仕事を探すときの条件として、給料や残業手当がしっかり払われることは不可欠ですよね。残業中の賃金は割り増し計算されますが、この残業手当分をあらかじめ基本給に含む「みなし残業」が注目されています。そのメリットの一つとして、時間内に仕事が終わると残業なしで帰宅できる点があります。さらに、みなし残業に含まれない残業代は追加払いされることが大きな魅力と言えるようです。そのため、パートやアルバイト先を探すときの参考にするとよいかもしれませんね。そこで「みなし残業有り」の求人を見たことがあるか、応募したいかについて、パートアルバイト勤務をしている100人のみなさんにアンケートを行いました。

特徴から仕事を探す

【質問】
最近増えてる？「みなし残業有り」のパート・アルバイト求人を見たことがある？

【回答数】
見たことがある：11
見たことはない：89

約9割の人は求人を見たことがない！応募にも後ろ向きな傾向が

アンケートの結果、「みなし残業有り」の求人を見たことがない人のほうが多く、全体の約9割に達することがわかりました。

・みなし残業という言葉を初めて聞きましたので、よく分かりませんが、よくないイメージは感じとれるので応募はしません。（30代／女性／パートアルバイト） ・思いません。 不確か過ぎる上に、バイトに残業はさせるべきではないと考えます。（20代／女性／パートアルバイト） ・それは労働時間以外のいろいろな条件にもよると思うが、出来ればそのようなバイトには応募したくはないと思う（40代／男性／パートアルバイト） ・みなし残業ということの意味をまだ耳にしたことがないので気になって応募するかもしれません。（20代／女性／パートアルバイト）

みなし残業には、しくみが不透明でマイナーな印象があるようです。そのため、絶対応募したくない旨の意見も挙げられています。アルバイトは決められた時間で終わるものとの考え方も見て取れました。このように、みなし残業について知らない人がいる中、できれば応募したくないと答えた人はその意味を理解しているようにうかがえます。また、みなし残業の響きに興味を示す人がいることもわかりました。パートやアルバイトで働く人の中には、学業や家庭との両立を優先したい人もいるかもしれませんね。そのため、求人情報に「残業」という表現を見つけると構えてしまう傾向があるのではないでしょうか。

求人を見て意味を把握している人も！応募に前向きになれる

一方、約1割の人は「みなし残業有り」の求人を見た経験があることがわかりました。

・医療受付をしています。正社員でなくボーナスもでない以上、残業は基本的にするべきではないと思っているので。（20代／女性／パートアルバイト） ・仮に週5日勤務していたとしても1日3時間の残業。働いているお店にもよると思いますが、万が一正規の退社時間に混み合ってしまった場合、3時間近く押してしまう事もあるのではないかと思っています。（20代／女性／パートアルバイト） ・うちは最低2時間はただで働かされていましたが美味しい賄でチャラになっていました。（30代／女性／パートアルバイト） ・家事代行ヘルパーをしていますが、基本2～3時間なので、2時間を超えたら長時間残業です。（50代／女性／パートアルバイト）

「みなし残業有り」の求人を目にしたことがある人の中にも、積極的な応募を考える人とそうでない人とがいるようです。ブラックのイメージがあるとの声や、都合よく働かされるのを心配する意見が寄せられています。残業代を含むので残業時間が増えても賃金は同じでは？と捉え方にも納得できました。その一方で、早く帰れる日が多いとお得になるなど、みなし残業のしくみを把握している人のコメントにも注目されます。このように、求人を見掛けただけに留まらず、内容に興味を持っている人は応募にも前向きなのかもしれませんね。

「みなし残業有り」の求人があるときは応募も！

アンケートの結果、約9割の人は「みなし残業有り」の求人を見たことがないことがわかりました。そのため、この制度を正しく知る機会がなかったのかもしれませんね。もちろん、求人情報に触れた経験の有無と、みなし残業についての理解の有無とは直接関係がないと言えるようです。ただし、みなし残業について正しく知っている人の中には、応募への関心が高い人がいることがわかりました。なお、みなし残業込みの賃金は「労働基準法」の最低賃金を下回らないことが条件になっています。そのため、「みなし残業有り」の求人にめぐり会えたときは応募を考えてはいかがでしょうか。

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