28歳フリーターは就職できる?就活を今すぐ始めるべき理由とは

28歳フリーターは就職できる?就活を今すぐ始めるべき理由とは

フリーターから正社員を目指したいと思った時、28歳までフリーターで正社員の職歴がない場合でも、就職できる可能性は十分あります。30代に入ると未経験や職歴なしでの就職難易度が高くなるため、早めの行動が就職に成功するポイントです。しかし、就職した経験がない場合、面接で自分自身をどうアピールすればいいか悩むでしょう。

今回は、20代と30代における就職状況を踏まえ、正社員になるメリット・デメリット、就職までのステップ、自己PRのポイントについて解説します。

職歴のない28歳フリーターの就職は現実的に可能?

職歴のない28歳フリーターの就職は現実的に可能?

30代を目の前に、今の自分の働き方を見直し、フリーターから正社員への就職を考える人も多くいるでしょう。

ここでは、特に正社員の職歴がない28歳という年齢に着目し、フリーターから就職ができるのか、20代・30代の就職事情についてご紹介します。

20代なら就職できる可能性はまだ高い

転職市場においては、ほとんどの企業で若年層を求める傾向にあります。20代では、即戦力になる経験やスキルではなく、その人のポテンシャルや採用後の成長に期待することができるからです。

そのため、20代という年齢は、就活する面でそれ以降の年齢よりも有利に働きます。フリーターで職歴のブランクがあったとしても、柔軟性のある20代を採用するケースはめずらしくありません。

ただし、20代の内でも28歳は新卒で採用された場合、社会人経験5年を超えます。その頃になると責任のある仕事を任されたり、人によっては役職に就く人もいるでしょう。そのため、同年齢と比較された場合に、採用担当者からの評価も厳しくなります。

以上のことから、第二新卒と言われる、25歳ごろまでの採用に比べると同じ20代でも、28歳の就職の難易度が高くなるのが実情です。

応募の条件を下げたり、幅広い職種を視野に入れたりなど、ある程度の妥協も必要になります。とはいえ、30代以上よりもはるかに就職しやすいため、正社員を目指した時点で早めに行動に移しましょう。

求人・職種を選ぶことも可能

平均年齢が高い企業や人手不足の業界、技術を継承したい企業などは、新たに採用する人材として20代を求める傾向にあります。そのため、数多くの求人や職種から、働きたい仕事を選ぶこともできるでしょう。

今までのアルバイトの経験が活かせる職種だけでなく、未経験でも積極的に採用する職種も視野に入れることができます。研修制度が整っている企業であれば、未経験のフリーターでも採用される可能性があります。

30代になると就職が難しくなる理由

近年は少子高齢化の影響により、30代からの就職も不可能ではありません。しかし、20代前半に比べれば、30代に入ると応募できる求人の数は限られてきます。

なぜなら、20代は若さによるポテンシャルに期待して採用されることが多いのに対して、30代以上は即戦力になる実務経験やスキルが求められる傾向にあります。30代は新卒のマネジメントを任されることもあり、職歴のないフリーターでは不利になります。

30代以上になると、求人を選んでいる余裕がなく、就職先が決まらないケースも少なくありません。採用のハードルが低いブラック企業に入社する可能性もあるため、20代のうちに就活することを強くおすすめします。

就活に1年以上かかることもある

就職活動にかかる期間は、3ヵ月~6ヵ月が一般的とされています。ただし、フリーターは就活の経験が乏しく、採用までに1年以上かかるケースも少なくありません。

就活が長期化する要因は、自分のスキルに見合わない仕事を選んだり、譲れない条件が多すぎたり、フリーターに不利な条件の求人に応募したりといったことが挙げられます。28歳は就活に使える時間は限られているため、やみくもに活動するのは避けましょう。

本格的に就活する場合、自己分析や企業研究に時間を費やす必要があります。自己分析ができてないと自分の強みと弱みがわからず、自分に合う仕事や自己PRの方向性が決まりません。企業研究を疎かにすると、志望動機の説得力が欠けてしまいます。

フリーターを続けながら就活する場合には、求人検索と応募書類の作成、面接などの時間が必要です。アルバイトと就活を両立するため、使える時間を考慮したうえでスケジュールを組む必要があります。

28歳フリーターが正社員になるメリット

28歳フリーターが正社員になるメリット

28歳から正社員になることで、フリーターにはないメリットが得られます。正社員のメリットを把握したうえで、本当に自分が就職すべきか検討しましょう。

収入がアップする

フリーターから正社員になる最大のメリットは、収入がアップすることでしょう。

厚生労働省の調査によると、正社員の平均月収は32万8,000円であるのに対し、正社員・正職員以外の平均年収は22万1,300円です。正社員とそれ街の雇用形態では賃金の格差は大きく、生涯賃金にすると1億円以上の差がつくといわれています。

正社員は昇進や勤続年数などで昇給の機会があるだけでなく、ボーナスや退職金など、フリーターにはない付加的な賃金も支給されます。時給制で働いた分だけが給料になるフリーターと比べ、トータルで見たときに年収額は高くなります。

(参考:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況 雇用形態別にみた賃金」)

収入・雇用に安定感が生まれる

フリーターを含めた非正規雇用は、雇用期間に一定の制限が設けられています。そのため、経営が悪化した場合など、雇用契約が更新されないことも少なくありません。

一方、正社員は雇用期間の定めがない労働契約です。自主的に退職したり、リストラや倒産などの事情が発生しない限り、職を失うことはあまりありません。基本的には定年まで勤めることもできるため、フリーターに比べると雇用の安定性が高くなります。

キャリアアップが可能

正社員として働き、実績を上げることにより、キャリアアップも可能になります。キャリアアップとは、知識や技術力の向上、経験値などを高めることで、自分の市場価値を向上させることです。

正社員の仕事は責任をともないますが、責任があるからこそ成長できる面もあります。一方、フリーターには責任のある仕事は任せられず、同じ会社で仕事内容が大きく変わることも少ないため、キャリアアップの機会も得られません。キャリアアップすると昇進や転職も可能になり、将来の選択肢の幅が広がります。

社会的信用が高まる

フリーターの状態でローンや賃貸物件に申し込みをした際に、審査に落ちた経験がある人もいるかもしれません。審査に落ちる理由は、不安定なアルバイトで生計を立てていることで「社会的信用が低い」と判断されるためです。

一方、正社員は雇用も収入も安定しているため、高い社会的信用が得られます。返済能力があると認められることで、住宅や自動車など、高額なローンでもフリーターに比べればはるかに審査に通りやすくなります。

28歳フリーターが正社員になるデメリット

正社員にはさまざまなメリットがある反面、フリーターにはないデメリットが存在します。正社員を目指す場合、デメリットも含めて検討することが大切です。

責任や仕事の範囲が広くなる

正規雇用の社員は、非正規のフリーターよりも責任が重い立場になります。仕事の責任を背負うだけでなく、実績や成果も求められるため、プレッシャーを感じることも少なくありません。

フリーターは決まった仕事をするのが基本ですが、正社員が任される仕事は範囲が広くなります。加えて正社員になったからといって、やりたい仕事に就けるとは限りません。正社員は会社の命令に従うのが基本のため、どのような仕事でも成果を残す必要があります。

残業をさせられる可能性がある

残業や休日出勤などがあるのは、正社員になるデメリットといえるでしょう。

残業する理由には、繁忙期であったり、人手不足で業務量が多かったり、仕事の進捗が遅れていたりといった理由があります。正社員はフルタイムが基本ですが、残業でさらに長時間労働になることもめずらしくありません。

本来の労働時間を超えて働く場合、割増賃金が支給されます。しかし、企業によってはあらかじめ給与に一定時間の残業代が含まれるケースもあります。

仕事の予定を柔軟に組めない

フリーターは固定勤務でない仕事が多いので、スケジュール調整がしやすく、プライベートを優先してシフトを調整して働くことができますが、正社員では同じような働き方は難しいでしょう。

フルタイムで固定の勤務時間が決まっていることが多い正社員では、希望した日にちに休暇を取ったり、長期休暇を取ることができないのがデメリットになるでしょう。

28歳フリーターが就職するまでのステップ

フリーターが正社員として就職するまでの、4つのステップについて解説します。

自分の強みや就職したい職種・業界を考える

前述のとおり就活の前には、自己分析を行い、自分の強みや適性、価値観を把握する必要があります。自分自身のことがわからない限り、どのような仕事をしたいのかわからなくなるためです。

自己分析の方法は複数ありますが、最も手軽な方法はインターネット上にあるツールを使うことです。就職サイトにある適職診断、性格診断などを活用すると、自分に合う仕事が把握できます。

自己分析の次に、就職したいと思える業界や職種を検討しましょう。好きなことや得意なことを活かせる仕事はもちろん、フリーターが採用されやすい未経験採用を積極的行っている業界の求人を選んでもよいでしょう。

自分の希望と応募条件がマッチする求人を探す

就職したい業種や業界が決まったら、応募する求人を探しましょう。求人を探す際は、自分の希望条件と、企業の応募条件が合うものを探すことが大切です。

仕事に求める希望条件は「これだけは譲れない」というものに絞りましょう。給与が高い、残業が少ない、福利厚生が手厚いなど、すべての条件を満たす企業はそう簡単に見つかりません。

条件を決める際は、些細なことでも思いつくままに書き出しましょう。書き出した条件を優先度の高い順に並べれば、譲れない条件と妥協点とが明確になります。

入社したい会社という観点だけでなく「自分を求めてくれる会社」であるかどうかも求人選びのポイントです。いくら条件に合う会社でも、先方のニーズに応えられなければ採用には至りません。求人の応募条件と自分の希望条件がマッチする企業であれば、双方が満足のいく結果となるでしょう。

企業研究・面接対策を行なう

企業研究とは、企業の事業展開や企業理念、社風、求める人物像などを分析することです。企業の理解度を深めることで、仕事が自分に合っているか、求める人物像に該当するかが明確になります。

企業研究を行なう場合、企業のホームページやパンフレットから、以下の項目をチェックしましょう。

  • 基本的な企業情報
    企業理念、ビジョン、設立日、所在地、資本金、従業員数など
  • 事業内容
    扱う商材やサービス、個人向け、法人向けなど
  • 働き方の制度
    人材教育、休暇、福利厚生など
  • 採用情報
    職種、採用人数、初任給など

企業研究を進める際は、ノートなどに調べた内容をまとめておくことがポイントです。企業研究を徹底して行なえば、面接対策にも役立ちます。企業にマッチする人材とアピールできるうえに、企業研究が就職したい熱意の表れだと評価されるケースもあります。

面接でアピールをする

企業研究で働きたい企業を見つけたら、実際に求人に応募しましょう。

正社員経験のないフリーターは、書類選考で不利になる可能性があります。そのため、企業研究の成果を活かし、説得力のある志望動機を書き「会ってみたい」と思ってもらうことが大切です。

書類選考を通過できたら、採用担当者と面接を行ないます。面接では正社員になって何を実現したいのかを具体的にアピールしましょう。

ただし、フリーターから正社員になる場合「なぜ今までフリーターだったのか」「なぜ正社員になりたいのか」という質問を受けることが一般的です。フリーターになったきっかけや正社員を目指す理由など、具体的なエピソードをもとに説明できるように準備しておきましょう。

面接を受ける際は挨拶をきちんと行ない、清潔感のある身だしなみで受けることが基本です。面接における最低限のマナーは、フリーターの方こそしっかり身につけておきましょう。

面接のポイントについてより詳しく知りたい方は「面接ノウハウ集」も合わせてご覧ください。

28歳フリーターは面接でどう自己PRする?

28歳フリーターは面接でどう自己PRする?

28歳までフリーターとして働いてきた場合、面接で自分をどのようにアピールすればいいのかと悩むこともあるでしょう。そこで、フリーターから正社員になるうえで、効果的な自己PRの方法について解説します。

アルバイト経験をあまりアピールしない

アルバイトの経験が活かせる職種に応募した場合であれば、面接でその経験をアピールすると採用される可能性が高くなります。ただし、面接の場においては、アルバイトの経験ばかりをアピールすると、逆効果になる場合があります。

なぜなら、採用担当者はアルバイト経験から得たスキルの活かし方や、日常業務との向き合い方を知りたいためです。面接で評価されるのは、仕事をコツコツと継続したことや、マニュアル化された仕事でも創意工夫したことなどです。

特別なスキルがない場合でも、仕事に取り組むなかで成長したこと、経験から得られた自身の強みがあれば評価が得られるはずです。

熱意ややる気を伝える

正社員の経験がないフリーターこそ、仕事に対する熱意が採用の成否を左右します。熱意をアピールすることで、20代で成長性があることを示せるでしょう。

「この会社で働きたい」という理由を述べ、自分にできることや、将来どうなりたいかを具体的に伝えることが大切です。○○業界といった大きな括りでは「ほかの企業でもいいのでは?」と思われてしまいます。企業をしっかり研究し、その企業でなければならない理由を探りましょう。

フリーターであることをネガティブに考えすぎない

目標もなく28歳までフリーターを続けていた場合、後ろめたい気持ちになることもあるかもしれません。就職していない空白期間が長いほど「すぐ辞めてしまうのでは?」などのマイナスイメージを持たれるのも事実です。

しかし、正社員として働く、将来のビジョンをはっきりと伝えられれば、フリーターのマイナスイメージを払拭できます。特に、何となくフリーターになった場合や、やりたい仕事がなかった場合など、ネガティブな理由であっても正直に伝えましょう。

フリーター時代の反省点を活かし、今後は正社員としてどうなりたいかを伝えることで、採用担当者の評価もよいものに変わるはずです。

まとめ:正社員のメリット・デメリットを把握し就職したいと感じたら、28歳フリーターは早めに就活を始めよう

28歳という年齢であれば、正社員に採用される可能性はまだ十分あります。しかし、30代を超えると選べる求人が少なくなるため、すぐにでも就活を始めることが大切です。

正社員になると年収がアップするだけでなく、経験を積むことでキャリアアップも可能です。責任をともなう立場でプレッシャーを感じることもあるかもしれませんが、フリーターとして明確な目的がないのであれば、将来的なことを考えて正社員になったほうが安心だといえるでしょう。

本格的に就活を始めるにあたっては、自己分析や企業研究、面接や自己PRの対策をしっかり行ないましょう。働きたい職種や業界が明確になったら、フリーターからも挑戦できる企業の求人が多い「バイトルNEXT」での求人検索をおすすめします。自分の明確になった希望条件で、どのような求人があるのか、ぜひチェックしてみてください。

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