2024.05.14

【大学院進学でブランクがある方】履歴書の自己PRの書き方と例文を紹介

【大学院進学でブランクがある方】履歴書の自己PRの書き方と例文を紹介

転職活動におけるブランクとは、一般的には「離職期間」を指します。
転職を考えている際にブランクがあると、仕事の勘が鈍っているのではないか、業界の最新の情報についていけないのではないかといった懸念を抱く方も多いようです。
しかし、ブランクがあること自体がマイナス評価につながるわけではありません。むしろ、ブランク期間中に得た経験やスキル、成長した能力が応募先企業にとって魅力となる可能性もあります。
今回は、大学院進学でブランクがある方の履歴書の自己PRの書き方を紹介します。自己PRの目的別に例文も紹介していますので、でぜひ参考にしてください。

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キャリアにブランクがある場合に採用側が気にすること

まず、キャリアにブランクがある場合に「採用側はどのようなことを気にするのか」について解説します。また「選考で伝えるべき内容は何か」ということについても見ていきましょう。

仕事に対して真摯に取り組む意欲はあるのか

ブランクが長い場合、企業側が関心を抱くのは「仕事に対して真摯に取り組む意欲があるかどうか」という点です。
長いブランク期間があることで、個人が組織に適応する意識が薄れていたり、仕事への姿勢がややマイペースでルーズになっているのではないか、と懸念されることがあります。

例えば、ブランク期間中にも仕事に役立つ勉強や学習を継続していた場合、それは「将来の復職に向けて計画的に準備を進めていた」というアピールになります。その勉強を選んだ理由や得た成果を整理して、明確に伝えられるようにしておきましょう。

企業が求めるスキルはあるのか

職務経験が活かせる仕事に就く場合、スキルが衰えていないか、業務に関連する知識をキャッチアップできているかを企業側は気にします。
そのため、ブランク期間中に学んだことや企業が求めるスキルを持っていることをアピールすることが大切です。

スキルや経験が、企業が求める条件に合致している場合、ブランクの長さが問題になることもなく、即戦力として採用されるケースもあります。

企業が提示する条件に対して柔軟に対応できるのか

企業が提示する条件や希望に対して、柔軟に対応できる能力にも採用担当者は注目しています。
前職である程度のキャリアがありながらブランク期間が長い人が応募してくると、採用担当者は「希望する条件が高いため、ブランクがあるのではないか」と空白期間について疑問を抱くかもしれません。

採用担当者は、応募者が柔軟に対応し、会社のニーズや条件とのバランスを取ろうとする姿勢を評価します。応募する際は、自身が希望する条件に優先順位をつけて、企業が提示する条件に対して柔軟に対応できることをアピールしましょう。

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大学院進学でブランクがある時の自己PRの作り方

大学院進学でブランクがある時の自己PRの作り方

この章では、大学進学でキャリアにブランクがある時の、自己PRの作り方について紹介します。
それぞれのポイントをおさえて、採用担当者の心に届く自己PRを作成しましょう。

大学院進学を選んだ理由を説明する

大学院進学を選んだ理由を明確に説明することは非常に重要です。その際は前向きな姿勢をアピールしてください。
退職理由として、前の職場の労働条件や人間関係に関する批判的な内容を書くことは避けるべきです。そのような内容はネガティブな印象を与え、採用担当者に不安や疑念を抱かせる可能性があります。

大学院進学で得たことをアピールする

大学院進学で得たことのアピールも大切なポイントです。
「前職で取り組んできたことと、そこから得た気付きを基に大学院に進学しました。大学院で不足していた要素を補完し、その結果、この業界での転職を希望しています」といった流れを作り、応募企業で自身の学びを具体的にどのように生かすのかを明確に述べることが重要です。
キャリアの中断をマイナスと捉えるのではなく、前向きな姿勢で自身が取り組んできたことを堂々と伝えましょう。

大学院進学と志望動機を絡める

大学院進学を選んだ理由や大学院での学びを、志望企業を選ぶ理由と結びつけることが重要です。大学院での研究や専門的な学びが、志望企業の業界や領域での問題解決や新たな展開にどのように貢献できるのかを具体的に説明しましょう。

自身が持つ専門知識やスキルが、志望企業のニーズや課題にどのように対応できるのかを明示することで、採用担当者に対して自身の価値と志望動機を明確に伝えることができます。

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大学院進学によりキャリアにブランクがある場合の自己PRの例

この章では、大学院進学理由や大学院で学んだことなどを含めた自己PRの例文を紹介します。紹介するのは、次の4つのパターンです。

  • 主に意欲・向上心をアピールする場合
  • プレゼンテーション能力をアピールする場合
  • コミュニケーション能力をアピールする場合
  • 思考力をアピールする場合

自身に合った例文を参考に、自己PRを作成してみてください。

主に意欲・向上心をアピールする場合

私は妥協を一切せず、常に全力で取り組む姿勢を持ち続けてきました。
現在の職務では不動産売買の営業を担当しております。入社3年目で店舗内でトップの成績を達成しましたが、その成果に満足することなく、全国的トップクラスの成績を収める先輩の経験を学びました。その結果、アポイントの件数を以前の1.5倍に増やし、顧客との対話をより深め、ニーズの探求にもっと時間をかけることを自分に課しました。

その努力が実を結び、翌年には全国トップレベルの成績を収めることができました。御社においても、私は挑戦し続ける心を失わず、組織の目標達成に向けて最善の努力を尽くしたいと考えています。

プレゼンテーション能力をアピールする場合

私は、大学院でプレゼンテーション能力を磨きました。ゼミや学会発表など、多くの人前で話す機会があり、その経験から、わかりやすく簡潔に伝える力、相手の興味を惹きつける力、臨機応変に対応する力を身につけました。時間の制約がある中で、効果的に情報を伝えるための理論やポイントを絞った伝達技術を磨くために、関連書籍の研究にも励んできました。

そしてこれまでの発表の経験を通じて、必要な情報を明確に伝えるトレーニングを重ねてきました。これらの経験と学びを活かし、自分の考えを説明する際や、顧客に商品やサービスの魅力をアピールする場面において、私のプレゼンテーション能力を遺憾なく発揮したいと考えております。

コミュニケーション能力をアピールする場合

私は、研究室生活の経験を通じて、数々のプロジェクトにチームとして取り組む機会に恵まれました。その過程で、先輩のサポートや後輩の指導といった役割を果たし、日常的にチームや研究室全体の進捗状況を把握し、チームの目標達成に向けて自らがどのように貢献できるかを常に考えながら行動してきました。また、学外の活動にも積極的に参加し、異なる分野の人々と交流する中で、人間関係を築く力や新しい環境に順応する能力を磨くことができました。

入社後は、さまざまなプロジェクトに関与する機会が増えると思います。これまでの研究活動で培ってきたマネジメント能力やコミュニケーション能力を活かし、貴社でも貢献したいと考えています。

思考力をアピールする場合

私がアピールできる大きな要素は、大学院で培った思考力です。当初、私は専門知識を深めるために大学院に進学しましたが、知識を学び進める過程で重要なのは、知識そのものよりも物事の考え方であることを認識しました。
大学院では、二つの論文を完成させましたが、これらの成果において最も重要なのは、考えるプロセスでした。文献を調査して情報を収集し、仮説を立て、それを検証し、自分自身の見解を構築し、そしてその内容を公表するまでの一連の流れが、研究において極めて重要な要素であると理解しました。この思考の枠組みは、社会人として最低限必要なスキルだと思われます。研究を通じて身につけた思考力を、今後さらに高めていきたいと考えております。

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キャリアの途中で大学院へ進学した場合の履歴書の書き方

キャリアの途中で大学院へ進学した場合の履歴書の書き方

ここからは、キャリアの途中で大学院へ進学した場合の履歴書の書き方について解説します。

採用担当者は、多くのエントリーシートや履歴書を見ています。もし基本的なルールが守られていない場合、悪目立ちしたり、評価が低下する可能性があるため、しっかりと覚えておくことが大切です。

時系列に沿って書く

一般的に、履歴書は学歴と職歴の2つの欄に分けて記入します。学歴の欄には大学や大学院の実績、職歴の欄には就職した企業名を時系列に沿って書きます。時系列に沿って記載すると、採用担当者が経歴を把握しやすくなります。もし学歴と職歴が分かれていないフォーマットの履歴書の場合、大学卒業、就職した企業、大学院の順で、時系列に沿って記入しましょう。
なお、履歴書を作成する際には古い職歴を上に、直近の職歴を一番下に記入するのが一般的なルールです。

修士課程・博士課程・専攻は正式名称で書く

学校名や課程、専攻は必ず正式名称を記入しましょう。一般的に通用する略称がある場合でも、必ず正式名称を使ってください。博士課程においては前期と後期の区別も明確にします。1行では書ききれない場合は、2行にまたがってもかまいません。
大学の場合、「△△大学」のみで正式名称として扱われるため、頭に国立や私立などを付ける必要はありません。また、履歴書の中で2回以上同じ学校や専攻名を記入する際にも、省略せずに必ず正式名称を使用しましょう。

応募する企業や業務内容に関連する研究をしていた場合は、学校名の一つ下の行に併記することも効果的です。これにより、自分が学んだ分野や専門が、応募する業務に関連していることをアピールできます。

大学院は卒業ではなく修了と書く

通常、学校を卒業した場合は学校名の後に「卒業」と記載しますが、大学院の場合は少し異なります。大学院の場合は、「卒業」ではなく、「修了」と記載します。普段の会話では「大学院卒業」や「院卒」といった表現を使うこともありますが、就活の際には必ず「修了」という表現を使用します。在学中の場合は、「修了見込み」と記入しましょう。

修了過程によって「修士課程修了」「博士課程修了」と使い分けることで、採用担当者が理解しやすくすることが大切です。なお、博士課程においては、状況に応じて「修了」の代わりに「単位取得退学」や「満期退学」といった表現を使うこともあります。

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まとめ:大学院進学によるブランクは自己PRでカバーしよう

キャリアにブランクがある場合に、採用担当者が気にすることを自己PRで解消することが大切です。
自己PRでは、研究や学問への情熱、自己成長への意欲、そして目指すキャリアに対する熱意を明確に伝えることが重要です。具体的な例を交えつつ、ブランクを埋めるために取り組んできた学外活動やスキルをアピールしましょう。

大学院進学の経験を活かした自己PRが作成できたら、バイトルNEXTで求人を探してみましょう。
バイトルNEXTにはさまざまな職種の求人が掲載されているので、自分にあった職場がきっと見つかるはずです。ぜひ一度試してみてください。

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