高卒でも稼げる給料の高い・高収入の仕事は?大卒との違いや年収の上げ方も!

高卒でも稼げる給料の高い・高収入の仕事は?大卒との違いや年収の上げ方も!

高卒でも高収入が望める!

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一般的に最終学歴が高校卒業の人は、大学を卒業した人に比べて年収が低いというイメージがあるでしょう。しかし、工夫や努力によって高卒でも十分な収入を得ることは可能です。

本記事では高卒の場合、どれくらいの年収が見込めるのか、さらに高卒が大卒よりも年収が低くなる理由、高卒でも稼げる仕事の特徴、高卒初任給の高い業界や高収入を目指す際に確認すべきポイントも解説します。

高卒でこれから年収を上げていく方法について知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください!

高卒の仕事はどれくらい稼げる?大卒者との給料の違い

まずは、高卒と大卒の給料の違いについてです。ここでは「初任給」「平均年収」「生涯賃金」の3つに着目して、どの程度の差があるのか詳しく見ていきます。

さらに、高卒の年齢別平均年収も紹介するので、年齢が上がるごとにどのくらい年収がアップしていくのか気になっている方も参考にしてください。

ここで参考にしている厚生労働省の賃金は「賞与や手当を差し引いた給与額」です。平均年収はそれをもとに算出したものなので、実際の年収とは異なります。あらかじめご承知おきください。

高卒・大卒の初任給

まずは高卒と大卒の初任給の違いを見ていきましょう。

<令和5年度初任給>

高卒の初任給 大卒の初任給
18万6,800円 23万7,300円

※参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況 新規学卒者の学歴別にみた賃金

厚生労働省の調査によると令和5年の高卒者の初任給は18万6,800円、大卒者は23万7,300円でした。高卒と大卒では5万円ほど初任給に差が出ることが分かります。

また男女別に見ると、男性の場合は高卒だと18万9,000円、大卒だと24万300円で、女性の場合は高卒で18万3,200円、大卒では23万4,300円という結果が出ています。

続いて、平均年収の差を見てみましょう。

高卒・大卒の平均年収

厚生労働省の調査をもとに算出した、高卒と大学の平均年収がこちらです。

  高卒の平均年収 大卒の平均年収
男性 367万3,200円 479万8,800円
女性 276万6,000円 359万400円
男女計 338万2,800円 443万2,800円

※参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況 学歴別にみた賃金

男性の場合、高卒の平均年収は367万3,200円、大卒だと479万8,800円になり、その差は112万以上になります。

続いて女性の場合では、高卒の平均年収は276万6,000円、大卒は359万400円で、こちらも大卒のほうが高く、82万円以上の差があるという結果になりました。

男女計で見ても、高卒と大卒の平均年収には105万の差があることがわかります。

しかし、この数値は全年齢(70歳以上の労働者も含む)での平均年収です。では、年齢別に見たときの高卒の平均年収はどれくらいなのでしょうか。

高卒の年齢別平均年収​​

ここでは、厚生労働省の調査をもとに算出した高卒の平均年収を、年齢別に見ていきます。

年齢階級 男性 女性 男女計
~19 230万7,600円 228万4,800円 229万8,000円
20~24 266万8,800円 247万800円 259万4,400円
25~29 301万800円 259万2,000円 288万8,400円
30~34 328万3,200円 267万6,000円 310万2,000円
35~39 354万4,800円 276万6,000円 332万1,600円
40~44 383万1,600円 281万8,800円 352万800円
45~49 409万2,000円 291万6,000円 372万4,800円
50~54 426万8,400円 297万4,800円 383万6,400円
55~59 432万6,000円 295万5,600円 387万円
60~64 344万6,400円 262万9,200円 319万3,200円
65~69 298万9,200円 246万7,200円 283万2,000円

※参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況 学歴別にみた賃金

男性の平均年収のピークは55~59歳で、それまでは年齢を重ねるごとに年収が上がっていきます。

一方女性の場合、男性と同じく年齢とともに平均年収は上がっていくものの、ピークは男性より早く50~54歳であり、以降は年収が下がっていくという結果でした。

高卒・大卒の生涯賃金

続いては60歳で退職した場合の生涯賃金を、男性と女性で分けて見ていきましょう。なお、この生涯賃金には退職金は含まれていません。

  高卒の生涯賃金 大卒の生涯賃金
男性 2億6,020万円 3億2,020万円
女性 1億8,910万円 2億5,370万円

※参考:労働政策研究・研修機構(JILPT)「ユースフル労働統計2023 ―労働統計加工指標集― 21 生涯賃金など生涯に関する指標 p299

男女ともに、大卒と高卒では生涯賃金に6,000万円もの差があることがわかりました。なぜ、このように大きな差が生まれるのでしょうか?

次の項目では、高卒と大卒で年収に差が生まれる理由を解説します。

高卒よりも大卒の給料が高い理由は?

高卒の年収が低くなるのは、一般的に大卒のほうが高卒よりも評価されるポイントが多いことが理由として挙げられます。そのポイントについて具体的に解説していきましょう。

ただし、ここで紹介するのはあくまでも一般論であり、評価のポイントは業種や職種、企業によっても異なります。「高卒だから評価されない」という意味ではないことを覚えておいてください。

大学に入学・卒業したことへの評価が高い

大卒のほうが年収が高い理由の1つ目は、大学に入学・卒業したことへの評価です。

大卒は大学受験を乗り越え、卒業するための単位取得や、卒業論文の執筆などを経験しています。大学生というとたくさん遊べるイメージがあるかもしれませんが、卒業するにはそれなりの努力が必要です。

大卒という学歴は、努力の証や意欲の高さを示すひとつの観点として評価を受けやすい傾向にあるのは事実と言えるでしょう。

とはいえ、近年は学歴ではなく、本人の個性や今までの経験を重視して採用活動を進める企業も増えています。高卒が必ずしも低評価になるというわけではありません。

大卒は4年間さまざまなことを学んできている前提がある

2つ目の理由は、大学で4年間さまざまなことを学んできているという前提で評価するからです。

中途採用であれば、それまでの実績をもとに評価を行います。しかし、新卒採用ではそれができず、企業側が求めるスキルを持っているかどうかを判断するのが困難です。

そんなとき、選考基準の一つになるのが学歴です。

高校では一般的な科目を幅広く学ぶのに対し、大学は一般的な科目を学んだうえで1つのことを専門的に学び、より高い知識と能力を身につけます。

さらに、大学で得た経験や技術、コミュニケーション能力などさまざまな学びに価値と期待を見出され、評価につながるのです。

高卒でも稼げる高収入の仕事の特徴5選

ここからは、高卒でも稼げる高収入の仕事の特徴と、具体的な職種をいくつか紹介します。

稼げる理由とメリット、向いている人や必要なスキルなども併せて解説します。女性にもおすすめの仕事もあるので、ぜひ参考にしてください。

夜勤の仕事

深夜から早朝にかけて働く夜勤の仕事は、昼夜逆転して働くことになります。

人手が集まりにくいことを考慮して「学歴不問」「未経験者歓迎」など求人募集の条件をゆるめていたり、比較的給料が高く設定されていたりすることも。

働く時間に特にこだわりがなく、効率稼げることを重視して仕事を選びたい人には向いているでしょう。

体力に自信がある方におすすめ

ただし、夜勤は睡眠時間をうまく確保できなかったり、生活リズムが乱れやすかったりといったデメリットがあります。肉体的な負担が大きいため、体力に自信のある方に向いているといえるでしょう。

具体的な仕事としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 工場の作業員
  • 介護士
  • 清掃員
  • オペレーター
  • ホテルスタッフ
  • 中・長距離トラックドライバー(運転免許必須)
  • コンビニスタッフ
  • 医療検査補助

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肉体労働がメインの仕事

身体を使う作業が多い仕事は敬遠されやすく、常に人材不足のため給料が高く設定されている傾向があります。学歴や資格が問われないケースが多く、高卒者でも高収入を得やすいでしょう。

そのため、体力に自信がある方、オフィスで座りっぱなしよりはとにかく体を動かしたいという方に向いています。

危険をともなう場合が多い

デメリットとしては、肉体的な負担が大きいことに加えて、命の危険をともなうことが挙げられます。

仕事の内容にもよりますが、高所での作業や重機の扱いがある仕事は、常に事故の危険性があります。屋外の仕事なら、夏場の作業には特に注意が必要です。

年齢を重ねてからのキャリアプランを想定しておこう

しかし、これらのデメリットは安全管理がしっかりしている企業を選ぶことで、ある程度カバーできるでしょう。もちろん、自分自身も安全に対する意識をきちんと持つことも忘れないでください。

また、若いときは体力に余裕があっても、年齢が上がるにつれて体力的に厳しくなってくることも考えられます。そのため、比較的早いうちからキャリアを積み、体力が落ちる頃には監督や役職者になるといったキャリアプランを立てることも大切です。

具体的な仕事としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 建設作業員
  • 土木作業員
  • 引越し作業員
  • 配送ドライバー
  • 工場作業員

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営業など成果が数字で出る仕事

営業のように目に見える数字として成果がわかりやすい仕事は、学歴よりも実力を重視する傾向にあります。

給与が歩合制であったり、営業ノルマの達成に対して支払われるインセンティブが発生したりすれば、高卒者でもしっかり稼ぐことができるでしょう。成果を出せば出すほど評価が高まり、年収が上がっていきます。

営業職に向いているのはどんな人?

営業職は人を相手にする仕事なので、コミュニケーション能力は必須です。また、フットワークが軽く自ら意欲的に動ける方、知識やスキルを習得するために学ぶ姿勢を持つ方に向いているといえます。

加えて、複数の営業先に対してそれぞれの業務をきちんとこなせるセルフマネジメント能力を持つ方におすすめです。

女性でも活躍の場は多い

デメリットは、業種や企業によっては残業や休日出勤があることです。残業・休日出勤を避けたい場合は、求人内容を細かくチェックしたり、面接時に実態を確認したりするとよいでしょう。

具体的な仕事としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 不動産の営業
  • 保険の営業
  • 人材系の営業
  • IT系の営業

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専門的なスキルが必要な仕事

専門的な知識や技術、資格を自分で磨けば、学歴問わずに評価され収入アップにもつながりやすいです。

知識や技術は就職をしてからでも身につけることができるので、基本的に高卒者は大卒者よりも4年早く社会に出られることから有利であるといえます。

自ら意欲的に学ぶ必要があるので、勉強や努力が得意な方、その分野に対して関心を持ち継続的に学べる方におすすめできます。

また、専門性の高い仕事は需要が安定しているため、転職しやすいのがメリットです。その反面、専門外の仕事へのキャリアチェンジが難しいというデメリットもあります。

知識や資格はどれでもよいというわけではなく、仕事と収入に結びつくものを見極めることが大切です。

具体的な仕事としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 施工管理技士
  • 衛生管理者
  • 宅地建物取引士
  • ファイナンシャルプランナー
  • ITエンジニア
  • Webデザイナー

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公務員の特別職または専門的な仕事

公務員は高卒でも就職可能で、実務経験やスキルなどを問われることもなく、公務員試験に合格すれば働くことができます(ただし、看護師や保健師、司書、栄養士などの資格を持って働く資格免許職は除く)。

給料は国家公務員の場合俸給表、地方公務員の場合は給料表をベースに支給額が決まっており、そこに諸手当などが加算されます。そして、年齢を重ねていくごとに昇給していくのが基本で、景気の影響はほとんど受けません。

そのため、高卒者でも収入アップは可能です。

公務員を目指すためには?

公務員は、地域住民のために働きたいと思っている方に向いています。また、時間をかけて進行していく仕事も多いため、コツコツと真面目に仕事に取り組める方におすすめです。

ただし、警察官や消防士は危険をともなう仕事であり、ケガだけではなく命の危険にさらされることもあります。また、公務員試験には年齢制限があるので、「公務員を目指そう」と思ったら早めに準備を始めるとよいでしょう。

公務員の職種は以下6つに分けられます。

  • 行政職(官公庁や市役所役場などの事務員)
  • 技術職(土木・建築・電気・機械・農業などの業務をする職員)
  • 福祉職(福祉事務所や児童相談所の職員)
  • 心理職(家庭裁判所などの職員)
  • 公安職(警察官や消防隊員など)
  • 資格免許職(看護師や保育士、栄養士など)

高卒の初任給が高い業界ランキングTOP10

ここからは高卒の初任給が高い業界のランキングトップ10を見ていきます。

  業界 初任給
第1位 建設業 17万6,100円
第2位 情報通信業 17万1,000円
第3位 卸売業・小売業 16万8,400円
第4位 教育・学習支援業 16万8,100円
第5位 宿泊・飲食サービス業 16万7,800円
第6位 学術研究/専門・技術サービス業 16万7,400円
第7位 運輸業・郵便業 16万6,800円
第8位 製造業 16万6,300円
第9位 医療・福祉業 16万5,400円
第10位 金融業・保険業 15万8,500円

※参考:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:3 主な産業別にみた初任給
※2024年6月時点の情報です。

1位:建設業​​​​

建設業の初任給(高卒) 建設業の平均年収
17万6,100円 419万2,800円

※参考:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:3 主な産業別にみた初任給」、「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況 産業別にみた賃金

建設業は、住宅や施設といった建物を作る建築の分野と道路などのインフラ整備をする土木分野のほか、大工工事業や左官工事業、とび・土木工事業など、業種が細かく分かれています。

どの仕事も人びとが便利な暮らしをするために欠かせません。

建設業で働くメリットは、需要がなくなりにくいことと、業界内での転職が比較的容易であることです。反対にデメリットは、景気の影響を受けやすいことと、繁忙期の多さが挙げられます。

取得している資格で収入が変わることも

建設業は、取得している資格が重視されやすい業界です。そのため学歴よりも経験を積み、資格や免許を取得することで、高収入を目指すことができます。

国家資格の建築士を持っていると役に立つでしょう。この業界で活躍しやすい職種は、以下のようなものが挙げられます。

  • 建築施工管理
  • 設計
  • 営業
  • 技術(職人、技術開発)
  • 事務管理
  • 維持管理職
  • 安全部門

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2位:情報通信業

情報通信業の初任給(高卒) 情報通信業の平均年収
17万1,000円 457万4,400円

※参考:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:3 主な産業別にみた初任給」、「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況 産業別にみた賃金

情報通信業とは、情報の伝達を行う事業所や情報処理、提供などをする事業者を指し、おもに以下の5種類があります。

  • 通信業
  • 放送業
  • 情報サービス業
  • インターネット付随サービス業
  • 映像・音声・文字情報制作業

情報通信産業は近年目覚ましい成長を見せています。テレワークでも働ける職種が多いことから、場所を選ばす自由な働き方を求めている人にもおすすめの業界です。

専門的なスキルを磨いて高収入を目指せる

情報通信業の職種は、専門的なスキルを身に着けて手に職を付けられるという点で高収入を目指しやすいです。

自分のスキルを磨くほど転職もしやすくなるので、まずは未経験歓迎の求人を探して働きながら経験を積んでいくのもよいでしょう。

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3位:卸売業・小売業​​​​

卸売業・小売業の初任給(高卒) 卸売業・小売業の平均年収
16万8,400円 383万5,200円

※参考:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:3 主な産業別にみた初任給」、「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況 産業別にみた賃金

卸売業は、商品を小売業者へと販売する(おろす)仕事で、小売業は、卸業者から買った商品を一般消費者へと販売する仕事です。

小売業は幅広く、スーパーやデパートでの販売や、アパレル関係のスタッフなどがあります。資格などは求められず、未経験でも簡単に始めることが可能です。

卸売業者と小売業者は互いに取引関係にあり常に一定のニーズがあるため、初任給も高い傾向にあります。

卸売業・小売業のメリット・デメリット

卸売業界は人と人や会社と会社をつなぐ役割を実感できる、ルート営業が多いのでストレスが少ない、売上さえ達成すれば気楽というメリットがあります。

対して、ライバルが多いこと、近年は中間マージンが発生する卸売業を排除しようという動きがあることなどがデメリットとして挙げられるでしょう。

小売業のメリットは、顧客の感謝の声を直接聞けることや、平日に休みが取れることで、デメリットは、土日祝日に休みにくいことが挙げられます。

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4位:教育・学習支援業​​​​

教育・学習支援業の初任給(高卒) 教育・学習支援業の平均年収
16万7,400円 452万6,400円

※参考:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:3 主な産業別にみた初任給」、「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況 産業別にみた賃金

教育・学習支援業とは、教育や学習支援に関連する産業のことです。実際に知識や技術を教える場合と、学習の支援を行う場合の2つに分けられます。

具体的には、学校教育のほか、指導塾、オンライン教育プラットフォームなどのサービスや製品の提供などです。

労働時間が長いことがメリットにもデメリットにもなる?

教育・学習支援業界の初任給が高い理由としては、労働時間の長さが挙げられます。

塾講師や予備校講師の場合は常に生徒の「受験」と向き合うプレッシャーと戦う必要があるでしょう。受験シーズンの前後は特に忙しくなります。

とはいえ、子供や生徒の成長を見届けられるのはこの業界ならではのやりがいとなるはずです。

教育・学習支援業で活躍するおもな職種としては、以下のようなものがあります。

  • 教師
  • 塾講師
  • 予備校講師
  • サポートスタッフ

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5位:宿泊・飲食サービス業

宿泊・飲食サービス業の初任給(高卒) 宿泊・飲食サービス業の平均年収
16万7,800円 311万4,000円

※参考:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:3 主な産業別にみた初任給」、「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況 産業別にみた賃金

宿泊業・飲食サービスも高卒の初任給が高い職種です。この業界では学歴をあまり重視しないので、高卒であっても大企業就職を目指すことができ、初任給の高さにつながっていると考えられます。

この業界のメリットは、顧客対応スキルや語学力、観察能力を向上できることです。働きながらスキルを磨くことができるため、同業種への転職も比較的容易でしょう。

しかし仕事内容は比較的ハードであり、勤務時間やスケジュールも不規則であるため体調管理が難しいのがデメリットといえます。

宿泊・飲食サービス業で活躍する仕事には、以下のようなものがあります。

  • フロントスタッフ
  • コンシェルジュ
  • ハウスキーパー
  • 調理スタッフ
  • ホールスタッフ

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6位:学術研究/専門・技術サービス業​​​​

学術研究/専門・技術サービス業の初任給(高卒) 学術研究/専門・技術サービス業の平均年収
16万7,400円 475万9,200円

※参考:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:3 主な産業別にみた初任給」、「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況 産業別にみた賃金

学術研究/専門・技術サービス業とは、学術的研究や試験、研究開発を行う事業のほか、法律や財務・会計に関する専門的な知識サービスを提供する事業広告に関する総合的なサービスを提供する事業のことです。

ただし、学術・開発研究機関は含まれません。

この業界のメリットは、自身の知識や技術、キャリアをそのまま活かせること、学びが業務に直結することです。仕事の裁量も大きく、さまざまな経験が得られるでしょう。

その反面、デメリットは業務の負担が大きく、責任が重いことなどが挙げられます。

具体的な業種としては、以下のような専門的スキルを持った職種が当てはまります。

  • 弁護士
  • 行政書士
  • 税理士
  • 経営コンサルタント
  • イラストレーター
  • コピーライター
  • フォトグラファー

専門的な知識や技術、資格などが必要であり、そのため初任給が高くなると考えられます。

いずれも、事前の勉強や必要資格を取得しなければなれないものばかりです。

7位:運輸業・郵便業​​​​

運輸業・郵便業の初任給(高卒) 運輸業・郵便業の平均年収
16万6,800円 353万1,600円

※参考:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:3 主な産業別にみた初任給」、「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況 産業別にみた賃金

運輸業・郵便業とは、「物や人を運ぶ」業種のことです。具体的には、鉄道やバス、タクシー、トラックなどの自動車、船舶、飛行機などの運輸手段による旅客、運送、倉庫業などに付帯するサービス業および郵便物などの送達する事業を指します。

運輸業界は需要がますます拡大しており、将来的にも仕事がなくなるとは考えられず、安定した業界です。一方、人手不足に悩む業界でもあり、そのため初任給が高いと考えられます。

職種の選択肢が幅広い

運輸業・郵便業のメリットは、業界内での転職先の選択肢が多いことが挙げられます。職種も幅広く、自分の希望や適性に合った仕事を選びやすいでしょう。

デメリットは、急なハプニングや変更が多いことや、倉庫での作業や運搬作業など、体力を使う仕事が多いことです。身体を使うのが苦にならない方であれば問題ありませんが、体力に自信のない方にはあまりおすすめしません。

前述のとおり、運輸業・郵便業は職種が幅広いのが特徴です。さまざまな業務があり、例として以下のようなものが挙げられます。

  • 配送業務(運転や操縦など)
  • 荷役業務(商品の入搬出、仕分け作業など)
  • 保管業務(物流、配送、在庫管理など)
  • 流通加工業務(検品や検査、梱包、包装など)

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8位:製造業​​​​

製造業の初任給(高卒) 製造業の平均年収
16万6,300円 367万2,000円

※参考:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:3 主な産業別にみた初任給」、「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況 産業別にみた賃金

製造業とは、素材を加工・組み立てし、製品として販売する業態です。具体的な例としては、自動車や医薬品、化学素材、食品の製造などが挙げられます。

24時間稼働している製造工場などでは深夜勤務が発生するため、時間給が高くなります。また、食品衛生責任者や危険物取扱者、フォークリフト免許取得者などには手当が発生することから初任給を高くしていると考えられます。

働く環境は比較的良好

製造業では、学歴や経験を重視されることは少ないです。また、労働時間や休憩時間が安定しており、近年は福利厚生に力を入れている会社が増えてきています。

一方、単純作業の繰り返しが多かったり、基本的に立ちっぱなしだったりといったデメリットもあります。もちろん業務内容にもよりますが、基本的に体力に自信のある方、集中力がある方におすすめです。

製造業では、以下のような職種が存在しています。

  • 製造
  • 品質管理
  • 生産管理
  • 商品企画
  • 研究開発
  • 営業

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9位:医療・福祉業​​​​

医療・福祉業の初任給(高卒) 医療・福祉業の平均年収
16万5,400円 357万6,000円

※参考:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:3 主な産業別にみた初任給」、「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況 産業別にみた賃金

医療や保健衛生、社会保険、社会福祉および介護に関わるサービスを提供する医療・福祉業界も、比較的初任給が高いとされています。

その理由は慢性的に人材が不足しているため、給与が高くなりやすいからです。

看護師や介護士といった専門的な知識を持っている職種のほかにも、医療事務や介護施設での介護職、送迎車の運転などであれば高卒の未経験でも募集している先は多いでしょう。

医療・福祉業界の職種としては、医師や看護師以外にも以下のようなものが挙げられます。

  • 薬剤師
  • 臨床検査技師
  • 診療放射線技師
  • 介護福祉士
  • ヘルパー
  • 理学療法士
  • 作業療法士
  • 言語聴覚士

誰かの助けになることがやりがいにつながる

この業界のメリットとしては、資格取得支援のある施設であれば、働きながら知識や技術を身につけられるということです。

また、人と直接ふれあうことが多いため、感謝の言葉をかけてもらいやすいというのもやりがいにつながります。

誰かの役に立てているということを実感しながら働けるでしょう。

ただし、業務によっては力仕事が多く、体力に自信のない方にはおすすめできません。また、人の不幸に向き合う機会が多く、精神的な負担が大きいこともデメリットであるといえます。

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10位:金融業・保険業​

金融業・保険業の初任給(高卒) 金融業・保険業の平均年収
15万8,500円 472万800円

※参考:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:3 主な産業別にみた初任給」、「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況 産業別にみた賃金

金融業とは、銀行や証券会社、保険会社、クレジット会社などがお金の貸付を行う事業を指します。貸付以外にも、金融商品や保険を販売するなど、お金に関する事業が広く金融業と呼ばれています。

また保険業とは、契約者から保険料を受け取り、契約内容に応じて保険金を支払う事業のことです。ほかにも、顧客の保険料を運用して保険金や配当などの財源にする資産運用業務も行っています。

さらなる高収入を目指すには?

金融業界はほかの業界よりも収入が高い傾向にあるうえに、ファイナンシャルプランナーのような資格を持っていれば、収入はさらにアップするでしょう。また、保険業も成績次第では高収入が望めます。

また、どちらも専門的な知識が身につき、社会貢献性が高い点がメリットだといえるでしょう。半面、デメリットとしては常に勉強が必要であることや、課せられたノルマが負担になることなどが挙げられます。

金融業の職種としては以下のようなものがあります。

  • 営業
  • バックオフィス(営業やマーケティングのサポート)
  • 保険外交員
  • 金融事務
  • ファイナンシャルプランナー
  • 理学療法士
  • ディーラー
  • トレーダー

また、保険業には以下のような職種があります。

  • 商品企画
  • 個人営業
  • 法人営業
  • 代理店営業
  • 保険調査員

高卒でも稼げる高収入の職業に就く・年収を上げるには?

ここからは、高卒者が年収を上げる方法について見ていきます。自分に合った方法を見つけて、年収アップを目指しましょう。

専門的な知識や資格を身につける

専門的な知識や資格は、学歴に関係なく就職や転職の際のアピールポイントとなります。

専門性の高い知識や希少性の高い資格を身につけることで、就職転職市場で自身の価値が上がり、給料の高い専門職に就くことができるでしょう。

また、資格を所有していることで手当が支給される場合もあります。年収アップを目指して資格取得に挑戦するのもおすすめです。

以下は、ここまでに紹介した業界・職種において年収アップにつながる可能性のある資格の一例です。

資格 概要
各種自動車運転免許 タクシードライバーやトラック運転手などの運輸業や営業職、公務員などで使用
食品衛生責任者 飲食店や食品製造業、食品販売店などにおいて衛生管理を担う責任者
危険物取扱者 一定量以上の危険物を貯蔵または取り扱う化学工場などにおいて、取り扱いと定期点検、保安の監督が可能
フォークリフト免許 建築業や物流業などさまざまな場面で需要があるフォークリフトの運転ができる
ファイナンシャルプランナー 年金や保険、投資、生活設計などの専門知識を活かして、資産運用に関する相談対応・アドバイスを行う。金融業や保険業で活躍可能
施工管理技士 建設業法で定められた国家試験の一つ。工事現場において計画どおりに工事が進んでいることや、安全面、品質面を管理する
基本情報技術者 情報処理技術に関する基本的な知識と技術を有していることを認める国家資格。ITエンジニアが理解しておくべき基本的な知識を身につけられる
MOS マイクロソフトオフィススペシャリスト。ExcelやWord、PowerPointといったMicrosoft Office製品の知識・操作スキルを証明する資格試験。基本的なパソコン操作のある職種で役立つ
販売士 販売に必要な商品知識や技術などを身につけられる資格。小売業において消費者に満足のいくサービスを提供できるプロであることを示す
宅地建物取扱士 不動産の売買や賃貸物件を紹介する業務のなかで、売買・賃貸契約における重要事項の説明や重要事項説明書への記名の業務を行える資格。不動産業界において重要な役割を担う

スキルを磨いていくことで、企業で経験を積みながらキャリアアップも目指せます。1つの企業に勤務し続け成果を着実に上げていけば、年を重ねるごとに昇給し年収も高まるでしょう。

収入源を増やす

副業などをして収入を増やすことも有効です。政府としても副業を推進する傾向にあり、最近では一般企業でも副業が可能となっているところが多くなっています。
※参考:厚生労働省「副業・兼業の促進に関するガイドライン

まずは空いている時間に簡単にできるものから挑戦し、自分の生活に合ったものを探してみてはいかがでしょうか?

サラリーマンの副業として、株やFXなどの投資、ブログなどのアフィリエイト、クラウドソーシングなどが人気とされています。ただし、株やFXはリスクもあるので最低限の知識が必要になります。

副業・ダブルワークOKの仕事情報を探している方は、バイトルNEXTでぜひチェックしてみてください!

転職する

現在働いている会社よりも給料が高い企業に転職するか、スキルを身につけられる仕事をすることで、将来的に年収を増やすことができます。

現在の会社で少しずつ年収を上げるよりも、効率的な可能性もあるでしょう。しかし、現在の職場での人間関係や福利厚生に満足している場合、転職後に問題が生まれる場合もあります。

そのため、転職をする際にはしっかりと企業について調べ、自己分析なども怠らないようにしましょう。

また、副業することを前提として副業OKの会社を選ぶ地方から賃金の高い都市部へ移住するなども選択肢の一つです。

どうしても高収入の仕事が見つからない場合は、最低の基本給が保証された会社へ転職するというのも手堅い方法といえます。

高卒で高収入を目指す際に確認すべきポイント

高卒で高収入を目指す場合、就職・転職活動中は、以下の3つのポイントをしっかり確認することが大切です。

  • 雇用条件を確認する
  • 自分のなかで譲れない条件を考える
  • 高収入がいつまでも続くとは限らない

それぞれ解説していきましょう。

雇用条件を確認する

高卒に限ったことではありませんが、就職・転職活動においては、企業の雇用条件をしっかり確認するようにしましょう。

期限付きの雇用であったり残業が多かったり、休日出勤があったりなど、思いもしない条件の場合もあります。

雇用期間や残業・休日出勤の有無および規定などは、きちんと確認しておきましょう。

自分のなかで譲れない条件を考える

また、自身の希望条件に優先順位をつけるのもおすすめです。そのうえで、絶対に譲れない条件と、場合によっては譲歩しても良い条件を仕分けしましょう。

仕分けをしていくうちに、自分でも気付かなかった大切な条件が見えてくる場合もあります。この条件を軸にすることで、仕事探しがスムーズになるでしょう。

高収入がいつまでも続くとは限らない

今は高収入といわれる業界・職種でも、それがずっと続くとは限りません。業界全体が不況になったり、技術の進化などで仕事が人からAIなどに取って代わられる可能性もあります。

また、営業職のように成果が収入につながる仕事は、その成果を出し続けなければ収入が下がってしまいます。

収入ばかりに意識を向けるのではなく、業界や職種の安定性に目を向けることで、結果的に安定した収入を得られる可能性が高くなることもあるのです。

まとめ|高卒でも高収入を目指せる!稼げる仕事への就職・転職を検討してみよう!

今回は高卒者と大卒者の年収の違い、高卒者の年収の高い職業、高卒が稼げる仕事の特徴や高卒で高収入を目指す際に重要なポイントなどを見てきました。

学歴を問わず未経験からでも始められる仕事や、高卒者を採用する企業はたくさんあります。しかし、転職するなら経験やスキルをこれから十分詰められるようになるべく早いほうがよいでしょう。

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