フリーターが使える就職支援サービスとは?それぞれの特徴を解説!

フリーターが使える就職支援サービスとは?それぞれの特徴を解説!

フリーターの方のなかには、本当は正社員になりたいものの「ハードルが高いから」と就職を諦めている方も多いでしょう。実際、スキルや経験のないフリーターが正社員になるのは難しいものです。ただし、就職支援サービスを活用すれば、就職活動がうまくいく可能性が高まります。

本記事では、フリーターが利用できる就職支援サービスとそれぞれの特徴、就職支援サービスを利用するメリットをご紹介します。就職支援サービスではスキルや資格の取得支援も行なっているため、自分に必要なサービスをうまく活用していきましょう。

フリーターの就職支援サービス① ハローワーク

フリーターの就職支援サービス①ハローワーク

 

転職支援サービスで代表的なものはハローワークでしょう。ハローワークは、全国の市区町村にあり誰でも気軽に利用できるので、転職活動をするなら知っておくべきサービスです。

ハローワークとは

ハローワークは、各都道府県の市区町村に設けられている公共職業安定所です。職安(しょくあん)とも呼ばれ、国が運営している点が大きな特徴です。

人材を探している企業に求職者を紹介するのがおもなサービス内容ですが、それ以外にも適性診断や応募書類に対するアドバイス職業訓練なども実施しています。

ハローワークでは地域に密着した情報を多く取り扱っており、ほとんどが正社員の求人です。そのため、地方での就職や正社員を目指している人に最適です。
利用条件や制限などもなく、年齢や職歴に関わらず誰でも利用できます。スキルや経験に自信のないフリーターの方は、職業訓練で新たなスキルを身に付けてから就職することも可能です。

ハローワークの利用は基本的に無料ですが、職業訓練については有料のものもあるため、事前にしっかりと確認しましょう。

ハローワークの使い方

ハローワークの就職支援サービス活用の流れは以下のとおりです。

  • 求職申込書を提出
  • ハローワークカードが発行される
  • 求人情報を検索
  • 窓口で相談
  • 求人への応募・就職

まずは最寄りのハローワークへ行き「求職申込書」を書いて提出します。ハローワークカードが発行されたら、職業相談や求人紹介などのサービスが利用できます。
ハローワークには求人端末というパソコンが設置されており、求人情報の検索・プリントアウトが可能です。
応募したい求人を見つけた場合は、窓口へ相談すると紹介状を作成してもらえます。

ハローワークの利用時間は、おおよそ平日8:30~17:15までです。ただし、施設によっては19:00まで利用できたり土曜日も利用できたりするため、事前に調べてから相談に行くとよいでしょう。

フリーターの就職支援サービス② 各都道府県の支援サービス

各都道府県で実施されている就職支援サービスを活用する方法もあります。

各都道府県の支援サービスとは

各都道府県の支援サービスは、雇用や就業支援を目的に、各都道府県が運営しているサービスです。
地域によって運営形態が異なり、民間企業や社団法人などに委託しているところや、ハローワークと併設されているところも多く存在します。
例えば、東京都には「東京しごとセンター」神奈川県には「かながわ若年就職支援センター」大阪府には「OSAKAしごとフィールド」などがあります。

東京しごとセンターでは求職者一人ひとりに専任のアドバイザーが付き、就職に対する不安や苦手なことなど、さまざまな相談にのってくれます。
施設には29歳以下のヤングコーナーや30~54歳向けのミドルコーナー、55歳以上のシニアコーナー、女性の再就職支援コーナーなどがあり、いずれも無料で利用することが可能です。

また、自分を知るための就活基礎セミナーや、業界や職種について学べる業界職種勉強会、就職活動に必要なマナーやスキルが学べる若者正社員チャレンジ事業などのセミナーやイベントにも参加できます。

各都道府県の支援サービスは施設によってサービス内容が異なるため、最寄りの施設ではどのようなサービスが受けられるのか確認してみてください。

各都道府県の支援サービスの使い方

支援サービスの使い方は施設によって異なりますが、ここでは東京しごとセンターの使い方をご紹介します。

  • 利用申込書を提出
  • 施設の案内・説明を受ける
  • しごとセンターカードが発行される
  • 必要なサービスを利用
  • 求人への応募・就職

まずは総合受付で利用申込書を提出し、施設案内を受けます。案内が終わって「しごとセンターカード」が発行されれば、すべてのサービスが利用可能です。
東京しごとセンターは、都内で就職を希望している人であれば誰でも利用できます。

フリーターの就職支援サービス③ サポステ(地域若者サポートステーション)

15~49歳までのフリーターには、地域若者サポートステーションもおすすめです。

サポステとは

サポステとは、地域若者サポートステーションのことです。厚生労働省委託の支援機関として全国177箇所に設置されており、利用者の85.5%が1年以内に就職しています。

サポステは、15~49歳の働きたい人を対象とした厚生労働省委託の支援機関で、職場定着するまで手厚いサポートを受けることができます。

具体的な支援としては、自分の強みを明確にするコミュニケーション講座や、いろいろな仕事を体験できる就業体験、社会人としての基本マナーを学べるビジネスマナー講座、基礎的なパソコンスキルが学べるパソコン講座などがあります。
求人情報の提供から入社後のステップアップまでしっかりとサポートしてくれるため、就職に対して不安がある人でも安心です。

(参考:厚生労働省「地域若者サポートステーション」)

サポステの使い方

サポステの利用は以下の流れです。

  • 電話もしくはメールで予約
  • 相談・面談
  • 各種支援サービスの活用
  • 求人への応募・就職
  • 定着・ステップアップ支援

まずは最寄りのサポステを予約し、就職の相談・面談を行ないます。そこで専門スタッフと解決策を検討し、自分に必要なセミナーやイベントに参加します。
就職に必要なスキルが身に付いたら、自分に合った求人を検索し応募・面談と進みます。

実施しているイベントやセミナー、営業時間などを確認して自分のイメージに合うサポステがないか探してみましょう。

フリーターの就職支援サービス④就職支援エージェント

フリーターの就職支援サービス④就職支援エージェント

 

就職支援エージェントも就職に悩む人にとって頼りになるサービスです。

就職支援エージェントとは

就職支援エージェントは、民間企業が運営する就職支援サービスです。登録すると専任のアドバイザーが自分に合った求人を紹介してくれるほか、応募書類の添削や面接日の調整などもサポートしてくれます。

就職支援エージェントのスタッフは各企業の担当者と定期的にやりとりしているため、業務内容や社風、人間関係などの内部情報を熟知していることがほとんどです。そのため、就職活動を有利に進められる可能性が高まるでしょう。

就職支援エージェントのサービスは、大きく2つに分けられます。幅広い業界や職種を取り扱っている「総合型」と、特定の業界や職種のみを扱う「特化型」です。
総合型では幅広い求人の中から自分にあったものを選べますが、職種によっては求人数が少ないケースもあるため、希望の業界や職種が決まっている場合は、総合型と特化型の両方を利用するのがおすすめです。

就職支援エージェントの使い方

就職支援エージェントの利用方法は以下のとおりです。

  • 就職支援エージェントに登録
  • 面談
  • 求人の紹介
  • 求人への応募・就職

利用する転職支援エージェントを決めたら、公式サイトから登録を行ないます。登録後にエージェント側から連絡が来るので、そこで簡単なヒアリングと面談の予約をします。

面談で職歴や経験、スキル、希望条件などを伝えると、その内容に合った求人を紹介してくれるため、自分で求人を探すよりもマッチング精度が高めです。
応募する求人が決まったら専任のアドバイザーと一緒に選考対策を行ない、応募書類の提出、面接へ進みます。

フリーターが就職支援サービスを使うメリット

就職活動は自分一人で行なうこともできますが、就職支援サービスを活用すれば効率的かつ安心して就職活動を進めることができます。以下では、フリーターが就職支援サービスを利用するおもなメリットを4つ紹介します。

無料で利用できる

就職支援サービスはいずれも無料で利用可能です。公共サービスであるハローワーク、各都道府県の支援サービス、サポステはもちろん、民間サービスである就職支援エージェントも無料で利用できるため、就職活動にお金をかけたくないフリーターの方でも気軽に利用可能です。
また「就職相談だけ」や「セミナー・イベントの参加だけ」など、自分に必要なサービスのみの利用でもOKです。

ただし、職業訓練やサービス内容によっては有料のものもあるため、事前に確認してから利用すると安心です。

自分にあった求人の紹介を受けられる

自分で求人を探すとなると、膨大な数の求人を一つひとつ確認しなくてはならないため、とても手間がかかります。
また、求人を見ているうちに希望条件がぶれて、選択を誤ってしまうことも少なくありません。しかし、職業支援サービスでは自分にあった求人を紹介してもらえるため、時間や手間をかけずに自分にあった求人を選ぶことが可能です。

また、自分一人では知ることが難しい業務内容の詳細や職場の雰囲気、人間関係などの情報も担当のスタッフやアドバイザーが教えてくれるため、不安がない状態で応募できるでしょう。

履歴書の添削や面接対策も相談できる

応募書類の添削や面接対策ができる点も、職業支援サービスを利用する大きなメリットです。
履歴書や職務経歴書を第三者に見てもらうと、誤字脱字や不自然な表現などに気付きやすくなります。特に自己PRは主観的な内容になりがちなため、添削によって大幅な改善が期待できます。

面接の事前の練習も欠かせません。職業支援サービスを利用すれば面接のマナーやルールが身に付くほか、好印象を与えるポイントなども教えてもらえます。

スキルや資格が取得できるサービスもある

職業支援サービスでは、就職に必要なスキルが身に付くセミナーやイベントが開催されています。

例えば、ハローワークには「求職者支援制度」や「教育訓練給付制度」などがあり、資格を取得したり専門のスクールへ通ったりすることが可能です。
就職支援エージェントでもビジネスマナー研修実務に役立つ専門講座があったり、資格取得支援を行なっていたりするところがあります。

就職に必要なスキルや資格を取得しておくと、採用選考で有利になることに加えて、就職に対する自信や入社後の活躍にもつながるでしょう。

フリーターは就職支援サービスを使わないと正社員になるのは難しい?

一般的に、フリーターの就職は中途採用として扱われます。中途採用は即戦力となる人材が求められる場合がほとんどのため、経験やスキルが重要です。
書類選考や面接の難易度もアルバイトの応募とはまったく異なり、自身が持っているスキルや経験、強みなどをいかに言語化して伝えられるかが大切です。フリーターの方が、一人で効率よく就職活動をするのは、なかなか難しいといえるでしょう。

転職支援サービスを使わないと正社員になれない訳では決してありませんが、特別な理由がない限りは一度利用してみることをおすすめします。

ただし、転職者向けの就職支援サービスは経験者向けの内容となっており、フリーターにとって利用しにくい面があります。そのため、就職支援サービスは、フリーターやニート向け、もしくは万人向けのものを利用しましょう。

なお、卒業後3年以内は厚生労働省により新卒扱いになることが定められています。卒業後3年以内の人はフリーター向けの求人に加え、新卒向けの求人もチェックしてみるとよいでしょう。

まとめ:就職支援サービスを上手に活用することが就活成功のカギ!

フリーターが利用できる就職支援サービスは、ハローワークと各都道府県の支援サービス、サポステ、就職支援エージェントの4種類で、いずれも無料で利用できます。
就職支援サービスでは就職に関する相談やカウンセリングをはじめ、希望条件にあった求人の紹介や応募書類の添削、面接対策など、一連のサポートが受けられます。加えて、就職に必要なスキルや資格を取得することも可能です。

スキルや経験のないフリーターが正社員として就職するのはハードルが高く、書類選考の段階で落とされてしまうケースも少なくありません。就職支援サービスをうまく活用して、就職活動を有利に進めていきましょう。

 

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