3年後もその先も。「長く続ける」を大事にするビジネスピープルの安定のつくり方

物流系軽作業を中心に派遣のお仕事を紹介している、ビジネスピープル株式会社。現場監督や派遣スタッフのマネジメントを行う勝山さんと、採用や派遣先とのやりとりを行う太田さんの2名の社員にお話を伺いました。そこから見えてきたのは、「安定できる派遣」を体現する、ビジネスピープルの姿でした。

Interviewee

勝山雄斗。関西営業所のリーダー。もともと住宅メーカーでの製造・木材加工の業務に従事。現在は現場社員として派遣スタッフをマネジメント。趣味はドライブやゴルフ。

太田壮志。関西営業所の副所長。営業担当として現場まわりや派遣スタッフフォローを行う。子どもとの本格キャンプを夢見て、休日は各地の公園をめぐっている。

企業情報

■企業名:ビジネスピープル株式会社
■紹介可能エリア:関西を中心に全国各地
■業界・職種:製造業・工場、軽作業系
■企業詳細:関西を中心に、軽作業への人材派遣を行っている派遣会社
※2023年10月時点の情報です

不安や不満は持ちかえらせない。そばで見守っているから、すぐ解決


――ビジネスピープルさんの大きな特徴のひとつは、派遣先の現場に社員がいることだと思います。なぜこの取り組みを行っているのでしょうか?

勝山 雄斗(以下、勝山):現場の派遣スタッフのちょっとした変化に気づいて、即座に動けるようにするためです。自分から不安や不満を発信できない人もいるので、できるだけみんなの様子を見て、こっちから声をかけるようにしています。経験の浅い人は特に気にかけていますね。
例えばたまに言い方が強くなってしまう先輩スタッフと接しているときは、表情の変化などを注意して見るようにしています。

――どんな性格の派遣スタッフさんでも、不安をすぐに解消してあげられるように、社員が現場にいるんですね。

勝山:社員が派遣先の現場にいる派遣会社って、あまり多くないと思うんです。普通だったら、何かあったときに担当営業に電話したりメールしたりっていう手間がかかってしまうところが、社員が現場にいるのでその場で気軽に相談できる。みんなの負担軽減に繋がっていると思います。

――現場で派遣スタッフさんから相談を受けることも多そうですね。これまで聞いた不安や不満には、どんなものがありましたか?

勝山:「ランチ代が出たらもっとモチベーションがあがるのに……」と、雑談ベースで話をされたことがあって。すぐに僕から上司の太田さん(太田 壮志。以下、太田 ※勝山さんの上司)に相談して、派遣先と交渉して、ランチ代の支給を実現させたことがあります。
あと、安全対策として「脚立に登るときは横の柵にフックをかける」というルールの現場があるんですよ。このルールが「面倒だ」という声が上がったので、簡単な手順に改善しました。

――派遣スタッフさんの声を聞き逃さず、きちんと向き合っているんですね。ビジネスピープルさんのそうした対応や声掛けについて、スタッフの方から感謝されたことはありますか?

勝山:「抱え込んでいたことが言えてちょっとすっきりした」って言ってもらえることはあります。

――派遣の現場に社員の方がいることで、社内でもメリットを感じる部分はありますか?

太田 壮志(以下、太田):僕の仕事のひとつに、「派遣スタッフの中でのリーダーを決める」ということがあるんですが、現場に勝山さんたちがいてくれると、派遣スタッフの皆さんの状況や人となりを正確に判断しやすいですよね。普段の仕事ぶりを知っていると、そういった面で大きなプラスになるかと思います。
 

目指すは三方良し。定着してもらうため、「寄り添う」を惜しまない


――「現場ですぐに不安を相談・解決できる」というお話しでしたが、それとは別に月1回、10分目安で面談を行っていると伺っています。日頃から悩みを相談できるなら、面談ではどんなことをお話しされているんですか?

勝山:面談の頻度や長さ自体、人によって違うんですが、相談事がない人でもコミュニケーションがてら雑談したりします。「なんにも話すことないです」って言われて「わかりました」で終わるのはもったいないので。
行き当たりばったりで面談を行うのではなく、話すことをいくつか用意してから臨んでいます。プライベートのことも赤裸々に話しますし、派遣リーダーをやりたいかどうかや、今後のキャリアについての意識を把握できるよう、希望をヒアリングする機会にもなっています。

――派遣スタッフさんとの距離がかなり近そうですね。

勝山:近いと思いますね。プライベートのことなんかもよくわかるので、たとえば「家の都合で休みたい」と連絡があったときは、「これは休まなくちゃいけないやつだ」って想像できるので、派遣先と業務内容の調整をできるだけ早くやって、気持ちよく休んでもらえるようにしています。

――なぜそこまで派遣スタッフさんに寄り添う姿勢を貫けるんでしょうか?

勝山:その現場で長く働いてほしい、つまり定着してほしいからです。定着率が高いということは「三方良し」になると思っていて。
派遣先やビジネスピープルにとって、しっかり稼働してくれるのはとてもありがたいことですが、派遣スタッフにとっても、慣れ親しんだ職場で長く安定して働けることは幸福度や満足度に繋がるはずなんです。
転職はかなりエネルギーを使うので……。そういった負担はなるべく負わないほうがいいじゃないですか。

――定着率を高めることで、win-win-winに繋がっていくんですね。ビジネスピープルさんが派遣スタッフのみなさんの幸福度や満足度を向上させようと取り組まれているのがよく伝わってきました。

勝山:まだまだ手探りではありますけどね。実際、みんなの悩みを100%解決できているかって言われるとそうじゃなくて。
例えば、先日の面談でも人間関係で困っている人がいて、どう動くべきかすごく悩みました。僕ひとりでは解決できないことはもちろんあるので、上司の太田さんに相談したり、一緒に働くスタッフに頼ったりしながらいい環境を作っていきたいです。その結果、この職場で働くスタッフが1年、2年、3年と長く働いてくれたら嬉しいですし、そうなるように頑張っていきたいなと思っています。
 

まだ踏み出せていない人にこそ、「安定できる派遣」を知ってほしい


――ビジネスピープルさんが雇用の安定に力を入れる一方で、派遣で働くことに不安を感じる方も少なくないですよね。おふたり自身は、派遣という働き方にどんなイメージをお持ちですか?

太田:僕はやっぱり、ネガティブなイメージを持たれがちな部分はあると思っています。昔あった「派遣切り」といった言葉が、どうしても少し上の世代には残っているというか。

勝山:「派遣だから」といった区別するイメージはまったくないです。派遣のみなさんがいることで僕らが成り立っていると思っています。

――派遣という働き方のイメージをポジティブにするために、今後どんな状態を目指したいかなど、目標はありますか?

勝山:うーん、そうですね……。僕としてはビジネスピープルの規模を、もっと拡大していきたいと考えています。派遣先をどんどん広げていって、新しい事業所も立ち上げたい。
あとはミッションとして、先ほどお話ししたように、人を増やしていくというよりは、入ってきた人に辞めずに続けてもらえる「定着率100%」を目指します。今は70%くらいの定着率なので。

太田:「長く安定して働くには、派遣という雇用形態は向いてない」という風潮は、なかなか消えないと思います。だからこそ「ビジネスピープルだったら違うよ」ということを全面的にアピールして、多少なりとも派遣という働き方に安心・安定のイメージを持ってほしい。うちは単発とか3年で終わりじゃなく、「いかに長く働いてもらうか」を考えている派遣会社なので。

勝山:なるべく職場を変えずに続けられるように、無期雇用や社員という選択肢も提案してるんです。直近の3年間でも、約20名が無期雇用を選んでいます。派遣社員からビジネスピープルの正社員になった実例もいくつかありますよ。いずれの選択肢を選ぶにせよ、本人の意思を尊重できるようにしています。

太田:派遣のイメージそのものをがらっと変えるのは難しいかもしれないですけど、せめて仕事を探している人には、期待して応募してもらえたらいいなと思います。そこまで大きな派遣会社ではないですが、まずは関わる人たちから「ビジネスピープル=安定」のイメージを浸透させて、ゆくゆくは派遣全体のイメージも変わっていけたらいいですね。
 

ビジネスピープルのインタビューを終えて

インタビューのためビジネスピープルさんの派遣先に伺ったとき、社員の太田さんと勝山さんがたくさんの派遣スタッフさんと会話をしていました。笑顔でのフランクなやり取りで、お二人が普段から派遣スタッフさんと丁寧にコミュニケーションを取っていることがわかりました。

ビジネスピープルで働く派遣スタッフさんがどうすれば長く働き続けられるか、インタビュー中も度々意見を交換。より良い派遣の形をめざし、模索している姿がそこにはありました。

「安定して働き続けたい」「働き続けられるように自分自身も挑戦していきたい」という方にビジネスピープルさんはおすすめです。
いかに長く働いてもらえるかの試行錯誤を続けるビジネスピープルさんで一歩を踏み出してみませんか。

▼ビジネスピープルで初めて派遣に挑戦した方の記事はこちら 

※インタビュー内容は、2023 年 10 月時点のものです。

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