仕事をすぐ辞めるのは甘え?早期離職のメリット・デメリットやすぐ辞める人の特徴について

仕事をすぐ辞めるのは甘え?早期離職のメリット・デメリットやすぐ辞める人の特徴について

皆さんの中には、就職活動や転職活動に苦労して就職が決まったものの、入社して数カ月も経たずに、

● 人間関係が辛い
● 仕事内容がイメージしていたものと違った
● このまま続けていても将来が見えない

などの悩みから「すぐにでも会社を辞めたい」とれ思っている方は多いのではないでしょうか。

少し前であれば「会社をすぐやめるのは甘えだ」とか「根性がない」「我慢が足りない」などと言われたりもしましたが、現在では必ずしもそうとは言えません。

この記事では、そもそも会社をすぐに辞めるのは甘えなのか?について考察し、早期離職の現状やメリット、デメリットなどを解説しています。

すぐに会社を辞めたい方、辞めるべきかどうか悩まれている方は参考にしてみて下さい。

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仕事をすぐ辞める人は実際どのくらいいるのか

一般的に早期離職とは、入社3年以内の離職のことを言います。
新規学卒者の就職後3年以内における離職率は、厚生労働省が発表している資料で確認できます。

中卒・高卒・大卒の入社3年以内の離職者の割合

中卒就職者 57.8%
高卒就職者 35.9%
短大卒等就職者 41.9%
大卒就職者 31.5%

(参考:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況」)

資料によると、中学卒就職者の約6割、高卒就職者、短大等卒就職者の約4割、大卒就職者の約3割が、就職後3年以内に退職していることが分かります。

年度により多少の増減はありますが、近年の離職率はほぼ横ばいで、2~3人に1人は早期離職していることになりますので、仕事をすぐ辞める人は多いと言えます。

仕事をすぐ辞める人の特徴

仕事をすぐ辞める人の特徴

 

ほとんどの人は職場環境が自分に合っていなくても、自身や家族の生活のためにある程度折り合いをつけて働いているかと思います。

しかし、そういったことが人一倍苦手で、ひとつの仕事が長続きしない人には以下の特徴があります。

上昇志向が強い

上昇志向が強いと「自分はこの仕事では能力を発揮できない」と考えたり、「自分はここにいても成長出来ない、評価されない」などといった感情を抱きやすいです。

同じ会社や同じ部署の中には、様々な能力や個性、考え方を持った人々が働いています。

しかし、上昇思考が強い人は仕事に対する意識も高いため、同僚にも自分と同じような能力やモチベーションを求めがちなので、その結果、職場の現状に満足できなくなってしまいます。

飽きっぽい

学生の頃よりも生活のパターンが固定される職場だったり、業務内容が単純なものばかりだった場合楽しみを見いだせない人がいます。

こういったタイプの人は、仕事に対するモチベーション持続させることが困難です。

特に、入社したての頃はできる仕事が少ないため業務が短調になりがちで、その期間で見切りをつける傾向にあります。

我慢が苦手

どのような仕事に就いたとしても、ある程度我慢をしなければならない場面はあるかと思いますが、中には我慢すること自体に一切の意味や意義を見出すことが出来ないタイプの人もいます。

ひとつの職場で仕事を長く続ければ続けるほど、比例して我慢をしなければならない場面は増えますから、段々と「これ以上この職場に居たくない」と考えるようになります。

人間関係を築くのが苦手

職場での人間関係は、早期離職に限らず長く勤めている人の退職理由としても大きな割合を占めます。

人に対して自分の意見を上手くまとめて伝えることや、相手の話の意図を理解することが苦手な性格の場合、職場における良好な人間関係を築くことは難しいです。

また、コミュニケーション能力はあるものの、本人の気質として多人数で一定の時間を過ごしたり、他人と考え方や行動を合わせることが好きではない方は、職場での人間関係でストレスを抱えやすいです。

自分のやりたい仕事が何か分かっていない

やりたい仕事が見つからないと考える方は、自身の「好き嫌い」や「得意なこと・苦手なこと」が整理できていない傾向があります。

例えば「自分探し」と称し、過度に理想を追い求めたり、仕事における自己表現などを尊重し過ぎると、日々の業務の中にある「やりたいこと」「好きなこと」を見落としてしまいます。

そもそも仕事というのは「やってみないと向いているかどうか分からない」という一面もありますので、こういった考え方が出来ない人は、自身のやりたい仕事を見つけるのに苦労するでしょう。

仕事をすぐ辞める主な3つの原因

継続して大きな精神的ストレスがかかり続けること、例え短期間だとしても退職の決断に至ります。

長時間労働が常態化している

残業や休日出勤が多いと、家族や友人と過ごしたり趣味の時間などが取れないので、そういった時間を大切にしている方には辛い状況となります。

厚労省の資料によると、長時間労働で睡眠時間が十分に確保できないことで、脳血管疾患や虚血性心疾患等で体調を崩したり、メンタルヘルスに不調をきたすことについて言及されています。
(参考:厚生労働省「過重労働とメンタルヘルス」)

仕事内容に対して給料が見合わないと感じる

例え仕事自体が楽だったりやりがいを感じられるものだとしても、自身の生活が成り立たないレベルの給与だとしたら、すぐに辞める理由としては十分なものになります。

また、仮に自身が望む生活水準を満たしている場合でも、前職の給料と比べて低かったり、同僚などと比較して低い場合、不満を感じる人は多いでしょう。

仕事にやりがいを感じられない

仕事というのは、給与をもらうための手段ではあるのですが、仕事を通して成長したり、誰かを喜ばしたり、様々な喜びがあるものです。

そういったお金以外に日々のモチベーションに繋がる要素が少ない職場・仕事は、長く続けるのは難しいでしょう。

仕事をすぐ辞めるメリット

仕事をすぐ辞めることに対してネガティブなイメージを持つ人は多いかと思いますが、決して悪いことではありません。

まだまだ世間ではすぐ辞めることに対してマイナスイメージを持つ方がいますが、周りの雰囲気などは気にせず、自身の考え方次第で大きなメリットになったりチャンスに繋がります。

時間を無駄にしなくて済む

嫌いな仕事を目的も持たずに続けていた場合、スキルアップの速度が遅くキャリアアップの機会を逃す可能性がどんどん増えていきます。
これを「時間の無駄」と思っている方は、早期に転職することで、若くて柔軟な頭や体を、次の仕事のスキルを身に付けるために使えます。

年齢が高くなると、新しい仕事を身につけるのにそれなりに時間がかかる場合が多く、転職が難しくなる場合もあります。

会社に自分両方にとって不利益が少なくて済む

決断したらすぐ辞めるというのは、自分だけではなく会社の側にもメリットがあります。

入社してすぐの社員には任せられることが少ないため、企業側はダメージが少なくて済む場合が多いのです。

新しい社員を一人前に育てるのは、仕事を教える時間や支払う給料・社会保険料など様々なコストがかかります。

また、長く働けば働くほど、辞める際に引き継ぐ業務も多くなり、他の社員の負担も増えます。

第二新卒として転職ができる(新卒入社の場合)

第二新卒とは、一般に新卒入社後3年以内に転職する人をいいます。

第二新卒者は企業での勤務経験があるため、基本的なビジネスマナーなどは身についており、教育コストがかからないという採用側のメリットがあります。

また、新卒と比べての離職率が低いことや、新卒社員同様に若いことからも、採用側企業には利点があり、第二新卒を採用したいと考える企業は多いです。

仕事をすぐ辞めるデメリット

特にデメリットについては、退職後に後悔をしないように、事前によく情報を集め考慮すると良いでしょう。

事前に把握しておくことで、辞める前に対応できることもあります。

働いた期間が短いと失業保険を受け取れない

仕事を辞めると、次の仕事までの間失業保険が給付されることはご存じでしょうか。

退職理由などによってもらえる金額や期間は異なりますが、そもそも一定の期間働いていなければ受給対象になりません。

数ヶ月勤務して辞めてしまった場合、受給要件を満たすことができず保険料はもらえません。

転職で不利になる

早期離職の回数が多いと、次の職場での採用担当者に「この人はまたすぐ辞めるのではないか?」などと思われ、採用に積極的でなくなってしまう場合があります。
「忍耐力や継続力がない」「人間関係を構築するのが苦手」「飽きっぽい」などのマイナスの印象を与えてしまうことはあり得ます。

ですから、早期離職をする際は「なぜ辞めたのか?」という理由を、転職の面接の時などで不利にならない形で語れるようにしておくことをおすすめします。

スキルがなかなか身につかない

新卒ではなく転職である場合、仕事の能力やスキルが主な評価対象となります。

新卒の社員は、仕事はこれから覚える事が前提での採用を行うため、ポテンシャルや将来性が評価されますが、転職活動では「持っている能力=即戦力であること」を求められる事が多いです。

スキルがなく年齢が高い人は、企業にとって魅力的な人材であることは難しいです。

仕事を長続きさせるコツ

生活習慣を変えたり新しい考え方を取り入れてみたり、自分にとってリフレッシュできる手段や方法を見つけ、意識的に実践していくことは、安定して仕事を続ける上でとても大切です。

ひとつふたつにとどまらず、常に自分に合う方法を見つけるよう心がけ、その数を増やしていければ理想的です。

完璧主義にならない

仕事も人間関係と一緒で、長く続けていくためには肩の力を抜いて付き合っていくことも時には必要です。

たまには思い切って休んだり、良い意味で抜けるところでは手を抜いたり、他人に任せてみることも、良い仕事をする上では大切です。

自分が上手くできないところは同僚や部下が得意だったり、その逆もあったという新たな発見があるかもしれません。

また、仕事を長く続けていれば上手くいくとき、上手くいかないときはあるものです。どんなに優秀な人でも常に最高の結果が出せているわけではありません。

ストレス解消の方法を見つける

休日や退勤後には、自分の好きなことをしてリフレッシュする時間を意識してとりましょう。休憩やリフレッシュをした方が、結果的に仕事の効率も上がります。

仕事がうまくいかない時こそ、職場以外のコミュニティーに参加したり、友人や気心の知れた仲間と美味しいものを食べたり、体を動かしたりすることで気持ちの切り替えができます。

明日からまた仕事を頑張るぞ!と気力も湧いてきます。

相談できる相手を見つける

仕事で行き詰まった時や精神的に辛くなってしまったとき、相談できる相手がいるというのは大変ありがたいです。

不安な気持ちが楽になるだけでなく、解決策につながるアドバイスをもらえたり、力を貸してくれるかもしれません。

また、自分以外の他者に言葉を出して伝える行為自体が、難しくなってしまった問題を客観視することができ、心の整理に繋がります。

話している内に自分で解決策が見出せたりすることもあるでしょう。

有給休暇や休職を取り仕事から離れてみる

多くの企業は休暇を取得できる制度がるので、本当に仕事が辛いとと感じた時には、職場の上司に相談などし、一度仕事から離れてみてはいかがでしょうか。

休暇制度を利用するので仕事を「辞める」のではなく、仕事と距離を置いて「仕事のことを考えない時間」を作るということです。

仕事復帰の意思があるにも関わらず、仕事を離れても辛い思いが続くようでしたらその時どうするか考えればいいのです。

仕事をすぐに辞めるのは甘え?

入社したばかりなのに会社を辞めたい想いが強いと「仕事をすぐに辞めるのは甘えではないか…」と悩んでしまう方もいます。

しかし、自分の考えを持った上で退職を決めることは悪いことではありません。

働き方が多様化し、終身雇用、年功序列型賃金の雇用形態は崩壊しつつある現代においては、同じ会社で一生勤める人の方が少ないです。


また、自分に合った仕事にすぐに出会えたならラッキーですが、そういう人は少ないでしょう。

転職を希望する人にとっては幸いなことに、現在は日本のみならず世界的に労働力不足で、労働者は売り手市場です。

新しい仕事に出会うチャンスとして転職を考えるのも一手です。

早期離職には様々なメリットとデメリットがあるとお伝えしてきました。

スキル・キャリアアップの機会を逃す、次の仕事が決まりにくいなどのデメリットはあります。

一方で、新しい仕事との出会いのチャンスにもなります。

自分はなぜ辞めたいのか?やめてどうしたいのか?10年後や20年後を見据えどうありたいか?など、冷静に自分を見つめ直す時間を持つことが大切です。

すぐにでも仕事を辞めるべき状況

すぐにでも仕事を辞めるべき状況

 

以下のような状態や状況に陥っている、または一定期間続いてしまっている場合は、問題を先延ばしにせず、すぐに決断すること強くおすすめします。

仕事のことを考えると体調を崩すほどストレスがある

仕事のことを頭に思い浮かべるだけでと体調を崩してしまったり、朝ベッドから出られないと言った場合は、うつ病などの可能性が高いので、一刻も早く心身の回復が必要です。

ただし、こういった心身不調の状態にあるときは正しい判断が難しいので、すぐに辞めるということをせずに、まずは休暇を取得して心身の回復をはかり、その上でゆっくりと次のことを考えた方がよいでしょう。

回復したあとで、部署を変えてもらったりするのか、転職活動を行うのか、これからのことに向けて行動してみることをおすすめします。

パワハラ・モラハラなどを受けている

ハラスメントによる精神的苦痛は深刻です。

職場においては「セクシュアルハラスメント」「パワーハラスメント」「マタニティハラスメント」が問題になる事が多いです。

職場にいづらくなるなど、働くのに不利な状況に追い込まれるというだけでなく、精神や身体に悪影響を及ぼします。

本当に精神的に参ってしまうと、深刻な後遺症が残ることもあり社会復帰に時間がかかってしまいます。

事前に確認した条件や仕事内容と大きく異なる

入社前に聞いていた労働条件や仕事内容と大きく異なる場合も要注意です。

給与が明らかに違う、労働時間が異なる、業務内容が聞いていたのと全然違うなどの場合です。

雇用先が明らかに故意に行なっていて、悪質さを感じるようであれば、今後も不信感を持ち続けることになってしまいます。

信用できない雇用主の元で仕事を続けていても、モチベーションがどんどん下がりますし、自身のキャリアにとってマイナスです。

まとめ:仕事をすぐ辞めるのは悪いことではない!考え方次第で大きなチャンスが広がる!

仕事を辞めることは決して悪いことではありません。

どうしても今の仕事内容や職場の人間関係のストレスが解消できないときは、思い切って新しい仕事に挑戦するタイミグなのかもしれません。

転職先を選ぶ際には、自分の現在のことや将来のことを考えて、自分のやりたいことや適正、条件にあった企業を選ぶことが大切です。

バイトルNEXTには様々な企業の募集情報があります。会社を辞めるかどうかを考える際にも、辞めてからの転職活動にも有意義にご利用いただけます!

今回の記事が、皆様の納得できる決断の助けになると幸いです。

 

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