静岡県は、日本のほぼ中央に位置します。そのため、首都圏・関西圏までのアクセスが容易な点がメリットです。

新幹線を使えば、静岡駅から東京駅まで約1時間ほどで到着します。静岡県内の新幹線停車駅は全部で6箇所あるのも、利便性が高いところです。そのため、東京寄りの静岡県に在住している場合は、都内への通勤も不可能ではありません。

車移動の場合、高速を使えば東京ー静岡間（静岡市の場合）まで2時間強の立地にあり、名古屋までは同じく2時間、大阪までならおよそ4時間でアクセスが可能です。

静岡市に隣接する藤枝市は、地方再生モデル都市に選ばれたことで進化を遂げ、交通網・商業施設・居住区が集結した生活利便性の高いコンパクトシティとなっています。

地方再生モデル都市に選ばれると、街づくりの整備に必要な支援を受けられるようになるため、さらに住みやすい都市へと生まれ変わることも。

藤枝市や中心部である静岡市内は必要な施設が近場に集まっているため、車なしでの生活もしやすく、高齢者、子育て世代のどちらにとっても住みよい街といえるでしょう。

2013年、富士山は世界文化遺産に登録されました。日本一の高さを誇る富士山のほかに、世界農業遺産に登録されている茶草場農法や水わさびの伝統栽培など、農業も盛んです。

また、富士山周辺以外でも、湖や海を含めて豊かな自然が満喫できます。静岡県に移住すれば、世界に誇る自然の数々を身近に感じられるでしょう。

静岡県の中心部や沿岸部は、夏涼しく冬は温暖な気候にあります。年間通して快適に過ごせる気候であることは、静岡に移住するメリットのひとつです。

中心部は冬場の積雪量も少なく、交通機関への影響を心配することなく過ごせるでしょう。ただし、気候は標高差によって差があるため、富士山麓周辺に関してはこの限りではありません。

気候が比較的穏やかな地域で生活したい場合は、静岡県中心部への移住がおすすめです。

静岡県は、子育て支援が充実しています。たとえば、静岡県内では全市町村で満18歳年度末まで医療費が助成対象です。

子育て世帯にとって、子どもの医療費が家計に大きな負担を与えるケースも少なくありません。18歳年度末まで助成対象となることで、家庭の経済状況に関わらず、子どもに適切な医療を受けられます。

また、子ども未来課・子ども家庭課など、子育てに関する相談窓口も豊富です。子育てをするうえで、気軽に相談できる窓口は多ければ多いほどいいでしょう。このように、静岡では子育て支援が充実しており、子育て世代にとってメリットを感じやすいでしょう。

静岡県内の浜松市や静岡市周辺は製造業が盛んなため、ものづくりに関わる仕事を見つけやすいメリットがあります。ヤマハ株式会社のような大企業も多いことから、希望に沿った仕事を見つけられる可能性が高いです。

ただし、気候の面と同様に中心部から外れると産業の種類も変わります。自分がどんな仕事に就きたいかを明確にしたうえで、移住先を決めるといいでしょう。

静岡市中心部や浜松市などは、「静岡へ移住するメリット」の部分でも述べたように「コンパクトシティ」が整備されており、車なしでも生活は可能です。

しかし、県内の中心部を離れると、通勤や買い物の際、車が必要な地域もあります。そのため、移住前には車なしで生活していた人の場合、車の購入費や維持費も生活プランに入れる必要があるでしょう。

もしも車の購入を考えていない場合は、そこも含めて移住先を検討するといいでしょう。

静岡県は、比較的穏やかな気候が特徴です。しかし、降雨量は全体的に多く、梅雨時期は特に、晴れ間を望める日は少ないでしょう。

静岡県は日本一の標高差を持つ県であり、雨が多いです。湿気・カビの対策は欠かせません。特に1階の居室部分は、湿気対策を万全にして、布団などもこまめに干すなどの工夫が必要です。

標高の高い地域は、特に雨が降りやすい傾向にあります。また、冬には積雪の懸念もあるため、山間部への移住を検討している方は、その点を踏まえて対策を考えたほうがいいでしょう。

静岡県の家賃は、比較的高い傾向にあります。平成30年に行われた「住宅・土地統計調査」によると、静岡県の1畳あたりの家賃は全国9位でした。

都内に比べれば安いですが、全国的に見ると比較的家賃が高いため、移住の際には居住希望地域の家賃相場を事前に調べておくことをおすすめします。

静岡の人口は、県全体において減少傾向にあります。人口減少により、老朽化した空き家の倒壊・放火の危険性が懸念されており、社会問題のひとつになっています。

ただし、空き家問題の解決に向けて、空き家バンクといった移住支援制度も確立されてきており、費用を抑えて戸建てに住める点はメリットといえるでしょう。

静岡への移住支援として「静岡県移住・就業支援金制度」があります。支援対象は、東京圏から静岡県に移住し、就業・起業した人です。

単身の場合は60万円、世帯移住の場合は最大100万円が支給されるため、移住費用の負担が軽減されるでしょう。支援を受けられるか否か、確認してみることをおすすめします。

静岡市中山間地域移住報奨金とは「中山間地域空き家バンク」を介して対象地域に移住した場合に支援が受けられる制度です。一定の条件を満たした場合、最大100万円の報奨金が受け取れます。

移住日が令和3年11月1日以降の人が対象となる制度です。今後移住を検討している場合には、こちらの制度や空き家バンクの物件情報を事前に確認しておくといいでしょう。

テレワークもしくは2拠点生活のためにリフォームする際、補助金を受け取れる制度として「テレワーク対応リフォーム補助制度」があります。自宅のテレワーク環境の整備に必要な住宅リフォームへの補助金が受け取れる制度です。

子育て世帯と若者夫婦世帯を対象としており、仕事と子育ての両立を目的としています。移住先でテレワークを実施することが決まっている場合は、利用を検討してみましょう。

移住にはさまざまな準備が必要です。そのため、移住後に慌てることのないよう事前の情報収集は必須です。静岡への移住を検討している方は、静岡県公式移住・定住情報サイト「ゆとりすと静岡」をチェックしてみてください。

サイトでは先輩移住者の声や移住支援の詳細、イベント情報などを閲覧できます。移住支援は受けられる時期や対象が限られているものも多いため、「ゆとりすと静岡」で事前に詳細を確認しておきましょう。

静岡県は日本の代表的な工業県の一つです。自動車、電子機器、食品などさまざまな製造業が集積しています。特に浜松市は、世界的に有名なオートバイメーカーであるヤマハやスズキの本社が所在し、自動車関連産業が盛んです。

静岡県の製造業は、単なる生産にとどまらず、製品の設計や開発、生産ラインの管理など、多岐にわたる業務が存在します。工程が多岐にわたる分、豊富な求人から探しやすいメリットも。

工業が盛んな静岡県ならではの仕事に就けば、移住先ならではの貴重な経験が積めるでしょう。

静岡県は豊かな自然と温暖な気候により、農業と漁業の両方が盛んな地域です。農業では特に茶葉、果物、野菜の生産が有名で、高品質な農産物が全国的に評価されています。農業に携わると、新鮮な食材を育てる喜びを感じながら、地元の農家と協力し地域の活性化に貢献できるでしょう。

一方、静岡は駿河湾や遠州灘などの豊かな海に囲まれており、漁業も盛んです。漁業関連の仕事は、漁師として直接海に出る仕事から、水産加工や流通に携わる仕事までさまざまあります。

農業と漁業のどちらの仕事も、地域との結びつきを深める絶好の機会となるでしょう。静岡の豊かな自然とともに暮らす魅力を存分に味わえます。

静岡県は高齢化率が高い地域です。静岡県の調査によると、総人口に占める65歳以上の割合は30.4％と過去最高の水準に達しています。高齢化により、医療・福祉の需要が急増しており、介護・福祉関連の仕事のニーズが高まっているのです。

医療・福祉に興味がある方や、人の役に立つことに喜びを感じる方には、介護・福祉関連の仕事にやりがいを感じるでしょう。社会貢献度の高い仕事に従事し、地域社会の一員としてのつながりを深めることも可能です。

近年、静岡県でもIT関連の仕事が増加しています。ITエンジニアやWebデザイナー、マーケターなど、多様な職種があり、インターネットを通じて全国や海外のクライアントと仕事をすることも可能です。

ワークライフバランスを重視する方や、自分のペースで働きたい方には最適な働き方といいえます。静岡での生活を楽しみながら、ITスキルを活かしてキャリアを築きたい方におすすめの仕事です。