2022.12.22

履歴書の備考欄の書き方は?「特になし」や空白は印象が悪いって本当?

履歴書の備考欄の書き方は?「特になし」や空白は印象が悪いって本当?

念入りに履歴書作成に取り組み、学歴や経歴、志望動機などを記載していくと、気になってくるのが「備考欄」です。そもそも、備考欄とは何を書く場所なのでしょうか。特に書くことがない場合は、空欄のままにしても良いのか、悩む方も多いかもしれません。そこで、この記事では履歴書の備考欄の基本的な考え方や対応、具体的な記載の方法についてご紹介していきます。

 

履歴書作成関連記事

履歴書の備考(本人希望記入欄)は何を書く場所?

履歴書の「備考欄」は、「本人希望記入欄」と記載されている場合もありますが、何を書く場所なのでしょうか。なかには、どのようなことを記載すればよいかわからない方もいるかもしれません。ここでは、履歴書の備考欄の基本的な考え方をご紹介していきます。

「どうしても譲れない条件」を記載

履歴書の備考欄は、ほかの欄で伝えきれない要件を記載するための場所です。過去の経歴やスキル、免許・資格、自己PRや志望動機などと異なるものの、応募にあたり企業側に知っておいてほしい内容を記載します。特に、どうしても譲れない条件がある場合には、備考欄を活用しましょう。

例えば、やむを得ない事情などでどうしても申告しておきたい条件としては、勤務地があります。もちろん、単なる希望ではなく、働くうえで支障のない内容でなければなりません。勤務地に希望がある場合には、「希望勤務地:首都圏エリア」「〇〇県内」といった形で簡潔に記載します。

求人情報で複数の勤務地が提示されている場合は、希望地を申告しておくと採用する側でも調整の材料となるでしょう。

希望の職種

求人によっては、複数の職種を同時に募集している場合もあります。その場合も、備考欄で自分の意向を伝えておくと認識の食い違いを防ぐことが可能です。もちろん、備考欄で申告したからといって、希望どおりになるわけではありません。

しかし、記載しておくことで部署の配置を検討する際に経歴や適性とあわせ、本人希望として考慮してもらえる可能性があります。正社員として応募する場合は、将来的な希望を記載しても問題ありません。

入職直後は、希望どおりにならなくても履歴書に記載することで異動の際に候補として採用される場合もあります。アルバイトでも、例えば飲食業で「キッチン」「ホール」の2つの求人が行なわれている場合、「希望職種:キッチン」といった形で記載しておくと明確な意思表示となるでしょう。

【履歴書作成Q&A】履歴書の趣味・特技欄に書くべき内容とは?

勤務時間(アルバイト・パートの場合のみ)

アルバイトやパートの応募では、希望する勤務時間も備考欄に書くことができます。書き方には、特に決まりはありませんが、なるべく簡潔にわかりやすい記載を心がけましょう。例えば、「週2~3日勤務希望」「平日のみ希望」「勤務可能な曜日:月・水・金」といった具合です。

特に、学生の場合は、試験や部活動などでシフトに入れないこともあるため、事前に申告しておくとよいでしょう。

希望する勤務時間の記載例

  • 「6月末から7月中旬、1月は試験期間のためシフトに入れない可能性があります」
  • 「7月の夏期休暇中、月・木は夏期講習のため午後からのシフトでお願いいたします」
  • 「土曜日は部活があるため出勤できません」
  • 「毎週第3日曜日は練習試合があるため出勤できません」

上記のように、理由と希望日を明確に申告すると伝わりやすいです。ただし、あまりに希望が多すぎると採用自体を敬遠されかねないため、注意しましょう。

【正社員の転職の場合】連絡不可の時間帯

現在の職場に在籍しながら転職活動をしている場合、連絡されては不都合な時間帯もあります。この場合、備考欄を活用して勤務中は電話に対応できない旨を伝えておけば、無用のトラブルを避けることが可能です。例えば、以下のような書き方ができます。

連絡不可の時間帯の記載例
現在在職中のため、月~金曜日の9~17時までは電話に出られない場合があります。平日であれば12~13時もしくは17時以降、休日であれば終日ご連絡への対応が可能です。
また、メールでご連絡いただければ、いつでも対応いたします。メールアドレス「○○○@○○」。

自分に合ったバイトが見つかる!

特徴から仕事を探す

希望や条件がなければ備考欄には「貴社の規定に従います」と記載する

履歴書では、空欄をつくらないのが基本的なルールです。記載のない欄があると、書類の不備とみなされたり、雑な性格と疑われたりする可能性があります。しかし、備考欄に書くことが思いつかない場合は、どのように対処すれば良いのでしょうか。

「特になし」や空白は悪印象になる可能性

特に希望が何もない場合は、一般的に考えると「特になし」と記載したくなります。しかし、履歴書でこのように記載すると、「何も考えていない」「常識がない」「就業意欲が低い」などネガティブな印象を与える可能性があるため、注意しましょう。

個人的な希望や条件がないときには、備考欄に「貴社の規定に従います」「貴社の規定に準じます」といった記載をするのが正解です。このとき、応募先が企業であれば「貴社」ですが、応募先の業態にあわせて官公庁であれば「貴庁」、病院施設などは「貴院」といったように書き分ける必要があります。

空白にしてはいけないといっても、希望を書き連ねれば良いわけではありません。条件をつけすぎると、自分本位な人材と思われたり、就業させづらいと見なされたりするリスクがあります。最低限の条件の申告、もしくは上記で説明したように空白を埋めるための記載にとどめておきましょう。

また、給与や昇給の条件は、備考欄で提示すべきではありません。給与や待遇面の相談は、面接以降で扱う内容となります。

自分に合ったバイトが見つかる!

特徴から仕事を探す

絶対に譲れないほどではない条件や待遇は、履歴書ではなく面接で伝える

「絶対に譲れないわけではないけど、叶えられればうれしい」という程度の条件や待遇は、文書として残る履歴書ではなく、面接で伝えるようにしましょう。対面で話すほうが細かなニュアンスが伝えられるため、誤解をまねくこともありません。

複雑な事情がある条件は、担当者と直接顔をあわせて伝えるようにすれば、真意を理解してもらいやすくなります。備考欄に記載した条件も、詳細の補足があれば面接の際に伝えておきましょう。

備考欄も履歴書の一部となるため、採用における判断材料となることを忘れてはなりません。不安に感じる場合には、よけいなことを記載せず、口頭で伝えるようにするのがおすすめです。

自分に合ったバイトが見つかる!

特徴から仕事を探す

まとめ

定型のフォーマットで提出するのが一般的な履歴書では、応募者側の希望を伝える欄があまりありません。しかし、備考欄を活用すれば、最低限譲れない条件を申告できます。ただし、スペースが限られているため、文字数に注意して端的な表現で記載することが大切です。

書くことがない場合でも空白のままにせず、社会人としての常識を示しながら、履歴書を作成していくことを意識しましょう。

5つのSTEPでキミのバイト応募をサポート!バイトGET完全マニュアル

特徴・勤務地から仕事を検索

検索

人気の検索

人気の検索

検索

カテゴリ一覧