2024.01.19

ビジネスシーンで使える「気をつける」の言い方は?意味や使い方、丁寧な言い換え表現を紹介

ビジネスシーンで使える「気をつける」の言い方は?意味や使い方、丁寧な言い換え表現を紹介

「気をつける」「気をつけます」などは、会話のなかでよく使う言葉です。この「気をつける」は、ビジネスシーンでも使うことができるのでしょうか?

この記事では、「気をつける」の意味や使い方を詳しく解説します。また、ビジネスシーンでも使える「気をつける」の言い換えや類義語も併せて紹介します。ビジネスや日常生活での会話にお役立てください。

「気をつける」とはどんな意味?

「気をつける」という言葉には、以下のような意味があります。

  • 注意をはらう
  • 気がつかせる、思い出させる
  • 意識を回復させる、正気にさせる

「気をつける」とは、まだ起こっていない危険のある事象に注意をはらったり、ある物事が悪い方向にいかないように心構えをしておいたりすることです。

おもに、危険に対する防止意識を高める際や、注意喚起のための呼びかけ、起こってしまった失敗に対する反省のために使われます。

「気をつける」「気おつける」「気を付ける」正しい表記は?

時々「気おつける」という表記を見ることがあるのではないでしょうか?正しくは「気つける」であり、「気おつける」は誤表記とされています。読み方は同じですが、「気おつける」は存在しない言葉のため注意しましょう。

また、「気をつける」は「気を付ける」と漢字で表記されることもあります。これはどちらも使用される表記であり、どちらが正解・間違いということはありません。どちらの表記を使用しても問題ないでしょう。

【分解して考えてみよう!】
気・・・息・呼吸、意識・心の動き、精神、気持ち

を・・・助詞(名詞に接続して補足語や主語にしたり、語をつなげたりする)

つける(付ける)・・・表面にくっつける、付け加える、感覚を働かせる

「気をつける」はどんな時に使う?【例文あり】

「気をつける」は、ビジネスシーンや日常生活でとてもよく使われる言葉です。また、人に言う場合と自分自身に言う場合もあり、相手に応じて表現は変わっていきます。「気をつける」という言葉を使うシーンの例を、いくつか見ていきましょう。

相手に注意を促すための「気をつける」

相手の状況や行動に対して注意をしてほしい際には、「気をつけて」という言葉をかけることが多くあります。相手に「ここは注意してね」「こうしてはだめだよ」とアドバイスをしながら、助けになるように働きかけることができます。

▼例文

  • このフローの作業は失敗しやすい傾向にあります。特に手順Aは飛ばさないように気を付けてください。
  • 近頃は入力ミスが多発しています。確定ボタンを押す前に間違いがないかチェックをして、ミスがないよう気を付けてください。
  • ミーティング中や授業中の居眠りは失礼に当たります。気を付けてくださいね。

物事が悪い方向へいかないための「気をつける」

1と同じく、こちらも状況や行動に対して注意をしてほしい際の「気をつける」です。まだ何らかの現象は起きていないけど、悪いことにならないよう心構えをする際にも使える表現です。伝えた相手に対する、関心や気遣いを示すことができます。

▼例文

  • 来週は重要なテストがあるので、風邪をひかないように気をつけてください。外出から帰った際は、手洗いうがいを必ずしましょう。
  • 取引先との商談では、取引先の方を不快にさせないよう気を付けてください。社会人としてふさわしい丁寧な態度やふるまいで接するようにしましょう。
  • 明日は今年一番の積雪量になるようです。防寒をしっかりして、傘を忘れないよう気を付けてください。

自分自身の反省や予防の意識を高めるための「気をつける」

何かしらの状況や行動に対して、自分自身が注意をはらう際にも「気をつける」が使えます。また、「以後気をつけます」などは、「これから先は同じミスを繰り返さないようにする」という意味も含まれます。

▼例文

  • 明日は大事な用事に遅れないように、しっかりアラームをかけて寝坊をしないよう気を付けます。
  • 報告期限が遅れないよう、期限の確認やスケジュール管理に以後気をつけます。
  • 提出した報告書に誤りがないよう確認に注意を払い、気を付けます。

「気を付ける」はビジネスシーンでも使える?

「気をつける」はビジネスシーンでもよく使われる表現です。しかし、「気をつける」は注意や警戒を促す言葉であり、伝え方や文脈によってはプレッシャーや負担・不安を感じてしまうことも。また、目上の相手の場合は、より丁寧な敬語表現にするなど表現や伝え方に十分注意しましょう。

相手に「気をつけて」と伝える際の丁寧な言い方

目上の人や上司、取引先などに対して「気をつけて」と言う際は、敬語で伝えましょう。
以下は、「気をつけて」の丁寧な表現を用いた例文です。

▼例文

■外出の際

  • 遠方への長旅となりますが、お気を付けていってらっしゃいませ。
  • 雨の影響でお足元が悪いようですので、お気を付けてお帰りください。
  • 当日は混雑が予想されますので、お気をつけてお越しください。

■体調を気にかける際

  • 寒くなってまいりましたので、体調にお気を付けください。
  • 長期の出張で疲れがあることと存じますが、お体にお気を付けください。
  • まだまだ暑い日が続きますが、くれぐれもお体に気を付けてお過ごしください。

自分自身が「気をつける」際の丁寧な言い方

自身が気をつける際にも、伝える相手によっては特に丁寧な表現を心がけるようにしましょう。

この「気をつける」は、自分のミスで相手に迷惑をかけてしまったり、注意をされたりした際にも使われます。反省や謝罪の気持ちと、今後はこうならないように、という意思を込めることが大切です。

▼例文

  • 2人体制での確認をフローに取り入れ、メールの誤送信がないよう気を付けるようにいたします。
  • 報告期限が遅れてしまい申し訳ございません。期限の確認やスケジュール管理に今後気を付けてまいります。
  • 提出した報告書に誤りがあり、修正の手間をおかけしました。以後、確認作業により一層の注意を払い、このようなことがないよう気を付ける所存でございます。

「気をつける」の類語・言い換え表現は?

「気をつける」には、いくつかの類語や言い換え表現があります。ここでは、ビジネスシーンでも使える、フォーマルな言い換えを紹介します。

さまざまな言い換え表現を覚えて、状況に応じて使い分けられるようにしておくと安心です。

留意する

留意とは、ある物事を心にとどめて、常に気を付けるという意味です。少し漠然としたことに対して、ポイントを抑えつつ継続して意識を向けること、現在より改善することも含みます。
上司などのアドバイスなどに対し、その言葉を大切に思い行動するという敬意を表しています。

  • 指摘いただいた点、留意してまいります。
  • 次回の提案に向けて、今回のフィードバックを留意してまいります。

心がける

特定の価値観や目標に対して、自分自身の意識や注意を向け、行動に起こそうとするのが「心がける」です。より成長や改善に向けて、良い行動をとる際によく用いられます。

  • 社内コミュニケーションを向上させるために、誰に対しても丁寧な対応を心がけています。
  • 他者の意見に耳を傾け、新たな視点をもち価値観を広げられるように心がけています。

注意する

特定の対象に神経を集中させて具体的な物事に用心すること、悪いことが起こらないように警戒することを意味します。より直接的で分かりやすい表現になります。

  • 個人情報の漏洩には、くれぐれもご注意ください。
  • 子供の飛び出しが多いため、運転には注意してください。

猛省する

自分の過ちを顧みて、厳しい態度で反省することを意味します。反省よりも深く強く反省していることを表すのが猛省です。

  • これまでのことを猛省し、二度とこのようなことがないようにいたします。
  • お客様からのご指摘を真摯に受け止め、真剣に猛省し、行動に移すようにいたします。

配慮する

「配慮する」は、自分だけでなく、他の人への気配りも含まれます。「心を配る」「気を配る」「心づかい」などの意味があり、相手のことを思いやる際に使います。

  • 割れ物が入っていますので、荷物のお取り扱いにご配慮ください。
  • ほかのお客様のご迷惑となりますので、声量にはご配慮いただきますようお願い申し上げます。

まとめ

この記事では、「気をつける」の意味や使い方、返し方について解説しました。

「気をつける」とは、危険に対する防止意識を高める際や、注意喚起のための呼びかけ、起こってしまった失敗に対する反省のために使われる言葉です。

さまざまなシーンで使う言葉ですが、「気をつけます」というとカジュアルに感じる場合も。目上の相手の場合は、丁寧な表現や伝え方ができると便利です。
「気をつける」には「留意する」「注意する」など、いくつかの類語や言い換えの表現があります。シーンに合わせて使い分けをしましょう。

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