2022.11.25

面接で「尊敬する人」を質問されたときの答え方を理由・例文付きで解説

面接で「尊敬する人」を質問されたときの答え方を理由・例文付きで解説

採用面接で「尊敬する人」を聞かれた場合、どのように答えると印象がよいのでしょうか。昨今、この質問はタブーともいわれていますが、あえて聞いてくる企業もあります。「尊敬する人は?」という質問には意図があり、応募者側はその意図を理解したうえで目的に合った回答しなくてはなりません。

そこでこの記事では「尊敬する人」という質問に対する答え方のポイントを解説します。また、回答の例文も併せて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

 

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面接で尊敬する人を質問するのは実はタブー

面接で尊敬する人を質問するのは実はタブー

 

冒頭で触れたとおり、採用面接において「尊敬する人」を質問するのはタブーとされています。尊敬する人物に関する質問は応募者の信条や思想に触れる内容であり、これらを基準に選考の合否を判断するのは就職差別となりかねないためです。

厚生労働省の「公正な採用選考の基本」においても「尊敬する人物に関する質問は就職差別につながるおそれがあり、応募者の能力や適正とは関係のない質問事項」としています。
参考:厚生労働省「公正な採用選考の基本」

念入りに対策しておくべき質問ではないといえますが、聞かれる可能性もゼロではありません。そのため「もし聞かれたらどう答えようかな」とイメージし、すぐに答えられるよう準備しておきましょう。

また、「尊敬する人」について質問された場合は公正な面接ができていないため、アルバイト先や就職先を選ぶ際の判断材料の一つにもなります。

企業側が面接時に尊敬する人を質問する理由

企業が応募者に対して尊敬する人を質問するのは、なぜなのでしょうか。理由はいくつかありますが、その一つに「尊敬する人を通じて、応募者が自己分析できているかを見たい」ということが挙げられます。

尊敬する人やその理由を考える際は、自分に不足している能力やこれから身に付けたい能力は何かといった部分の理解が必要です。つまり、企業側は尊敬する人について質問することで、自分自身の短所・長所をしっかりと把握できているかを判断しているのです。ほかにも、応募者の人間性や目指している人物像を見る側面もあります。

以上のように、尊敬する人物を質問する企業の目的を知っておけば、自分が応募先企業の特色に合っていることをしっかりとアピールできるようになるでしょう。

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面接で尊敬する人を質問されたときの回答のポイント

ここからは、面接で尊敬する人を聞かれた場合における回答のポイントを解説します。

理由を付けてはっきりとした回答ができればOK

面接で尊敬する人を聞かれた場合は、なぜその人を尊敬しているのかを考えて、はっきりと答えましょう。

この質問では、尊敬する人が誰なのかよりも、自身の過去の経験を交えながら尊敬する理由を具体的に話すほうが重要です。先述した「企業が尊敬する人を質問する理由」を踏まえ、自己分析をもとにした自分なりの回答を用意しておきましょう。

「芸能人だからダメ」などのルールはない

尊敬する人物を選ぶ際、その人が特別な地位や業績を持っているかは重要ではありません。例えば、芸能人を挙げるのはNGというルールもなく、人物の選定はある程度自由にしてOKです。先述のとおり、尊敬する十分な理由があれば、基本的には誰を挙げても問題ないでしょう。

尊敬する人物の見つけ方

尊敬する人物が思い付かない方は、まずこれまでの人生で感謝している人を挙げてみてください。感謝している人物は尊敬している人物であることが多く、答えを見つけるヒントになるでしょう。

また、自分のなりたい人物像や、希望する進路を明確にしてみることも、尊敬する人物を見つけるポイントです。自分の理想を明らかにして、同じような進路を進んだり業績を出したりしている人物を探してみましょう。

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【例文あり】「尊敬する人」を質問されたときの答え方

【例文あり】「尊敬する人」を質問されたときの答え方

 

面接で尊敬する人を質問されたら、結論から話し始め、次に理由を述べると面接官に理解してもらいやすくなります。ここでは、イメージしやすいように尊敬する人を質問された場合の答え方を例文で紹介します。

家族・親族

私が尊敬する人物は父親です。

父は何事にもチャレンジし、自分の活動の幅を広げていくタイプの人です。仕事が忙しかったと思いますが、家にいるときも勉強や読書など、自己研鑽している姿を幼い頃から見てきました。また、地域活動にも積極的に参加し、周囲の人たちに頼りにされているなど、活動を通じて人脈を増やしていました。

私も父のように、目の前のことに果敢に挑戦し、自己実現しつつ周りにも貢献できるような人物になりたいと思っています。

知人や友人

私が尊敬しているのは、大学時代にアルバイト先のコンビニでお世話になった店長です。

「お客様にとっては、社員だろうがアルバイトだろうが関係ない」という言葉には非常に納得させられ、働くからにはプロとしての仕事を目指そうと気が引き締まりました。また、商品陳列や店内清掃など、さまざまな業務を行なうなかで、私の仕事に関する改善点を教えてくださり、自分が十分だと思った仕事でもまだ改善の余地があるのだと毎回気付かされました。

店長のおかげで、何事にも自分で限界を決めたり安易に満足したりせず、常により良い結果を追求する姿勢を学べたと思います。

学校の先生・恩師

私が尊敬している人は、高校時代の担任だった鈴木先生です。

先生は生徒の考えを尊重し、頭ごなしに発言することなく、いつでも生徒に寄り添った姿勢で私たちを指導してくださいました。何かと反発しがちなクラスメイトですら、鈴木先生の言葉だけは素直に聞いていたほどです。鈴木先生を見ていて、自分の考えをしっかり持ちながらも相手を尊重する気持ちがベースにあれば、歩み寄ったり穏やかな形で相手を納得させたりできるのだと感じました。

これから社会人となっても、鈴木先生から学んだことを活かして人間関係を築いていければと考えています。

歴史上の偉人

私が尊敬するのはアインシュタインです。

アインシュタインが残した名言は数多くありますが、私が最も好きなのは「失敗を経験したことがない者は、新しい挑戦をしたことがない者だ」という言葉です。子どもの頃は、失敗を格好悪いことだと感じ、人前での発言も自信がなく苦手だったのですが、アインシュタインのこの言葉に大きな影響を受けました。

その後は少しずつですが未知のことにも挑戦するようになり、今では「迷ったら挑戦してみよう」と思えるまでに成長できたので、彼の名言には非常に感謝しています。

著名人

私が尊敬する人物は大谷翔平さんです。

大谷さんが高校生のときに作成した「目標達成シート」では、大きな夢や目標の設定とともに、それらを達成するための具体的な目標を細分化して設定していたそうです。高校生のときから夢に向かって現実的な行動を起こしていたからこそ、現在メジャーリーグで活躍できるほどの実力を育てられたのだと感じました。また、才能があり世界で活躍している一方で、非常に謙虚で人柄が良いところも尊敬しています。

私も具体的な目標を持って理想に近づくとともに、謙虚に努力し続けられる人間でありたいと思っています。

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面接で尊敬する人を聞かれたときのNGな答え方

面接で尊敬する人を聞かれたときのNGな答え方

 

面接で尊敬する人は誰かと質問されたときに、避けるべき答え方のパターンを紹介します。

「いない」と回答する

「尊敬する人はいない」という回答はNGです。尊敬する人がいることは、自分の理想や目標があるという意味につながります。したがって、尊敬する人がいないと答えるのは、自己分析ができておらず、今後目指すべき目標も特にない、と言っているのと同じことになってしまいます。

「好きだから」という理由で回答する

尊敬する人を答えるときに重要なのは、その人物を挙げる理由です。単に「好きだから」という理由では、その人への理解が浅いと思われてしまう可能性があります。「好き」と「尊敬」が混在しないよう注意しつつ、質問の意図を考えながら答えることが大切です。

宗教や政治関係の回答は避けるのが無難

特定の宗教や政治に関係する人物を回答するのは、避けたほうが無難です。宗教や政治は、人によって考え方や支持する団体が大きく異なる分野で、採用面接のような場で話題にするには不向きとなるためです。過激な考え方を持っていると誤解されるおそれもあるため、面接の場では控えましょう。

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まとめ

尊敬する人に関する質問は、回答する側の信条や思想に触れる内容が含まれるため、就職差別となりかねません。そのため、今後このような質問をされる機会は減っていくと考えられます。

とはいえ、応募者の目標やパーソナリティをより深く知ることを目的として、尊敬する人を聞く企業が存在するのも事実です。人物の選定は無難でもまったく問題ないので、尊敬する理由を具体的に答えられるようにしっかりと準備しておきましょう。

 

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