2024.01.05

1年未満で退職の場合、転職理由はどう答える?納得感のある理由を伝えるコツを解説

1年未満で退職の場合、転職理由はどう答える?納得感のある理由を伝えるコツを解説

「せっかく就職(転職)した会社だけど、なんだか合わないな...」「まだ1年も経ってないのに転職しても平気かな…」と短期間での転職には、不安もありますよね。しかし、現状を良くしたいと考え、早めに次に向けた活動を始めるのは、決して悪いことではありません。

とはいえ、在職1年未満での転職は、面接で理由をどのように説明すべきか、悩む人も多いでしょう。
短期間での転職では、面接官に退職理由を納得してもらえるよう、ポジティブで具体的な転職理由と、今後のビジョンを伝える必要があります。
この記事では、1年未満での転職理由の伝え方のコツとその例文を紹介します。

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1年未満での転職は、理由次第ではマイナスイメージ

面接官に転職理由を聞かれる理由の一つは「前職と同じ理由で辞めてしまわないか」です。
短期間での転職は、本人に何か問題があるのではないか、コストをかけて採用するのにはリスクがあるのではないかと、考えられてしまうことがあります。そのため、面接官が納得できるような転職理由を伝え「仕事が長続きしない」や「採用してもまたすぐ辞めるのではないか」という不安を、払しょくするのが大切です。

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1年未満での転職理由に納得感を持たせるコツ

1年未満での転職理由に納得感を持たせるコツ

一般的に、1年未満の転職は不利に働くケースが多いとされています。しかし、早期退職した理由を丁寧に説明し、自分の成長の一環として伝えることができれば、必ずしもマイナスにはなりません。
ここでは、マイナスに繋がらないように納得感のある理由を伝えるためのコツを紹介します。

また、1年未満かどうかに関わらず、面接で転職理由を聞かれた際のポイントについては、「面接の「転職理由は何ですか?」への上手な答え方|回答例やNGを紹介!」の記事で紹介しています。

退職した理由を明確にする

仕事が自分の期待と違う場合、転職を考える人は少なくありません。しかし「なんとなく合わなかった」だけでは、次の職場で採用される可能性は低いでしょう。
採用したいと思ってもらうためには、自分を振り返り、自分がなぜその職場に合わなかったのかを具体的に説明できるようにすることが大切です。

たとえば「残業が多かった」と言うのではなく、「毎月〇〇時間以上の残業があり、その結果、体調を壊してしまった(具体的な病名)」と、具体的な状況を説明します。

今後の目標・ビジョンも伝える

退職の理由を明確にしたら、それを踏まえてこれからどうしたいか伝えます。何を目指しているのか、どのようなビジョンを描いているのかを面接官に伝えることは、自身のキャリアパスを明確にするだけではありません。あなたが入社後にどのように活躍するのかを、面接官にイメージしてもらいやすくするのです。

前職の批判は避ける

たとえ前職に不満があったとしても、一方的に悪口を言うのはよい印象を与えません。
前職の不満や批判を一方的に伝えると面接官に、あなたが不満や批判ばかり言うだけの人だと思われるかもしれません。
前職で不満に思っていたことは、自分がどのように対処し、改善しようとしたのかを伝えることが大切です。これにより、あなたが問題解決能力を持っているという印象を、面接官に与えることができます。

前職での経験は、自分の成長につながったとプラスにとらえ、その経験を次のステップに活かす意欲を示すことがポイントです。

ネガティブな理由をポジティブにとらえ直す

転職理由がネガティブな場合でも、考え方を変えることでポジティブな表現にすることができます。同じ理由でも、どのように伝えるかによって印象は大きく変わります。

例えば「ノルマに追われていた」という理由は、「もっと顧客の立場に立った営業活動をしたい」という風に言い換えることができます。また「残業時間が多かった」という理由も、「将来のスキルアップのための時間が取れなかった」と伝えることで、自己成長への意欲をアピールできます。

現職での経験が1年未満だったとしても、その経験や不満への向き合い方を上手に伝えることで、アピールにすることができます。

自分の非を素直に認め反省する

1年未満での退職で大切なのは、その理由を納得できる形で、次の面接で説明することです。特に、自分に非があった場合はそれを素直に認め、その経験を教訓にできるとよいでしょう。
他人のせいにしない謙虚な態度や、問題をいつまでも引き延ばさずに、すぐに行動できるという積極性を評価してもらえるかもしれません。

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転職理由のケース別参考例文

ここでは、転職理由の回答例を紹介します。
面接官はプロなので、自分ならではの内容でなければ見抜かれてしまうでしょう。そのまま暗記するのではなく、例文を参考に、自分自身の転職理由を明確に伝えられるようアレンジしてみてください。

人間関係に問題があった場合の例文

<回答例>

現職では営業成績も上位に入ることができ、やり甲斐も感じていましたが、年功序列の風土が強く、何事にも上司の承認や指示が必要でした。
そのため、あまり若手の意見が取り入れられる事もなく、効率化がなかなか進まず、同期もほとんどが転職してしまいました。キャリアに関係なく、良い意見は取り入れる御社のような環境に身を置き、個人としてもさらにスキルアップをして貢献できればと思い、転職を決めました。

ハラスメントやいじめなど、明らかに退職理由として相応しい場合を除き、人間関係の悪化や不満はそのまま伝えるのはNGです。
会社の一員として働く上で、人と関わることは避けられません。「集団への適応力がない」「協調性がない」と誤解されないためにも、転職理由で伝える場合は、会社の方針・風土に言い換えて伝えるのがおすすめです。

入社前の条件と環境・待遇が違った場合の例文

<回答例>

現職の残業時間が、月に○○時間を越えており、入社前に聞いていた残業時間を大きく上回り、自宅に帰るのが最終電車になることも少なくありません。繁忙期だけでなく休日出勤もあります。
会社には、リモートワークの活用や、増員などを提案しましたが却下され、今後改善が見込めない場合、勉強やインプットに当てる時間が確保出来ないと感じました。休日の取れる環境に身を置き、余暇時間はスキルアップにあて、会社へ貢献したいと考えています。

現職の状況を想像してもらうことは難しいです。具体的な残業時間を伝えることで、面接官に納得してもらう工夫をしましょう。ただし、労働条件に関するものは、単なる不満にきこえないように注意が必要です。

また、単に自分の時間が欲しいというだけでは仕事への意欲が見えないので、プライベートの時間を何に使うのかの部分で、スキルアップへの向上心をアピールします。

<回答例>

現職の給料は、評価よりも年次や年齢が重視され、なかなか努力で昇給することが難しい環境です。業務成績は常に目標を達成してきましたが、給料は上がらず、上司を通して相談もしてみましたが、経営状況から昇給は見込めないということでした。

成果に応じて評価して頂けて、インセンティブ制度のある御社のような環境であれば、より高いモチベーションで業務に注力できると考えて志望しました。
現職の経験も活かし、御社に貢献できるメンバーになりたいと考えています。

給与に関しては、そればかり気にしていると捉えられないように、前向きな表現で伝えましょう。
現職にはなかったインセンティブ制について語る事で、仕事に対して十分な意欲があることを明確にしている点もポイントです。

体調不良や家庭の事情などやむを得ない場合の例文

<回答例>

離れて暮らす母が体調を崩し、一時的に私が介護をする必要があり、前職を退職いたしました。現在は、私以外の家族が介護できる環境が整い、また母の体調もずいぶんと回復していますので、業務に支障はなく、仕事に集中することが可能です。
御社は、私のこれまで経験してきたスキルを活かすことができ、かつワークライフバランスを大切にしており、家族への手伝いをしながら活躍できると思い志望しました。

体調不良や、身内の介護などの家庭の事情などやむを得ない理由の場合は、そのまま伝えても問題ありません。ただし、現在は働くうえで懸念がないこと、仕事に支障がないことを伝えましょう。
「今は完治している」「業務に支障が出ないよう工夫している」など、同じ理由で退職することはないということを、具体的に説明しましょう。

転職の原因が自分にあった場合

<回答例>

自己理解が不足していて、入社後に営業という仕事が、自分に向いていないことに気が付きました。短期間で退職することで会社や同僚に迷惑をかけてしまったので、同じ失敗をしないように改めて自己分析をして転職活動に励んでおります。
自己分析の結果、ノルマや結果を重視することよりも、対話を大切にサポートすることが自分に向いていると思い、営業事務として別の形で会社の営業活動に貢献していきたいです。

自分の過ちを認めつつも、それを改善しようとする姿勢を示します。他人のせいにしない謙虚な態度や、問題をいつまでも引き延ばさずに、すぐに行動できるという積極性を評価してもらえるかもしれません。

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1年未満の転職にもメリットがある

1年未満で転職を考えることは決して珍しくはありません。自分に合う仕事を見つけるための、ひとつの手段と言っても良いでしょう。
早い段階で自分に合った仕事に変えることで、転職先でその分長く働くことができます。仕事が自分に合っていないと感じたり、改善が見込めないと感じたら、早めに就職活動を始めるのは悪いことではありません。

特に、新卒で入社した人の場合は、第二新卒として採用してもらえるメリットがあります。第二新卒は、基本的な社会人としてのマナーやビジネススキルを身につけている一方で、まだまだ柔軟性があり、新しい環境でもすぐに適応しやすいと考えられています。そのため、積極的に採用する企業も多いです。

ただし、短期間での転職はネガティブなイメージを持たれがちです。そのため、転職理由をしっかりと準備し、自分が成長するため、新たな挑戦をするために決断したという、前向きな姿勢をアピールすることが大切です。

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まとめ:面接官の心配を払しょくする転職理由を説明しよう

1年未満での退職は、一見ネガティブな経験に思えるかもしれません。しかしあなたにとって、新たなスタートを切るためのステップです。一番いい道を探すために、前向きに転職活動を進めていきましょう。

ただし短期間での退職は、ネガティブなイメージを持たれたり、採用リスクを懸念されてしまうことがあるのも事実です。面接官に納得してもらえる転職理由を準備して、面接をうけましょう。

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