。就職活動においても、着席時にわざわざボタンを外す意味はありません。立っているときも座るときも、ボタンはすべて留めておくようにします。

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男性のスーツはなぜ一番下のボタンを外す?

男性のスーツには、「アンボタンマナー」という言葉があり、これはスーツジャケットの一番下のボタンを外すことを意味しています。もともと一番下のボタンは、「飾りボタン」として装飾の役割を果たしているとされており、無理に留めてしまうと型崩れやシワが発生しかねません。

スーツは、一番下のボタンを外すことによって、腰から下にかけて自然にラインが広がり、美しいシルエットを生み出すように作られています。社会人としてきれいにスーツを着こなすうえでも、一番下のボタンを外す意味を知っておくとよいでしょう。

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