面接の流れは企業や選考段階によって異なりますが、多くの場合は下記のような流れで話が進行します。

進行パターンを事前に把握しておけば、面接本番で慌てることも少なくなるでしょう。

面接での質問内容も企業によって異なりますが、下記の質問はどのような企業でもよく聞かれているため、必ず押さえておきましょう。

これらの質問に対する回答をあらかじめ考えておけば、実際に質問されたときも自信を持って答えられるようになります。

志望動機や自己PRはよくある質問であり、履歴書やエントリーシートにも記入しなければなりません。書類に記入する文章はもちろん、質問に対する回答もブラッシュアップしておきましょう。

面接官は「なぜうちの企業で働きたいのか」を確認する目的で志望動機について質問します。志望度の高さをアピールしたいなら、どの企業にも当てはまる内容ではなく、応募企業の社風や仕事内容にマッチした内容にすることが大切です。

一方、自己PRは「その人を採用するメリットは何か」「自分の強みを理解しているか」といったことを確認するために聞かれます。自分の強みが伝わる具体的なエピソードや入社後の活かし方について、応募企業が求める人物像とマッチするよう工夫して伝えるようにしましょう。

面接では緊張のあまり早口になったり、普段より声が小さくなったりする方も少なくありません。回答をしっかり準備していても、それを面接で伝えられなければ意味がないため、あらかじめ声に出して練習しておきましょう。

練習しているところを録音・録画しておくと、話し方のクセや言葉遣いをチェックできるので、ぜひ試してみてください。

面接の練習は一人でするより、家族や友人に協力してもらったほうが効果的です。面接官役から質問してもらってやりとりすれば、話し方や回答に要する時間をより客観的にチェックできます。

面接では応募者のみならず、面接官も緊張していることは珍しくありません。採用は応募先企業に多大な影響をもたらす重大イベントであり、採用した人がすぐ辞めてしまうようなことがあれば、面接官も責任を追及されるためです。

また、面接は基本的に初対面同士のため、知らない人と会うという点でも緊張は生じるものです。お互い緊張していることを理解できれば、自分の緊張もいくらか和らぐでしょう。

面接は人生を大きく左右する場であるため、緊張しない人のほうが少ないはずです。そのため、「緊張するのは当たり前」と意識しておけば、落ち着いて話しやすくなります。

また、緊張しているからといって評価が下がることはありません。むしろ、熱意や志望度が伝わる要素になりうることも覚えておきましょう。

面接では質問が次々と投げかけられますが、慌てて回答しなくても大丈夫です。もちろん、長時間黙り込んでしまうのはNGですが、ワンテンポ置いて自分の考えを整理しながら回答することは問題ありません。

ゆっくりと話すことにより、考えがまとまりやすくなるだけではなく、面接官にも内容が伝わりやすくなります。

面接での緊張を和らげるためには、面接官に自分が緊張していることを伝えるのも一案です。自己紹介の最後で「慣れない面接で緊張しているのですが、本日はよろしくお願いいたします」といった言葉を添えましょう。

自分の感情や意識は、人に伝えたり可視化したりすることで、ある程度コントロールできるといわれています。こうした心理的効果を味方にして、緊張していることを面接官に伝えると、結果として緊張を和らげられるようになります。

面接は採用可否に関わるため、完璧を求める方も少なくありません。しかし、完璧にこなそうとすると余計な緊張が生じたり、ちょっとした失敗で頭が真っ白になったりするなど、逆効果になりがちです。

そのため、面接の際は完璧を目指すのではなく、気持ちをリラックスさせて臨むことをおすすめします。面接で100％の力を出すのが難しいことは面接官も理解しているため、70％の力を発揮させられれば手応えとしては十分でしょう。

面接では質問に対する回答がすぐ思い浮かばず、言葉に詰まってしまうケースもよく見られます。しかし、多少言葉に詰まることは面接官も想定しているため、焦らず伝えたいことを考えればOKです。

無理やり言葉を引き出すと、質問の意図に合わない回答になったり、何を言いたいのかわからないと思われたりする可能性もあるため注意しましょう。

よくある質問への回答を準備することは重要ですが、内容を丸暗記すると話し方に抑揚がなくなりがちです。ある程度経験を重ねた面接官なら「この人は暗記したことを話しているだけ」とわかるため、マイナス評価につながってしまうかもしれません。

面接は双方向コミュニケーションです。文章を丸暗記してそのまま伝えるのではなく、キーワードや主旨を押さえて面接官との会話のなかに盛り込むようにしましょう。